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「聖闘士星矢 ~黄金伝説 完結編~ (セイントセイヤ)」 レビュー (ファミコン)

2013-03-14 19:00:29 | ファミコンレビュー
「車田正美」氏原作の「聖闘士星矢」のゲーム
前作半端なところで終わった「黄金伝説」の続編
横スクロールアクション+コマンド式バトル
シンセイ(新正工業)が開発
バンダイが発売
1988年5月30日発売
ちとゲーム内の点滅が激しいので癲癇持ちの人は注意が必要。

あらすじ…原作を読んでくれって感じだな。

点数は40点。

特徴
前作は生年月日の入力があり
それにより主人公「星矢」の成長率などが異なっていたが
本作にはなくその代わり使用キャラは

「星矢」「紫龍」「氷河」「瞬」

の4名が使用可能。
(ゲーム展開によっては使用不可になる事もある)


前作とのゲーム的に大きな違いはPowの廃止とセブンセンシズの導入。
「セブンセンシズ」とは「聖闘士星矢」の独自概念である。
第六感を越えた第七感。小宇宙(コスモ)を最大限に増幅する事が出来る。
小宇宙とは

「体内の宇宙的エネルギーを燃焼させて繰り出す闘法を使用し、拳で空を裂き
 蹴りで大地を割る。だが、聖闘士も生身の人間と変わらないため
 闘士は聖衣(クロス)と呼ばれるプロテクターを纏う」

ちなみに、「エイトセンシズ」とかいうのも劇中では出てくる。wikiから…
まぁ、長くなるので「エイトセンシズ」は独自で調べてください。

このゲームとしては「COSMO=攻撃力」「LIFE=体力」と思ってくれていい。
どちらが尽きても死ぬ。

そんなセブンセンシズを「COSMO」と「LIFE」に振り分けることが出来る。


良い点
・システムが簡素化

悪い点
・独自慣性
・パスワードの仕様~その1~
・パスワードの仕様~その2~
・明滅が激しい

良い点
・システムが簡素化
今回ゲージとしては「COSMO」と「LIFE」のみ(DAMAGE→LIFE)
「Pow」はなくなった。4つのPowの差を付けても違いが
イマイチわかりにくいものな。
だから単純化したのは良い。
もし同じことをするのなら明確に違いをつけないとね。



悪い点
・独自慣性
このゲーム、左右の方向キーを入れながらのジャンプをすると方向転換ができない。
スーパーマリオならジャンプして一旦戻ろうと
素早くBボタンを入れて逆側にキーを入れれば戻ることも可能だが
このゲームは出来ない。一旦方向キーをいれながらのジャンプをすると
ジャンプスピードを遅くさせるという操作しか出来ない。
マリオの操作法に慣れた人やチャカチャカ方向キーを入れる人には結構鬱陶しい。

・パスワードの仕様~その1~
このゲーム。ステージクリアすると「つづける」か「パスワード」を選べるのだが
「パスワード」を選ぶと「パスワード」が表示されるだけで
ゲームを再開することができない。
再開するにはリセットボタンを押して、パスワードを入力しなければならない。
面倒くせぇ…
ゲームオーバーになった時も表示されるがそれで画面が止まる。
コンテニューはリセットを押して、パスワードを入力するしかない…

・パスワードの仕様~その2~
このゲームのパスワードはステージクリア時の状態であるので
全員瀕死の状態で次のステージに来てしまうとプレイするのが困難な状態に陥ってしまう。
自分なんかは雑魚で後述するセブンセンシズを集めた後
全員死なせてパスワードを取ったのだが
そのパスワードもステージクリア時の状態であるため、
貯めた時間は全て無駄に終わった(涙)


・明滅が激しい
ボス戦での攻撃は明滅が激しい。
自分は目を細めていたぐらい。





セブンセンシズは各ステージの雑魚を倒すことやイベントで貯めることが出来る。
このゲーム、それがポイント。
ただ一地点にとどまって貯めていると岩が落下してくるので少し動く。
すると岩が降ってこなくなるのでそれを繰り返しある程度貯めるのがベター。
序盤なら300ぐらい。中盤なら500~1000ぐらい常時持っておくのが望ましい。
ボス戦で必要だし、ステージクリア後に回復する必要があるからだ。
コスモの値が低いと雑魚すら一撃で倒せないという状態にも陥り苦戦は必至。
しかも、上記の「パスワードの仕様~その2~」の通り
態と死んで貯めるという手法が使えないからだ。
溜めて進んで溜めて進んでという方法は「不動明王伝」と酷似している(笑)


