お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



<その4>より続きます。


午前0時53分、吾妻線郷原駅(たぶん)

 群馬原町を出発してからが、真の暗闇だった。周りは樹木。本当に危なそうな急カーブのところにだけある街灯。たまにある信号の光でさえ、有り難かった。車も追い越してこなくなった。しかし、雨が降っていないだけこのときは良かった。後になってそう思う。
 
 駅らしきものがあったので寄ってみたが、駅舎は明かりもなく真っ暗で、駅名も判別できない。明かりは駅前にある自販機から放たれるものだけだったような気がする。
 
 目の前をタヌキが2度、通り過ぎていった。ライトの光に吸い寄せられたのか。でも、わざわざ前を横切らなくてもいいじゃないか。2度目は慣れたけど、1度目は心臓が止まりそうになったぞ。
 

午前1時24分、吾妻狭

 真っ暗闇に光が見えてきた。何かあるのか? 
 
 トンネルだった。ただし反対車線がトンネルで、こちら側の車線は切り立った川べりをそのまま続いていた。その分岐にあったのがこの看板。ここがどうやら吾妻峡らしい。街灯はその看板を照らし出していた。近くに遊歩道がありハイキングが楽しめるようだが、今の私には関係ないッスね。渓谷美も奇石もまっくらで何も見えやしない。


午前1時50分、長野原草津口駅前

 再び闇の世界へ突入する。目をこらして10メートル先のほのかな明かりを見つめ、慎重に走る。この辛さは渋峠の絶景が癒してくれる。そう信じて・・・。

※長野原草津口駅
  午前1時50分
  202.81km
  av25.1km/h
  走行時間 8時間4分32秒
  グロス  11時間7分

  
 一気に前が明るくなった。うわっ、でっかい駅だ。ここまでの駅の様子を見慣れてくると、自然とそう感じる。ここは大都会だ(たぶん)。駅舎に明かりもついている。すげ~ぇ。タクシー乗り場もあるぞ。
 
 当然ッスね。ここは「草津温泉下車駅」だ。
 
 自宅からここまで距離は約200キロ。一番短いブルベを完走したことになる。
 
 ここまできつい上りは1個所もなく、緩い上りが延々と続くだけだった。平均時速は1キロほど落ちたが、体力的にはまだまだ余裕が残せている。でも、これからが勝負だ。


午前2時19分、大津交差点

 長野原草津口駅から標高約679メートルの大津交差点までは厳しい上りだった。
 
 地図上では大津交差点にコンビニはなかったのだが、実際行ってみるとセブンイレブンがあった。ここで補給しようかどうしようか迷った。予定ではあと10キロ上って、標高約1196メートル草津温泉のコンビニで大休憩することにしていた。
 
 悩みながらコンビニをぼんやりと見ていると、店員が駐車場に豪快に水をまき始めた。うわ、座れないじゃん。や~めた。
 
 で、反対側の店の前の自販機で水分補給だけとした。さあ、いよいよ標高2172メートルの渋峠へ向かって最初の本格的な登坂が始まる。

<その6>へ続きます。

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コメント(2|Trackback()



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コメント
 
 
 
地図を追っていると (おいちゃん)
2007-07-27 21:40:49
日本海まで下り基調というのがわかりました。
でも書かれているようにこの登りは厳しそうです。本州を横断するのは簡単じゃなさそうです。
 
 
 
上田経由だと (境川のmasa)
2007-07-27 23:38:37
>おいちゃんさん
標高は下がりますね。回り道になりますが。
でも、どうせ9月には麦草峠を登るんだから・・・
 
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