島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

オオルリ

2021-06-30 14:15:30 | 野鳥
21.6.30(水) 天気;晴れ 気温;30℃
 沖縄が梅雨末期の大雨に襲われているそうです。 梅雨末期ってことは沖縄はそろそろ梅雨明けか。そうすると梅雨前線が北上して、こちらが本格的な雨に襲われますね。

 「オオルリ」をご紹介します。 たぶん未紹介のはずです。 なぜなら写真の撮影ができなかったから。 雲仙で何度か目視したことはあるのですが、距離が遠くて今まで撮影に成功していませんでした。 センターの避雷針の上で囀っている姿が撮影できました。w
 山地や丘陵で繁殖するヒタキ科の夏鳥です。 樹木のよく茂った沢沿いで生活し、谷間の上空でチョウやアブ、羽化した水生昆虫などをフライングキャッチします。 ウグイスやコマドリと並んで日本三鳴鳥に数えられます。 雄の鮮やかな瑠璃色とコルリとの区別から江戸時代に「おほるり」となりました。
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顔バレ

2021-06-29 09:47:24 | Weblog
21.6.29(火) 天気;曇り 気温;24℃
 本日センターは休館日です。
 5月の眉山登山が梅雨入り日と重なって雨天中止になり、暫く山登りに行っていませんでした。 梅雨の長休みの期間に運動不足解消のため登山リハビリとして昨日絹笠山に登ってきました。
 出発してすぐに「しまった!」と自分の過ちに気づきました。林道に入ってものの5分とかからずに蚊に刺されました。「そうかーもう蚊が出てるんだったー。」と後悔もつかの間、ある恐ろしい事実を突きつけられました。 休憩のために立ち止まるとブンブンと蚊が寄ってきます。 これはもしかすると休憩取れないって事か!?

 白雲の池は開けているので休憩を取った後、ほぼ休憩なしで絹笠山を登り始めました。 折り返し地点を過ぎ、最後の直線の登りを歩いていると前方に女性が一人立っていました。 プライベートですし、コロナ禍になってからは極力他人との接触は避けてきたので、ここも挨拶だけ済ませて通り過ぎようとしました。すれ違いざま植物について質問されました。 あまり関わりたくなかったので素人のフリして切り抜けようと、ろくに見もせずに「よくわかりません。」と答えたのですが、「センターの方ですよね?」と切り返されました。
 顔バレしてたんかーい!! 一瞬考えたのですが、正直に「はい」と答えました。するとキノコのことまで聞いてきたので「キノコは図鑑見ても分かりません(これは本当)。」と答えて逃げ出しました。

 5年間雲仙で真面目に働いたおかげかある程度の人には知ってもらえて、5月に普賢岳に登った時もお声かけいただきました。迷惑ではありませんが、困ったのは相手がマスク姿で誰なのか分からないってことです。まして観察会のリピーターの方ならまだしも1、2回参加したくらいでは覚えられません。
 有名税(有名ではありませんが)というのか、島原半島内をウロウロ出来なくなってきました。

 
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ストレス

2021-06-26 11:35:35 | Weblog
21.6.26(土) 天気;雨後曇り 気温;20℃
 朝から雨が降っていましたが、今は止んでます。
 夏休みの準備が一向に進みません。例年ならばすでに広報活動に入っている時期ですが、今もってチラシの印刷もできていない状況です。
 しかも、ここにきてあっちからもこっちからもあーだこーだと注文がきて、予定が一部ひっくり返されました。 こっちは5月のゴールデンウィーク明けから「あれはあーします。これはこーします」と確認を取りながら進めていたのに、直前の今頃になって「えっ!?今更それ言う!?」とか「だったら最初から断ってよ!」とか言いたくなるワガママばかりです。
 ストレスには強い方だと思っていたのですが、さすがにこの数日の変化についていけず、心が折れました。 やる事には全力で取り組みますが、それ以外の事はもう知らん。好きにして。
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シマヘビ21

2021-06-23 13:23:03 | 動物他
21.6.23(水) 天気;晴れ 気温;28℃
 朝から電話攻勢です。 もう休みいらない、出勤させて。 夏休み前は1年で1番忙しい時期だというのに、夏休みの準備もままならねぇ〜。
 そんな電話攻勢をかいくぐって園内の巡視に出ると、角を曲がった所に「出たーシマヘビかい!」 こちらの存在に気づいたみたいですが全然動かない。「あー(夜が)明けたばかりで体温が上がってないのか。」日向ぼっこして体温を上げている所に出くわしたみたいです。
 ヘッヘッヘ、こいつあー好都合(変態)。距離をとりつつ写真を撮りまくりました。

