お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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●月日 06年12月10日(日)
●天気 晴れ~曇り~雨~曇り
●ルート 自宅~海老名~(R129)~榎木町~(R1)~箱根湯本~宮ノ下~強羅温泉郷~大涌谷~(帰路は逆ルート)~自宅
ルート図

       距離 135.26km
       平均時速 22.0km/h
       最高時速 48.3km/h
       走行時間 6時間09分12秒

       ※06年の通算 9930.21km
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 「黒タマゴが食べたいな」。下の娘がポツリと言ったひとことがこのツーリングの発端。
 「よし、お父さんが買ってきてやるぞ」。

 もちろん、自転車で。

 この日の天気予報は曇りのち晴れ。午前7時前に目覚めると、どんよりとした空模様。「う~ん、あと5分」。


 ・・・・・で、次に目覚めると午前8時過ぎ。やば、行かなきゃ。空も晴れてきている。

 しかし、準備に手間取り、出発できたのは午前9時過ぎ。
 「5時ごろ帰ってくるから」とカミさんに言うと
 「え、箱根行ってそんなに早く帰ってこれるの?」とビックリした顔。
 ふふふ、ロードバイクを甘く見てはダメだよ。

 初めてシューズカバーを付け(これに時間がかかった)、タイツの下にレッグウオーマーなど目一杯着込んで一路箱根へ向かう。休日とあって車も少なく、快調快調。晴れ間も広がってきた。

 箱根湯本駅手前のコンビニで補給し、いざ天下の険へ。


午前11時45分 三枚橋はスルー

 三枚橋は直進! 今日はR1なのだ。

 実はR1には苦い思い出がある。

 箱根へ初めて行ったのは一昨年の8月。BD-1で自走で行ったのだが、塔ノ沢あたりで早くもギブアップし、登り坂のほとんどで自転車を押した。とりあえず芦ノ湖まではたどり着けたのだが、サイクリングというよりはハイキングだった。帰りは当然、箱根湯本から輪行で帰宅した。

 2度目がやはり一昨年の9月。このときもBD-1だったが、強羅まで輪行するという大技を繰り出した。そのため歩くことなく芦ノ湖まで行き、帰りは自走して帰った。しかし、コースは仙石原のゴルフコースの間のサイクリングコースを走ったりと登りの緩いヘタレコースだった。

 今年の11月にようやく旧街道を制覇したとはいえ、「R1も登ったことがない」では神奈川の自転車海苔としては許されない。今日こそ登ってやるぞ。精神的支柱もあるし・・・。


午前11時47分 標高約98m 箱根湯本駅通過

 箱根湯本駅付近は人があふれていた。最後の紅葉を楽しむ人たちだろうか。R1の下ってくる方は早くも帰り車で大渋滞していたが、登り方向の車は少ない。これならのんびりと登れるぞ。今日は足つきもタイムも関係ないことにしている。たまには景色をゆっくり楽しもう。

 ※このエントリー掲載の写真はすべて自転車を降りて撮影しています。冬用の分厚いグローブをしていたので、乗ったまま写真が撮れなかったためです。これもあって、「今日は、ま、いいか」と足つきOKとしました。


午前11時51分 塔ノ沢。流れるのは早川

 初めて登ったときに最初に足を着いた場所は、上塔ノ沢バス停の先の風呂屋の目の前。

 「何でこんなところで・・・」。今思うと不思議だが、あのときの苦しさは昨日のことのように覚えている。足が重くてもう動かなかった。その場所をスイスイ登っていく。お~! 成長したのか。ロードバイクという自転車のおかげか。

 いや、違う! このおかげだ。

 今、背中に10キロのダンベルしょって走れって言われたら、とてもじゃないが登れないだろう。ヒルクライム上達の早道は、まず身を軽くすることだ。

 その先の坂。あのときは何度か足を着きながらも登ったが、登山鉄道の鉄橋が見える出山バス停で力尽き、反対車線の駐車場に倒れ込んだ。その屈辱的な場所を、あのときよりは余裕で登る。


午後12時11分 標高約312m大平台

 そして大平台のヘアピンカーブ。カベに見えた坂が、この日見ると「あれ? こんなもん?」という感じ。もしかして10%もない? 苦しいけど登れる坂だ。


午後12時14分 標高約423m宮の下交差点から先のR1

 ここまでの時速は10km/h前後だが、坂はそれほど急ではない。そして大平台を過ぎて、宮ノ下付近になると多少平坦になる。ほっとひと息つける所だ。だが、宮の下交差点を左折した途端、坂はきつくなる。

