髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「プロ野球?殺人事件」 レビュー (ファミコン)

2019-12-20 21:00:34 | ファミコンレビュー
特殊なアドベンチャーゲーム
開発はカプコン第2企画室
発売はカプコン
1988年12月24日発売

あらすじ

 9月8日、主人公の『いがわ』が寝そべってテレビを眺めていると
 スポーツニュースが放送されていた。
 『すずき しんや』が『ガンアンツ』と『スワンズ』との試合結果を伝えている。
 そこへ臨時ニュースが入ってくる。

 すずき
  「今日 3時半ごろ
   都内の プリンセスホテルの
   地下駐車場で
   東京 印刷 勤務の

   『はらだ のぶやす』さんが
   殺されているのが
   発見されました。」

 その時、家のインターホンが鳴り、玄関に出る『いがわ』

 いがわ「はーい。どなたですか?」

 そこに現れたのはその日の試合でエラーを出したとニュース言われていた『ほら』だった。
 右手にはアタッシュケースが握られていた。

 ほら「いがわさん!!」

 いがわ「よう!! こんな時間に
  どうしたんだよ?」

 ほら「そ・・それが おおたさんに
  このアタッシュケースを
  押し付けられたんですよ!!」

 いがわ「最初っから
  説明してくれよ。」

 ほら「はい 実は・・・・
  僕 4番の プレッシャーで

  円形脱毛症に
  なったんですよ。

  それで『タイガーキャッツ』の
  『かきふ』さんが いい薬を
  持っているって 聞いたんで

  今日の午後 彼と
  『プリンセスホテル』で会って
  そのことを聞いたんですけど
  ただの デマだったんです。

  仕方なく 帰ろうとすると
  走ってきた 男に
  これを 押し付けられたんです」

 場面は『プリンセスホテル』の駐車場で『かきふ』に会っているところで
 男にアタッシュケースを押し付けられている所に切り替わる。

 ほら「あっ!!『ほうにちスポーツ』の
  『おおた』さん!!」

 おおた「これを預かってくれ。」

 無理にアタッシュケースを押し付けると
 『おおた』はいなくなってしまう。

 ほら「ちょ・・ちょっと!!
  『おおた』さんったら・・・・
  いってしまった・・・・」

 そこへサングラスをかけマスクをした怪しい男が迫ってくる。

 かきふ「誰か 追ってくるぞ!!
  早く 車を 出そう!!」

 場面は『いがわ』宅の玄関に戻る。

 いがわ「おい おい!!
  そのプリンセスホテルって」
  『はらだ』って 男の死体が
  見つかったところだろ?」

 ほら「そうなんですか?」

 ほらはその事実を知らない様子。

 いがわ「今テレビで やってたぜ

  あっ!! そうだ。
  アタッシュケースの 中を
  調べてみろよ!!」

 中にあったのは大量の札束だった。

 ほら「ウワーッ!! 札束だ。

  どうしよう? いがわさん」

 『いがわ』にすり寄る『ほら』

 いがわ「ウーン。
  警察に行った方が・・・・」

 そこへ、ドアをノックする声がある。

 警官「警察です!!
  『ほら』さんが こちらに
  おられると 聞いたんですが・・」

 警官数人がドアを開け、開いたアタッシュケースの
 札束を見つけた。

 警官「あっ!! そのお金は・・」

 いがわ「これは 『たつ』が・・・・」

 ほら「そんな 薄情な!!」

 いがわ「お巡りさん。
  僕は 潔白です。
  悪いのは 『たつ』なんですよ!!」

 ほら「くそー!! こうなれば・・」

 『ほら』は裏口からどこかへと消えた。

 いがわ「あっ!! 待つんだ 『たつ』!!」

 『いがわ』は『ほら』追いかけた。

 警官「コラー!!
  二人とも待てーっ。」


 『いがわ』は警察から追われる身になってしまった。
 『ほら』に自分が『おおた』から話を聞くから隠れていろと言い…
 自身の潔白を証明するため、事件の真相を追う事にした。


特徴

当時の野球選手をモチーフとした架空のキャラが多数登場。

左上に『LP』と書かれているが
これは『ライフポイント』の略であり
ずっと歩いていると減っていく。
『風邪』や『やけど』などの状態異常に陥ると減りが速くなる。
(『病院』で解消可能)
0になると特定の場所から再開となる。

