kan-haru blog 2010 カモメと鴨が仲良く内川を泳ぐ
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内川を歩く(上流2)
諏訪橋界隈
その2では、前回に続いて諏訪橋周辺を歩いてみました。内川北岸を四之橋から少し東に進むと、川添の左手に諏訪神社の末社の金山神社(「大森町界隈あれこれ 大森町の社寺 諏訪神社その2」参照)が見えます。その金山神社の少し先に、北に向かう細い小路があり、その路地の先は諏訪神社正門の横塀とつながっており、神社の手前には戦前に通園した日新幼稚園(「大森町界隈あれこれ 内川風景 大森町を流れる昭和の面影 その1」参照)がありました。
内川中流地図2
・大森諏訪公園
川岸を進むと、諏訪神社参道に通ずる十字路に架かる橋が諏訪橋です。諏訪橋南岸の角の建物は区立大田福祉作業所で、南に隣接して区立大森諏訪公園があります。
もともと、諏訪公園は内川の南岸にありましたが、2007年2月に双方の場所を交換して古くなった区立大田福祉作業所を建替え直し、同10月にお披露目のふれあい祭りが開催(「大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2007.10.14)」参照)されました。新たな諏訪公園の築造は同10月に大田福祉作業所で説明会(「大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2007.10.22)」参照)を開き、2008年春に完成した新しい公園です。2009年11月にはこの公園で、大森三丁目連合町会が町会創立60周年に当たり、大田区長の出席のもとで、大森諏訪公園に区の木である白、ピンク、赤色の梅の木3本の記念植樹式典(「大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2009.11.29)」参照)が行われました。
2月3日に公園に立ち寄り植樹された梅の木を見ると、3本の梅のうち真ん中の木にピンクの花を咲かせていました。
大森三丁目連合町会創立60周年記念植樹の梅の花(左・中・右写真拡大)
・大森西交通公園
大森諏訪公園の斜向かいには兄弟公園の大森西交通公園があり、2009年7月には大森三丁目連合町会盆踊り大会が行われ、太鼓方が音頭を取る中央のやぐらの周囲で付近の住民が浴衣やカジュアルな平服を着て踊ります。交通公園では、樹齢24年の染井吉野が25本ほど植えられており、花見時には近隣の住民などで花見会を開き、この界隈では開桜小学校の花祭りとともに花見のポイント(「風景・風物誌 花見のはしご 今年は大森町界隈の花見と大田区の桜 その1」参照)です。
・開桜小学校前護岸遊歩道
諏訪橋から二之橋間の開桜小学校前の内川北岸の護岸遊歩道は、2年の工事期間をかけて2009年3月に完成し、大田区長出席のもとで桜の植樹が行われ、内川を案内する案内板や標柱が建てられ、大森町の新名所(「風景・風物誌 花見のはしご 今年は大森町界隈の花見と大田区の桜 その1」参照)が生まれました。同4月6日には、植樹した桜の木には花を付けていました。
昨年は開桜小学校前遊歩道護岸工事が2年間続いたので、内川への鴨の寄り付きが5羽程度と寂しいものでしたが、工事が完了した今冬の1月18日には開桜小学校前の護岸遊歩道の内川に、沢山の野鳥の鴨が姿を見せてくれました。
回遊するカモメと鴨(左・中・右写真拡大0118)
同31日にも、今年の集まった野鳥の中には、今までは姿を見せなかったカモメも鴨の集団に混じっており、自然回帰は喜こばしいものです。
内川でカモメも交じって回遊する鴨(左・中・右写真拡大0131)
しかし、大森第八中学校前の遊歩道護岸工事と内川下流の護岸工事が進んだ2月3日に見ると、開桜小学校前の内川にはカモメの姿が無く、鴨の数も心なしか減った様に感じました。工事が完了しないと、自然環境には厳しい様です。
内川で回遊する鴨(左・中・右写真拡大0203)
