お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 7年ぶりに自転車で訪れた群馬大津の交差点。天気は怪しいが、まだ雨粒は落ちてきていない。ここから国道最高標高2172メートルの渋峠までは約30キロの上りが延々と続く。これを上るために自宅からここまで約200キロを2日かけて自走してきた。今回のツーリングのハイライトがいよいよ始まるのだ。


400メートル先を右折して草津へ向かう


 標高が2000メートルを超える渋峠のピークの気温は10度を下回るだろう。サドルバックにはウインドブレーカー、ネックウォーマー、冬用の手袋を入れ、下山準備も万端だ。


大津交差点


 大津交差点前のコンビニで腹ごしらえし、午前9時半ごろにまずは10キロ先の草津温泉目指してスタートした。

 このあたりの標高は約700メートル。渋川付近が200メートル弱なので50キロ走って500メートル上るという、平均すれば1%ほどのゆるやかな傾斜、いやほぼ平たんな道のりを走ってきたのだが、ここからこう配は一気にきつくなる。


草津まではあと9キロ


 上り出すとすぐに「草津まで9・0K」という標識があった。確かに草津までは9キロなのだが、最後は草津交差点へ向かって1キロ以上下ることになるので、登坂としては7キロほどになる。


平日とあってか車の通行量も少なく、トラックの姿もない



このあたりはまだ色づいていない



標高1000メートル地点


 30分ほどかけて標高1000メートル地点にたどりついた。こう配に緩いところはなく、10%近いきつい上りが続く。時速も7~8キロが精いっぱいだ。この時の気温は13度。となると、標高2000メートルを超える渋峠は6~7度と予想される。寒そう…。今は汗びっしょりでいいが、下りを考えるとちょっと気持ちが萎える。


草津まで3・5キロ


 午前10時8分に草津まで残り3・5キロ地点に到着。ここまでの6キロを38分で上ってきた。ということは時速9・5キロ。あれ、時速10キロ出てないのか。遅ぇな~…(T_T)

 残りはあと2キロほどなのだが、このあたりから登坂車線が現れ、こう配はこれまでよりきつくなった感じだ。スピードも6キロ前後に落ちたりと歩くのとたいして変わらない。


ようやく登坂車線が終わった


 午前10時22分。登坂開始から52分。ようやく登坂車線が終わった。ふぅ~…。本日のメーンイベント第1ラウンド終了だ。道は平たんとなり、草津名物「メロディーライン」が始まる。


時速40キロで走ると「草津節」が聞こえるメロディーライン


 「メロディーライン」とは道と直角に溝が掘ってあり、ここを時速40キロで走ると「草津節」が聞こえてくるのだ。だが、厳しい登坂を終えたばかりの足でいくら平たんとはいえ時速40キロを出すのは厳しい。それに自転車はタイヤが細いのでたとえ時速40キロで走ったとしても音は出ないに違いない。ムダな努力はよそう。どうせ、車が通るたびに「くさつよいと~こ いちど~は~ぁおいで」と聞こえてくるし、これで満足だ。


ここまで上ると木々も色づき始めている



道の駅の草津運動茶屋公園前


 そして道の駅の草津運動茶屋公園前から草津交差点へ一気に下ろうとした、そのとき! 最初の一滴がついに落ちてきた。

 時刻はまだ午前10時半。予報より3時間半も早い。本降りになる前にここでUターンするか。いや、せっかくここまで来たのだし、簡単には帰れない。葛藤しながら草津交差点から温泉街を上り、08年から3年連続で参加した懐かしきツール・ド・草津のスタート地点「天狗山レストハウス」に向かった。


天狗山レストハウス


 雨はまだ小降りだが、山を上ればもうやむことはないだろう。雨の中を上ることができても、土砂降りの中でのダウンヒルが待っていることになる。ここで下った方が安全だ。でも、渋峠アタックのチャンスは次にいつやってくるか分からない。これ以上強くならなければ何とかなる。

