髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「ダウンタウン熱血行進曲 ~それゆけ大運動会~」 レビュー (ファミコンソフト)

2011-09-30 21:27:06 | ファミコンレビュー
くにおくんシリーズ
アクションゲーム
開発も発売も「テクノスジャパン」
1990年8月7日発売

あらすじ

『冷峰高校』の新しい生徒会長(旧生徒会長は、「熱血物語」のラスボス『山田』)の『藤堂』が
『山田』の悪事をお詫びするために他校と合同での運動会を提案した。
その『藤堂』の本当の目的は運動会と称し他校をフルボッコにしようと企んでいたのだ。


『冷峰高校』の『とうどう』が舞台上でライトに照らされプレイヤーに向けて語り掛けて来る。
漢字変換でお送りしよう。

藤堂:フッ 私は 冷峰の 藤堂だ!
 君の 参加を 歓迎するよ。

 私の 考えた 4つの競技に
 ついて来られるかな?

 まっ せいぜい 頑張ってくれたまえ!
 フフフ

歯を見せてキラリと光る。


特徴

・マルチタップ等のコントローラ用いる事で最大4人まで対戦可能

・4つの競技で点数を競うバトルロイヤル

・殴る蹴る物殴る物で殴るなどしても反則が取られる事がない無法運動会

・1人プレイで『熱血チーム』を選択し、総合優勝するとエンディングが見られる。

競技の紹介

・「クロスカントリー」
 人の家に入ったり、塀を登ったり、
 屋根の上を走ったり、下水道を泳いだりするなど
 様々なコースで争い1位でゴールする競技。

 競技の前にタイムを設定するが1回のレース中の制限時間であり
 これを過ぎると全員失格となる。

 操作方法

  十字キー:移動、歩く、泳ぐ
   『左右キー』を素早く2度押し:ダッシュ

  Aボタン:右方向攻撃(右向き時なら手押し、左向きならエルボー)
   落ちている物を取る、倒れている選手を持ち上げる。
   物(選手)持ち時:殴る。倒れている選手で殴る

   上キー+Aボタン(地上のみ):奥方向張り手
   下キー+Aボタン(地上のみ):手前方向張り手


  Bボタン:左方向攻撃(右向き時ならエルボー、左向きなら手押し)
   物(選手)持ち時:持っている物(選手)投げる。


  A+Bボタン:ジャンプ
   ダッシュとの組み合わせが可能。
   ジャンプ中もダッシュジャンプ中もAやBボタンの操作を受け付ける。

  ジャンプ中、Aボタン:右向きなら「ジャンプ張り手」左向きなら「ジャンプキック」
  ジャンプ中、Bボタン:右向きなら「ジャンプキック」左向きなら「ジャンプ張り手」
   ダッシュジャンプ時も同じ

  水上では物を持っていないと『クロール』をする。
  攻撃は出来ないが、ジャンプは可能なのでジャンプ後の攻撃は可能。
  水上で物を持っていると走る事は出来ず歩くことになる。攻撃は可能。

  水中では物を持つ事は出来るが別の選手を持ち上げたり投げたりすることは不可 
  水中の長時間いると行きが出来ずに溺れ始めて来る。
  水面に顔を出す事で息継ぎが可能。
  溺れ始めているのに長時間水中にいると体力があってもきゅうに溺死するので注意。


・「障害部屋」
 『クロスカントリー』に近い。
 1つ1つの小さくも凸凹、でっぱり、池、バネなど様々な仕掛けがある部屋で
 争い、1位でゴールする競技。

 競技の前にタイムを設定するが「クロスカントリー」と違って
 1部屋ごとのタイムであり、タイムオーバーになっても
 次の部屋に全員移動するだけで失格にはならない。


 [操作方法]

  十字キー:移動、歩く、泳ぐ
   『左右キー』を素早く2度押し:ダッシュ

  Aボタン:右方向攻撃(右向き時なら手押し、左向きならエルボー)
   落ちている物を取る、倒れている選手を持ち上げる。
   物(選手)持ち時:殴る。倒れている選手で殴る

   上キー+Aボタン(地上のみ):奥方向張り手
   下キー+Aボタン(地上のみ):手前方向張り手


  Bボタン:左方向攻撃(右向き時ならエルボー、左向きなら手押し)
   物(選手)持ち時:持っている物(選手)投げる。


  A+Bボタン:ジャンプ
   ダッシュとの組み合わせが可能。
   ジャンプ中もダッシュジャンプ中もAやBボタンの操作を受け付ける。

  ジャンプ中、Aボタン:右向きなら「ジャンプ張り手」左向きなら「ジャンプキック」
  ジャンプ中、Bボタン:右向きなら「ジャンプキック」左向きなら「ジャンプ張り手」
   ダッシュジャンプ時も同じ

