中学国語指導案・見本作文・あ

2010/11/11up12/2改定
中学国語指導案・作文見本・あ
作文作成日2005年以前

　　　「あ」
　　　　　　二年一組四十番　＊＊　＊＊
　びっくりしたときの「あ」は目もまん丸。
　お弁当を忘れたときの「あ」はもう死にそ
う。
　げた箱にチョコが入っていたときの「あ」
は超ドキドキ。
　走ってトイレに行ってみんなあいてなかっ
たときの「あ」は大あわて。
　車に引かれそうになったときの「あ」は半
分ホッとして。
　お年玉袋に十万円入ってたときの「あ」は
信じられない気持ちで。
　屋上から落っこちてしまった時の「あ」は
絶望的。
　目の前で電車のドアが閉まっちゃったとき
の「あ」は別に平気だよって顔で。
　
　おんなじ「あ」でもいろいろある。
　だから、言葉はおもしろい。

作文を書かせる直前は「見本作文」を配り、読み聞かせることにしていた。
「今日は作文を書きます」
「えーーー」
「作文、好きな人」
「（シーン）」
「嫌いな人」
「僕と作文の授業をすると、みんな作文が大好きになります」
「（シーン）」
中学１年生とはほぼ例外なくこんなやりとりをした。
小学校で作文を好きになってこなかったのかなぁ？
だが「見本作文」さえあればばっちりだ。
作文を嫌がる生徒が激減する。

　　　この「あ」はファイルから久しぶりに探し出した。
　　　自分で書いたことさえ忘れている。
　　　ＴＯＳＳからもらったアイデアだと思う。
　　　「うっ」「え？」「わっ」「ぎょ」「げ」
　　　「バイバイ」「ありがとう」「やめてよ」
　　　「さようなら」「おはよう」「いただきます」
　　　「ごめんなさい」「キャー」
　　　など面白く書けそうだ。


勝負は教師が魅力ある「見本作文」を提示できるかにかかっている。