二之橋・一之橋界隈
開桜小学校の東側の二之橋から下流域には、京浜急行の上下線鉄橋の外に高架化工事の仮上り線の高架橋が架設されています。現在は、この仮高架橋上で線路敷設工事と電力線設備の電柱建立と電力架線の架設工事が行われています。
高架化工事の始まる前の在来線鉄橋に比し高架橋は高さが高いので、野鳥が飛び越えて内川上流に向かうのには困難さが増しました。野鳥が集団で橋の下を潜って進むのは、敬遠しているようです。
内川上の京急仮高架橋と在来線内川橋梁(左:二之橋から見た京急仮高架橋と在来線内川橋梁、中:京急内川橋梁下の南岸道路、右:京急内川橋梁下の北岸道路0131)
・一之橋下流の野鳥
京浜急行電鉄鉄橋に平行して架設されている一之橋下の内川には、海水の満潮時に下流から流れてくるゴミの上流への遡行を防止する柵が張られています。内川河口からやっとの思いで柵まで辿り着いた野鳥は、ここで上流への進路の抵抗となっています。
1月31日に見ると、ここまでたどり着いた10数羽の鴨が立ち往生していました。暫く見ていると、この集団はまだ人間に馴れていないので、人の気配で一斉に飛び立ち第1京浜国道を越えて河口へと去っていきました。なお、同2月5日にも来てみると、同一集団と思われる鴨が遊泳しているので、そっと立ち去りました。鴨も平穏の地に辿るまで懸命です。
上流に行けずにいる鴨一族(左:第1京浜国道から一之橋を見る、中・右:ゴミ遡行防止柵を越えられずにいる鴨一族0131)
京急高架化工事関連側道整備
京急高架化工事関連側道が、内川の南岸の京浜急行高架化工事の線路際を始点として、大森町駅から梅屋敷商店街通りの大森町第4踏切までの区間を、幅員6mの道路を新たに整備する計画が進んでいます。その説明会(「大森町界隈あれこれ ニュース 変貌する大森町駅周辺の商店街(2010.1.26号)」参照)が、2月9日に大田区大森西特別出張所で開かれます。この道路も、今後の大森町界隈の内川に関連を持ってきます。
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内川を歩く(上流2)
諏訪橋界隈
その2では、前回に続いて諏訪橋周辺を歩いてみました。内川北岸を四之橋から少し東に進むと、川添の左手に諏訪神社の末社の金山神社(「大森町界隈あれこれ 大森町の社寺 諏訪神社その2」参照)が見えます。その金山神社の少し先に、北に向かう細い小路があり、その路地の先は諏訪神社正門の横塀とつながっており、神社の手前には戦前に通園した日新幼稚園(「大森町界隈あれこれ 内川風景 大森町を流れる昭和の面影 その1」参照)がありました。
内川中流地図2
・大森諏訪公園
川岸を進むと、諏訪神社参道に通ずる十字路に架かる橋が諏訪橋です。諏訪橋南岸の角の建物は区立大田福祉作業所で、南に隣接して区立大森諏訪公園があります。
もともと、諏訪公園は内川の南岸にありましたが、2007年2月に双方の場所を交換して古くなった区立大田福祉作業所を建替え直し、同10月にお披露目のふれあい祭りが開催(「大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2007.10.14)」参照)されました。新たな諏訪公園の築造は同10月に大田福祉作業所で説明会(「大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2007.10.22)」参照)を開き、2008年春に完成した新しい公園です。2009年11月にはこの公園で、大森三丁目連合町会が町会創立60周年に当たり、大田区長の出席のもとで、大森諏訪公園に区の木である白、ピンク、赤色の梅の木3本の記念植樹式典(「大森町界隈あれこれ ニュース 大森町周辺の秋のイベント(2009.11.29)」参照)が行われました。
2月3日に公園に立ち寄り植樹された梅の木を見ると、3本の梅のうち真ん中の木にピンクの花を咲かせていました。
