髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「ファミリーマージャンII ~上海への道~」 レビュー (ファミコン)

2016-02-12 21:00:09 | ファミコンレビュー
麻雀
日本物産(ニチブツ)が開発
ナムコから発売
1988年11月25日発売

特徴
二人打ち麻雀
「ポン」「チー」「カン」「ロン」「ツモ」は合成音声が入る。

「ロン」「ツモ」時はBボタン
「チー」時は相手の捨てハイで「左」か「右」
「ポン」時は相手の捨てハイで「上」
「カン」時は相手の捨てハイで「下」


3つのモードがある。

「実戦麻雀」
「世界一周クイズDE麻雀」
「麻雀グランプリ」

・「実戦麻雀」
6人いるCOMの中から相手を選んで勝負する

・「世界一周クイズDE麻雀」

 麻雀ヒホウカンという場所から4つの大粒のダイヤを麻雀パイが盗まれた。
 プレイヤーはそれを取り戻し東京に戻って来るのが目的
 麻雀に買って点数はそのままお金という事で稼がないと移動できない。
 移動する前にクイズがあり、それで点数を稼げる。

 パスワード有

・「麻雀グランプリ」

 前作での優勝者が上海で監禁されてしまい
 その優勝者であるプレイヤー(弟)が優勝者を助け出す。
 7人いる大会を12都市で行わなければならない。

 このモードには
 「得点」と「GOLD」がある。
 得点は「麻雀点数」GOLDは「お金」だと認識でいい。
 「得点」を「GOLD」に換金する事は出来ない。

 相手との「サシウマ」する事より「GOLD」の増減があり、もしくは所持しているアイテムの売買でGOLDを増減させる。
 1都市で対戦相手からチケットを購入するか都市の移動にかかる「GOLD」がないとその時点でゲームオーバーになる。

 パスワードなし



点数は15点

良い点
・漢字が出る。


悪い点
・ファミリー向けじゃない
・テンポが悪い
・麻雀DE世界一周
・誤字多め

良い点の解説
・漢字が出る。

 役や話など漢字が出るというのは非常に読みやすい。

悪い点の解説
・ファミリー向けじゃない

 タイトルは「ファミリーマージャン」と銘打っているのに
 ゲーム自体はルール説明などなく麻雀を打てるという前提。
 前作のような丁寧さはなくファミリーでプレイできるようなものではない。


・テンポが悪い

 ファミコンに処理の事を言うのは酷かもしれんけどね。
 個人的に強く感じたのは「実戦麻雀」
 勝ち負けで相手の表情変化ですらやや時間がかかる。
 笑ったり悲しんだり…
 せめて女キャラなら服を脱がんかい―――!(超重要!)
 それがないならとっとと麻雀させてくれ…


・「麻雀DE世界一周」

 盗まれたというが敵キャラなどがいない。
 ただ淡々と世界中を巡って4つのイーピンを見つけるだけである。
 感情移入できねー…
 そして…エンディング…


・「麻雀グランプリ」


 パスワードもなしに7人戦×12都市…
 連続したプレイしてのクリア動画は4時間を超えていた。

 なげーよ。
 それで負けたらパスワードがないので全てがパー。


・誤字多め

 クイズで
 「ドルアーガーの塔(ドルアーガの塔)」
 「ザグ(ガンダムの「ザク」)」
 など誤字が多めである。クイズで誤字はアカンやろ…


色々と言ったけども…

「容量や処理能力など、今と比べて遙かに劣るファミコンの麻雀に何を求めているんだ」

って言われそうだけどね…

だから、麻雀を他にプレイする環境があれば他でプレイする事をオススメする。

一応、髭人はファミコン麻雀ゲーは「まじゃべんちゃー ~麻雀戦記~」をプレイしたけど
あれは、女の子がそれなりに脱衣するという点があるから一応評価できるけどこのゲームは…


そうそう。このゲーム「麻雀グランプリ」にて
女子キャラで中国風にオダンゴ頭の

「ミンリンメイ」というキャラ出て来る。

「あ?誤字があるとか言っておいてテメーも誤字出してんじゃねーかタコ」

と思われる方がいるかもしれないが「ミンリンメイ」で正しい。

そう。「超時空要塞マクロス」に出て来た『リン・ミンメイ』のそっくりさんである。

当時は権利面がゆるゆるだったからな。
アーケード脱衣麻雀で

「どー見てもあのキャラじゃねーか!」

とかあったし

「どー見てもあのアイドルじゃねーか!」

と、実際いた芸能人に似せたキャラのおっぱいを露出するようなゲームもあった。
(ドット絵で顔は芸能人に限りなく似ている)

脱衣要素がないのなら女子キャラは全部版権キャラのそっくりさんにするぐらいの

「やり過ぎだろ…」

そんな怖いもの知らずと思える勢いが欲しかったなぁ…
まぁ、今だから言えるけど当時と言ってもそんな無責任な事は言えねーわな(笑)

