相川コージ氏原作漫画のゲーム版
アドベンチャーゲーム
CBSソニーから発売
1989年12月15日発売
特徴として
アドベンチャーゲームには珍しく「HP」と、他に「IQ」という数値がある。
「HP」は普通のゲームと同じで体力で状況によって
ダメージを受けたりして0になるとゲームオーバーというやつだ。
「IQ」は知能指数。
シロクマ達は動物という事であり、
「影を知らない」「本能のみで感情がない」「道具の使い方をしらない」
など正直言って「アホ」
ゲーム中の様々なイベントによって賢くなる訳である。
後は『ウンコする』という一風変わったコマンドも存在する。
あらすじとして
『森の魔王』という存在が森を消滅させようとしている事を「神様」が教えてくれる。
神様「私の力ではどうすることもできない。シロよ。
仲間を集めて森の魔王の所業を阻止してくれ」
というので『シロ』が旅立つというわけだ。
点数は20点
良い点
・演出
悪い点
・オープニングを飛ばせない。
・ジグザグ移動がしにくい
・終盤のバトルの単調さ
・IQが反映されない。
良い点
・演出
とあるところの演出がなかなか驚いた。
が、他にはなかった。
多分、あのゲームの全てがその部分に集約されていたのではないだろうか?
詳細はネタバレにて…
悪い点の解説
・オープニングを飛ばせない。
最近のゲームなんか特にそうだがメーカーのロゴは飛ばせないものだ。
このゲームはロゴではなくまずメーカーや原作者の名前が出る。
それが飛ばせないのは分かる。
が、その後、山が出てきてそこから日の出するかと思いきや顔を出すのはシロクマ…
(アラレちゃんのイメージ)
それでタイトル画面になるまで一切、飛ばせないのである。
毎回見なければならないシロクマ太陽…だりぃぃぃ~!!
電源つけて、スタートボタン1~2回でゲーム開始が魅力のファミコンなのに
毎回20~30秒ぐらい付き合わされるのはかなりの苦痛。
で、その時間をプレイヤーの強いてのタイトル画面。
山なんか描かれているんだけど画面端まで表示されておらず途切れているんだよな。
そしてタイトル画面中にシロクマが団扇を持ってキモイ顔をして不思議な踊りをしている。
これを見る度に髭人のMPという名のモチベーションパワーが激しく奪われるのだがな…
パッケージやタイトルの時点で「微妙だろ。コレ」って思っていたが
タイトル画面を見た時点で「クソゲーだろ。コレ」に変わった。
・ジグザグ移動がしにくい
このゲーム、アドベンチャーでありながらRPGのようなマップが表示され
シロクマを画面端に移動するとスクロールする。
「ゼルダの伝説1」や「魔神英雄伝ワタル外伝」を思い出すといいかもしれない。
同じアドベンチャーなら「かぐや姫伝説」かな?
という所であるが、
このゲーム、自キャラのシロが縦1マス、横2マスという長方形の形をしているので
隙間の移動が非常にしにくい。何故こんな等身にしたのか…快適にゲームできん!