町の至る所に警官やパトカーが配備されており
発見されるとまず職務質問される。
それで回避できることもあるが
見つかってしまうと

縦スクロールシューティングが始まる。

無数の警官が現れ、手錠のようなものをなげてくる。
これに当たるなどして『LP』が0になると警察署に捕まってしまう。
ゲームオーバーではないが
お金は0になり、アイテムも没収される。
その上、脱獄しなければならず
アイテムに関しては、そこの警察署を探せばバッグがあるので
それを回収するのが第一歩である。
(お金が0になる事を考えればマメにセーブしてリセットで再開するのが吉である)

車を使う事が出来る。
移動速度が急激に上がるが移動できるのは道路上のみ。
燃料の概念があり燃料が0になると当然、行動不能となる。
(GSで給油可能、勿論、有料)
駐車場以外に駐車すると、建物出入りをした後で警官がうろついている。
(駐車場に駐車すると料金が必要)


良い点
特になし


悪い点
・隣接したキャラを認識しない。
・警官い過ぎ
・広すぎ
・ミニゲームの成否後の継続
・フラグ立て



得点は10点


・隣接したキャラを認識しない。

 RPGっぽいトップビューの画面で
 Aボタンでコマンドが出る。
 で、人に隣接して即座にコマンド開いて『はなす』を実行するが

 「だれもいない」

 というメッセージが表示されるのだ。
 隣接してピッタリとしてから『はなす』を選ばないといけないのだ。
 そんな仕様の癖に追って来る警官がウゼェ…


・警官い過ぎ

 警官の直線上に立ったり、
 乗車中にパトカー付近に近づくと追って来るんだけどさ…
 
 まず、やたらと多い。
 後半になると私服警官も混じってるしウゼェ…

 それでまず最接近されると職務質問される。
 それで主人公が白を切るんだが
 見破られるとミニゲームとなる。

 そのミニゲームも面白くないし
 クリアしてもメリット皆無である。


・広すぎ

 マップがやたら広く似たような建物が多く

 『病院』『新聞社』『ホテル』

 などは看板があるので区別が付くが
 同じ町にそれらの建物が複数ある所もある。
 それなのにどの病院なのかなどは外から区別がつかないのである。

 それに、このゲーム、
 町の建物に入った時に
 ドラクエで言えば外見と中の大きさが一致しているが
 本作は建物内の構造が外見に比べて
 拡大するから1つ1つの建物内を探すのが大変である。


・ミニゲームの成否後の継続

 ゲーム内で球団のプロテストを受ける事になる。
 3つの競技で合格すると入団という事になるが…

 『100m走』:12秒以内にゴールせよ
   審判が「よーいどん」する前に走るとフライングとなる。

  操作方法:ボタン連打


 『遠投』:3投して、90mを1回でも超えよ
   投げるラインを越えて走ってしまうと失投となる。
   
  操作方法:ボタン長押しで走り、ボタンを1回離し次のボタンで投げる。


 『守備』:バッターが打つ。
   その際、10回中、8回以上守備を成功させよ。

  フライならノーバウンドで取れ。
  ゴロならバウンドしてもOKだが後逸させるな。


  操作方法
   十字キー:移動
   十字キー+Aボタン:スライディング


 このミニゲーム、成否が隠しても中断せずに続くんだよね。
 特に『守備』がウザいわ。
 3回目ミスると失敗確定なのだが10回もキチンとありやがる。
 何で不合格確定なのに即座に終わらせないんだよ。
 しかもやたらとテンポが悪い。
 早くボールを打てこのアホが!

 え?失敗したのだから、次、成功するように練習させてやっているだと?
 ちなみに初回で8回守備が成功しても10回もやる。
 合格したからって気を抜かず最後まで楽しめ?
 飽き飽きしてんだよ。こっちは!!


・フラグ立て

 フラグ立てるのもわかり辛いんだよなぁ…
 これはネタバレが絡むので伏せておくが…




実在する人をモチーフとしたアドベンチャーと言えば
さんまの名探偵」なんか挙がるかな。
あっちは実際の名前を使っているのに対して
(吉本興業からの許可は撮っているようだが
 登場人物の実在している人、全員に許可を取った訳ではないようだが)
こっちはもじっているレベルにとどまっているから無許可だろう…
ゲームとしての出来が軍配が上がるのは圧倒的「さんまの名探偵」だわな。
遊び易いし、登場人物の特徴(テレビ上での雰囲気など)を捉えているし
このゲームの登場人物は製作側の妄想で作り上げた…
いや、ゲームの都合で作ったんだろな。