 体が小刻みに波打っているのは何故だろう? 散々観察と写真撮影を行なって、飽きたら「そろそろ人が来るので移動してもらえませんか」と追い払いました(非情)。
 シマヘビは体長130〜140cm(写真は1mくらいでした)、大きいものだと2m近くになる大型の蛇です。 茶褐色の下地に黒い4本の縦線がはっきりと入っています。瞳が特徴的で、虹彩が赤いので目を見ると分かります。(ちょっと写真では分かりにくいですかね?)
 河川敷、水田、草原、山地など色々な場所に生息しており、最も普通に目撃される蛇です。主に昼間に活動し、両生類・爬虫類・哺乳類を捕食します。
 気性は荒く、追いかけられると振り返って反撃してくることがあります。体色が黒く「カラスヘビ」と呼ばれる黒化型もいます。
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ホタルブクロ21

2021-06-18 13:27:07 | 植物
21.6.18(金) 天気;曇り一時雨 気温;21℃
 朝から平成新山が笠をかぶっていました。笠と言っても笠雲のことなんですけどね。
 寺井先生の気象学習会で習いましたが、昔からの天気の言葉として普賢岳(雲仙岳)が笠をかぶると雨になると言われています。予報でもこれから天気は下り坂です。

 6月の後半はかなり厳しいです。約2週間に6日しか出勤日がありません。久しぶりに出勤すると連絡事項が山のように溜まっており、午前中はほぼその片付けに費やしました。ようやくひと段落ついて園内の見回りに出ると「ホタルブクロ」が咲いていました。
 一週間ほど前から「野草が伸びてきたな〜」と思っていたのですが、「毎年ここにホタルブクロ咲くよな〜」と見当をつけて切らずに見守っていました。多年草なのか(疑問ではなく納得)、だいぶ大きくなってきたな〜。蕾もたくさんついているのでまだまだ花を楽しめそうです。
 基本情報を振り返ります。「ホタルブクロ」は山野に生えるキキョウ科の多年草です。6〜7月、淡紅紫色または白色の花が下向きに咲きます。名前の由来は、この花の中に子供がホタルを入れて光らせて遊んだからとか、花の形を提灯にたとえて、提灯の昔の呼び名である“火垂る”をあてたものではないかとか、色々あります。
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気象学習会〜気象災害を学ぼう!〜

2021-06-13 13:55:14 | イベント
21.6.13(日) 天気;曇り 気温;23℃
 昨日、寺井先生の「気象学習会〜気象災害を学ぼう!〜」を開催しました。参加者は定員の15名でした。小学生も4人いました。
 新聞や市報に掲載していただいたおかげか、初めて当センターのイベントに参加される方が多かったです。地元のケーブルテレビさんからも取材に来ていただきました。

 私も久しぶりに先生の学習会を受けました。気象用語の解説から始まり、基本が分かったところで実験、スライド、映像を駆使して理解を深めていく。パワーアップしているな・・・。w 小学生も話に引き込まれて積極的に学習会に参加していました。

 2時間の学習会もあっという間に終わってしまいました。 いつもアンケートの感想欄は空白が多いのですが、今回はぎっしりと書き込まれていました。
 学習会終了後にテレビ局の方が子供たちにインタビューをしていました。片付けながら聞こえたのですが、答えがしっかりしている。自分が小学生だった頃はこんな自我を持った発言できなかったぞ。
 感心しながら子供たちが書いてくれたアンケートを読んでいると「テレビを見とった方がいいと思った。」と書かれていました。 最初「?」どういう意味か分からなかったのですが、一緒に描かれた絵を見てひどく納得しました。 絵はテレビを見ている姿を描いているのですが、そのテレビに映っているのが学習会の中で先生が「この天気図が現れたら気をつけなきゃいけないぞ!」と言っていた天気図でした。 心の底から「どんだけ今の子たちはすげーんだ!」と思いました。
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ヤマボウシの裏の話

2021-06-11 10:18:39 | 植物
21.6.11(金) 天気;曇り 気温;21℃
 昨日「しばらくお休みします」と更新したにも関わらず、話のネタができたので更新します。(舌の根も乾かないうちに)
 昨日の午後に「眉山に登ってきた」と知り合いが訪ねてきました。 その話の中で「登山中にヤマボウシが見えなかった」と言っていました。
 眉山にも数は少ないですがヤマボウシがあります。表紙の写真に写っている山の斜面の白い点々がヤマボウシです。外から見るとはっきりと分かるのですが、これが下から見上げると分からなくなります。 試しに園内にあるヤマボウシを下から撮影してきました。

