日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

まえがき(新著『2011年 本当の危機が始まる!』より)  朝倉慶氏

2010-10-29 07:21:44 | 船井幸雄氏
 <船井幸雄.comより記事転載>
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 まえがき(新著『2011年 本当の危機が始まる!』より)

 「失われた20年」、まさに日本はこの20年、全く成長を止めたかのようでした。20年前を思い出してください。
 その時から給料は上がったのでしょうか? 物価は? 土地の値段は? おそらくほとんど変わっていないでしょう。日本のデフレは歴史上でも稀有なことに10数年も続いています。過去20年間の消費者物価上昇率は平均0.5%のプラス、この10年に限ると0.3%のマイナス、まさに時が止まったようです。
 バブル全盛期だった1980年代後半、日本電信公社はNTTとして東証に上場、公募価格は119万円で日本中に多くの株主が誕生したのです。人気沸騰、上場初日に値がつかず翌日160万円で値がつき、一気に暴騰し、300万円まで駆け上がりました。日本中で金が溢れ、にわか成金が続出したのです。まさにバブルでした。
 当時のNTTの時価総額30兆円でドイツの株式市場が全て買えると言われたのでした。
 また土地の値上がりも驚くほどで、庶民のマイホームの夢は遠のくとの非難合唱が起こりました。
 当時の東京の地価でアメリカ全土が2つ買えるほどだ、と言われたのでした。「ジャパンアズナンバー1」と日本の発展は永遠に続くかのようでした。当時の中国のイメージと言えば、今の北朝鮮ではないですが、人民服を着た大勢の人達が怒涛のように自転車で往来し道路が溢れかえっている姿でした。

2011年、日本はデフレから脱却し、怒涛のインフレが押し寄せる!?
 それから20年、全く世界の構図は変わりました。まるで日本だけが取り残されたかのように成長の果実を受け取ることができなかったのです。
 「デフレ」、この言葉にはもううんざりという気分でしょう。1年か2年ならいいが、10数年も続くとは! そしてこの2011年はいよいよこの「デフレ」から脱却できる年になるのです。一見、念願がかなってデフレから脱却と思いきやそれは違います。実は思いもかけないインフレが海外からやってきて、日本全体への直撃が始まる年なのです。長らくデフレで苦しんだ日本が待ちに待ったインフレは、成長が止まったこの20年間分を一気に埋めるかのように怒涛のような勢いで日本全体を呑み込んでくるでしょう。そしてもうこれから二度とデフレに戻ることのない世界が始まるのです。この大きな転換点こそが2011年なのです。
 やっとインフレか、景気回復だね、と思いきやそれは違う。日本に襲来するのはもっとも恐ろしい必需品だけのインフレ、日本で手に入らないもののインフレ、庶民が涙するインフレなのです。すでにその波は少しずつ押し寄せてきています。この夏の異常気象で野菜が高騰しました。レタスが4倍! サンマが10倍! これはこの夏起きた一時的なことで今は収まっています。しかし重大な前兆がここにあるのです。実は本格的に訪れる必需品の高騰の前触れが徐々に起こってきているのです。
 今や驚くべき勢いで発展するアジア地域、自動車の販売は二桁増があらゆるアジア諸国で起こっています。この地域では株の上昇も留まることを知りません。道路のインフラ整備、港湾の拡張、都市化の波、ありとあらゆる発展の波が、中国から東南アジアへそしてインドという風に広がってゆくのです。「アジアにこそ未来がある」「この地域の発展の果実を取ろう」と、日本中この高成長にあやかろうと思っています。
 一向に良くならない日本経済に業を煮やし、驚くような金融緩和をこれでもか! これでもか! と押し進めるわけですが、このあり余った無尽蔵の資金は日本など目もくれずアジア地域にそっくり投下されています。今アジア地域はファイナンス(資金)の心配はほとんどないと言っていいでしょう。まだまだ大きな発展、拡大が約束されているようです。
 しかしここで考えてみましょう、中国の13億人、東南アジア諸国6億人、そしてインドの12億人、おおよそ30億人のエリアが驚くような勢いで拡大、発展するさまを! いったいこれから石油、ガソリンはどのくらいいるのですか? 銅は? ニッケルは? 鉄鉱石は? そして食糧は? 飼料は? 
 すでに、これらの非鉄金属、穀物を含めた食糧も気づかないかもしれませんが、確実に値上がりしてきているのです。金(ゴールド)は10年前の5倍以上ですが、これら非鉄金属や石油、食糧も10年で全て2倍から5倍以上に上昇しています。当たり前でしょう。30億人のアジア地域が目覚め、さらにブラジルをはじめとする南米や東欧地域まで発展してきたのですから、資源が足りるわけがありません。いったいあとどの位、地球上に資源は残っているのでしょうか? 石油は、銅は?
 驚くべき真性インフレの波がまず、この非鉄金属や食糧からやってくるのが2011年です。今の値上がりはその助走段階にしか過ぎません。銅をはじめとする非鉄の高騰が始まるのです。石油ショックを上回るメタルショックが全世界を襲ってくるでしょう。限りない需要についに供給が追い付かないのです。そしてこの基礎物資の高騰はやがて金利の高騰への限りない圧力を生み出してくるに違いありません。