後、原作を読んでおくことが大事。
敗北イベントのような場面もあるし、各キャラ同士の因縁もある。
ボス戦で「話す」事で技を覚えたり、ボスが弱体化したりするからだ。
(攻撃してくる場合もある)
まぁ、知らない人は、取り敢えず試しで
ボス戦に挑んで盛大にやられて確かめるのがいいかもしれない。


個人的にこのゲームで苦しめられたのは「ゴールドセイント」達ではない。

ステージの「穴」だ。

悪い点で「独自慣性」により、非常に穴に落ちやすいのだ。
穴に落ちると即死ではないものの、ダメージを受け、ステージ最初からやり直しである。
後半になるとキャラ1マス分しかないような足場に
ポンポンとジャンプしていかなければならない場所が多々あり
この独自慣性に慣れないとクリアは難しい。

自分なんかは子供の頃、双子座の「ジェミニ」の「アナザーディメンション」に別世界に飛ばされ、
心が折れたもんな(苦笑)
序盤の初心者ゲーマー殺しは間違いなく第3宮の
「ジェミニ」の「アナザーディメンション」だろう。
その別世界を息も絶え絶えという状態で突破してクリアだと思ったら
「ジェミニ」との戦いが回復なしで待っている。
暫くして、何とかその面を突破してもう別世界はないだろうと思ったら…

最近になってプレイして意識したのは「穴を飛び越える事」だけ。

「アナザーディメンション」などの別世界では
敵やゴミみたいのが飛び交うのだが基本無視!!
このゲームには被ダメージのノックバックがないので当たっても吹っ飛ばない。
もし吹っ飛ぶような仕様なら
このゲームをクリアした人は相当少なかったのではないだろうか?

「穴を飛び越える事」だけを気にしてジャンプする。
落ちたら最初からだからな。ダメージの大きさから考えたら

「落下時のダメージ+障害物を気にしながら受けたダメージ>無視して受け続けたダメージ」

だからな。

「穴を飛び越える。障害物も注意する。
 2つ同時にやらなければならないのが幹部のつらいところだ」

と2つの事を同時にするなんて「ブチャラ〇ィ」みたいな事は俺にはできん。

ちなみに十二宮で星矢を選ぶとバグにより次の面で詰むので注意。
(必要キャラである星矢が出てこなくなる)

そうそう。完結編の裏は通常のファミコンの注意書きとは異なっている。

  

(左、「黄金伝説完結編」。右「黄金伝説)

いろいろと調べていたら「星座カースト制度」なるものを見つけた。
見てみると、聖闘士星矢連載当時、
星座の聖衣をまとった聖闘士ということである以上
劇中のその星座の聖闘士の活躍で他人を罵倒するという理不尽な事が行われていたようだ。
星座だけで罵詈雑言を浴びせられたり、逆にすげぇなどと一目置くような状態になる。
インドの生まれながらにして身分が決まる「カースト制度」から
「星座カースト制度」って訳だ。
特に厳しい扱いを受けたのが「魚座」と「蟹座」らしい。
それに関しては自分で調べてもらいたいものだ。
「ニコニコ大百科」になっているほどだしな…(笑)

ちなみに自分は乙女座。


「星座カースト制度」は流行らなかったな。うちの学校は。
だから、普通なら

「お前、男なのに乙女座かよwwwww」

って扱いをされるはずである。
「聖闘士星矢」の劇中では「シャカ」という
『神に最も近い男』などと呼ばれる強キャラであるために
当時の星座カーストの時は「おとめ座」という男子の面目躍如に
手伝ってくれたようである。

ちなみに星座カーストが流行らなかったうちの学校では
髭人は当時…

「乙女座?
 え?
 お、お前が乙女座!?」

という扱いを受けた。

…………。


「世の中って不条理だ」

と、子供心に教えてくれた一幕でした(涙)



ここからがネタバレ


















十二宮は本当にクリアするのが大変だった。
5回ぐらい繰り返したかな?
なにせ、登場キャラ4人のうち
「紫龍」と「氷河」はその前のイベントにより使用不可。
「星矢」は使うとバグで詰むので「瞬」しかいない。
その「瞬」は他のキャラクターと比べて動きが速いという特徴があるのだが
その十二宮アクションステージは足場が狭い場所を
ピョンピョン飛び回らなければならない。
1人だけ足が速いということで感覚が異なり、穴に落ちる。落ちる。
しかも十二宮という最後の方ということもあって敵のダメージが高いし、道のりが長い!
穴に2回も落ちたら道中で力尽きる。
それでゲームオーバーで、またパスワードの入力に迫られる…

だから髭人的にこのゲームは



「聖闘士星矢 ~黄金伝説 完穴編~」






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