 路肩には落ち葉がいっぱい。日陰になるところも多いので道は濡れたままだ。大型バスが来たときだけ道をあけるようにして、のんびりと登っていく。

 走っていると道の所々に紅葉のトンネル。その下をくぐって行くときは最高の気分だ。

 
午後12時34分 小涌谷。強羅への分岐の手前のカーブ(標高約567m)

 ユネッサンまではすぐかと思っていたが、なかなか着かない。延々と登る。

 途中で強羅・彫刻の森方面への分岐があった。このあたりに来ると両方向とも車の通行量は少ない。このカーブは、登るときはアウトコースなので気がつかなかったが、下りるときに10%という表示があった。


午後12時40分 標高約614mユネッサン前の分岐

 ようやくユネッサン前の分岐にさしかかる。箱根湯本駅から約8.6km地点。

 右の湖尻方面へ進むのだが、ここのユネッサン脇の道が辛かった。このルートで一番傾斜がきつい。分岐を曲がってからはほとんど車もいなくなり、余計な気を遣わなくて済むのは有り難かった。

 汗びっしょりで黙々と登っていく。

 やがてやや傾斜が緩くなり、上を見上げると箱根登山ケーブルの鉄橋が見えた。早雲山と上強羅の中間あたりだ。

 道はワインディングし、また傾斜がきつくなる。これが早雲山駅まで続く。


午後12時55分 標高約763m早雲山駅

 ここでの足つきは写真撮影のためだけではない。ノンストップで行こうとしたら、ここが最大のヤマ場になる気がした。ホントに休憩! ってことで休憩です。

 登山ケーブルは早雲山駅で終わり、この先からはロープウエーとなる。早雲山から大涌谷まで片道820円。往復だと1470円。自転車だと無料(自力で走った場合ですよ、もちろん)。

 早雲山駅前からの道は快適だった。もちろん登りは登りなのだが、車がまったくおらず、まるでどこかの林道を走っているような雰囲気。それでいて道も広いし、傾斜もそれほどきつくない。これで晴れていればなぁ、って感じだ。


午後1時14分 大涌谷と湖尻の分岐

 気持ちよく走っていると左は大涌谷、右は湖尻という分岐に出た。この交差点から左方向の大涌谷方面は大渋滞。大型バスも数台、渋滞に巻き込まれており、走りづらい。

 この最後の坂もきつかった。渋滞している横の狭い路肩を走らなければならないこともあったが、時速は10km/h以下。もちろん歩くわけにはいかない。ギャラリーが多すぎる。


午後1時24分 標高約1046m大涌谷到着

 ピーク寸前で無人の走行車線を走って頂上へ。箱根湯本から約14.77km。平均勾配は6.4%。足つきは何回もしたし、制覇というわけにはいかないだろうが、これでR1に対するトラウマはなくなった。来年、暖かくなったらまた来よう。


7年寿命が延びる黒タマゴ

 ここはいつ来ても人がいっぱい。日本語があまり聞かれないものいつも通り。

 さてさて、お目当ての黒タマゴを手に入れよう。これまで何回か食べているので、寿命はもう自分でも分からないほど伸びているはずだが・・・。


6個入りで500円。バラ売りはなし

 頑固なまでに、バラ売りはいつまでたってもしないようだ。ここまで来て、6個入りひとつじゃ寂しい気がするが、ウインドブレーカーの背中のポッケはひと袋しか入らない。娘が2つずつで、親が1つずつ。これで我慢してね。


後方に大涌谷駅

 まさかここまで自転車で来るとは思わなかった。というより、数年前の夏に家族で強羅に泊まったときにここへも来たのだが、登れるとも思わなかった。10キロ減はでかい。


午後1時41分 さらば大涌谷

 汗が引いて少し寒い。

 下りるにつれて霧が出てきた。だが、車がいない下り坂は気持ちいい。道が濡れているのでそれほどスピードは出せないが、霧から逃げるように下りていく。

 でも、寒い! 本当に寒い!! 凍えるようだ。手もかじかんできた。ブレーキに力が入らない。


午後2時00分 宮の下

 宮の下の堂ヶ島温泉行きケーブルカー横の駐車場で、寒さに耐えきれずひと休み。


午後2時11分 大平台駅

 それでも寒くてたまらず、大平台駅前で暖かい飲み物を求めてストップ。缶コーヒーを買って思わずほおずり。あったかかった~。生き返ったよ。


午後2時26分 湯本手前の早川沿いの紅葉

 塔ノ沢手前からは渋滞。下りの急坂の渋滞はブレーキングが辛い。で、また休憩。箱根の最後の紅葉を少し楽しんだ。


 帰路も同じコースを走る。


 酒匂川を越えたあたりで、ポツンときた。おいおい、聞いてないよ、雨なんて。本降りにならないことを祈りながら走るが、国府津を過ぎるころから雨は強くなった。

 おしりはびしょ濡れ。そうだ、背中にタマゴが・・・。リアのタイヤからの水しぶきがかかる? うわ、どうしよう。これを買うためだけに今日は走ったのに。とにかく、背中が濡れないように速く走ろう。雨粒でサイコンはほとんど見えないが、(たぶん)30km/h以上でR1を水しぶきを上げながら疾走する。