あちこち「横浜」「川崎」「東京」「所沢」「名古屋」「大阪」「広島」など
色んな都市に行く事になるが
直接、事件に関わっているイベントは少なく数えるほどの知人、隣人などから
浅い話を聞いて別の都市に移動なんて事が多く発生する。
正直に言って、プレイするのを長引かせようとして
マップを広くしたりとか警官要素を入れたりミニゲームを入れるなどして
水増ししているというか内容を薄めているというか…

それも楽しければいいんだけどね。
警官から逃げるのは実質ペナルティ的扱いだもん。
敵のパターンが変わったり、敵の種類が多かったり、アイテムなどが出て来るなんて事はない。
2回もやればもう飽きる。
警官に捕まる度に毎回、繰り返しやらされるのは相当キツイ。

逃げ切ってもメリットなし。
サービスシーンなどもありゃしない。
ゲームのヒントくれるぐらいやれや。
しかも、逃げ切った後は、
特定の場所からのスタートとなるので
捕まった場所に戻らなければならない。

LPだの警官などは普通にプレイするのを阻害するシステムでしかない。
ただでさえだだっ広いフィールドなのに余計な事をするのか!!
もし入れるのならゲームを面白くさせるなりちゃんと意味を持たせろ!!

あれこれ非常に面倒なのでクリアしたいのなら
攻略サイトやらプレイ動画を参考にするのをオススメする。
個人的には攻略サイトを利用してなどわざわざこのゲームを真面目にプレイしてクリアするよりも
クリア動画を見てしまうのが一番賢明だと言えるがね。(言うたらアカン奴ね)


当時のプロ野球人気は分かるが…
本作は「日本野球機構(NPB)」からライセンスを受けていない。
ファミスタでさえ「ファミスタ’93(1992年12月22日発売)」からである。

野球選手の名前はみんな架空だものな…
電源を付けての最初のメッセージ

「このゲームは フイクションであり
 じつざいの じんぶつ だんたいとは
 いっさい かんけいありません」

と、逃げ口上。
タイトルに「プロ野球?」なんてクエスチョンマークを付けている時点で

「このゲーム、権利とかあらゆる意味で大丈夫か?」

という風に疑問に塗れていたんじゃなかろうか思える悲しきゲームである。

「カプコン」と言ったら
当時は良作や名作を数多くだしていたんだけどね。

「任天堂」「ナムコ」「コナミ」「カプコン」

これらのメーカーの信頼度が高かった。
故に他社に開発をさせたものならともかく(アーケードの移植とか)
自社開発だもんな…コレ…

「派手にやっちまったな~。カプコン」

って思えた作品でしたわ(悲)
まぁ、上記のメーカーが当時発売の全てのゲームはやらかした事はないとは言わんが…
本作に関しては強く感じたわ。
ちなみに同日発売には同じ「カプコン」から「ロックマン2 ~Dr.ワイリーの謎~」が出ている。
同じ発売日だと売り上げも割れるだろうに…
いや…

「ダメだなこのゲーム。
 クリスマスイブだしこれを逃す手はない。売っちまえ」
「主力はロックマン2だからええべ」

って既に察していたんだろうな。
1988年12月24日発売の本作
1989年1月7日までが昭和だから…
昭和最後のクリスマスイブに発売されたソフトとなる…



ここからがネタバレ
























自宅に帰って『いがわ』の奥さんである『まきこ』夫人と話しかけると

「もう寝る?」

と聞いて来るので「はい」と答えると一緒に着いて来て
ベッドで「やすむ」とハートマークが出る。
夫婦なんだからそれは普通だけどさ…

ゲーム終盤で女装可能になるのだが
女装中にも女装について触れることなく

「もう寝る?」

と聞いてきて、普通に一緒に寝る事が出来てやっぱりハートマーク。
女装した旦那を受け入れるほど妻の懐があまりにも深いのか…
お前等、夫婦、どんなコトをしてんねん…




さて…
お話について語るが…

登場人物はやたらといるが事件についての主要人物はいくらか絞られる。
説明しておこう。

『ほら たつのり』:ガンアンツの野手
 9月8日に
 『プリンセスホテル』駐車場で『かきふ』に話をしていると 
 『おおた』という人物から札束入りのアタッシュケースを押し付けられ
 『いがわ』宅に駆け込む。

『かきふ まさゆき』:タイガーキャッツの野手
 9月8日に
 『プリセンスホテル』駐車場で『ほら』と話している所に
 『ほら』に『おおた』がアタッシュケースを
 押し付けている場面に居合わせた。

