リクエストにお答えして、作ってみましょう。
まずは、実際の文例をご覧下さい。陳小春(ジョーダン・チャン)が正東(Go East)と契約、7月に広東語アルバムを出すことになったという記事。正東では人気者の陳奕迅(イーソン・チャン)が“一哥”(レーベルのトップスター)扱いされているが、彼とトップを争うのか?ときかれての答え:
<東方日報5月8日>
「畀[イ巨]做啦,我[mou]乜所謂,只要畀音樂空間我,我不嬲都唔爭[ロ野],人[ロ地]亦唔會搶到我[ロ的][ロ野],(以下略)」
(彼に“一哥”をやらせればいいよ、僕は全然かまわない、ただ自由に音楽をやらせてもらえればいいんだ、僕はいつも人と何かを争ったりしないし、人も僕から何か奪ったりしないよ)
<成報5月8日>
「我自問一向不會同人爭,由對方做一哥好了。」
(僕は自分をいつも人と争わない人間だと思う、相手に一哥をやってもらえばいい)
ほんとに同じ言葉を字にしたとは思えませんね^^;
それでは基本語彙から。左側が中文、右側が広東語。
<人称代名詞>
私とあなたはどちらも我とイ尓。ただし、中文では女性に女偏をつけて[女尓]としたり、下に心をつけた字[イ尓/心](北京語では目上の相手に使う[nin2])を使うこともある。
彼・彼女・・・他・[女也][ta1]-[イ巨][keui]
それ・・・它[ta1]-[イ巨][keui]
複数形にするとき・・・們[men]をつける-[ロ地][dei]をつける
<be動詞>(である)
是[shi4]-係[hai]
<have・have not>(ある・いる・持っている)
有[you3]・没有[mei3 you3]-有[yau]・(有の横線2本を消した字)[mou]
<否定語>(~ではない、~しない)
不[bu2,4]-唔[m]
<完了形>(~した)
了[le]-[ロ左][jou]
<進行形>(~しているところ)
著・着[zhe]-緊[gan]
<授受>(~を~にあげる・もらう)
主語+給[gei3]+人+物-主語+畀[bei]+物+人(例:公司 畀 音樂空間 我)
*広東語では受け取る人が後にくるのが特徴
<疑問詞>
何/甚麼[shen2 me]-乜[ロ野][mat ye]([ロ羊][me])
誰/誰[shei2]-邊個[bin go]
いつ/甚麼時候[shen2 me shi2 hou]-幾時[gei si]
どこ/哪裡[na3 li]-邊度[bin dou]
なぜ/為甚麼[wei4 shen2 me]-點解[dim gai]
どのように/怎麼[zen3 me]-點[dim]・點様[dim yeung]
・・・まだまだたくさんあるけど、今日はこのへんで。たしか、香港人向けに対応をまとめた本がうちのどこかにあったはず・・・。探してみようっと。
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やり取りでは、人と物が反対なんですね。
ここんとこ繁体字を簡体字に変換して言語ツールにかけるということをやっているのですが、このあたり、要注意ポイントだということがわかりました。
それにしてもー、前のエントリに話が戻るんだけど、広東語の歌というのはネイティブにはどんな風に聞こえているんでしょうか。慣れだから何ともないのかもしれないけれど、一度たずねてみたい。でも、むずかしいんですよね、こういうことを聞くのって。お互いの語彙が限られているしなあ。。。
そのうち、また続きを書いてくださいねー。