しかもそのうち仲間3人になる。逆方向に方向転換しようとすると
最後尾である3匹目と位置が瞬時に入れ替わる。
何だよコレ!クリアするまで髭人はこの仕様に慣れることはなかった…
・終盤のバトルの単調さ
終盤になると一部の場所で敵とエンカウントする。
それでRPGのようにバトルすることになるのだが…
例えばドラゴンクエストなら
「敵の攻撃」ティロロ♪
↓
ドガッ♪「髭人は○○のダメージを受けた」
という風に音が鳴り画面が揺れるものだ。
が、このゲームでは
「敵の攻撃」
↓
「シロは○○のダメージを受けた」
無音で文字だけ表示されるので物凄く単調。
その他のRPGの当たり前の演出がいかにゲームで重要であったかを教えてくれる。
しかも、文字表示が極めて遅い。
最初はイライラするがすぐに眠くなる。
しかも戦闘は練られたものではなく敵は必ず1機でただ物理攻撃を繰り出すだけなので
ただ攻撃ボタンを押しているような状態になるので眠さに拍車をかける。
こちらの通常物理攻撃は必ず後攻になるのもだりぃ…
(一部の技を使うと先攻を取れる)
ファミコンRPGだとこちらが先攻、敵が後攻のゲームがあるが
敵の気分を存分に味わえる。
・IQがゲーム中、反映されない。
IQなんて数値が出ているもののゲーム中これを利用した場面は一切ない。
一応、後半のバトルのレベルみたいなものだ。
一定以上あると技を覚える。「ギャグを言う」「ヘッドバッグ」「うんこをする(またかよ!)」
主となるアドベンチャーパートではまるで無関係である。
しかも、バトルは「シロ」のみ参戦であり、「ウリ」や「ちょし」は関係ない。
(実はあるのかは分からん)
例えば、一定IQ値以上だと謎解きでアイデアを閃いてよりよくゲーム展開してくれるとか
ゲーム展開に詰まったとき、IQを消費することでヒントをくれるとか
そんな工夫はない。
悪い点には入れるか迷ったが個人的に神様のフラッシュが目に悪い。
後、パスワードは10種の文字(あ~こ)を16個という
さほど大量でもない文字列を打ち込むのだが、
キャンセルがなくミスったら最初から打ち込み直しってのも不満
(パスワードの仕様がクソなゲームに名作なし!!)
反射的にリセットを押そうものならまた20~30秒ぐらいのオープニングを見させられる羽目になる。
ウゼェ…本当にウゼェ…
『爆笑』などとパッケージに書いてあるけど爆笑しなかったな。
『失笑』すら漏れなかった。
「は?」
って感じ。超展開っぷりにという戸惑うことはあっても笑うことはなかった。
ゲーム初期にすぐ近くの洞窟に「復活神」というパンツ一丁の禿げた胡散臭いジジイがいる。
『魔方陣グルグル』の『キタキタ親父』みたいだが…(他サイトでも同じ指摘をしていた)
復活神「ワシは命を司る神じゃ、ウンコを持って来い」
ここが製作者側的に言えば大いに笑いどころなのかもしれないが
髭人「は?何を言ってんだお前は…」
と思うだけだった。
『ウンコを儀式として必要なのか』それとも
『ウンコを食うことでパワーの源とするのか』などと髭人は考えた。
髭人の予想はハズレで
『食物として食べられ、その後、排泄されウンコになってしまった奴を復活させる』
という意味である。
原作を楽しんだ人はニヤニヤする展開なのかもしれんが…
初見の人はただただ困惑するだけだろう。
原作を知らず初見で喜ぶのは
きっと「ウンコ」や「チンチン」が好きな小学校低学年の男児並の笑いの感性を持ったお人だろう。
まぁ、『爆笑』なんて煽るとハードル上がるもんな。
ファミコンで『爆笑』とか『笑いあり(涙あり)』などと煽ったもので笑った試しがない。
「爆笑!!人生劇場」「爆笑!!人生劇場2」「爆笑!!人生劇場3」
「かぐや姫伝説」(取説に記述あり)
正確には「爆笑ニュータイプ・アドベンチャーゲーム」だそうだが
誰もやらなかったという点では「ニュータイプ」であるが
その後、誰も続かなかったタイプのゲームである。(自らも続編もなし)
そう考えたらこのゲームの評価というのはおおよそ見当が付くというものだろう…
このゲームをクリアして
髭人は原作の「かってにシロクマ」の原作マンガを読みたいと思うことは無かった…
「名門!多古西応援団 ~硬派六人衆~」と同じやな…
思うに
「もりをすくえ」というが「森」よりも先に
「聖飢魔II ~悪魔の逆襲!~」や「所さんのまもるもせめるも」などの作品を生んだ
「CBSソニー」の方を優先して救うべきだったんじゃないだろうか?
