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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

マイケルたん3・再回答に答える13項目

2015-02-11 00:22:05 | 中高国語など指導案
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2015-02-10
マイケルたん3・再回答に答える13項目

マイケルたんから[9個の回答に答える]に対して、返信を頂きました。
マイケルたんの更にシャープな返信2015-02-08 07:37:41
更にシャープな返信です。
右のコメント欄に収めず、記事で扱うのは多くの人に読んで頂きたいからです。
コメントのお陰で励まされ、記事やシリーズになったりしたことが何度もあります。
コメント・ご質問・ご意見を頂けるのは大変有難いことです。

◆1◆
授業の原則「1わかる 2楽しい 3全員が参加する 4教えるべき価値内容がある」
まったく同感です。
すっきり、覚えやすく、価値ある四原則だと思います。
信頼する友人もすぐに「これはいい。メモした」とメールを下さいました。


◆2◆
野口先生の本は、主なものは読んだと思います。
やっぱり。

◆3◆
音読指導は範読・ペア読み・指名なし音読を中心に行っていますが、褒める部分がまだまだ甘いと思っています。
僕は「指名なし音読」は苦手というか、好みでなくて行ないません。
音読が苦手な生徒を拾い上げにくい、ような気がします。
褒めるタイミングも難しいです。
僕の音読指導については、
「音読指導の技術26」で書いたとおりです。
これは、マイケルたんにいちいち伝える必要はありませんね。
でも、このブログを初めて読む人もいるでしょうから、これ以後もご了承下さい。


『「活動的な授業」は「説明を聞かせるために」ある、とは考えられません。』について
「説明を聞かせるために」というのは言いすぎというか、誤解を生じやすい言い方でした。ひとえに僕の言い方のまずさによるものです。僕がイメージしているのは、ある種の相乗効果のようなものです。
◆4◆
たとえば音読から授業に入ると、生徒の頭が活発になり、その後の学習の集中力が増すように感じますが、
僕もどんな教材でも「音読」から授業に入ります。(漢字のあとですが)
読ませるものがないときは「十二支を言いなさい。さんはい」と、暗唱の復習をします。
とにかく、無理やり「声を出させること」から始めます。
中学1年生から高校生3年生まで、全く同じです。
「音読」から授業に入るかどうかで、授業は全然違うものになります。
本には「脳の働きが活発になる」「アドレナリンが出る」などの説が書いてあります。
生徒は「目が覚める」と言います。
読む解く読む書く読む解く読む、芦田恵之助、は本当にその通りです。
年をとってやっと分かりました。


◆5◆
これは、単に「読み」の練習であるばかりではなく、
二義的な効果として「活動的な授業によって集中力を高める流れ」を作り出します。
(1)一義的効果について
上手にきれいに他人に聞きやすく「音読」できるのは大切です。
歌が上手に歌えるかどうかと、良く似ています。
多くの生徒は「音読の仕方」を一度も教えてもらわないまま大人になります。
ほとんどの生徒が「自分は音読が苦手だ」と思っています。
教わったことも褒められたことも評価されたこともないからです。
 「読み方の見本を、先生から聞かせてもらう」
 「読んだら先生がちょっと直して、やり直させられる」
 「そうだ! それだ! 上手になった! と褒められる」

4月にこうやって直してあげた生徒は、その瞬間を一年後も覚えています。
歌と似ていませんか。

(2)二義的効果について
◆4◆で書いたとおりです。
個別に頭が働くようになるだけでなく、教室が明るくなります。


◆6◆
僕は理系的な発想をする人間なので、シンプルなイメージから出発しています。
もし、単なる講義で、知識・技能すべてがスムーズに生徒に伝達できれば、それは究極の授業ではないか?
こんなことは初めて聞きました。おもしろいですね。
でも、あえて言ってみますが、食事を錠剤を飲んで済ませるのに似たような気もします。