『かわむら』:日本スポーツの記者

『おおた』:報日スポーツの記者
 金に困っていた。

『はしもと』:フジタテレビのディレクター
 女装趣味あり

『おの ひろゆき』:東西出版のカメラマン。
 ひたすらスキャンダルを追っている。
 9月8日以降行方不明。

『はらだ のぶやす』:東京印刷の社員
 9月8日、午後3時半ごろ、
 『プリセンスホテル』地下駐車場で死体で発見される。
 偽札に手を出していた。
 ちなみに『ヤス』とも呼ばれていた。


って所か…
この事件は2つの件が重なってややこしくしている。


まず

 『はらだ』と『かわむら』は偽札を作成していた。
 駐車場で金を受け取る時に喧嘩になっていた時に

 自分の父に大金が必要であった『おおた』は
 『かわむら』が大金の受け渡しの話を聞きつけた為に
 アタッシュケースを奪った。中身が偽札だとは知らずに…

 『かわむら』はその喧嘩の際に『はらだ』を殺害していた。


 その直後、アタッシュケースを『おおた』が『ほら』に押し付けていたのだが
 それを見ておいかけてきた『かわむら』に
 『ほら』と『かきふ』が顔を見られたために
 みんな殺害されると思った『おおた』は

 その後
 「『ほら』が偽札事件に巻き込まれたから靖国神社まで来てくれ」
 と、連絡がして、『かきふ』が慌てていくと
 『おおた』に殴られ気絶。
 その後『かきふ』は入院するのだが記憶喪失になっていた。


 丁度駐車場に居合わせていた『おの』は
 アタッシュケースを『おおた』が『ほら』に押し付けている所の写真を撮影していた。

 『おの』に撮影されたのを『かわむら』は知っていた。
 『かわむら』にしてみれば少し前に『はらだ』を殺害していたこともあり
 その写真が世に出れば『はらだ』殺害の犯行が発覚する恐れがあるので
 『おの』も殺害するに至ったのである。

それとは別に…

 フジタテレビのディレクター『はしもと』には女装趣味があり
 カメラマンの『おの』は女装している『はしもと』の姿を写真に撮ってゆすった。
 それにより『はしもと』は9日夜に『おの』殺害を計画。

 『はしもと』は『おの』を呼び出して
 2人がもみ合っていると『おの』が頭を打ち
 気絶してしまった。
 初めは殺害しようと思っていた『はしもと』は
 そのことに怖くなって逃走したが2時間後戻ると
 『おの』の胸にはナイフが突き立てられていた。
 (これは『かわむら』の犯行である)

 『はしもと』は自分が疑われると思い『おの』の死体を川に流した。

 『はしもと』はその後、死体遺棄という事で自首した。



真相がわかった『いがわ』に自首しろと言われる『かわむら』

かわむら「スパッ スパッ…
 たばこの 煙っちゅうのは
 煙いもんやな むしょから出たら
 禁煙でも しよか。」

刑務所から出たら?
2人も殺したら最悪、死刑やろお前。
同情の余地ねぇし
しかし、事件を解き明かされむなしさを表現しているっぽい感じを出しているが
冷静に見ると何もないな。
別にタバコが捜査の決め手になったわけでもないし


さて…
事件の真相が分かった所で
その後どうなったかというと…

記憶喪失だった『かきふ』が記憶を取り戻しドームでの『いがわ』との対戦を望む。
ストーリー中、必要な小切手を入手可能な『ガンアンツ』の入団試験に合格していたので
エアードームに行って『くあた』に話かける事で対戦となる。

『ガンアンツ』VS『タイガーキャッツ』
優勝決定戦

9回表2アウト

ガンアンツ1点リード 
攻撃は『タイガーキャッツ』2アウト満塁
ピンチヒッター『かきふ』

1打席を押さえれば勝ちとなるが…
まぁ…この『かきふ』がクッソ強い。
打たれて、正面に跳べばホームランは確定である。
ストライクゾーンギリギリを下ボタンを押して
速球を投げるって感じか…(それでも打たれるときは打たれる)

試合の後は、
野球ニュースがテレビ画面に
『すずき』という者と『いがわ』が出て来て
試合結果を報告する。

その後で共通して
すずき「そういえば
 かきふ選手を 監禁したと
 自首していた

 おおたかずひこさんですが

 かきふせんしゅが 転んで
 頭を 打ったっきり 何も
 覚えてないと 証言して
 釈放されたようです。
 
 ともあれ 良かったですね。」


スタッフロールという運びとなる。

『おおた』以外のキャラがその後どうなったかの描写は一切ない。
『いがわ』の潔白が証明されて嫁さんが喜ぶなんてあってもええだろ。

それと『かきふ』との対戦で
勝っても負けても2人のコメントが違う程度でエンディングに違いはない。
『ガンアンツ』が優勝したんだから優勝パレードの様子くらい出さんかい!!