ここからがネタバレ
↓
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良い点であげた「演出」とは…
ヤマネのちょしちゃんは劇中シロの母親に食べられてしまう。(原作再現らしいが)2回も
その際、「シロ」の姿がドドンと!画面いっぱいにドアップで表示される。
アッと驚く演出である。
でも、これだけだったな…他には特になにもない。
後、四季の玉を3つ集めた状態で
最初の洞窟にいる神様に入るとバグったかのように見せかける演出もあったっけ。
「面白い」とは思ったが笑いはしなかった。
まぁ、謎解きや展開も酷いよ。
後半、ましんやま(魔神山?)にいかなければならないのだが、階段などはない。
せいぜいあるのは着くと場所として開かれた所のみ…
ヒントはなくここであらゆるコマンドや所持品を実行するのだが効果なし
無理だと思ったので攻略サイトを開いた。
それで場を動かすにはアイテムである「重力」を「捨てる」事である。
すると体が軽くなり、ましんやまに行ける。
一応、アイテム欄にずっと「じゅうりょく」という項目があったが
「重力って物なの?」
と、ずっと疑問が残っていたがここで使うとは…ノーヒントでな。
はぁ!?何それ。
理解不能な謎解きに度肝を抜かれた。原作ネタだったんだろうか?
他には
道中、「あらいぐま」が持っている玉を強引に奪い取るとそれは実はダチョウの卵でひなが孵る。
刷り込みにより「シロ」を親だと思い込む。で。神様が「ぴよこ」と名付ける。
だけど、「森の魔王」戦で勝手に飛び出し50のダメージを与えて反撃に遭い息絶える。
「森の魔王」を倒しても「シロ」達が「ぴよこ」を悼む台詞などはなくその後も放置である。
というか攻撃時に文字のみで「ぴよこ」絵すら出ない始末…
何とかしろよ…特攻かけたんだぞ…悲しすぎるだろ…
もし生き返らえせるのであれば「ぴよこ」の亡骸を食べて、
ウンコにして復活神に生き返らせてもらうしかないだろうな。我ながらひでぇ展開…
で、ラストであるが、「森の魔王」を戦い倒すとエンディングという事にはならず…
新たなる存在が表に出る。それが黒幕である「影の大魔王」
「森の魔王」は「影の大魔王」が繰り出した中ボスという事になる。
そして「影の大魔王城」というダンジョンを経て「影の大魔王」と戦う事になるのだが…
その「影の大魔王城」は「ゼルダの伝説1」のダンジョンに酷似している。(他サイトでも同じ指摘をされていた)
ちなみに「森を救え」というマップ全体であるが実はコレ「コロニー」の中なのである。
「影の大魔王」はそのコロニーを統治しているコンピュータなのである。
(正式名称:PQIH2001マーク3)
このコンピュータは自らを全知全能の神と名乗り(さっき「影の大魔王」言ってたじゃん)
完全なる生命体を生み出すことが使命であると言ってくる。
今まで、何体もの人工生命体を生み出してきた。(城の中のモンスターのことだ)
そこで1つ結論を得た。それは
「動物は不要。機械こそが完全な生命体である」と…
人類は昔、地球の自然を破壊した。最後に残された自然こそこのコロニーだったという。
だから自然を持つこのコロニーも不必要。森の破壊プログラムは作動した。
だからこそ、フィールドが消滅していったという事らしい。
というのがこのゲームの真相。
それでシロ達がラスボスを倒すことになるのだが…
結論としては環境を大切にしろって事なんだろうけど
そうやって説教じみたことを言えるほどこのゲーム自体は偉いんだろうか?
