お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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2人の娘のお父さんです。孫も3人いるじーさんです。趣味はスポーツ観戦やサイクリング、読書など。ブルベは07年から走ってますが遅いです。仕事はリタイアし、「晴走雨読」の気ままな毎日です(^o^)
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坂と風と雨の300キロ<その2>
ブルベ
/
2007年04月11日
※その1より続きます
勢い込んで笹子トンネルへの坂を上っていると、先ほどから先行していた3人組がストップしている。突破の準備かと思って近づくと、AJ神奈川の加藤さんの姿が。スタート前のブリーフィングで「今日はシークレットポイントがありますので」と説明されていたが、ここだったんだ。トンネル手前にちょっとした食堂があり、自販機もあった。ハイカーの人たちのためにあるのだろうか。
「トップは午前11時台(57分)に通過した」ということらしい。おまけに小径車だって? 今はもう12時59分。恐るべき自転車海苔がいるもんだ。しかし、ここから国母立体交差点までは下りと平坦。漕がなくていいぞ。長~い本栖みちに備えて、体力を復活させておこう。
お言葉に甘えてチョコを頂いていたら、例の3人組が出発している。慌てて、私もスタートするが、メガネに付けるサングラスが外れそうになってすぐストップ。あ~、単独突破だ・・・。
見えた! 笹子トンネル
ついにやってきたよ、ここまで。尾灯OK。ライトOK。トラックは? 来てない。よし、GO!
「こっちから行くと上りなんですよ」。第2PCで聞いたhiroさんの言葉を思い出す。とにかく必死で漕がなければ。
後ろは振り向かない。私は白線の上を進むから、とにかくよけてくれ~。
路肩の狭い、やや上りのトンネル。しかし、暗くはない。ゴ~~~という音がするたびに、後ろから抜かれる心の準備をするが、それは対向車線のクルマの音だったりする。意外と甲府方面へ向かうクルマは少なかった。そして途中からは下りとなる。もう少し! もう少しで生きて出られる!
無事突破。右に見えるのは道の駅甲斐大和
笹子トンネルの先にもうひとつ小さなトンネルがあった。それも抜けて・・・。
やった。無事突破だ。安堵感で一杯となり、自転車を降りる。ブロガーですから、証拠写真を抑えなければ・・・。ホントは、このまま気持ちのいい下りを走り続けたいのですが、ね。
桃の花の間をダウンヒル
笹子トンネルからは豪快な下り。どこまでもどこまでも下り。最高!
そして勝沼あたりまで降りてくると、道の両側に広がる桃の花。気持ちいいッスねぇ! これが上って上って得たご褒美だ。
実は笹子からの下りの途中で一緒になった方がいて、少しの間、2人で走っていた。でも私はブロガーですから(笑)、桃の花ストップですね。写真を撮っている間に、その方は彼方に消えていった。
で、また1人旅。
甲府到着。小瀬はすぐそこ
一宮御坂、石和を過ぎ、笛吹川を渡りしばらく走ると、「小瀬スポーツ公園」の標識。1年前に訪れた懐かしき甲府のホームスタジアムだ。あのときは輪行。今回はロードで自走。感慨深いものがある。
国母立体交差点を左折し、すぐのY字を右へ。少し幅の狭い道を西花輪交差点へと向かう。
西花輪交差点で信号ストップしている青いローディーさんに見覚えがある。あれ? 勝沼で別れた人だ。どうやら国母立体から先のY字を直進してしまったようだった。
浅原橋で釜無川を渡り、左折してしばらくすると、また例の3人組に追いついた。どうも、坂では私より速いのだが、平地ではのんびりと走っているようだった。
3人組をパスしようかと思ったが、このあたりから向かい風が強くなってきた。それにR52に出るためにはあと2回曲がらなければならないのだが、ちょっとコースに自信がない。私と一緒に走ってきた青いローディーさんも同じ考えだったようで(すでにミスコースしているし)、結局5人が時速20km/hちょいで走ることになった。といっても、風が強いので25km/h以上は出せそうもない。
青柳2丁目からR52に入ると、次のPCまでは一本道。ここで私が先頭になり少しスピードアップした。青いローディーさんも続く。3人組は相変わらずのマイペースなので、一気に離れていく。
向かい風の富士川沿いのR52を、青いローディーさんに引っ張ってもらう
富士川沿いの道になると、風は一層強くなってきた。稼ぎどころの平地で飛ばせない。途中から青いローディーさんが先頭に立ち引っ張ってくれるが、スピードは上がらない。ここでもヒルクライムだ。
第3PCまで残り5キロを切ったところで、さすがにずっと風除けをしてもらうのも悪いと思い先頭交代した。前に出た途端、強烈な風。徐々に青いローディーさんのスピードが落ちてきていたが、これでは無理もない。
まいったな~と思いつつ、頑張って漕ぐ。回りの風景に目をやる余裕もない。路肩が狭く、ふらつくと危ないのだが、幸いトラックも少なく危険な場面はなかった。あ~、ここは気持ちよく走りたかったなぁ。
午後3時42分、波高島の第3PC。159キロ地点。誰もいない・・・
ヘロヘロになって第3PCに到着。振り向くと、青いローディーさんはかなり離れていた。
第3PCには自転車が1台もなかった。私の前の集団とはかなり離れてしまったようだ。誰もいないPCなんて初めての体験。寂しいッスね。しばらくして青いローディーさん到着。先頭に立ってもらったお礼を言おうとしたら、あれれ、今来た道を戻って行っちゃった。どうしたんだろう。落とし物かな?
