社労士受験講師日記

社会保険労務士試験の受験講師の独り言
択一式の問題を毎日更新中

naonaoさんの合格体験記 2

2007-11-30 06:43:56 | 合格体験記
さて、今日は本試験当日までのnaonaoさんの勉強方法です。大いに参考になると思います。

5月から「答練期」解いて解いて解きまくれドラゴンズ得点チャンスの応援リズムです)

始めは「もう一度テキストを読み直そうか」と思いましたが、問題を解きました。それにより正解できなくてショックを受けるということで、頭に焼き付けたり、テキストには載っていない論点で理解を深めることができました。できないことが次々と表に出てくるのは本当に気が重いですが、そのうち慣れます。懲りずにショックを受けましょう。
あと、社労士試験に欠かせない横断整理ですが、この時期に他の法律と混じったり、自分の間違えた答えはどこの数字だったのか?等々混乱しまくる中から整理していくことで関連付けて覚えることができました。

ともかく、答練の問題を理由まで書き出して、分からなかったものはテキストで確認の繰り返しです。

8月「直前期」基礎固め
答練・模試をとにかく繰り返し、5回は回しました。
10問集中して解いたら、「さぁ、また10問」と気持ちを入れなおしてまた集中を繰り返しました。「70問」と思うと気が重いので、「10問ずつ」短く連続して集中するやり方が私にはよかったみたいです。

一肢ずつの正誤・理由を出すのに集中
選択は見たことのない問題でも、3つは基礎問題、必ず文中にヒントがある、択一は4肢が分からなくても残りの1肢が正確に解ればそれが正解のときもあると常に心を大きく執念を持って

試験当日 いつも通り
模試の時、「始まる前にこうすれば落ち着く」という儀式を持っていました。私の場合、まず駅の売店で、ビタミン入りのすっぱい系のジュースを飲んで電車に乗り、会場では主人の「すごいなぁ」と言ってくれた顔を思い出しながら主人の名前を3回唱えると落ち着くというものでした。主人には内緒です。

昔読んだ本に「脳は目標達成の直前になるとクールダウンを始める」と書いてあったので、試験後は家族で出かける予定を立て、何時出発でお弁当は○○で・・・と次の目標を持っていました。

長々と皆様にしてみればわかりきったようなことだと思いますが、自分を振り返る機会を与えて下さってありがとうございました。迷っても、辛くても、この一問が合格への一歩になると信じていれば無駄なことは何もありません。常に自分を観察し身体を大切にしてください。必ず合格できますよ


naonaoさん、本当にありがとう。初めて試験を受けた人がこれだけのことができるのに、自分は何で合格できないのかが理解できた人が沢山いると思います。私は講義やブログで声を張り上げてnaonaoさんが実行されてきたことをずーっと言ってますが、やっぱり自分で気が付いて実行しないとダメなんだろうなって感じました。本当にありがとうございました。また、コメント参加してくださいね。(過去問題は後でアップできればアップします)


遅れましたが、今日も続きに健康保険法をアップしております。続けてどうぞ。

健康保険法

2007-11-30 06:00:45 | 健保法
今日も遅れて過去問のアップになります。


【健康保険法 76】

次の記述は、A(どちらも○)、B(どちらも×)、C(Aは○、Bは×)、D(Aは×、Bは○)のうちどれに当てはまるか。

A 政府管掌健康保険の被保険者が高額療養費の支給を申請したとき、高額療養費が支給されるまでの当座の支払いに充てるため、高額療養費支給見込額の90%相当額までの貸付金を無利子で受けることができる。

B 特例退職被保険者が、刑事施設、労役場等に拘禁されたときは、一般被保険者に適用される保険料徴収の特例が適用されず、保険料が徴収される。





【解 答】 D

A × 健保法第162条。高額療養費貸付金制度についての設問ですが、この設問が答えで消去法で正解に辿り着くしかないというお手上げ状態でした。「90%」ではなく「80%」となります。(平成19年問7A)。

B ○ 健保法第158条、附則第4条。特例退職被保険者は任意継続被保険者と同様に免除の規定は適用されません(平成19年問7C)。



naonaoさんの合格体験記

2007-11-29 07:33:34 | 合格体験記
naonaoさんは、初めての挑戦で選択36点、択一52点で合格されました。3人のお子さんのお母さんでもあるのに凄いですね。その秘訣を見つけ出していただければと思います。では、お願いします。

大学卒業後すぐに結婚。3人の男の子を出産しました。一番下の子が来年保育園に入るという時になり、急に手に職もなく社会経験のない自分が不安になりました。子育てや家庭を優先に考えてきた自分にとって、「自分はどうなりたいんだろう。」これが社労士へのスタートでした。