で、倒すと神様が良くやったと褒めてくれしばし休めと言い出す。
軽~い続編示唆。「もりをすくえの巻」がサブタイトルだからな。
次は「やまをすくえの巻」だの「うみをすくえの巻」とかってするつもりだったのだろう。
続編示唆して売れたら続編って結構ファミコンでは見かけたが
実現したのってそれほどない気がする。
「えりかとさとるの夢冒険」
「じゅうべえくえすと」
「ドリームマスター」
などなど…
上記、CBSソニーの「所さんのまもるもせめるも」も続編示唆していたな。
せいぜい実現したのは
「貝獣物語」や「飛龍の拳 ~奥義の書~」ぐらいのように思える。
このゲームの出来で売れるっていう前提は
「自分がまるで見えていない」か「購入者を相当バカにしていたか」のどちらかだろう。
「かってにシロクマ」自体がそんな知名度高いマンガじゃないし
調べてみたらアニメ化されてもいたらしいが…
それを知っている人が一体どれぐらいいたというのだろう?
個人的に思うに
「ちょしちゃん食べられた時のドアップ演出をやりたかっただけのゲームなんじゃないか」
って勝手に疑惑を持っております。
というかそこしか見どころないよこのゲーム。
結論として『クソゲー』
『ウンコをする』っていうコマンドがあるのもさることながらゲーム自体としても…
『クソゲー』であり『クソゲー』でもある。
ん!?って事は『クソゲー』の二冠達成じゃないか!!
原作者の相川コージ氏もクソゲーになるべくしてなったこの二冠作品。
さぞ鼻が高いに違いない!!(きっと)
ホラ!ご覧ください!タイトル画面を!
シロクマが奇妙な踊りを踊っているではありませんか?
あれは、このことを想定しての「喜びの舞」って事だな。
この髭人、あの踊りをずっと見ていて
「何コレ?」
と、クエスチョンマークがずっと点灯し続けていたのですがやっと理解しました!!
というわけで、重ねて申し上げますが
アドベンチャーゲーム
CBSソニーから発売
1989年12月15日発売
特徴として
アドベンチャーゲームには珍しく「HP」と、他に「IQ」という数値がある。
「HP」は普通のゲームと同じで体力で状況によって
ダメージを受けたりして0になるとゲームオーバーというやつだ。
「IQ」は知能指数。
シロクマ達は動物という事であり、
「影を知らない」「本能のみで感情がない」「道具の使い方をしらない」
など正直言って「アホ」
ゲーム中の様々なイベントによって賢くなる訳である。
後は『ウンコする』という一風変わったコマンドも存在する。
あらすじとして
『森の魔王』という存在が森を消滅させようとしている事を「神様」が教えてくれる。
神様「私の力ではどうすることもできない。シロよ。
仲間を集めて森の魔王の所業を阻止してくれ」
というので『シロ』が旅立つというわけだ。
点数は20点
良い点
・演出
悪い点
・オープニングを飛ばせない。
・ジグザグ移動がしにくい
・終盤のバトルの単調さ
・IQが反映されない。
良い点
・演出
とあるところの演出がなかなか驚いた。
が、他にはなかった。
多分、あのゲームの全てがその部分に集約されていたのではないだろうか?
詳細はネタバレにて…
悪い点の解説
・オープニングを飛ばせない。
最近のゲームなんか特にそうだがメーカーのロゴは飛ばせないものだ。
このゲームはロゴではなくまずメーカーや原作者の名前が出る。
それが飛ばせないのは分かる。
が、その後、山が出てきてそこから日の出するかと思いきや顔を出すのはシロクマ…
(アラレちゃんのイメージ)
それでタイトル画面になるまで一切、飛ばせないのである。
毎回見なければならないシロクマ太陽…だりぃぃぃ~!!
