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20070121開設/中学高校国語授業指導案/中学校学級経営案/発達症対応/生活指導/行事委員会指導

中学国語指導案・指名なし討論は有効か・野口芳宏氏の批判に

2013-02-10 22:32:17 | 作文・生徒感想・討論
中学国語指導案・指名なし討論は有効か・野口芳宏氏の批判に
2013-02-10reup
20110826up
面白いブログ記事を見つけた。
(まあ、面白がるのは僕ぐらいだろうけど)
書き手はどうみてもとす所属の小学校教員だ。
「引用禁止」とも「著作権なんたら」とも書いていない。
コメント禁止で、かつ連絡先もない。
とす関係者のサイトはこういうのが多い。
恐いのだろうか。
批判が。
しかし、このサイト、十ページくらい読んだが実に良い。
「具体的に授業場面」が書いてあるからだ。
恐れることは何もないのに。

どうにもならないので、勝手に引用する。
僕(本ブログ管理人傭兵)は、昨日(注:20110825)
「国語授業記録中学さつきクライマックス討論録音1~7」
を公開し終わった。
以下、野口芳宏先生が、
「指名なし討論は、放牧の授業」
と批判した具体的内容に触れている。
今回の僕の授業に照らして、野口先生の批判に耐えられるか検証を、
する気力はないので、簡単にマルバツだけつけてみる。

中盤(1)~(3)と、後半番号1~11について、
僕の「さつき・指名なし討論」が野口先生の批判に
当てはまれば= (おっしゃるとおりです)
当てはまれなければ=× (いえ今回の指名なし討論にあてはまりません)

をつける。独断による自己評価だ。

■ブログ記事 引用 と茶色傭兵コメントーーーーーーーーーー■
●野口芳宏氏の指名なし討論批判
2010-02-10(注:以下、黒字某ブログからの引用文・カッコ内茶字は傭兵コメント)
 4日の研究授業では指名なし発表があった。
 指名なし発表,指名なし討論は,有効な手段なのであろうか。
 野口芳宏氏は,1998年の日本言語技術教育学会で,指名なし討論について「放牧の授業」と批判したという。
 石黒修氏の著作『学年別討論の授業 小学3年』(明治図書 2000)にまとめられている。
 次のような批判である。
 基本的に,授業というものは組織されるものであり,成り行き任せではいけない。
 教師は明快にして組織だった授業ができる腕をつけるべきである。
 指名なし討論は,次のような授業である。
(1)基本的に発言したい子が発言する。
   =×(傭兵授業では25人中15人が「発言したい子」だった。十分な数字では?)
(2)教師が筋道を作らない。
   =×(「論点を二点に絞る」ことが最大の筋道づくり。傭兵授業では途中で軌道修正アドバイスも有り)
(3)偶発的なことを期待して授業を組んでいる。
   =×(偶発は期待していない。傭兵授業では期待しないが想像を越える発言も出る)
 具体的には,次のようである。
1発言したがり屋が発言する。
   =×(傭兵授業では25人全員が発言した。させた。
      一度目授業=8分47秒で11人が一回ずつ発言。
      二度目授業=一度目授業で発言しなかった残り生徒全員をまず発言「させた」。
      合計、29分間で20人がのべ35回発言

2内気な子は発言しない。
   =×○(傭兵授業ではしなくても一度は必ずさせる。また、他生徒の発言を「聞く」ことにより
      思考の「向上的変容」は促される。それは、あとの作文で明らかになる)

3さまざまな情報がコントロールされずに出てくる。
   =×(傭兵授業では論点が二つに絞られているので情報は反論の中で自然にコントロールされる)
4脈絡だって,子ども一人一人が整理しにくい。
   =×(傭兵授業では論点が二つなので、生徒一人ひとりが今何が話されているのかはっきりわかる)
5発言は行き当たりばったりになる。
   =×○(傭兵授業では行き当たりばったりに見えるがすべてつながっている)
6場当たり的になる。
   =×(傭兵授業では論点が二つであり「根拠になる文章」を根拠に発言するのでならない)
7成り行き任せに,さまざまな情報が飛び交う。
   =×(同上)
8情報が混乱する。
   =×(同上の理由でまったく混乱しない)
9分かりにくい授業展開になる。
   =×(とても分かりやすい)
10非能率的で,ねらっていることがぼやけやすい。
   =×(教師の無駄な説明が減り、生徒の「文章を根拠とした発言」が連続するので能率的。
      ねらいは
      「書いてあることを根拠に、思考し、発言し、聞き、反論し言語技術を向上させること」
      でありはっきりしている)