・「大玉割り」
 4つの中で唯一のチーム戦。2VS2で行われる。
 競技前にチームの組み合わせを決める。

 2本の棒の上に大玉があり
 棒を登って玉を殴り、早く割ったチームが勝ち。
 相方を殴る事も可能。

 [操作方法]
  十字キー:移動
   『左右キー』素早く2度押し:ダッシュ
  上下キー(棒の所で):棒を登り下がりする。

  Aボタン:パンチ、物を持つ。倒れている選手を持ち上げる
   物(選手)持ち時:殴る

  Bボタン:キック、物を持つ、倒れている選手を持ち上げる
   物(選手)持ち時:投げる。

  A+Bボタン:ジャンプ
   ダッシュとジャンプとパンチやキックなどは組み合わせられる。

  ※「クロスカントリー」「障害部屋」と違ってパンチとキックがボタンで定まっている。



・「勝ち抜き格闘」
 敵を倒すのは勿論として、場外に放り投げるなどしてもOK
 ステージ上に最後まで立っていた者の勝ち。

 [操作方法]

 十字キー:移動
  『左右キー』素早く2度押し:ダッシュ

  Aボタン:パンチ、物を持つ。倒れている選手を持ち上げる
   物(選手)持ち時:殴る

  Bボタン:キック、物を持つ
   物(選手)持ち時:投げる。

  ※「クロスカントリー」「障害部屋」と違ってパンチとキックがボタンで定まっている。

  A+Bボタン:ジャンプ
   ダッシュとジャンプとパンチやキックなどは組み合わせられる。

  『格闘の指輪』所持

  ジャンプ中、Aボタン:自分魚雷
   自分魚雷中にA+Bボタン:自分魚雷を継続しながらジャンプ
   自分魚雷ジャンプ中にAボタンで自分魚雷解除


  選手ごとに必殺技がある。(必殺技がないキャラもいる)




点数は95点

良いところ
・4人対戦可能
・「ダウンタウン熱血物語」で敵キャラが使用していた技を使える。
・運動会という名のバトルロイヤル

悪いところ
・点数の加算方法がおかしい。
・個人賞無意味

良いところ
・4人対戦可能
パッドを使えば最大4人での対戦が可能となる。
みんなでワイワイやるのに最適である。

・「ダウンタウン熱血物語」で敵キャラが使用していた技を使える。
例えば、『りゅういち』『りゅうじ』の『旋風脚』とかごうだの『頭突きスペシャル』とか
『ごだい』の『棒術スペシャル』を1つの競技のみであるが自分で使えるのは嬉しい。

・運動会という名のバトルロイヤル
『殴る』『蹴る』『叩く』『投げる』反則はなく、各競技で1位になればいい。
その思い切った手法により、ゲーム内だけではなくリアルファイトに発展したケースもあるだろう。
それ含めて魅力だと自分は思う。


悪い点
・点数の加算方法がおかしい。
 このゲームはアイテムを持ち上げるだけで加点される。が、投げても落としても減点されない。
 その為、セコイ奴はクロスカントリーなどそっちのけで画面端でアイテムを
 「拾って、投げる、拾って、投げる」
 を繰り返し点数を稼ぐ事をするセコイ奴がいて、縛らざるを得なくなった。

・個人賞無意味
 最後に個人賞の発表がある。
 「敢闘賞」「最優秀選手賞」「冷峰学園賞」「なめてる奴で賞」「藤堂グループ特別賞」
 などがある。
 が、調べてみるとここでの点数の増減は総合得点に反映されないらしい。
 そして、結果発表なのだが、1位のリーダーがVサインして喜ぶだけで
 全チームの総合得点が表示されないのは不満。


このゲームのチーム分けはバランス重視ではなく原作準拠である。
である為、『熱血物語』で中ボスを集めた『冷峰高校』が異様に強い。
プレイヤー達は

「冷峰禁止!」

と縛りが出回ったことだろう。
ハメが可能であった為、上でも書いているとおりリアルファイトに
発展したケースもあるだろう。
ただ、3人以上のプレイの場合、冷峰高校を取れなかった他チームが
冷峰を集中狙いをすることでバランスをとっていたのではないだろうか?
何も言わずともアイコンタクトで冷峰使った奴をフルボッコ。
連携が取れていたかもしれない。
そのあと、こんなやり取りがあったんかなぁ?