電源つけて、スタートボタン1~2回でゲーム開始が魅力のファミコンなのに
毎回20~30秒ぐらい付き合わされるのはかなりの苦痛。
で、その時間をプレイヤーの強いてのタイトル画面。
山なんか描かれているんだけど画面端まで表示されておらず途切れているんだよな。
そしてタイトル画面中にシロクマが団扇を持ってキモイ顔をして不思議な踊りをしている。
これを見る度に髭人のMPという名のモチベーションパワーが激しく奪われるのだがな…
パッケージやタイトルの時点で「微妙だろ。コレ」って思っていたが
タイトル画面を見た時点で「クソゲーだろ。コレ」に変わった。
・ジグザグ移動がしにくい
このゲーム、アドベンチャーでありながらRPGのようなマップが表示され
シロクマを画面端に移動するとスクロールする。
「ゼルダの伝説1」や「魔神英雄伝ワタル外伝」を思い出すといいかもしれない。
同じアドベンチャーなら「かぐや姫伝説」かな?
という所であるが、
このゲーム、自キャラのシロが縦1マス、横2マスという長方形の形をしているので
隙間の移動が非常にしにくい。何故こんな等身にしたのか…快適にゲームできん!
しかもそのうち仲間3人になる。逆方向に方向転換しようとすると
最後尾である3匹目と位置が瞬時に入れ替わる。
何だよコレ!クリアするまで髭人はこの仕様に慣れることはなかった…
・終盤のバトルの単調さ
終盤になると一部の場所で敵とエンカウントする。
それでRPGのようにバトルすることになるのだが…
例えばドラゴンクエストなら
「敵の攻撃」ティロロ♪
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ドガッ♪「髭人は○○のダメージを受けた」
という風に音が鳴り画面が揺れるものだ。
が、このゲームでは
「敵の攻撃」
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「シロは○○のダメージを受けた」
無音で文字だけ表示されるので物凄く単調。
その他のRPGの当たり前の演出がいかにゲームで重要であったかを教えてくれる。
しかも、文字表示が極めて遅い。
最初はイライラするがすぐに眠くなる。
しかも戦闘は練られたものではなく敵は必ず1機でただ物理攻撃を繰り出すだけなので
ただ攻撃ボタンを押しているような状態になるので眠さに拍車をかける。
こちらの通常物理攻撃は必ず後攻になるのもだりぃ…
(一部の技を使うと先攻を取れる)
ファミコンRPGだとこちらが先攻、敵が後攻のゲームがあるが
敵の気分を存分に味わえる。
・IQがゲーム中、反映されない。
IQなんて数値が出ているもののゲーム中これを利用した場面は一切ない。
一応、後半のバトルのレベルみたいなものだ。
一定以上あると技を覚える。「ギャグを言う」「ヘッドバッグ」「うんこをする(またかよ!)」
主となるアドベンチャーパートではまるで無関係である。
しかも、バトルは「シロ」のみ参戦であり、「ウリ」や「ちょし」は関係ない。
(実はあるのかは分からん)
例えば、一定IQ値以上だと謎解きでアイデアを閃いてよりよくゲーム展開してくれるとか
ゲーム展開に詰まったとき、IQを消費することでヒントをくれるとか
そんな工夫はない。
悪い点には入れるか迷ったが個人的に神様のフラッシュが目に悪い。
後、パスワードは10種の文字(あ~こ)を16個という
さほど大量でもない文字列を打ち込むのだが、
キャンセルがなくミスったら最初から打ち込み直しってのも不満
(パスワードの仕様がクソなゲームに名作なし!!)