学校選びは、主人が以前利用していたT社を選び、通信のWeb学習にしました。
使った教材・・・T社の初学者向けにパックになっているテキスト・テスト類と一般常識の問題集1冊

1年を通じて心掛けたこと・・・T社の配信・テストスケジュールに遅れない、配信テスト後は必ず復習そして暗記ではなく理解

サブノートは作らずすべてテキストに書き込む。演習問題にはテキストのどこにあるかページ数を記入

私は自分でとことん考えたい人なので、復習はとにかく時間がかかりました(「声に出して読んで、常に紙に理由や考えを書く」これを常に繰り返していました。沢山の紙を使ったので、あまり地球にやさしくないですが。)どうしてもわからないときは付箋を貼っておくと進んでいくうちに「このことか」とその時わからなくても後で理解できることが沢山ありました。だから通信の先生に質問することもありませんでした。

前年の8月~5月「基本期」テキストの読み込み・理解
各教科で気をつけたこと
労基法・・・「使用者は立場が強い。だからとにかく弱い労働者を保護」をいつも頭において
 
雇用・・・給付の体系図を見て常に今何を勉強しているかを意識して給付はすべて30の倍数(雇用保険って、健康保険と同様なのですが、1月を30日としてカウントします。hondana)

安衛・・・図に書き出す(管理者や健康診断・届出など案外1つの流れにつながってしまいます。)

健保・・・イメージしやすい分、見落としが一番あった科目
 
年金・・・一通りとにかくやる。両年金の流れや前提をつかむ。国年を学習する時は常に厚年をかたわらに置く(厚年のときは健保と国年をかたわらにおいて)
 
一般常識・・・図に書き出す。感想を持って自分に印象付ける。


naonaoさん、すごいわ。通信でその勉強方法を身につけるなんて天才じゃないかと思うくらい。通学コースの講義で私が常に言ってることをほぼ網羅してますから。今日は過去問題とセットでアップしようかと思っていましたが、すみません。時間がなくなってしまいました。過去問題は後でアップできればアップしておきます。明日は、naonaoさんの後半部分です。

この続き(下の画面)に厚生年金保険法の過去問題をアップしています。続けてお読みください。

厚生年金保険法

2007-11-29 07:22:37 | 厚年法
今日は合格体験記と過去問は別々にアップします。よろしくお願いします。



【厚生年金保険法 80】

次の記述は、A(どちらも○)、B(どちらも×)、C(Aは○、Bは×)、D(Aは×、Bは○)のうちどれに当てはまるか。

A 老齢厚生年金の受給権者が行方不明になり、その後失踪の宣告を受けた場合で、遺族厚生年金を支給する際には、当該失踪者が行方不明になった当時の保険料納付要件は問わない。

B 平成19年4月1日以後に支給事由が生じ、かつ受給権を取得した当時30歳未満である妻に対する遺族厚生年金は、当該遺族厚生年金と同一の支給事由に基づく遺族基礎年金の受給権を有する者について30歳に達する日前に当該遺族基礎年金の受給権が消滅した場合はその日から起算して5年を経過したときに、当該遺族厚生年金と同一の支給事由に基づく遺族基礎年金の受給権を取得しない者については当該遺族厚生年金の受給権を取得した日から起算して5年を経過したときに、それぞれ受給権が消滅する。






【解 答】A

A ○ 厚年法第58条第1項。「老齢厚生年金の受給権者」というのは長期要件に該当します。従って保険料納付要件は問われません(平成19年問5A)。

B ○ 厚年法第63条第5項。遺族厚生年金の失権からの設問です。若年期の妻に支給する遺族厚生年金が5年の有期年金となりました。設問にあるように①30歳に達する日前に当該遺族基礎年金の受給権が消滅した場合(夫が死亡したときに子供がいたけれど自分が30歳になる前にいなくなってしまった場合)、②遺族厚生年金と同一の支給事由に基づく遺族基礎年金の受給権を取得しない場合(夫が死んだときに30歳未満で子供がいない場合)が該当します。それぞれ、5年の起算日を確認しておきましょう(平成19年問6B)。










インフルエンザ

2007-11-28 06:47:59 | 国年法
平成19年の過去問題もさっさと片付けてしまわなければと思っています。その後で予想問題に突入です。合格体験記はあとnaonaoさんが送ってくれました。彼女からはFAXで届いたので、ブログのページに打ち込みますので少々時間をくださいね。今までは複数受験の方々の合格体験記でしたが、naonaoさんはなんと一発合格です。しかも通信ですよ、すごいですね。近々公開しますのでお楽しみに。

ところでみなさんはもうインフルエンザの注射はされましたか?私はまだなのですが、インフルエンザの注射の金額って、お医者さんによって違うんだってことを知りませんでした。びっくりしました。知らなかったです。
私の近所では、3000円とか2500円とか2000円とか。中身が同じなら絶対2000円なんだけど、どうなんだろうか?と悩みます。近所のKママは「私は65歳以上だから1000円よ」って。ホント知らなかったなぁ。風邪が流行っています。充分注意してください。