◆7◆
準備物も、
※1大掛かりな装置、PCも、プロジェクターも
何も使わず、チョーク1本で生徒にすべてを伝授できれば、その人は「授業の神様」です。
※1 「PCと、プロジェクター」について
「PCと、プロジェクター」を、国語の授業中に使っているのですか?
僕の準備物は、蛍光オレンジチョーク1本です。
(言い過ぎました。
 ストップウォッチ・赤鉛筆・電波腕時計、も準備します。
 神様でなくても非常勤はそうするしかありません。
 ただし、僕は、そうするしかないことで腕が鍛えられると感じています)
今年度、国語サークルで先輩が、PCとプロジェクターの研究を続けています。
PCもプロジェクターも自費購入です。
僕も自分で買って持っています。
国語の授業で、どうやって使えるのか? 有効な使い方は何か?
みんなで勉強中です。
また、十年ほど前、仲間うちで「電子黒板?」を個人で買おうか話題になりました。
知人の「小」学校教諭は自費で買い、僕は授業を見に行きました。
と・す模擬授業でも数十人の電子黒板授業を見ました。
結果として、僕は、電子黒板・使うべきでない派です。他の人は様々です。
「電子黒板?」も使っているのですか?


◆8◆
ただ、実際は、もちろんそうはいきません。50分講義する授業など、考えただけで眠くなります。
ほとんどの教科の、多くの教員の授業が、50分間講義です。
僕が受けた国語授業も、中学生の頃から40年間、50分間講義だけ、がほとんどでした。
中学校で僕が唯一寝たのは、国語の授業です。


◆9◆
つまり、講義型だけでは、現実には授業は成り立ちません。(やっている方も多いですが・・)
ただ50分間が過ぎていく、というだけならば成り立ちますね。
生徒の学力・知識・技能は、ほとんど向上しませんが。
生徒が寝ると叱る人が多いようです。
公立では成り立たないこともたくさんあります。
寝るだけなら、おおいに助かります。
数人常に立ち歩いているとか、教室の出入り自由とか、授業している教員をどつくとか。
そういう目に会わない限り、人間は授業を変えないと、僕は学びました。


◆10◆ 
じゃあ、音読を入れてみよう、百人一首を入れてみよう、発表を入れてみよう、授業をパーツで組み立ててみよう、と考えます。
マイケルたんは、なぜそんな工夫をする人になったのですか?
私立で、かつ高校の授業から始まったのに。
不思議です。
マイケルたんの周りはそんな人ばかりなのですか?


◆11◆
これらの活動は、もちろん楽しいだけではダメで、それ自体が学習を保障する内容を持ち、かつ、その他の学習を補完し、強化する役割も果たすものでなくてはなりません。
これらの学習活動一つ一つが他の学習活動と連動し、相乗効果をあげ、一つの「理想の授業(仮)」を構成する。
たとえば「授業十原則」を、50分間で使いこなす。
すべてを、ひとコマの授業で使うわけではなく、手段はいつも頭に入っている。
そして、使う必要が生まれた瞬間に、必要な原則をスキルとして繰り出す。
そんな感じでいいんでしょうか?
僕と知り合いはそうできるよう、心がけています。


◆11◆
そんなイメージで授業を作っています。
わかりにくいと思いますが、お許しください。
上で書いたのが、合っていれば、わかっていると思います。
違っていたら教えてくだされば、とても助かります。


◆12◆
ちなみに、僕から傭兵さんへの「反論」なるものは、基本的には、全くありません。僕が一方的に傭兵さんの記事から学ばせていただいている身であって、そんな僕に、「反論」などは基本的に存在しません
一方的に学ぶ、なんてありますか? しかも、僕は素人に毛が生えた無名のちんぴらです。
嘘だなあ。
それに、反論がないなんて、あまりにつまらない。


◆13◆
僕にあるとすれば、ご質問への回答に対して真摯に答えるだけであります。
いえ、その、マイケルたんの考え方には、敬服します。
しかし、「研究」は「対等」でなければ。
三十年前、大学生だった僕たちを、
ある小学校教諭が某大学の著名な教授のゼミに連れて行ってくれました。
借りてきた猫のような大学生たちに、その小学校教諭はおっしゃいました。
 「研究に、学生も教授もない。対等だ。言いたいことを言っていいのですよ」
残念ながら、年をとると人間はおっしゃることが変わってしまいますが。
だから、反論がないなんて、つまらないじゃないですか。

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