主にある而立
平良先生は今年還暦を迎えられた。全世界に散らばる平良先生の子どもたちも一月に全員帰ってきたが、今年猛威を振るっているインフルエンザなどで還暦のお祝いどころではなかった、と言っておられた。実は私も来る2月で30になる。半還暦である。牧師になった24歳から、早く30にならないかと言い続けてきたが、時がたつのはとても早かったように思う。
聖書では30歳という年は極めて特別な描き方をしている。「ダビデは30歳で王となり、40年間王位にあった」(IIサムエル5:4)、ヨセフがエジプトを治め始めたのも30歳である(創世記41:46)。
イエス様も公生涯の始まりは30歳であったと言われている。こんな言葉を前に、昔は何が起こるのかとワクワクしていたものだが、今はいろいろとしり込みし始めた。大きな働きが備えられる年であるが、果たして大丈夫なのかと。信仰は浅く、知識は足りておらず、経験もあまり無い。しまった、もっと主の働きのために備えておけばよかったと後悔ばかりである。
しかし、神様は「宣教という愚かな方法で信じる者を救おうとお考えになった」(Iコリント1:21)し、イエス様は漁師たちをまず弟子になさったし、「無学な普通の人」をご自身の宣教のためにお用いになったことを思うと、勇気が与えられる。神様の大きな業は神様の力によってのみ導かれる。ただただ神様、わたしを通り良き管となさしめてくださいと祈っている。
森 師