【国民年金法 81】

次の記述は、A(どちらも○)、B(どちらも×)、C(Aは○、Bは×)、D(Aは×、Bは○)のうちどれに当てはまるか。

A 昭和60年改正前の国民年金法による障害年金の受給権者に対して、更に障害基礎年金を支給すべき事由が生じた場合には、併合された障害の程度による障害基礎年金が支給されるが、従前の障害年金の受給権は消滅しない。

B 学生納付特例の規定により納付することを要しないこととされた保険料より前に納付義務が生じ、法定免除の規定により免除された保険料があるときは、法定免除により免除された保険料について、先に経過した月の分の保険料から追納することができる。





【解 答】 A

A ○ 昭和60年法附則第26条第1項。旧法の障害年金と障害基礎年金の併合認定についての設問です。ポイントは、新法同士の併合認定とどこか違うかをチェックすることですね。新法の障害基礎年金の受給権者に対して、さらに障害基礎年金を支給すべき事由が生じた場合には、前後の障害を併合した障害の程度による障害基礎年金が支給されますが(受給権が発生しますという意味です)、この場合には従前の障害基礎年金の受給権は消滅します(平成19年問6A)。

B ○ 国年法第44条第2項。一部追納する場合には、原則はともかく学生免除(若年者猶予)を第一に追納しそのあと古い順番となります。しかし、例外として学生免除よりも前に免除期間がある場合(法定免除・申請免除)、古い方から追納することもできます(選択です)(平成19年問6B)。


Eランナーさんの合格体験記

2007-11-27 06:50:36 | 合格体験記
色々な人からメールやコメントを頂きました、本当にありがとうございます。めげずに頑張ります。お知らせどおりにEランナーさんに登場してもらいます。よろしくお願いします。

勉強を始めたのは、去年の春でした。1度目の受験は、やり方が分からず大まかにインプットをすることが中心。まとめ、白書、法改正といった通信講座を頼りに、模試を受けて、その復習をして覚える。「過去問」の重要性が全く分かっていなかったのです。これでは全く歯が立たず、初受験では、試験の厳しさを痛感しました。

受験2年目
春までの取り組み
2年目は、10月にスタートのe-ラーニング講座を知り、過去問からスタートしました。
毎日続けていると、少しずつ問題を解くことに慣れてくる。弱点も分かる。解説で勉強。と、やり直しの私には、ぴったりでした。1年通すと大きな力になりました。
メインの教材は、M塾通信でした。私のテキストは1冊本だったので、いつも手元に置いて分からないことがあると調べ、解説を聞いては科目を進めていきました。1年目は決してムダではなく、だんだん理解できていくのがうれしくて毎日張り切っていました。
11月下旬に「法改正先取りセミナー」に参加。hondana先生の講義に、通学ってすごいと刺激を受けました。あの時教わった法改正が頭によく残りました。それがご縁で、一月ほどたってこのブログに書き込ませて頂くようになりました。問題の解き方だけでなく勉強のコツや、日々の元気、いろいろなものを頂きました。

ブログでは、毎日違う科目の問題を演習。初めは全然ついて行けませんでした。そこで、結果にこだわらず、その日の問題を課題に解説の完全理解に努めました。テキストだけでなく条文もチェックしていくと、長文や、分かりにくい表現の問いは、条文等から引用されているんだとか、答えも本則上か、そうでないかによって変わるんだとか、分かってきました。
質問を通じても、いろいろ教えて頂き、過去問で聞かれている中身を理解していくことがすごく大事と分かってきました。正確に分かると忘れにくい。問われ方が変わっても答えられる。(これを◎と呼んでいました。)出来たときのうれしい気持ちは、次への力になりました。先生が選んで解説して下さるのは、重要度の高いところと思い、くり返していきました。テキストにも、書き込みが増えていきました。
インプットが一巡し、これからどうしたらいいのか。そんな頃、GWに年金セミナーがあり、受講させてもらいました。2日間たっぷり先生の講義。年金の受給権の発生という考え方が分かり、年金の理解が進みました。その時一緒に受講した皆さんの顔を思い浮かべては、残りの日々を頑張りました。