 「デフレを止めろ!」と言って一生懸命日本中でインフレを目指しているわけですが、ご安心ください、2011年、海外からしっかりインフレがやってくるのです。日本の限りない金融緩和がもたらしてくれたものが世界に伝播し、お望み通りのインフレとなってやってきます。日本人だけではいくらやっても起こせなかったインフレが、アジア30億人の力を借りて、悲願の夢をかなえてくれるのです。そして日本人はその時、インフレとはどういうものなのか、知ることになるのです。2011年、日本人は驚くことでしょう。インフレの恐ろしさを目の当りにするのです。
 そして同じく世界も大きく変化するでしょう。デフレからインフレへの変化です。日米欧では不景気は変わりませんし、仕事も増えもしません。それなのにインフレが襲ってくるのです。必需品だけが異常な値上がりとなるのです。発展を求めていよいよ限りある資源の奪い合いが本格化すると思えばいいでしょう。リーマン・ショックから脱出するため、投下した山のような資金は日米欧を通り越し、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)そしてアジア地域で爆発して世界を破滅させるインフレに追い込んでいきます。ついに溢れかえったマネーの逆襲が全世界で始まろうとしているのです。

インフレの先にある、さらなる危機とは?
 今回のインフレの初期段階、実は物が上がって庶民が苦しんでいるうちはまだかわいいほうなのです。本当に怖いのはそれからで、この物価上昇の勢いが金利に火をつけることなのです。金融市場にこの必需品上昇の勢いが伝播することが恐ろしいことなのです。仮にこのような諸物価の高騰に音を上げて金利上昇ということになればどうなりますか? 日本で金利が通常レベルとされる5%になったらどうですか? 1,000兆円も借金がある日本国は金利支払いだけで50兆円、税収が37兆円しかないのですよ! 国家破綻ではないですか!
 国債はどうなります? 郵貯はその資産の8割以上が国債で約155兆円も保有しているのです。金利が5%になろうものなら国債は大暴落含み損だけで40兆円以上になるでしょう。仮に10%の金利ともなれば半分の70兆円以上無くなってしまいます。これで金融システムが持つと思いますか?
 いよいよこのような恐ろしい流れが始まるのが2011年、そしてこの流れは2012年にかけて加速、世界中で勢いがついてくることでしょう。リーマン・ショックなど幕開けにしか過ぎなかったのです。大混乱の本番、株の暴落よりも数段恐ろしい債券の大暴落(金利高騰)による全世界的な資本主義システムの崩壊の序曲が鳴り始めるのです。

※今回のコラムは、11月に発売予定の朝倉慶氏の最新著『2011年 本当の危機が始まる!』(ダイヤモンド社刊)の「まえがき」の内容になります。発売の際は、ぜひ同書もお読みください。

(※朝倉慶氏は、(株)船井メディア企画の『朝倉慶の21世紀塾』でも詳しい経済レポートやCD情報、セミナーを開催、お届けしています。よろしければご活用ください。)