冷峰「お前ら!俺を集中狙いすんなよ!」
熱血「知らねぇよ。お前がそこにいるのが悪いんだろ?」
連合「強い奴から倒そうとするのは当たり前だろ?」
花園「冷峰使ってそれなんじゃ、お前が下手なだけなんじゃないのか?」




応援ガールがなかなかカワイイ。

熱血だと『桃園 里美(ももぞの さとみ)』
花園だと『島田真美(しまだ まみ)』
冷峰だと『藍原静(あいはら しずか)』
連合だと『霧島裕子(きりしま ゆうこ)』

競技が1回終わり順位が確定すると各チームの応援ガールが順位にあった反応を示す。
1位、2位なら喜び3位、4位だと怒る。

髭人は連合チームの『きりしま ゆうこ』を推すな。
最初2競技、失格や4位になると 彼女は

「ばかやろう。それでもおとこか?」

などと、男勝りな発言をするのだが、後半の競技で失格や4位になると

「えーん。がんばってよぉ」

と、泣き出してしまうのだ。自分としてはその豹変ぶりが好き。
だから、『連合』が敵の場合そのリアクションを見るために
競技の最初に『連合チーム』を念入りにフルボッコにする(どSやな)

基本、運動会の司会進行は『はせべ かずみ』』だが
1度しか出ない女子キャラも出る。

プログラム(競技)変更、『もりさわ ひろこ』(1Pプレイ『熱血』時には登場せず)
各競技のBGM変更、放送委員『こうづき あかね』

この2人を知っていると『くにお運動会マニア』と言えるのかもしれない(誰がおんねん)





ここからがネタバレ























エンディングは

『熱血高校』に優勝されたって事は
つまり『くにお』に負けたって事であり

舞台上で『藤堂』と『山田』が登場してひそひそ話をし始める。
そこに『くにお』が現れて、『山田』が逃げ『藤堂』が

「今回は 君の勝ちに しておいてあげるよ」

と、負け惜しみを言って去っていく。
『くにお』がプレイヤーに対して

「どーも くにおです!
 これからも よろしくね」

挨拶をして去っていくと『山田』が戻って来て

「山田「何言ってやがる ふざけんじゃねえぞ!
 くにおの あほーっ!」

と、言っている背後に『くにお』が登場して2人の追いかけっこからスタッフロール。
最後に

 これからも ダウンタウンシリーズを よろしく
 お願いいたします。      スタッフ一同

というメッセージが表示され

 「おわり」と
 夕暮れに涙を浮かべる女子(誰だろ?識別不可)が出て動かなくなる。


ダウンタウンシリーズをよろしく…ねぇ…
力の入れようは確かにうかがえるわ。
せっかくだから芸能人のコンビにCMやってもらえばよかったのに(色々もめるだろ)


折角なのでこのゲームで対人戦をしてコレやると
「腹が立つ」「嫌われる」「リアルファイトになりかねない」行為を挙げてみる。
☆1~3で評価。星3つで最大。


むかつき度:☆

・じゃんけんなどもせずに冷峰選択
 「早い者勝ち」と称したり
 「持ち主特権」などと言って選択する行為

・端っこで物を拾って投げての点数稼ぎ行為
 競技に参加せずにひたすら点数稼ぎというセコイ事を繰り返す行為
 むかつくというよりは非常に萎える。


むかつき度:☆☆

・「クロスカントリー」「障害部屋」梯子や足場上での待ち行為
 待っている最中はキック、物殴りをずっとやって待機。
 上り下りの最中は攻撃出来ないのをいいことに
 妨害する行為である。
 イラつくが、登らず待機して相手が飽きるのを待つのが最良。
 しつこい性格の奴は延々とタイムオーバーまでやるかもしれないが…

・選手選択にスタートボタン
 1Pもしくは3Pなどのスタートボタン付きコントローラを接続した人のみ有効。
 選手選択中にスタートボタンを押すと即座に競技開始となるので
 別の人が弱いキャラを合わせている最中を狙ってスタートボタンを押すと
 イラつきも増す。
 2Pは為す術なしである。
 対処するには早めの選択を身に着けたい。

・「全競技」壁端で相手を投げてハメる。
 壁に向けて誰かを投げると若干反射して投げられた相手は
 投げた位置に跳ね返ってくるのでこれを延々と繰り返す。
 投げられた相手の体力の現象は微量なので
 長時間やられて失格する事になる。
 一応、ボタンをガチャガチャすれば投げられる前に復帰可能だが
 ボタン裁きをテキバキ出来る人が相手だとちと難しい。
 しかも、投げている方は1度投げる毎に5点を加点
 逆に投げられる方は5点減点というおまけつき。