答練・模試
春になって、答練が始まりました。通学と違い、緊張感はなかなか持てない。でも逆にプレッシャーはありません。時間を守り、素のままの自分の力を試して、解説で学習。
中間模試や答練が一巡する6月いっぱいまでは、何がしっかり分かってるのか自分の理解出来ている部分をチェックして、残りの部分は、テキストに戻って学習しました。
模試は、本試験の日何があっても頑張れるようにたくさん受けました。去年より1年分体力も視力も劣っているんだから、出来る限りやり抜く力をつけたかったからです。
択一で点の伸びない時、先生が言って下さったのが、「難しいところは立ち止まらない。7割なんて簡単に取れますよ。」「一度ゆっくり分析をしてみたら・・・」ということでした。
最後になって、模試を平均してみたら、得点の低い科目が移動しているように思えたけれど、どれも似たような点数。難易度や、解く順番によってその時の結果も変わるんだ。と思いました。
模試の中で、LSコーチの最終模試は、時間配分がまったく出来ず、2科目も択一3点を取ってしまいました。時間配分、解く順番、同じ力でも工夫すれば、結果1~2点が変わってくるかもしれません。そしてチームで14点という作戦を考えました。
 RR(労基/労災)・KK(雇用/健保)・NN(年金2科目)で14点×3
 一般常識5点で、何とか47点を取れるように。
得意とか苦手とか思い込まずに、素直に問題に反応して、まずは基準点、そして次に7割を目指し、出来るところから確実に拾っていくを心がけました。1つ出来なくても、もう1科目で取り返すつもりで。
先生のアドバイスの、出来ないところは悩まず次へ行くも、大切なポイントでした。
時間が有効に使えました。模試の結果を、先ほどのやり方でも採点して、本試験で全体で7割取れるイメージを描いていきました。
子どもたちの夏休みも近づき、時間確保が最大の課題でした。必死で、時間を見つけては図書館に通って問題演習をやりました。時間を計ってやり続けるうち早く解けようになっていきました。毎日複数科目を学習し、8月に入ったら、やり残しは気にせず、○△の今まで出来たところを◎に変えていくよう心がけました。過去問の最終チェックのつもりで年度別の過去問集に取り組み、仕上げていきました。7割以上がいつもとれるようにやっとなってきました。
最後の追い込み期には、先生の一般常識、法改正の問題もいただいて助けられました。
ブログも大きな支えでした。不安もありますがあとは最後まであきらめないこと。本試験に出発です。




本試験
当日は、先生とお会い出来る幸運。前日眠れなかった不安も、先生の励ましで吹き飛び、選択式に集中出来ました。午後の択一式は、最初のうち、なかなか解き進まず、苦しい時間でした。平均が高かった基準点がとれそうな科目をやり、次に好きな科目に行く。いろいろ考えておいたことが自分を助けてくれました。1科目いつもの感じで解けたことで、調子が少しずつ戻ってきて、最後まであきらめず、何とか粘って解くことが出来ました。
マークミスの不安もありましたが、何とか合格に届いていました。

先生がいつも言われていた、「理解が大事」「基本・過去問・法改正を押さえる」。
あとは、時間を意識して解くこと。毎日の積み重ねが大切と感じました。
自分のやった分だけ自分に必ず返ってきます。
先生のアドバイスを実行すれば、きっと合格につながります!
来年の皆様の合格を心から応援しています。

素直な言葉でみなさんに合格に近づけるようなアドバイスをありがとうございます。



ちょっと一休み

2007-11-26 06:15:43 | その他
先週、かなちさんから始まって会長、かみちゃん、まりはさんと合格体験記を掲載してきました。如何でしたか?明日、Eランナーさんの合格体験記に登場してもらいますが、みなさんの参考になっていますか?多分、ものすごい衝撃をうけているのではと思っています。

先週の土曜日の講義終了後に、今年合格された会長、エースそしてO本さんが来てくれました。みんなで食事に行ったのですが、その時の合格者のみなさんの一言を私から伝言しておきます(会長の分は合格体験記をお読みください。)。

最年長のO本さんは、「誰でも努力をすれば取れる資格です。絶対に諦めずに頑張ることが大事です。」と言っておられました。エースは、「合格するためにはいくつかの要素があって、まず1つ目は教育機関。これはばっちりでした。(ありがとう。このコメントのおかげで1人メンバーが増えそうです。)みんなもバッチリです。ここで吸収できることはすべて吸収してやろうって思いました。2つ目は、通学するだけではダメで、自助努力も必要です。3つ目は(私が始めてエースに会った時に言った言葉らしいのですが)素直な気持ちで勉強すること。この3つがあれば合格しますよ」って。
この時期までにこれだけはやっておきなさいといわれた事を素直に実行すれば、ちゃんと実力がついて合格するよと。

帰りの電車で携帯にメールを受信しました。エースは、自助努力ところで基礎力を確立する時期(私は今頃から4月頃までと言ってます)に、睡眠時間2時間強で頑張ったと話ていたことに刺激を受けて、S田君からの「もうちょっと勉強せなあかんなぁって思いました。今年もあと少ししかないので頑張ってみようと思いました」というメールでした。いい刺激を受けて、これから成長していくんだなぁって思うとうれしい気持ちで一杯でした。
みなさんももう一度読み返してみてください。参考になるコメントが満載ですよ。本当に合格者の体験記って参考になりますね。