そうだ。
脱衣要素はないけど「麻雀グランプリ」で相手に勝つとチアガールが足を挙げてくれるので
赤いパンツを見られるよ(当然「アンダースコート」だろうが)

負けたら「しっかりして」だの言ったり「シーン」と黙っている。
頑張れって応援しろよタコ。


麻雀というルールが決まったものだからこそそれ以外の要素で評価を付けなければならないのがゲームであるがゆえに厳しい所。
スピードに関しては処理速度が優れた現代のコンピュータに勝てる訳がないのだからその部分はもう置いておこう。
スピード重視なら前作をやれって話である。

となれば他のいくつかのモードが評価になるのだが…
そのモードも深みもなくアッサリしすぎだし、飽きさせない工夫はない。
最後の「麻雀グランプリ」はパスワードも取れないのに連続して数時間ず~っと変わり映えが乏しい麻雀を続けるのはかなりの忍耐がいる。
そして、そのエンディングもなぁ…(ネタバレに記述するけど…)

「ファミコンゲームはすべてクリアする!」
「この『ファミリーマージャンII』はクリアしたい!」

って人以外は態々、このゲームを選択してプレイする価値はないと言わざるを得ない。



PS)「上海への道」って言うから、

 「麻雀牌を使ったゲーム『上海』なのか?普通の麻雀なのか?」

 大いに混乱した(笑)


ここからがネタバレ






















「麻雀DE世界一周」

イーピン見つけた時は現地にさえつけば

「よくここまで来たな!ダイヤイーピンをほうびにあげよう」
「よくぞここをみつけた!ダイヤイーピンをあげよう」

というやはり緑背景にメッセージだけ
画像もなく盗んだ本人との対決なんて事はない。そもそも犯人はいたのか?
そんなお土産感覚である。
簡素極まりない物で物凄い拍子抜け。ひでぇ…

全てのダイヤのイーピンを見つけ、東京に戻った時、どうなるのか?

緑画面に

「『トウキョウ』       ダイヤイーピン(の画像)×4

おめでとう!
ダイヤイーピン(の画像)が4ッ集まったネ。

次はグランプリで
      がんばってね!」

と、表示されてタイトル画面に戻される。
盗まれたというよりはただのドラゴンボール集め…
ドラゴンボールは全て集めたら龍呼び出して願いが叶うんだけどねぇ…
本作の場合、ダイヤイーピンが盗まれたからって事で世界中巡って取り戻して帰ってきたら

「次、頑張ってね」

という内容のプリントを渡される。
その程度の内容である。キッツ!!


で、「麻雀グランプリ」

12都市×7人との対戦。
長すぎる…髭人は中盤で心が折れた。
パスワードもないし…

だから、動画を拝見したのだが…
連続した動画だとクリアに4時間以上かかっていた。本当にご苦労様でした。
(2回目に成功していた。
 1回目、ラスボスまで行って失敗。
 当然、同程度の時間、つまり4時間が完全に無駄になっていた…)

各都市を制すると

『麻雀老君』なるラーメンマンのような髪型で髭を生やしたオッサンが現れる。
ただそいつは実践麻雀モードで出てくるオッサンと同じであり、特別感は0である。

麻雀老君「よくここまで来たな!もし、わしに勝つことができればお前の探している大切な人を返してあげよう!」

などと言って麻雀勝負を挑んでくる。
大切な人って誰やねんって話だが…
そして勝利し

麻雀老君「やくそくどうり、大切な人をかえしてあげよう!ワッハッハッハッさらばじゃ―――――」

帰って来た方は何と姉さん。
「麻雀老君」は女性を監禁していたただの変態だったって事か…

弟(プレイヤー)「姉さん よかったね」

姉「ありがとう」

チュ ウ

ポッ ―――

[こうして、マージャンが強くて美人な、プレイヤーの姉さんを自分のものにしようとした
老君の悪だくみは失敗におわり、ふたりそろって日本へ帰っていくのでした。めでたし めでたし]

夕焼けの場面になり

弟「帰ったら麻雀しようね」

姉「いいわよ ようちゃん」



スタッフロールも何もなしでタイトル画面に戻される。
このゲームは、名前入力が出来ないので「ようちゃん」は固定である。

誰なんだよ。ようちゃんって…
弟って一応、プレイヤー本人という設定じゃねーのか?

まぁ、助けられてキスをしてくる姉に照れる弟
軽くキスしてくれるような幼めの女の子って訳ではなく普通に成人女性ってビジュアルだからね。
主人公が「帰ったら麻雀やろうね」なんていうがナニかの隠語かと勘ぐってしまう。
今はそういうの好きな人が多いみたいだからね。
兄妹とよろしくやるようなのはね。あ、弟姉ってケースはあんまりないか?

「上海への道」

細い道を辿ってきたら
誰もいないがゴールと書かれたプラカード。
木と木の間にゴールテープが張り出され
それを切るだけのゲームって印象である。

「ギャグマンガ日和」の『西遊記 旅のおわり』みたいなもんである。

徒労感半端ないゲームでありました。





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