語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【原発】汚染された魚介類が慢性的に流通 ~スーパーマーケット~

2013年04月30日 | 震災・原発事故
 (1)国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは、原発事故以来、スーパーマーケット大手5社の魚介類放射性物質検査を定期的に実施している。
 このたび、次のとおりセシウム137が検出された。
   (a)イトーヨーカドー湘南台店(神奈川県)で購入したマダラ(岩手県産)・・・・7.4Bq/kg
   (b)ダイエー・グルメシティ高尾店で購入したモウカサメ(宮城県産)・・・・5.5Bq/kg

 (2)13回にわたる検査で、放射能汚染が検出されなかったのは1回だけ。
 汚染された魚介類が慢性的に市場に流通している。

 (3)これまで最も多く汚染が確認されたのは、西友。イトーヨーカドーがこれに次ぐ。
 ただし、西友は2011年末にグリーンピースに対して対応強化を約束している。
 2012年初めからは、イトーヨーカドーの魚介類から最も多くの放射性物質が検出されている。魚種別にみると、この冬は岩手県産のマダラからの検出が相次いでいる。

 (4)グリーンピースは、西友およびイトーヨーカドーに対して(1)の調査結果を伝え、対応強化を求めた。
 前回の調査でも放射性物質が検出されたイトーヨーカドーの担当者のコメントは、「特に新たな対応をとることはない」であった。
 他方、ダイエーの担当者は、調査に感謝し、「今回の調査結果を受けて今後の対応を社内で検討する」と応えた。

 (5)グリーンピースは、魚介類の安全性や持続可能性に係る各社の意識や取り組みについて、2月に「お魚スーパーマーケットランキング2」を発表した。今年後半に、第三弾を作成する予定だ。

□花岡和佳男(グリーンピース・ジャパン 海洋生態系担当)「スーパーマーケットで汚染された魚介類が慢性的に流通 マダラとサメからセシウム」(「週刊金曜日」2013年4月26日号)

 【参考】
【原発】放射能と東京オリンピック招致
【原発】大手スーパーの真鱈から放射能検出 ~関東・東海地方~
【原発】東京湾の汚染
【震災】原発>東京湾に放射能汚泥が堆積中 ~海の汚染~
【震災】原発>無防備都市--東京を覆う放射能
【震災】原発>食卓の放射能汚染、2012
【震災】原発>海洋汚染の拡大・・・・表層から海底へ、海のホットスポット、陸から海へ
【震災】原発>海洋汚染 ~グリーンピースの調査・水産学者の「原子力村」~
【震災】原発>海洋汚染の隠蔽
【震災】原発>海洋汚染の隠蔽・追記
【震災】原発>汚染食品のデータをどう読むか
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