「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの現代陶芸入門講座(20)…林正太郎・玉置保夫・安藤日出武の志野焼

2008年09月25日 | 陶芸



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志野焼の代表的な作家は、鈴木蔵・加藤孝造・若尾利貞の三人をまず挙げることができます。


その三人に実力的には負けず劣らない作家として、今日紹介する林正太郎・玉置保夫・安藤日出武がいます。

いずれの作家も、人気だけではなく、それぞれの持ち味を生かした作陶を行なっています。

以上の六人の作品を見慣れた人は、ぐい呑み一つを目の前に置かれれば、その作家名を即座に答えることができますj。

たぶん陶器を見慣れない人は、それらの作家が作った作品が、同じ志野焼に見えてしまうことでしょう。

しかし、焼物を趣味にする人たちには、それぞれの作家の作品の形体・焼成・色合い・肌合いなどから、明確に違った作品として区別することができます。



林正太朗 志野ぐい呑み



うっとりするような綺麗な志野のぐい呑みです。

さまざまな点でバランスがとれた、力量jを感じる作品です。




林正太朗 赤志野ぐい呑み



こちらは、赤志野のぐい呑みで、緋色とシロのバランスが綺麗な作品です。





林正太朗 赤志野湯呑



この作品は、私は好きなのですが、志野の釉薬の掛かり具合に好みの差が出るかも知れません。

焼成の炎を連想させる緋色と白のバランス、全体に大胆な釉薬の割れ(梅花皮・かいらぎと呼んで良いのだろう)がこの作品の特徴である。




林正太朗 志野湯呑



大ぶりでおとなしい志野の湯呑みですが、長く日常使っても飽きのこない作品です。



〔林正太郎 主な陶歴〕

昭和46年 朝日陶芸展知事賞受賞
昭和47年 日本伝統工芸展初入選 朝日陶芸展優秀賞受賞
昭和48年 朝日陶芸展 '73賞受賞
昭和49年 中日新聞社新人賞受賞
平成5年 「加藤幸兵衛賞」受賞
平成14年 土岐市無形文化財に認定




安藤日出武 志野ぐい呑み



この作家は、陶芸ファンに人気があります。

個性が光る志野のぐい呑みです。





〔安藤日出武 主な陶歴〕

昭和39年 日本伝統工芸展初入選 以来数回入選
昭和45年 朝日陶芸展知事賞受賞
昭和46年 日本陶芸展初入選 以来数回入選
昭和48年 中日国際陶芸展初入選 以来数回入選
平成2年 第8回 加藤幸兵衛賞受賞
平成10年 多治見市無形文化財に認定
平成15年 岐阜県重要無形文化財に認定




玉置保夫 赤志野ぐい呑み



志野釉の掛かり具合に、好みの差が出る作品でしょう。





玉置保夫 鼠志野湯呑



この作家の湯飲みは、大変使いやすくお薦め!





玉置保夫 志野湯呑



この湯飲みは薄手で軽い志野焼の作品です。

独特な筒状の形状も安定感があり、日常使うのに適しています。





玉置保夫 志野湯呑(5個組)



日常使うために購入した赤志野の湯飲みです。

上の志野の湯のみと形状は同じですが、全体に厚みがあり、使い易い作品です。




夏は、アイスコーヒーを入れて飲むと、肌触りも良く美味しく頂けます。

冷たい飲み物でも、ガラス製よりは陶器の口触りは独特で、その美味しさを引き立てるでしょう。



〔玉置保夫 主な陶歴〕

昭和43年 日本工芸会正会員となる
昭和52年 東海伝統工芸展最高賞受賞
昭和60年 東海伝統工芸展受賞 以後招待出品となる 審査員
昭和61年 第1回国際陶磁器フェスティバル審査員特別賞受賞
平成3年 岐阜県芸術文化活動等特別奨励受賞
平成14年 多治見市無形文化財に認定
平成20年 岐阜県重要無形文化財に認定



志野焼の温もりは、これから寒くなっていく季節に、湯飲みにまた酒器に適した焼き物です。

お気に入りの志野焼のぐい呑みに日本酒を注ぎ、
その熱燗を思いにふけりながら
独酌で呑むのも趣があります。


志野焼について、以下のブログを参考にご覧ください。

マッキーの現代陶芸入門講座(23)…堀一郎の志野焼(2008年11月14日

マッキーの現代陶芸入門講座(22)…鈴木蔵・加藤孝造・若尾利貞の志野焼(2008年10月24日

マッキーの現代陶芸入門講座(14)…荒川 豊蔵のぐい呑み

マッキーの現代陶芸入門講座(8)…鈴木蔵の志野ぐい呑み


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