まりはさんの合格体験記 2

2007-11-25 08:40:32 | 合格体験記
昨日に引き続きまりはさん、よろしくお願いします。


インプットが一通り終わって答練がはじまって、その答練ではなぜか結果が思わしくありません。

答練は毎回7割できるといいほうです。結果は気にしなくていいというアドバイスも受けましたが、点数はさておき、勉強時間累計も結構な時間数になっていたのになぜ、と悔しくなりました。五肢択一だったからできないのか、ということも考えましたが、五肢全部に?印をつけている問題もあり根本的にわかっていなかったのです。

よくよく考えて原因は「過去問で問われる箇所を見ていない。論点を正しく理解していない。」ということに気がつきました。ここが論点だ、ということは分かるものもあるのですが、なぜそこが問われるのか、ということもまったくわかっていなかったため、似たような言葉のひっかけに迷ってしまいます。自分が難しいと感じる問題であっても過去問の焼き直しであるものがほとんどだったというのも、理解していないことをあらわしていると思いました。


それから方法を見直していままで使っていた一問一答式の問題をもう一度、無理に解かないで、テキストとともに広げて考えながら自分が今までマークした論点をチェックし、その内容を理解するようにしました。

なぜそこが問われるのか、それは「似たような箇所が別な科目にもあるから」なので、他の科目と横断させながら異同を確認していきました。

択一式の問題も何度も出題される箇所や条文そのものが出題されているものは、選択式の対策のため、正しい設問にして穴をあけられそうなところを考えて何度も書き出しをしました。

LSコーチのEラーニングの中間模試はプリントアウトして、1科目30分で一肢づつ論点書き出しをして解答をつき合わせるく方法でばらしてスキマ時間を利用して答練の仕上げのようにして解きました。

けれども、合計4回の会場模試では、概ね基準点未満がないような得点をすることができましたが択一は平均40点で、まだまだ合格点には及びませんでした。

模試でできなかった問題と、同じ論点の問題を過去問題集を一緒に復習していましたが、こんなにもできなかった問題があるなんて、とかなり焦りもでてきて、思うように時間もとれずイライラすることもしばしばでした。

そんなとき、毎日見ていた本田先生のブログでは、コメントされている受験生の皆さんが、ここはこんなふうに解いて、正解だった、こんなことで間違いになってしまったということを書き込み、時には勉強から離れて楽しいコメントをされたりしていました。くじけそうになったとき、毎日頑張っている方々のコメントを読んで、励みになっていましたので、7月頃から、思い切って本田先生のブログに書き込みをするようになりました。

毎日の問題演習も、理解できるようになってくるとそれはそれでうれしくて、学習スケジュールが遅れているにもかかわらず、一般常識や白書も丁寧に取り掛かっていたので、問題を繰り返しやるような時間があまりありませんでした。その中で、まるで見ていたように、本田先生から「インプットばかりしていてはダメ。問題をとにかく解きなさい。」とカツを入れてくださり目が覚める思いでした。

そうでした。本試験では問題を解く時間が限られています。本試験本番の緊張で落ち着いて解くことができないかも知れないのに、時間一杯一杯に使って解いていくことはできません。本当に直前期にしなければいけないことが計画したままで実行されていないことに気づかされました。

恥ずかしながら8月初旬の段階で年度別の過去問題集がほとんど十分にこなしてなかったので、本田先生のブログのアドバイスも生かしながら、正誤の理由をしっかり書き出しながら解いて、間違えたところはテキストで確認し、頻出事項は特に間違えた理由はなんだったのかを確認し補強しました。

8月のお盆前になってやっと、過去問を繰り返す効果が出てきたと実感してきました。

間違える問題も少なくなってきたのでテキストに戻る回数も減ってきましたが、自分用の弱点を書いたマイカードは確実に正答できるものだけはずして、少しでもあやふやなものはそのまま残して繰り返し毎日1回は見ていました。

また、本田先生からは、法改正と一般常識選択式対策の演習問題もいただくことができたので、それをそのまま、本試験会場直前まで見ることができるようにプリントアウトして、毎日チェックしました。

1週間前から1日1日本試験に近づいていく中で気持ちが張り詰めていましたが、自分を納得させられるだけのことはしてきたと思い込むことができる量はやったのだという変な自信もでるようになってきました。



本試験当日



前日には毎年恒例の地域自治会のお祭りの手伝いなどで最低限の勉強しかしませんでしたので、不安になるのかなとビクビクしましたが、緊張はありましたけれど、何度もこの日のシュミレーションをしていたためか、大慌てすることもありませんでした。ただ、本試験当日、マイカードの一部を忘れてしまっていましたが、受験会場で配布されていた各校の最終チェックを見ることと、持ってきていたカードを一通りみることで、気持ちにダメージは起きませんでした。



本試験中は午前の選択式は落ち着いて解答することができました。

特に社会一般は本田先生からいただいた問題の中にあった問題から出題されていて大当たりです!