 これから2時間弱、ずっと雨なのかなぁ。だったらタマゴはダメになっちゃうかも。ま、そうなったらそうなった時のことさ。

 二宮、大磯と走っていると雨は多少小降りになったが、やんではいない。帰りに湘南平でもと思っていたけど、雨じゃ行く気にならない。とにかく少しでも早く自宅へ帰らなければ。タマゴのために。

 平塚に入っても路面は濡れている。雨もやまない。

 ところが榎木町を左折し、R129を北上すると雨はやんだ。路面も乾いている。もしかして降ってない?

 自宅到着は午後5時少し前。タマゴは濡れもせず、割れもせずなんとか無事だった。

 「雨の中を大事に持って帰ったんだぞ。感謝して食べなさい」。そういうと、「雨? 雨なんて降ってないよ。ずっと晴れてたよ」と娘。あ~、この苦労を誰も理解してくれない。

 ベランダでビールを飲んで一服している間に2つなくなった。ま、最後のひとつが食べれたので良かったか。次回は2袋必要なようだ。背中のポッケに入るかな?

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コメント(14|Trackback()



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コメント
 
 
 
Unknown (りれい)
2006-12-12 02:16:55
お父さんの黒たまご
凄い価値がある
黒たまごよね☆

なんかちょいと感動しちまったぞぉ
お子ちゃんの一言で行くパパ
優しいパパ!幸せなお子ちゃんだなぁ
 
 
 
価値を理解したかどうか (境川のmasa)
2006-12-12 03:50:44
>りれいさん
は、分かりませんねぇ。
「おみやげだ。わーい」って言ってるぐらいですから。
でも、その一言で疲れも吹き飛びます。

娘に弱いお父さんなんです。
特に下の娘には・・・。
もちろん、自分が走りたいってのが最初にあるわけですが(笑)

まあ、娘に相手にされるうちが花です。
もう少ししたら、彼氏が一番になるでしょうから(泣)

なんだか凄い時間のコメントだったので、びっくりしたのですが
(って、私も凄い時間にレスしてますが)
そういうわけだったんですね。
記念日、楽しんで下さいね!
 
 
 
R1リベンジ、おめ! (sudoban)
2006-12-12 08:37:35
なんだか心が和むエントリーでした。って、やってる事は大涌谷に自転車で箱根を超えて来るという、すごい事なんですけどね(^^;) 奥様のリアクションも最高だな~。娘さん達は大人になって、旅行かデート(ウソ)で黒たまごを買う時にお父さんの凄さにとか、温かさとか感じたりして♪その日の夕食は思い出話しで盛り上がる。

いいな~。長くてスミマセンでした(^^;) @通勤電車
 
 
 
実は (yuzito)
2006-12-12 09:49:11
 神奈川の自転車乗りで、自転車歴も結構長いんですが実はR1で箱根を上ったこと一度もありません(汗)。いままでも一度くらいはと思っていたんですが、このエントリー読んで「是が非でも」という気になっちゃいました。ひぇー、いつ行こう?
 えっと、それから足つきありでもこれくらいの標高差のある坂であれば全然制覇で問題ないと思いますよ。ツーリングのときは僕は足つきは全然気にしてないです。でないと、写真が撮れなくなっちゃうので(笑)。楽に楽しく行きましょう!
 帰りの雨の話といい、なんだかとても楽しいエントリーをありがとうございました!
 