反射的にリセットを押そうものならまた20~30秒ぐらいのオープニングを見させられる羽目になる。
ウゼェ…本当にウゼェ…
『爆笑』などとパッケージに書いてあるけど爆笑しなかったな。
『失笑』すら漏れなかった。
「は?」
って感じ。超展開っぷりにという戸惑うことはあっても笑うことはなかった。
ゲーム初期にすぐ近くの洞窟に「復活神」というパンツ一丁の禿げた胡散臭いジジイがいる。
『魔方陣グルグル』の『キタキタ親父』みたいだが…(他サイトでも同じ指摘をしていた)
復活神「ワシは命を司る神じゃ、ウンコを持って来い」
ここが製作者側的に言えば大いに笑いどころなのかもしれないが
髭人「は?何を言ってんだお前は…」
と思うだけだった。
『ウンコを儀式として必要なのか』それとも
『ウンコを食うことでパワーの源とするのか』などと髭人は考えた。
髭人の予想はハズレで
『食物として食べられ、その後、排泄されウンコになってしまった奴を復活させる』
という意味である。
原作を楽しんだ人はニヤニヤする展開なのかもしれんが…
初見の人はただただ困惑するだけだろう。
原作を知らず初見で喜ぶのは
きっと「ウンコ」や「チンチン」が好きな小学校低学年の男児並の笑いの感性を持ったお人だろう。
まぁ、『爆笑』なんて煽るとハードル上がるもんな。
ファミコンで『爆笑』とか『笑いあり(涙あり)』などと煽ったもので笑った試しがない。
「爆笑!!人生劇場」「爆笑!!人生劇場2」「爆笑!!人生劇場3」
「かぐや姫伝説」(取説に記述あり)
正確には「爆笑ニュータイプ・アドベンチャーゲーム」だそうだが
誰もやらなかったという点では「ニュータイプ」であるが
その後、誰も続かなかったタイプのゲームである。(自らも続編もなし)
そう考えたらこのゲームの評価というのはおおよそ見当が付くというものだろう…
このゲームをクリアして
髭人は原作の「かってにシロクマ」の原作マンガを読みたいと思うことは無かった…
「名門!多古西応援団 ~硬派六人衆~」と同じやな…
思うに
「もりをすくえ」というが「森」よりも先に
「聖飢魔II ~悪魔の逆襲!~」や「所さんのまもるもせめるも」などの作品を生んだ
「CBSソニー」の方を優先して救うべきだったんじゃないだろうか?
ここからがネタバレ
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良い点であげた「演出」とは…
ヤマネのちょしちゃんは劇中シロの母親に食べられてしまう。(原作再現らしいが)2回も
その際、「シロ」の姿がドドンと!画面いっぱいにドアップで表示される。
アッと驚く演出である。
でも、これだけだったな…他には特になにもない。
後、四季の玉を3つ集めた状態で
最初の洞窟にいる神様に入るとバグったかのように見せかける演出もあったっけ。
「面白い」とは思ったが笑いはしなかった。
まぁ、謎解きや展開も酷いよ。
後半、ましんやま(魔神山?)にいかなければならないのだが、階段などはない。
せいぜいあるのは着くと場所として開かれた所のみ…
ヒントはなくここであらゆるコマンドや所持品を実行するのだが効果なし
無理だと思ったので攻略サイトを開いた。
それで場を動かすにはアイテムである「重力」を「捨てる」事である。
すると体が軽くなり、ましんやまに行ける。
一応、アイテム欄にずっと「じゅうりょく」という項目があったが
「重力って物なの?」
と、ずっと疑問が残っていたがここで使うとは…ノーヒントでな。
はぁ!?何それ。
理解不能な謎解きに度肝を抜かれた。原作ネタだったんだろうか?