ここのコンビニでは、何も言わなくてもレシートにセロテープを貼ってくれる。ただ、ちゃんとやってくれるのはおばさんで、バイトのねーちゃんはその意味がよく分ってない様子だった。運悪くその子に「テープ貼って」と頼んだ人がいて、レシートに表示された時間の上にベタ~と赤いテープを貼られて困っていた。
店の前に設置されたベンチに座って補給していたら例の3人組も到着。この方たちとは平地で抜き、坂で抜かれることの繰り返しで、ここまでほぼ同じペースで来ている。次の本栖みちでも抜かれることが分かっているし、平地で一緒に走っていたらますます遅れてしまう。平地で同じようなペースだった青いローディーさんが戻ってくる様子もないので、ここも単独でスタートする。
富士川を渡り本栖みちへ
上沢交差点を左折し、富士川を渡って波高島から下部温泉へと向かう。距離的にはまだ折り返しを過ぎたばかりだ。え~? まだ半分かよ・・・。
本栖までの25キロを上る
150キロ走った後の、本栖まで25キロヒルクライム。登れるかなぁ。昨年、BD-1で来たときは休みまくりだったのに・・・。AJ神奈川の加藤さんは「新しい設計の道なので、急坂はない」と笹子で言っていた。それはいいとしても「長いですけどね・・・」とポツリと付け加えたひと言が、もう本栖みちのきつさを表現しているんですけど。
桜は満開
登る前にひと息。桜で心を落ち着かせて、と。
そして午後4時ごろ登坂開始。上りがきつくなるのは道の駅下部を過ぎたあたりからだったろうか。その先のトンネルを越えると、ワインディングが始まる。
加藤さんの言った通り、インが強烈な傾斜というわけではない。でも坂は坂。きついことに変わりはない。そのきつさを癒してくれるはずの風景も、遠くは白く霞んでよく見えない。黙々とペダルを回す。もちろんインナーロー。コンパクト×27T。
しばらくするとまた例の3人組の1人に追いつかれる。「どうぞ、お先に」というと、「後ろ付いていこうかと思ったけど」なんて言いながら、クルクル回しながら上っていった。あれだけ回せるのにどうして平地ではスピードを抑えているんだろう?
結局、3人組の方全員に抜かれたようだ。ただ、ピークまで足は着かなかった。亀の歩みながらも、昨年よりは成長したようだ。これが嬉しい。
本栖みちにクルマはほとんどいなかった。静かな静かな世界。何も気にすることなく、ゆっくりゆっくり上っていく。まるで道路規制をしたヒルクライムの大会のようで、何だか気分が良かった。
カーブを曲がるとトンネルにぶつかったので「あれ? 着いた!」と大声を挙げたら、後ろから来ていた3人組の1人も「おお!」とつられて歓声を挙げたが、中之倉トンネルはもっと先だった。
午後5時半、本栖湖到着
さらに上った中之倉トンネル手前で、顔に水滴を感じた。
雨? ウソ~。汗だろう。
そして、トンネルを抜ける。午後5時半。富士山は・・・見えない。残念。もしかしたらと思ったのになぁ。
例の3人組がストップしていた。「どっちですかね?」。「左ッスよ」と答えると、湖の写真を撮ってから走り去っていった。
さて、私も写真でも撮るか。デジカメを出し撮っていると
ザ~~~~~~~~。雨が降り出した。それも本格的に! 信じられないッス・・・・。
※その3に続きます
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