 距離が近いので分からないほどではありませんが、見難くなります。 実際の自然にあるヤマボウシは高さ5〜10mになるのでもっと分からなくなります。一番目立つ白い総苞片が上向きに広がるので、下からでは見えにくいのです。 また「白い」ってのもポイントの一つで、光源のある方向の白いものは光の加減上見えにくくなります。 青魚の背が青く腹が白い理由と同じです。(上空からの鳥には海の色と同化して見難く、深い所にいる捕食者の大型魚には光と同化して見難い。)
 ヤマボウシを楽しむためには外から見るか、山に登って高いところから見下ろすのが一番です。 この話は雲仙でヤマボウシ観察会をやっている時に思いつきました。
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しばらく更新をお休みします。

2021-06-10 11:08:24 | Weblog
21.6.10(木) 天気;晴れ 気温;29℃
 ネタが切れた事もあるのですが、5/24から休業要請で出勤日数が減らされて、なかなか更新できません。
 暇ができたらネタ探しもできると思うのですが、今日の午後から明日、明後日までは予定がぎっちりです。更新はお休みします。
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水無川1号砂防ダム

2021-06-06 10:15:46 | 観光・施設
21.6.6(日) 天気;曇り 気温;20℃
 日はさしていますが、全体的に薄曇りです。

 当センターに至る「まゆやまロード」。その水無川側に水無川1号砂防ダムがありました。ちょっとした駐車場があって、桜や梅、広場にはコスモスが植えられていた事もありました。その駐車場と広場がこの数年、砂防ダムの嵩上げ工事によりずっと閉鎖されていました。
 工事が終了したらしく、今年になって改めて駐車場が整備されましたが、その後も三角コーンにロープを張って利用できないようになっていました。
 6月4日の朝、いつも通り出勤してくると三角コーンとロープが撤去されて入れるようになっていました。「30年目の祈りの日(6月3日)に合わせてきたか。」

 自転車用のスタンドと何かのモニュメントがありますがブルシートを被っています。
 階段を上がってみると、

 けっこう先まであるな。先端まで歩いてみました。お、何かあるぞ。

 写真撮影のためにカメラを置くための台でした。

 一番先はこんな感じ。これより先は立ち入り禁止ですね。

 平成新山側はこの景色です。島原市側は下2枚の写真になります。


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口之津貝塚2

2021-06-05 13:01:01 | 歴史・史跡
21.6.5(土) 天気;曇り 気温;15℃
 朝からお山は見えていたので撮影しました。
 表面的には崩れたように見えませんね。新聞によると「低周波地震は通常より揺れの間隔が長く、地下の熱水やマグマなどの活動が関係して起きると考えられている。」と書かれています。(やっぱり表面には現れないか・・・)

 表題に戻りましょう。
 観察会で訪れた「口之津貝塚」は10年前に紹介済みだったりします。(2011年6月15日記事
 今回は撮影不可なほど荒れていたので写真がありません。が、看板だけはなんとか残っていました。また、当時は現地の看板くらいしか情報がなかったのですが、今回は図書館まで出かけ少しだけ詳しく調べてきました。
「この貝塚は弥生時代中期後期文化(1900年前)のものとされて、これまで何回となく発掘調査がなされたが、その記録によれば昭和四年加津佐読書会によって発見された。
 (中略)昭和41年3月、口之津町及び同町教育委員会は島原史学会と共同調査をなした。その結果、
土器=製塩に関係あるものと考えられる可能性の強い土器があった。これらの土器は未だ類例を見ないところであり口之津式土器と仮称する。
石器=有明海沿岸遺跡のうち、長崎県・熊本県の縄文文化より弥生文化に共伴して濃厚な分布をみる特殊なもので漁撈具の一種と考えられる。
骨角器・鉄器=骨角器四点、鉄器三点を発見した。
以上により二つの重要な課題を提出するに至った。
 その一つは口之津式土器の性格であり、他一つは石器の性格である。従来日本の製塩土器と称されるものに比較した場合、口之津式土器は形成の上でも、その性格の上でも、全く関連性のないものであった。(え?) 形式上からすれば、むしろ奈良・平安期以降のものに類形を求められるかも知れない。と言って本遺跡は古墳物、或は他の遺物を全く混入しないもので、将来の類例を待たねばならないし、早急に推測結論をすることは危険である。(口之津貝塚調査報告)」
 んー要は「よく分からない」ってことか。調査から50年ほど経過していますが、答えが出るのが先か雑草に埋もれてしまうのが先か・・・。
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