他には
道中、「あらいぐま」が持っている玉を強引に奪い取るとそれは実はダチョウの卵でひなが孵る。
刷り込みにより「シロ」を親だと思い込む。で。神様が「ぴよこ」と名付ける。
だけど、「森の魔王」戦で勝手に飛び出し50のダメージを与えて反撃に遭い息絶える。
「森の魔王」を倒しても「シロ」達が「ぴよこ」を悼む台詞などはなくその後も放置である。
というか攻撃時に文字のみで「ぴよこ」絵すら出ない始末…
何とかしろよ…特攻かけたんだぞ…悲しすぎるだろ…
もし生き返らえせるのであれば「ぴよこ」の亡骸を食べて、
ウンコにして復活神に生き返らせてもらうしかないだろうな。我ながらひでぇ展開…
で、ラストであるが、「森の魔王」を戦い倒すとエンディングという事にはならず…
新たなる存在が表に出る。それが黒幕である「影の大魔王」
「森の魔王」は「影の大魔王」が繰り出した中ボスという事になる。
そして「影の大魔王城」というダンジョンを経て「影の大魔王」と戦う事になるのだが…
その「影の大魔王城」は「ゼルダの伝説1」のダンジョンに酷似している。(他サイトでも同じ指摘をされていた)
ちなみに「森を救え」というマップ全体であるが実はコレ「コロニー」の中なのである。
「影の大魔王」はそのコロニーを統治しているコンピュータなのである。
(正式名称:PQIH2001マーク3)
このコンピュータは自らを全知全能の神と名乗り(さっき「影の大魔王」言ってたじゃん)
完全なる生命体を生み出すことが使命であると言ってくる。
今まで、何体もの人工生命体を生み出してきた。(城の中のモンスターのことだ)
そこで1つ結論を得た。それは
「動物は不要。機械こそが完全な生命体である」と…
人類は昔、地球の自然を破壊した。最後に残された自然こそこのコロニーだったという。
だから自然を持つこのコロニーも不必要。森の破壊プログラムは作動した。
だからこそ、フィールドが消滅していったという事らしい。
というのがこのゲームの真相。
それでシロ達がラスボスを倒すことになるのだが…
結論としては環境を大切にしろって事なんだろうけど
そうやって説教じみたことを言えるほどこのゲーム自体は偉いんだろうか?
で、倒すと神様が良くやったと褒めてくれしばし休めと言い出す。
軽~い続編示唆。「もりをすくえの巻」がサブタイトルだからな。
次は「やまをすくえの巻」だの「うみをすくえの巻」とかってするつもりだったのだろう。
続編示唆して売れたら続編って結構ファミコンでは見かけたが
実現したのってそれほどない気がする。
「えりかとさとるの夢冒険」
「じゅうべえくえすと」
「ドリームマスター」
などなど…
上記、CBSソニーの「所さんのまもるもせめるも」も続編示唆していたな。
せいぜい実現したのは
「貝獣物語」や「飛龍の拳 ~奥義の書~」ぐらいのように思える。
このゲームの出来で売れるっていう前提は
「自分がまるで見えていない」か「購入者を相当バカにしていたか」のどちらかだろう。
「かってにシロクマ」自体がそんな知名度高いマンガじゃないし
調べてみたらアニメ化されてもいたらしいが…
それを知っている人が一体どれぐらいいたというのだろう?
個人的に思うに
「ちょしちゃん食べられた時のドアップ演出をやりたかっただけのゲームなんじゃないか」
って勝手に疑惑を持っております。
というかそこしか見どころないよこのゲーム。
結論として『クソゲー』
『ウンコをする』っていうコマンドがあるのもさることながらゲーム自体としても…
『クソゲー』であり『クソゲー』でもある。
ん!?って事は『クソゲー』の二冠達成じゃないか!!
原作者の相川コージ氏もクソゲーになるべくしてなったこの二冠作品。
さぞ鼻が高いに違いない!!(きっと)
ホラ!ご覧ください!タイトル画面を!
シロクマが奇妙な踊りを踊っているではありませんか?
あれは、このことを想定しての「喜びの舞」って事だな。
この髭人、あの踊りをずっと見ていて
「何コレ?」
と、クエスチョンマークがずっと点灯し続けていたのですがやっと理解しました!!
というわけで、重ねて申し上げますが
相川コージ氏並びに『かってにシロクマ』製作者一同様
『クソゲー』二冠達成の
『クソクソゲー』
心よりおめでとうございます!!
『クソゲー』二冠達成の
『クソクソゲー』
心よりおめでとうございます!!
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