むかつき度:☆☆☆

・「クロスカントリー」水中で丸腰の相手をハメる。
 水中では物を持っているキャラは攻撃出来て
 逆に持っていないキャラは泳ぐ事しか出来ない。
 しかも物を殴ると物を持っていない選手よりも
 早く移動できるという仕様なので
 ひたすら素振りしながら進み、
 丸腰の選手に追いつくのも容易。
 気絶中の相手は若干、無敵になるが底に沈むので
 そこをひたすら殴り続けて待つ事も可能。
 相手の気絶中に息継ぎをして殴りに戻る事も可能。
 水中に手ぶらで行くと死が見える…

・「勝ち抜き格闘」『こばやし』の『マッハチョップ』ハメ
 特にまっは系は起き上がりにハメる事が出来るが
 手軽にそして確実性が高いハメが
 『冷峰』『こばやし』の『マッハチョップ』である。

 『くにお』や『りき』の『マッハキック』『マッハパンチ』は若干、隙があり
 ボタンをガチャガチャすればどうにか逃げる事も可能ではある。
 『マッハ叩き』や『ごだい』や『はやみ』の棒技も厄介だが
 どうにかコケさせて(CPUの邪魔などもあり)アイテムを場外に投げれば
 対処は比較的しやすい。
 
 ただ、『こばやし』の『マッハチョップ』は転ばされた瞬間に、即入るからな…
 しかも隙も少なくハメやすい。実に極悪である。


これらをやっていると
リアルファイトに発展するか友達を無くすかの2択になる。
気を付けろッ!!
今の時代、実機で対戦する人っているんだろうか?
あれこれ思い出して泣きたくなるわ…




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ザ・シャネルマン)
2011-10-11 14:00:49
この時代にまだくにおくんのレビューがあるとは・・・。
ちなみに運動会はやり込むと冷峰が圧倒的という訳ではなくなってきます。
なんだかんだ、実は結構バランスがいいんです^^
小林がいる分やっぱり強いですけどねぇ;


バスケや格闘伝説、ベースボールのレビューも楽しみにしています。
返信する
ありがたやありがたや (髭人)
2011-10-11 20:44:24
ザ・シャネルマン殿
コメント3つも本当に感謝です。

今、レビューしているのは今年からレビューを始めたものですから(笑)
「冷峰が圧倒的ではなくなってきます」
!?
どれほどやりこんでおられるのですか?
格闘以外では熱血でもりもとの「物投げ」に頼っているだけの私ですが。

残念ながらスーパーファミコンのくにおくんシリーズはドッジボールぐらいしかやっておりませんので、べーすぼーるはレビューできません。
ただ、ファミコン系は初代以外はコンプしているので一部、話だと単品で1万を超えるというバスケの話もそのうちすると思います。
返信する
Unknown (ザ・シャネルマン)
2011-10-11 23:38:18
返信有難う御座います。
こちらのサイトにも来て頂いたようで^^

特に行進曲は年間数百試合はやっていまして^^;
大会もやっておりました。
最近人数不足でやっておりませんが・・・。

それにしても沙羅曼蛇とかバットマンとかロックマンとか、他にも多数コメントしたいのがあっていいですなここは^^
あまり一人でいっぱいコメントするとうざいと思うのでくにお系に絞りましたが・・。
バットマンクリアとかすごい。

あと気付いたのは、コナミ、好きですよね?w
わかります^^曲いいの多いし。
返信する
感謝感謝 (髭人)
2011-10-12 21:21:09
年間数百試合。すげぇ・・・
凄まじいほどのくにお愛をお見受けしますわ。

うちのブログは基本的にクリアしたものとなっていますので、理不尽なクソゲーはクリアできない以上評価できないんですよね。
となると、クリアできる良ゲーがメインになるんですよ。

個人的に好きなゲームでしたら遠慮せずコメントしていただけるとうちのブログも華やかになってこちらとしてもとても嬉しいです。
勿論、強要はしませんのでコメント出来ればしていただけるだけで幸いです。

当時のコナミのゲームは好きなのわかりますか?まぁレビューも多いような気もしないでもないですが・・・
後、ナムコ、そしてカプコンぐらいが好きですね。

バットマンクリアは、ただの運ゲーですね。
子供の頃苦戦したゲームって大人になってからだと全然印象が違ってくるんですよ。
昔はただ反射神経だけでプレイしていたと思い知ります。
今は、ある程度パターン読んだり、考えることをする事によって劇的に腕が違ってきます。
ザ・シャネルマン殿も久しぶりにプレイすると
「こんなのをクリアできなかったんだ」って再発見する事も多々あると思いますよ。
返信する

コメントを投稿