大森三丁目連合町会創立60周年記念植樹の梅の花(左・中・右写真拡大)
・大森西交通公園
大森諏訪公園の斜向かいには兄弟公園の大森西交通公園があり、2009年7月には大森三丁目連合町会盆踊り大会が行われ、太鼓方が音頭を取る中央のやぐらの周囲で付近の住民が浴衣やカジュアルな平服を着て踊ります。交通公園では、樹齢24年の染井吉野が25本ほど植えられており、花見時には近隣の住民などで花見会を開き、この界隈では開桜小学校の花祭りとともに花見のポイント(「風景・風物誌 花見のはしご 今年は大森町界隈の花見と大田区の桜 その1」参照)です。
・開桜小学校前護岸遊歩道
諏訪橋から二之橋間の開桜小学校前の内川北岸の護岸遊歩道は、2年の工事期間をかけて2009年3月に完成し、大田区長出席のもとで桜の植樹が行われ、内川を案内する案内板や標柱が建てられ、大森町の新名所(「風景・風物誌 花見のはしご 今年は大森町界隈の花見と大田区の桜 その1」参照)が生まれました。同4月6日には、植樹した桜の木には花を付けていました。
昨年は開桜小学校前遊歩道護岸工事が2年間続いたので、内川への鴨の寄り付きが5羽程度と寂しいものでしたが、工事が完了した今冬の1月18日には開桜小学校前の護岸遊歩道の内川に、沢山の野鳥の鴨が姿を見せてくれました。
回遊するカモメと鴨(左・中・右写真拡大0118)
同31日にも、今年の集まった野鳥の中には、今までは姿を見せなかったカモメも鴨の集団に混じっており、自然回帰は喜こばしいものです。
内川でカモメも交じって回遊する鴨(左・中・右写真拡大0131)
しかし、大森第八中学校前の遊歩道護岸工事と内川下流の護岸工事が進んだ2月3日に見ると、開桜小学校前の内川にはカモメの姿が無く、鴨の数も心なしか減った様に感じました。工事が完了しないと、自然環境には厳しい様です。
内川で回遊する鴨(左・中・右写真拡大0203)
二之橋・一之橋界隈
開桜小学校の東側の二之橋から下流域には、京浜急行の上下線鉄橋の外に高架化工事の仮上り線の高架橋が架設されています。現在は、この仮高架橋上で線路敷設工事と電力線設備の電柱建立と電力架線の架設工事が行われています。
高架化工事の始まる前の在来線鉄橋に比し高架橋は高さが高いので、野鳥が飛び越えて内川上流に向かうのには困難さが増しました。野鳥が集団で橋の下を潜って進むのは、敬遠しているようです。
内川上の京急仮高架橋と在来線内川橋梁(左:二之橋から見た京急仮高架橋と在来線内川橋梁、中:京急内川橋梁下の南岸道路、右:京急内川橋梁下の北岸道路0131)
・一之橋下流の野鳥
京浜急行電鉄鉄橋に平行して架設されている一之橋下の内川には、海水の満潮時に下流から流れてくるゴミの上流への遡行を防止する柵が張られています。内川河口からやっとの思いで柵まで辿り着いた野鳥は、ここで上流への進路の抵抗となっています。
1月31日に見ると、ここまでたどり着いた10数羽の鴨が立ち往生していました。暫く見ていると、この集団はまだ人間に馴れていないので、人の気配で一斉に飛び立ち第1京浜国道を越えて河口へと去っていきました。なお、同2月5日にも来てみると、同一集団と思われる鴨が遊泳しているので、そっと立ち去りました。鴨も平穏の地に辿るまで懸命です。
上流に行けずにいる鴨一族(左:第1京浜国道から一之橋を見る、中・右:ゴミ遡行防止柵を越えられずにいる鴨一族0131)
京急高架化工事関連側道整備
京急高架化工事関連側道が、内川の南岸の京浜急行高架化工事の線路際を始点として、大森町駅から梅屋敷商店街通りの大森町第4踏切までの区間を、幅員6mの道路を新たに整備する計画が進んでいます。その説明会(「大森町界隈あれこれ ニュース 変貌する大森町駅周辺の商店街(2010.1.26号)」参照)が、2月9日に大田区大森西特別出張所で開かれます。この道路も、今後の大森町界隈の内川に関連を持ってきます。
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