なまじ、跳べてしまうから起こる。ザヤックルール違反。
ここ数日「ザヤックルール」で検索してくる方が多数ある。織田信成選手、出場してフリーに進出した世界選手権、4回全てで違反をやっていたと聞き、チェックしてみたら本当にそうだった^^;
こちらの記事によると、「毎回(違反を)やっているとは知らなかった。予定通り跳ぶことしか頭になかった」そうだ。たしかに、今までの失敗と比較すると、跳べなかったジャンプを取り返そうとして余計なことをしたパターンではないが・・・
ザヤックルールの内容は、リンクしたウィキペディアの「違反要素」の項目を読んでいただくとして、違反してしまうパターンを整理してみよう。
1.同一種類の3回転ジャンプを3回跳んでしまう
今回の世界選手権のパターン。ジャンプ要素2つ目で3回転トウループがもう3回になっていた
2.2回跳んだ3回転ジャンプが3種類になってしまう
2005年全日本で、冒頭の3連続ジャンプの3つめが「ダウングレードで2回転になったが3回転に挑戦した」とみなされたため、3種類を2回ずつ跳んだことになり、最後のルッツが無効に。当初、問題のジャンプは通常の2回転とされ、表彰式のあとに訂正された。詳しくはこちら。
3.コンビネーション/シークエンスを4つ跳んでしまう
織田選手に一番多いパターン。実際にコンビネーションを4つ跳んでしまったのが2007年(なんで4つ跳んだのか…トリプルアクセルのつもりがダブルアクセルになって、その分を取り返そうとした?)。最も多いのは、単独となったジャンプが同一種類の2回目だったためコンビネーション/シークエンスと判定され、最後のコンビネーションが無効となるパターン(2006年と2009年)。他のジャンプで予定にないコンビネーションを跳んだために起こっている。2010年GPスケートアメリカでも同様。
こうしてみると、今回は“予定通りに”しなかったから起きた失敗を繰り返すまいと、“予定通りに”跳ぼうとしていたのはよくわかる。しかし、最も重要な最初のジャンプが4回転にならなかったことで、“予定”が狂ってしまった。
今後、4回転をプログラムに組み込むのが普通になっていくと、織田選手に限らず、こうした状況はしばしば起こると考えられる。3回転の予定が2回転になってしまうのはザヤックルールに関係しないが、4回転と3回転は別の種類としてジャンプ構成していくわけだから、4回転の予定が3回転になってしまうのは途端に大きく影響してくる。
着氷がうまくいけば、いつでも次にジャンプを続けることができてしまう能力があるだけに、深刻だ・・・
スタミナの問題があるが、前半で跳ぶコンビネーションジャンプの2つ目は2回転にしておき、後半で跳べたら3回転を跳ぶようにするのが、一番確実かもしれない。後半苦しくて2回転しかつけられなかった場合、点は大きく伸ばせないかもしれないが、大きく失うことがなくなる。あと、コンビネーション予定が単独になってしまっても、予定外のコンビネーションを絶対に跳ばないようにするのは必須。
全日本で今度同じ失敗をしたら、3位以内に入ってても世界選手権代表に選ばないくらいのことをされても、文句いえないんじゃないかな・・・そのくらい必死に真剣に、取り組んでほしい。世界トップレベルの選手なんだから
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