まっすぐに憲法について取り組む人
2・11反ヤスクニ集会に出席した。今回の講師は、泉教会の城倉牧師であった。聖書は着想の基とのこと。論理の展開も興味深く、主張点も明解だと思った。主権在民という思想を大事にし、民主主義がしっかりとこの国に根を張ることにもっと力を入れるべきだといったことではなかっただろうか。天皇制から共和制へという。また、護憲という立場ではなく、改憲論者であり、憲法の1章を削除することを目指すとのことであった。
私は、護憲の立場であり、憲法改正論議の土俵に上がれば、自ずと憲法9条がなし崩し的に無力化されることになるだろうと危機感をおぼえる者だ。しかし、城倉氏は、恐れていては民主的な社会はできないという。実際に、いろいろな立場の人々とも議論を交わし、改憲手続き等も公正なものに整備した上で、国民の総意をはっきりと示せたらという。
日本国憲法は、立憲主義であり、憲法によって、国の権力をしばることにある。主権は、国民にある。神道の儀式によって、天皇が神となるという行為を国費で賄うのは、違憲のそしりを免れない。その他にも天皇制には、憲法で定められている天皇の国事行為以外の行為や天皇が被っている人権侵害など、問題も多いとも語った。
城倉氏は、憲法改正の私案を作っているという。それ故に、いろいろなことを入念に調べ勉強している。城倉氏は、日本に民主的な社会を実現させようと大胆だ。こうしたキリスト者としてのありようも、ありだ。
平良憲誠 主任牧師