池田湖通信

指宿市池田湖から鳥見人の写真エッセイ

第40号「狢」むじな

2009年08月21日 | Weblog
金大中の死亡が報道された。不屈の人であったと思う。日本にもこのような人が出てくれないかと何度思ったかしれない。来年は日本が朝鮮を併合して100年になるという。この全容を見てきた人でもある。来年この人のコメントを新聞で読むのを楽しみにしていたのであるが、不屈の人も寿命には逆らえなかった。
池田湖のほとりで100才の樫に見守られて暮らしている我が家では現在スズムシがきれいな声を聞かせてくれている。本日昼間は寒暖計は30℃を指しているが、陽がくれると涼しくなってきて昨夜は冬の布団を掛けようかと思うくらいに涼しくなった。テレビで映し出される天気図を見ても秋雨前線が南下していて、東北,北海道はおそらく冷害に見舞われているのではと心配される。カムイ伝の時代ならば飢饉に該当する年ではなかろうかと思われる。
先頃、鹿児島県ではマングース(ジャワマングース)と思われる動物が捕獲されて話題になった。
夜ごと、スズムシやクツワムシ、ウマオイ、マツムシなどの声を楽しんでいたのだが、数日前からかすかにカサコソと歩く音が虫の声に混ざるようになった。マングースかなと思い懐中電灯で照らしてみると、額に白筋が見える猫くらいの動物がじっと私を見上げているのが目に入った。ハクビシンか?と思った。ハクビシンならしかる場所(どこだ?)に連絡しなければいけないかなと思いつつその日は寝てしまった。顔の真ん中を通る白が際だっていた。これが夜中の3時頃。翌日、なんと真っ昼間出てきた。そこで、かねて用意の猫の餌を投げると、一瞬床下に逃げ込んだ、そのときハクビシンではないと思った。驚いてしばらく出てこないだろうと思ったが、空腹だったのか、すぐに出てきて、ぽりぽりと猫の餌を食べ始めた。カメラを出して写したのがこの写真であります。「ニホンアナグマ」でした。幼獣かもしれません。(♀のようです。妊娠しているかも?)
池田湖周辺では2年くらい前まではタヌキやアナグマなどの轢死体を見かけたが最近見ないので生態系が異変をきたしているのではと心配していたのだが、2ヶ月ほど前には樫の根方でタヌキも見たし少し安心した、それから2日間姿を見せない。猫の餌をひとつかみ食べたので少し食べ過ぎたのではと思っている。秋が早そうな池田湖の一日でした。

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