 
 
あざ~す! (境川のmasa)
2006-12-12 16:16:34
>sudobanさん
黒タマゴは、走るモチベーションには最高でした(笑)
さて、娘たちは覚えてくれるでしょうか?
あと2~3回買ってこないとダメかもしれませんねぇ。
箱根でデート? 許さん!!(爆)
えっと、自転車で行くなら許しましょうか。
 
 
 
いえいえ (境川のmasa)
2006-12-12 16:18:03
>yuzitoさん
「R1云々」は、私が勝手に思っているだけです。
気にしないでいいですよ。
それ以上の凄い所をyuzitoさんは走ってるし(こっちが汗)
でも、もし行くのなら強羅あたりの坂もついでに・・・。
R1の最高地点が874メートルなので、1000メートルはないかと思ってましたが、帰宅して調べると意外と標高ありましたね。
そうですね。ツーリングは楽しく行きましょう。足つきOKって決めると、気が楽でした(笑)
 
 
 
娘さんの一言 (おいちゃん)
2006-12-12 21:04:29
動機として充分ですね~(私も娘二人の父です)

卵を買いに1000mとはすごいですが紅葉もあり、登坂では走力がついたことの確認もしながらで気持ち良く走られたのだと思います。

あれっ?自分はこんなに走れたかなあ、という時って疲れを感じることも無くすいすいで気持ちいいですよね。
 
 
 
箱根は (境川のmasa)
2006-12-12 22:49:25
>おいちゃんさん
一生登れないと思ってました。マジで。
それが、ヘタレなりにも登り続けていれば、何とかなっちゃうものですね。
でも、インナーローですからね。ダンシングもうまくできないし。スイスイとはいきません。まだまだ修行が足りません。

写真があまり鮮明ではないのですが、肉眼では綺麗な紅葉でした。

娘さんをお持ちのおいちゃんさんなら、分かってくれると思ってました(笑)
でも、今度「うなぎパイ」とか言われたらどうしましょ。
 
 
 
あの黒たまごが!? (ちうこ)
2006-12-12 23:12:31
まさかと思ってましたがやはりそうでしたか、お見事でございます。
しかも朝9時に出て夕方5時に帰るなんて技まで。
雨の中、背中のたまごをかばいながら大事に持ち帰る・・・
masaさんの娘さんがうらやましくなりました。

おとうさーん、ちうこ萩の月が食べたいー、なんてね(笑)。
 
 
 
おぉ、娘よ (masa)
2006-12-13 01:15:23
>ちうこさん
萩の月はちと遠いようじゃのう。
日帰りでは無理のようじゃ。
ふむ、ここは我慢我慢じゃぞ(笑)

いや~、疲れました。
段差ではお尻をあげて衝撃をタマゴに与えないように走りました。
雨も降らないと思ってたんですけどね。
帰って袋を開けるまでドキドキでしたよ。
 
 
 
ご無沙汰してます。 (ikeda)
2006-12-13 09:55:23
箱根制覇おめでとうございます。
ここは足つきありとかなしとか関係ないですよ~
なにしろ走る目的が完璧かつ美しいですね…
なにしろ、K2Kは無謀かつ適当なモノばかりでお恥ずかしいです。国道1号線では箱根越えした事が無いので
このエントリーを参考にさせてください。

それと以前境川のmasaさんが作成してくださった。
ヤビツ周辺地図.PDFをDLして初林道へ行ってきました。
道に迷うことなく、楽しめました!!
すばらしいものをありがとうございましたー
近日中にエントリーアップ予定です。


 
 
 
おぉ! (境川のmasa)
2006-12-13 23:57:52
>ikedaさん
お役に立ちましたか! (仕事の合間にこっそり)作った甲斐がありました。
行かれたのは11日? 珍しく(笑)天気が良くて良かったですね。
でも、あの地図はまだまだ不完全です。
表丹沢林道や、masa@寒川さんが遭難した? 宮ケ瀬の林道を入れてそのうち(って、いつになるか分かりませんが)完成させます。
エントリー待ってま~す。

K2Kの皆さんの走りも、楽しみにしてますよぉ。
いつも想像を絶するもの(時間帯?)なので・・・。
 
 
 
携帯で読んでたんですけど (masa@湘南の)
2006-12-14 21:19:10
今日PCで写真付きで見ました。

いいッスね。ささやかな動機ででっかいこと、ですね。
黒たまごのために箱根1000m越えというのは
「楽しい」
ことですよね。

お父さんの凄さを娘たちが将来知るときが来るとしたら、
それを思うのもいいですね。

27日、よろしくです。
 
 
 
楽しかったですが (境川のmasa)
2006-12-15 00:18:58
>masa@湘南のさん
「黒タマゴ買うために登ってきたんだぞ」って言ったら
「あそこ、自転車で登れるの?」って・・・。
どうやら、大涌谷の駅の先の売店から上までしか登ってないと思っているようです。
偉業はなかなか理解されないようです(笑)
そのうち分かってくれるでしょうが。

27日、こちらこそよろしくお願いします。楽しみにしてます。
 
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