心配だった社会一般と労働一般は5問のうち3問は必ず取れていると確信できたので、確実の持てる点数を合計をしてみて、30点を超えていたので、深追いすることはせず、マークを何回も確かめました。

終わったあと、ふと、みんなできているんだろうな、択一勝負だと思うと気持ちが重くなりました。



択一はいつも労基から始めていました。どうしても順番に解かないと落ち着かなかったので、いつもどおりにしました。全体的に易しい、過去問ででたことのあるものが多いと感じました。これはみんなできるのでは、得点しなければ、と不安になってしまい、途中思考が止まることがありました。弱気になってしまって、この分だったら来年はもっと実力つけて合格できるのでは、という考えもよぎりましたが、この1年の家族が支えた私の時間をあきらめることができませんでした。「今」はあっても「いつか」はいつになったらあるのか分からないのです。

本田先生や村中先生がメールで励ましてくれた言葉が頭に響き、予備校でお世話になった方々や一緒に頑張った仲間のこと、そしてブログの皆さんのこと、家族のことを思い出して粘ることができました。

一通り見直す時間はもう残っておらず、マークミスがないかを確認したらそこで終わっていました。

自宅への帰り道は、疲れきってはいましたが力を尽くすことができた、と思うことができて、結果はどうあれ気持ちだけは達成感で満たされ、すがすがしくなっていました。これは1回目の受験では味わうことのなかった感覚でした。



試験を終えて



今までの勉強方法を振り返るとかなり遠回りな方法をとってしまっていましたが、過去問の活用の仕方を間違わないように理解を深めつつ繰り返していくこと、法改正事項を押さえることで確実に実力がアップする試験だと思いました。

昨年9月からかけた総勉強時間は総計約1400時間余りでした。時間がないないといいながら、毎日の積み重ねは大きいと実感しています。そうであったら、もう少し早く勉強方法を修正していればもっと頑張れたのではないかと反省もありますが、途中で気がつくことができたのでよかったし、よい経験になったと思っています。

各団体では試験後の夜から次々に解答速報が出され、おそるおそる答え合わせをしてみると

選択式33点、択一式45点でした。喜んだのも束の間、今年はオーソドックスな問題が多く、合格基準があがるかもしれないということで、合格発表日までひやひやする日々を過ごすことになりましたが、なんとか、合格させてもらうことができてほっとしています。



本田先生にはご指導いただき感謝の気持ちでいっぱいです。他校の受講生にも関わらず、おおらかに受け入れてくださり、本当にありがとうございました。

ブログに書き込みをすることで、より具体的に皆さんが問題をどのように解いているのかを知ることができて、目の付け所を訓練したり、自分を振り返り修正することができましたし、同じ目標に向かって頑張っている様子をうかがうことでとても励みになりました。

毎日の作問は本当に大変なことです。問題は、2肢択一だったのが、どちらかが分かっていれば解けてしまうので、途中から両方○か×かが分からないと正解にならないように工夫されていました。

コメントもひとりひとりに丁寧に応えていただき、ありがたかったですし、毎日継続していくことの大切さを学ぶことができました。



今後も先生のブログに集う方皆さんが良い結果を出されることを祈っています。私も、努力を重ねて皆さんのお役に立てるようになりたいと思っています。

                                       まりは

まりはさん、本当にありがとうございました。




まりはさんの合格体験記

2007-11-24 06:07:04 | 合格体験記

またまた週末となりました。昨日から3連休の人も多いのではないでしょうか。私は、今日は講義の日です。労基法が少し残っています。その後安衛法です。頑張ってきますね。


まりはさんとは、一度もお会いしたことがありませんが、ずーっと前から知り合いのような気がします。そんな方がブログには沢山いらっしゃいますが、一度お会いしたいなぁって思っている一人です。まりはさんの合格体験記に入る前に、まりはさんがブログを始めたそうです。そのブログにも遊びに行ってあげてください。私もちょっとのぞかせてもらいました。びっくり。みんなブログとかネット上でつながっているんだぁ。世間って狭いのですね。

まりはさんのメールには『「おでんはじめました」のノリでまだまだ題名にそぐわない息抜きブログですが時々読んでいただけるとありがたいです。http://blog.goo.ne.jp/ki6e_marihay/です。』と書かれていました。