11成り行き任せの授業であって,よくない。
   =×(傭兵授業では成り行きにならない。なぜなら、全生徒が共通した二つだけの論点を元にしているため)
      これらの野口氏による批判は,授業観の問題を含んでいる。
      指名なし討論をよしとするTOSSの先生方との授業観の違いである。
      したがって,指名なし討論が悪いとは一概には言えない。
      ただ,4日の研究授業では,指名なし発表によって情報が混乱し,
      ねらいがぼやけ,分かりにくい展開になったと,私(注:野口氏)は感じた。
■引用 と茶色傭兵コメント ここまでーーーーーーーーーー■

<以下、傭兵文章に戻る>
以上、「さつき・討論授業」傭兵自己評価とする。
僕が「先生」と呼ぶのは、国内で野口芳宏先生と井関先生だけだ。
先生でもない人に、先生、先生と呼び合う教員世界は、世間の笑いものになっている。
向山さん、狂犬さん、レインシンガーさん、と呼べばいいのだ。
事実、向山洋一氏が数年前ラジオ出演した際、ラジオDJは「向山さん」と呼んだ。
それが当たり前のことだ。
当たり前のことは当たり前にしよう。

僕は今も、授業でたまに緊張しそうになると、野口先生のDVDの立ち姿、話しぶりを思い出し真似する。
実際に教室で拝見した野口先生の授業を思い浮かべる。
僕はその授業後、検討会で質問、意見もした。
夏の研修で野口先生講座に二度以上(忘れた)参加した。

小学校教員の多くがしばしばこう書く。
「学習課題は<教師が一方的に与えてはならない>、<生徒が自主的に見つけるものだ>」
こういう馬鹿げた考え方に、野口先生は長年異を唱えている。
僕はだからこそ、野口先生を、先生と呼ぶ。真似る。
授業は、教師が、業を、生徒に、授ける、ものだ。(業とは、修業の業か。要するに学習だ)
教師が目指す到達点に向かい、生徒の心臓を鷲掴みにして引き上げるのが授業という行為だ。

野口先生の授業はいつもそういう授業だ。
DVDがたった千円だ。買ってご覧になればわかる。
「指名なし討論」にも、野口先生の言う「向上的変容」を保証する力があると思うがどうだろうか。


20100210野口芳宏氏の指名なし討論批判
http://blog.goo.ne.jp/kenjio_1973/e/11d8d35c73eed8626fa32b473a50b55d
 4日の研究授業では指名なし発表があった。
 指名なし発表,指名なし討論は,有効な手段なのであろうか。
 野口芳宏氏は,1998年の日本言語技術教育学会で,指名なし討論について「放牧の授業」と批判したという。
 石黒修氏の著作『学年別討論の授業 小学3年』(明治図書 2000)にまとめられている。
 次のような批判である。
 基本的に,授業というものは組織されるものであり,成り行き任せではいけない。
 教師は明快にして組織だった授業ができる腕をつけるべきである。
 指名なし討論は,次のような授業である。
(1)基本的に発言したい子が発言する。
(2)教師が筋道を作らない。
(3)偶発的なことを期待して授業を組んでいる。
 具体的には,次のようである。
・発言したがり屋が発言する。
・内気な子は発言しない。
・さまざまな情報がコントロールされずに出てくる。
・脈絡だって,子ども一人一人が整理しにくい。
・発言は行き当たりばったりになる。
・場当たり的になる。
・成り行き任せに,さまざまな情報が飛び交う。
・情報が混乱する。
・分かりにくい授業展開になる。
・非能率的で,ねらっていることがぼやけやすい。
・成り行き任せの授業であって,よくない。
 これらの野口氏による批判は,授業観の問題を含んでいる。
 指名なし討論をよしとするTOSSの先生方との授業観の違いである。
 したがって,指名なし討論が悪いとは一概には言えない。
 ただ,4日の研究授業では,指名なし発表によって情報が混乱し,
 ねらいがぼやけ,分かりにくい展開になったと,私は感じた。
  2010-02-10 00:57:59 | 国語

●中学国語「さつき」クライマックス討論発言録音起し
1定義確認と候補段落確認
2候補を二つに絞る・理由を書き全員提出
3発表の隊形・指名なし発表の仕方
4反論の言い方を教える
5指名なし討論・ニ回目発表と反論
6指名なし討論・反論/討論終了
7見本作文と生徒優秀作品
●指名なし討論は有効か・野口芳宏氏の批判に
●国語授業中学・討論の初歩指導手順
●国語授業『さつき』すさまじい高レベルmr.rain's

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