池田湖通信

指宿市池田湖から鳥見人の写真エッセイ

第31号「暫定税率」

2008年04月23日 | Weblog
 政府・与党は22日、ガソリン税などの暫定税率を元に戻すため、政府提出の税制改正関連法案を30日に衆院の3分の2で再可決することを決めた。(23日、朝刊)
 4月1日、ガソリンが25円値下げされて、マスコミ報道によれば、日本各地のガソリンスタンドでは値下げ競争が起こっていた。我が指宿市においては4月も一週間経過した頃、農協セルフスタンドが131円になっただけで、ほかは23日にいたるもまだ高値のままである。
 4月27日、保守王国山口県で衆議院議員の補欠選挙が行われた、当初から期限切れとなった暫定税率を5月から衆議院議員の多数を頼んで元に戻すと政府・与党はもくろんでいたが、ことによったら山口2区の選挙結果ではいかに多数を持つ政府・与党といえども支持率がマスコミ各社の報道によれば、30%を割っているというので、暫定税率はそのまま、すなわち25円下げたままにするのではないかと私は内心期待していたのである。選挙結果は20,000票の大差で民主党の候補が勝った。ひょっとするとさしもの政府も1年後には道路特定税率をやめて一般財源化すると総理だけだけど発言しているのだから税率を元に戻すことはないかもしれないと私は思っていたが、なんと粛々と元に戻した。これで来たるべき衆議院議員選挙は民主党の勝利が確定したのではないか。今回の写真は指宿市の農免道路であります。最初農面道路で辞書を引いた。まったく畑の真ん中を突っ切って走っている道路だから、この文字がぴったりだろうと考えたからである。しかし、実は「農免」だったのである。何のことだと思って、インターネットで引いてみた。件のごとし、通常ガソリンの取引には揮発油税がかかるが、農林漁業用機械に消費されるガソリンについてはそれを免除することになっている。しかし、取引の際にそのガソリンが何に使われるのかを確かめるのは現実的でないため、農林漁業用機械に消費される分の揮発油税に相当する額を財源として道路を整備することで、揮発油税の免除に代えている。この事業を「農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業」と言い、その道路を一般に農免道路と呼ぶ。とあった、写真は県道236号と国道226号をつなぐ道路であります。この補修工事が昨年度末から始まり本年度4月末完成した。折しもこの時期、見た目簡単そうな工事なのにやたら時間がかかる、これは特定財源、暫定税率の見せしめ工事ではないのかと私は思っていた。まあ漸く完成したようでほっとしているが、道路を調べていて様々な名目の道路があることに今更ながら驚いている。広域農道、一般農道、ふるさと農道、産業道路、スーパー林道、スカイライン等々。狭い日本そんなに急いでどこへ行く。ではないが、土建屋の親方田中角栄氏逝って久しい。今度の騒動で娘がテレビで話していた、「父はもう昔の人」としかし、日本列島改造論は代々受け継がれ、やがて立派な道路だけが存在し、指宿の農免道路周囲の農家では後継者がいなく、「限界集落」も出てくると言われている。時は移れど。である。