それから、『実は、先週末から合格報告をする先々で、「よかったらうちにこない?」というお声がけをいくつかいただいて今週木曜日には一つ面接を受けることになりました。開業して、人脈をつくってコツコツとやっていこう。もしチャンスがあったら飛び乗れるように、くらいの気持ちでいたのです。丸1年無職だった期間はまったくおよびでなかったので、こんな展開は予測しておらず驚いています。まだまだ子供に手がかかり制約のある中ですが、ワークライフバランスをうまくとりながら責任を果たし、お役に立てるような働きができるといいな、と思っています。』って書かれていました。自分のことのようにうれしい展開です。まりはさんの体験記も力作で長文ですので2日にわたっておおくりします。では、よろしくお願いします。

 

『社労士受験講師日記』ブログ門下生の合格体験記 

この度2回目の受験で合格することができました、『社労士受験講師日記』ブログ門下生のまりはです。 

受験の動機 

私は結婚する前に総務、人事に関する事務をしていました。社会保険労務士さんとも仕事の上でかかわることは多かったのですが、そのとき自分がそれをやってみようとは思うことがありませんでした。けれども仕事を辞めて、結婚のために転居したり、妊娠、出産を経て、何か確実なものを身につけたいと漠然と考えるようになりました。

子供が2歳になって間もないころから、約3年ほど、企業の人事部で給与計算、社会保険のアウトソーシング先との橋渡しをする仕事につくことになりました。業務上で社会保険労務士さんと直接関わることが多くなりその業務に興味を持つようになりました。仕事は長く続けていきたいしもう一段ステップアップして、信頼されるようになりたい、自分も頑張ればできるのではないか、と思ったことが受験の動機です。 

1回目の受験

はじめて社会保険労務士試験を受けたのは平成18年でした。このときに、どのような科目があってどんな問題が出るのか、ということも十分に知ろうとせず、たまたま見た大手予備校の合格体験記を読んで通信教材で勉強しようと申込をしました。

勉強の開始は3月からでした。1冊の基本書と、講義音声を聞いて勉強しました。過去問題集も全部終わらず、直前講座と模試を受けた状態で、実務経験もあるから何とかなるかも知れないとタカをくくって臨んでしまいました。

18年の試験は、それが大きな間違いだったということを実感するために受けたようなものになってしまい、結果は選択26点、択一18点でした。当然の結果だったと思っていますし、とてもよい教訓になりました。

2回目の受験と勉強方法

18年の本試験翌日から社労士の受験情報を発信しているホームページやブログ、受験予備校が公開している合格体験記をいくつも読んでみました。本田先生のブログを知ったのもこの頃でした。

9月にちょうど退職も決まったこともあり、まずはきちんと勉強をしよう、と予備校に通うことにしました。
自分の自宅から通えること、ライブ講義と同じ講義を自分の好きな時間帯で受講することができること、ゼミがあることを満たす予備校を選びました。

4月からは子供が小学生になるため、生活の変化や直前期の8月に初めての夏休みが待っていることが予測できていたので、細切れの時間に確実に勉強するために、インターネットで問題演習ができるような環境を整えたいと考えました。

そこで毎日問題の配信があるところを見てその問題を確実に自分のものにすることを自分に課し、本田先生のブログ、LSコーチのEラーニングのほか、最短最速合格法のGoukaku Clubで毎日必ず問題に接するようにしました。


家族が起床するまでの2、3時間と日中も自分ひとりになる時間は勉強に充てる時間にし、家事などは極力家族と一緒にいる時間にしかしていませんでした。掃除機をかけたり、洗濯物を干したりする時間や家族で出掛ける移動時間も講義の音声を聴いていました。

過去問が大事、ということは分かったのですが、問題集の問題量がかなりあり、最初は何回も繰り返せば身につくだろう、と思っていました。

毎日過去問は解きましたが量を重視したため、つい、適当な自分の勘のようなもので解いてしまいテキストと過去問がまったくリンクしていない状態で、講義が終わったあと、ザーッと過去問を先に解いて、解答を見ながらその論点をテキストに反映していく作業をしていました。

択一式問題で間違ったところ、選択式で穴を抜かれたところはそれぞれ違う色でマーキングし、間違ったところを中心にテキストを読む、というサイクルです。

少しでも時間を効率的に使いたいところなのに、問題を勘や自己流で先に解いてしまうと、ただ○×つけただけになってしまい、1回転の意味があまりないことに後から気がつくことになりました。

毎日のインターネットを利用して問題を解くことも時々遅れることはあってもほぼ毎日欠かさず解いて、問われた箇所を自分のテキストに反映するという繰り返しをしました。
特に選択式での基準点未満が怖かったので、間違えた問題や、重要条文をA6の情報カードに書き出したマイカードを家事の合間にも見るようにしていました。
良かったことは、問題を解いたままにせず、曲がりなりにもテキストにかえって論点のチェックをしていたことはとても面倒で時間がかかりましたが、その後の軌道修正のときに役立ちました。