 <転載終わり>
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 朝倉慶氏は毎月1度船井幸雄.comに記事を掲載されていますが、今月の記事を大変楽しみに待っていました。はたしてその内容は、概ね予測通りでした。いよいよインフレがやって来るようです。しかも食料や資源といった誰にとっても必要なものが、暴騰していくそうです。

 この朝倉氏の記事は、私のブログの「恐怖というジャンル」で仮に考えたとすれば、間違いなく今年NO.1の恐怖のシナリオだと思います。

 この内容は、とりたてて新しいわけでもないのですが、最近の事象を引き合いに出して解説されていますので、読む側にとっては臨場感を持って理解できると思います。

 2008年8月17日に副島隆彦氏の「恐慌前夜」を読み、これからエラいことになるなと思った矢先、9月15日にリーマンショックが起こりました。(副島氏は預言者的なところのある人です)
 それと平行して、朝倉慶氏の「大恐慌入門」など3冊読みましたが、内容の骨子は副島氏と概ね同じだと理解しています。極端に簡単に言えば、ハイパーインフレになるということです。まとめると、以下になります。

1.アジア・南米などの途上国が日本人並みの食生活を目指すため、食料や資源が暴騰する。(70億人が欧米人並みの生活をするには、地球が4.5個必要という試算もある)
 
2.デリバティブが破裂して、ハイパーインフレになる。

3.金利が高騰し、国債が暴落する。(国債の暴落は政府には止められない)


 副島氏は、2010年年末には、「めでたくこれで、世界恐慌入りだ」と予測されていましたが、予測より現実が約1年遅れて進んでいるように思います。
 ウェブボットなども2009年にインフレになり、2010年はハイパーインフレになると予測していましたので、私は今年の年頭には、2010年に国債の暴落があると読んでいました。しかしながら、実際は予測より、約1年~1年半ずれているように思います。ただ、ズレは想定内ですので、問題ありません。今回のこの朝倉氏の予測が、時期的にはだいたい合っているように思います。

 『いよいよこのような恐ろしい流れが始まるのが2011年、そしてこの流れは2012年にかけて加速、世界中で勢いがついてくることでしょう。リーマン・ショックなど幕開けにしか過ぎなかったのです。大混乱の本番、株の暴落よりも数段恐ろしい債券の大暴落(金利高騰)による全世界的な資本主義システムの崩壊の序曲が鳴り始めるのです。』

 「たまゆらPremium」10月号の中矢代表と大石氏、菅原氏の対談にあるように、社会や経済システムが激変するのではなく、全く新しいものが登場して来るとのことです。もちろん、社会や経済システムが変化はすると思いますが、今まで全く無かったシステムが出てくるのだと思います。

 新しいシステムが出ると同時に、古いものは崩壊していくのだと思います。古いものが、資本主義だとすれば、それは崩壊する運命だと思います。
 第2次世界大戦で、日本は焼け野原になって、ボロボロになって、食べるものも無く、悲惨な生活をしましたが、それでも資本主義は崩壊しませんでした。崩壊どころか、益々発展して、日本はJapan as NO.1と言われたのですから。

 原爆を2発も落とされても平気だった資本主義がちょっとやそっとで、崩壊するわけがありません。その資本主義がこれから崩壊するのですから、どのような状況になるかは想像できると思います。

 ただ、中矢代表や大石氏がいつも言われるように、恐怖する必要はないということです。正しく考え、正しく生きれば、恐れる必要なく、楽しく、嬉し嬉しで生きていけるということだと思います。私個人としては、日月神示に書かれている内容を勉強しながら、できるところはやっていきたいと考えています。

 今まで、資本主義のいいところも、良くないところも体験したのですから、次の時代は思いやりのある社会と家庭を作っていければよいと思います。資本主義の悪なるものからサヨナラできるのですから、希望ですね。ただ、その前にハイパーインフレと、食料危機と、灯油やガソリン暴騰、国債暴落など、大変なことはありますが、その先は希望に満ち溢れています。この大激変をできれば、楽しんでいきたいと思います。(実際は、ヒーヒー言うと思いますが 笑)


 ●船井幸雄.com
  http://www.funaiyukio.com/money2/index_1010.asp
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