 再び葛藤の末、奇跡を信じて上ることにした。路面が湿らない程度の雨ですんでくれ、頼む。


夜間は通行止めとなっていた国道292号線



いい感じで色づき始めている。もっと上へ行けば真っ盛りか


 小雨の中を上り始めて1・6キロほど走った時、大粒の雨がパラパラと落ちてきた。もうダメだ。気温は下がるし、路面はウエットとなる。無理はよそう。残念だがここでUターンだ。


この地点で無念のUターン


 アタック渋峠は、大津交差点から13キロ、標高1365メートルの地点であえなくDNF(DO NOT FINISH)。2回連続で雨に阻まれる結果となった。最初よりは進んだが、まだ17キロ残っている。来年の夏休みの宿題かな。

 下っていると路面は一気に濡れ、濡れたブレーキシューからも異音がし始めた。温泉街の観光客も慌てて引き揚げ始めている。雨は本降りに近い。これでは湯畑方面にも行けないか。天狗山レストハウスに寄ってウインドブレーカーを着込み、早々に草津を後にした。

 上りに52分かかった大津交差点からメロディーライン。それを14分で下った。そして、下りきると雨は小降りになっていた。路面も乾いたままだ。山の天気はそんなもんだ。

 結局、帰りの道も雨は降ったりやんだりで、降っても小雨程度ですんだ。だが、すり切れたケツの痛みが増してきた。段差があるとケツに響く。ペダルを回し続けると痛いので、足を止める時間も増えてきた。緩いながら下り基調なので前には進むが、辛いライドが続いた。

 小雨のうちに渋川のホテルまで帰ることができた。GPSのログによるとこの日は124・4キロを走り、グロスの平均時速は15キロ。獲得標高は2042メートルだった。

 その夜の渋川は本降りの雨。翌日の予報は渋川方面は午前9時前後に雨が降るがあとは曇り、東京・神奈川方面は午前中が雨で午後から晴れるというものだった。

 3日目の朝は予報通りの曇り空。混雑しそうな前橋市街を朝のうちに脱出したかったので午前6時にホテルを出発した。

 自転車に乗った瞬間、ケツに痛みが走った。たぶん悲惨な状況になっていると思われるが、輪行袋も持ってきていないし、150キロを走って帰るしかない。痛くないベストポジションを探りながら走ったが、信号待ちでサドルに座り直すたびに激痛が走るのにはまいった。

 往路は日曜だったので車は少なかったが、この日は火曜の平日とあってトラックを含め通行量は多い。ケツの痛みもあるし快適とは言えないライドが続いた。

 美里町付近で雨が降り出した。帰りは円良田湖から長瀞、秩父と回り、正丸トンネルから帰ろうと計画していたが、ちょうど円良田湖への分岐で雨が強くなった。山沿いはきっと雨だろうし、走っていても楽しくないのでこれもあきらめ、来た道をそのまま帰った。

 幸い、雨はその後強くならず高麗手前で完全に上がり、東京に入った時には晴れ間がのぞくようになった。

 この日のライドはGPSのログによると距離150キロ、グロスの平均時速は17キロ。3日間トータルで425キロを走った自転車三昧の3日間だったが、雨とケツの痛みで消化不良に終わってしまった。汗をかいたのも大津から草津温泉までの上りの8キロ弱だけで、距離が400キロ以上といっても走った気があまりしない。おまけにその後、10日間ほど擦りむけたケツが直らず、自転車にも乗れなかった(T_T) あ~ぁ…。日頃の行いが悪かったのかなぁ…。

 来年は3度目の正直か、2度あることは3度あるとなるのか。どうなるか分からないが、今度はもっと暑い時期に行くことにしよう。今回は下山用のウインドブレーカーなど荷物が多すぎ、リュックをしょって走ったので肩が凝ったよ(^_^;
 
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