もし、今回不合格だったら、必ず、過去問のテキストへの論点反映は講義の始まる前に予習として、問題集をサブテキストのように利用していこうと思っていました。そして、講義の終わったあとに、もう一度問題集を解いて、できなかったところをチェックしていく、というやり方が経験上、効果的だと思っています。

社労士試験で勉強方法を間違うと怖いのは、たぶんどんな形でもある程度過去問をこなせば、30点から40点を確保することは難しくないことです。そのことが自分でもできると勘違いしてしまうことが危険だと思います。 (本当にその通りだと私も思います。)


このあとも流れるような文章が続きます。本当は1日で一気に読みたいところなのですが、まだまだかなりの量があります。試験直前から当日、そして終了後のまりはさんを楽しみにしていてくださいね。



かみちゃんの合格体験記 2

2007-11-23 06:49:55 | 合格体験記
さぁ、本日もかみちゃんに登場いただいて、本試験前の勉強方法を教えていただきましょう。工夫満載です。

本試験の一ヶ月半くらい前からは、市販の過去5年の5択問題集を買って上記の復習と同時並行して解いていました。過去問題集は厚さが3センチほどあって、手にしただけで解くのがイヤになるくらいのものなので、私は科目ごとに一冊の問題集を解体し、一日一科目と決めてやっていました。毎日各科目のローテーションだと復習ができないので、ウィークデーだけ問題集をやって、土日は違うことをしたりと飽きないように工夫をしてこなしていました。もちろんこの問題集もフラッグ倒しをしていました。

 本試験の一週間前からはがつがつ勉強することをやめて、当日いかに自分の力を発揮できるかだけを考えて、とにかく平常心でいるように心がけました。仕事がそれほど忙しくなかったのですが、直前に有休をとって勉強をしてしまうとかえって余計な焦りや不安を自分に植え付けてしまうと思い、私は普通に何もないときと同じように一週間を過ごしました。とにかく変わったことは何もしないで、そして私は合格するんだと常に言い聞かせました。これだけ一年間必死に勉強してきて、やりたいことのすべてをガマンしてきたのだから、私が受からないはずはないと。ですから、前日の夜も本当にグッスリ眠ることができ、万全の体制で試験に臨むことができました。

 当日は試験会場で受講生仲間に会ったりしましたが、本当に合格すると信じて疑わなかったのでとてもうきうきしながら歩いていきました。M中先生の姿を見つけたときはとてもうれしくて、「おはようございますっ!!ガンバってきます!!」と大声を張り上げて挨拶してしまいました。(後で聞いたら、あんなに大きな声で挨拶をしていったのは私だけだったそうな・・・。)教室の中でも他の受験生は黙々とテキストを読んでいましたが、私はテキストを見ないでM中先生からもらった試験のポイントを読んだり、トイレの場所を確認したりしました。不思議と緊張することもなく、余裕を持って試験に臨むことができました。試験の最中もとても冷静になっていて、試験問題を一つ読むたびに「ここはM中先生がこういってたな」とか、「ここはhondana先生がブログで出してた!」とか思い出し、それぞれの先生の解説が頭の上から聞こえてくるような気がして、本当にびっくりするほど試験を楽しんで受けました。ですから、試験終了後は大きな一仕事を終えたという満足感と充実感だけが残りました。

 合格するための一番の近道は、とにかく先生の言うことを素直に聴いて忠実に実行することだと思います。私は合格することにとても貪欲になり、先生がいいと言われたことは片っ端から忠実に守っていきました。もちろんその人に合う合わないがあるので、取捨選択は必要だと思います。でも、一度決めたらそれを素直に最後までやりつづけることが一番です。そして、合格するために明確な目標を決めることも必要です。私は昨年の今頃、選択35点・択一50点で合格すると決め、先生や受験生仲間に公言しました。そんなに取らなくても合格できるって思ったりもしましたが、やっぱり自分に負けたくなかったし一度決めたことは絶対に守るっていう固い意志があったので、それを本試験までずっとずっと自分に言い聞かせイメトレをしてきました。その結果、選択36点・択一50点と目標を達成することができました。ただ合格したいだと目標がぼやけてしまうので、絶対合格したいのであれば明確な自分の中の目標を決めることが一番だと思います。

 私の長い体験記で参考になれば、また励みになれば幸いです。私も新しいスタートラインにまだ立ったばかりですが、これからもステップアップをしながら歩いていこうと思っています。社労士合格は絶対に叶います。あきらめないで、自分を信じて頑張ってください。

かみちゃん、力作を本当にありがとう。自分との戦いだとがんばったかみちゃん。でも、一番大事なのは自分を信じてやることかもしれませんね。
明日はまりはさんです。彼女の文章もステキで凄いですよ。お楽しみに。