まぁ…
製作スタッフも製作途中で察したんだろうな。
野球で言えばシーズン途中で故障したって所か…
シーズン開幕直後に…
もう後戻りできなかったんだろうな~。

という心境に至りました。

ちなみに本作ではゲーム途中
『はしもと』が真相を話した直後にこんなネタがある。


 いがわ「突然ですが お知らせです」
 カプコンスタッフ「さて 事件も 佳境を
  迎えましたが この 続きは
  当社 発売の デイスク
  後編で お楽しみください。」

 いがわ「じゃ またね!!」

 タイトル画面…

 先ほどの画面に戻る。

 いがわ「…と いうような 冗談は
  置いておいて
  ゲームを続けましょう」

 カプコン社員「お後が よろしいようで。」


が…
プレイがしんどい。
地下での人探しはロクにヒントもないからエグいに尽きる。
個人的には迷宮入りで良いからはよ終わってくれ感じだった(苦笑)

終わってみれば事件に関して言えば
時間が出ていたから犯行時間を騙すような秀逸なトリックがあるのかと思えばそうではなく…
金絡み、女装趣味のゆすり、犯行発覚の隠滅というような犯行理由では犯人に同情出来る訳でもなく…
感情移入できるようなキャラクターもいる訳でもない…

で、残った事と言えば…
やたらマップが広大で調べるのに難儀する仕様
ヒントが乏しく非常に不親切な謎解き
そして捜査を邪魔するウザい警官達

そして
それら今までの苦労を洗い流すようなエンディングでもない。

誉める所がねぇ…

野球で言えば

四球ばかりの押し出しでコールド負けをしているようなクソ試合かな?

見所皆無だわ。
ブーイングさえ上がるだろう。

『ヤス』とか『こうぞう』とか「ポートピア連続殺人事件」を思い出させる要素はあるが
インパクト的にはその「ポートピア」に劣る。
というか比較してはいけないレベル。


せいぜい、このゲームでは
上記、女装した『いがわ』が『奥さん』とハートマーク出るようなコトをしているという
しょーもないネタで盛り上がるぐらいの事しか話題がねぇ。

いくら冒頭で

「このゲームは フイクションであり
 じつざいの じんぶつ だんたいとは
 いっさい かんけいありません」

と無関係アピールしたところで当時の野球業界を知る人なら元キャラが誰かは分かるだろう。

それでこのゲームの出来。
というかタイトルに「殺人事件」言っているのに被害者加害者も野球関係者いねぇって…

被害者は「印刷会社の社員」「カメラマン」
加害者は「新聞記者」(死体遺棄で「TV局ディレクター」)

タイトルの「?」を入れる事で
折角架空アピールしたのだから守りに入らずはっちゃけろよ!
冒頭で実在する「桂文珍」氏が殺害される「さんまの名探偵」ぐらい攻めろよ。
(この件は事務所はOKを出したものの本人には無許可だったようだがな…)
それでも野球界から圧力がかけられるかもしれないと恐れるのなら
最初から題材として選ばなきゃいいのに…


それでこのゲームとしては

「警察の目を欺く為に女装する主人公」
「主人公は女装してから女装趣味の人たちを集めたパーティに参加する」
「女装趣味を撮られてゆすられて犯行を思い立つTV局ディレクター」

など女装関係が目立つゲームである。
別の路線で攻めてはいるな…(苦笑)

スタッフは元ネタになった関係者全員のお宅に
挨拶というか謝罪に赴いてはいったんだろうか?
勿論、男性スタッフはこのゲームの特徴である女装をバッチリ決めて!
余裕で通報されるだろうけどね(笑)

それで警官やってきたらボール投げて抵抗!
普通に公務執行妨害だわ。

う~ん…
実に悪い方向で話が進むなぁ…
そのオチもうまい具合に収束しそうにねぇし…
このゲームそのものだな…
仕方がない…奥の手だ。


髭人「お後が よろしいようで」



全然よろしくねーよッ!!




最新の画像もっと見る

コメントを投稿