昨日のこと。
私は休日、ハヤコには朝起きた時に言う、「はちゃん、かあさん今日はお休みだ。でもね、夕方からいないけど・・・」
朝一番からは夕方から出かけなくてはいけないことは、一言だけでしつこく伝えなかった、ハヤコが私の行動ひとつひとつに警戒とか我慢をするかもしれないと思い、どこか口を濁した。
夕方出かけるまでは、いつもの部屋でまったり、ゴロゴロ。
そして、夕方が来る、私はハヤコに話す、「かあさん行かんといけんところがあるんよ、ちょっと行ってくるからな、はちゃんはね行かれんの、ごめんな、はちゃんはね、お留守番しといて、行かれんの、ごめんね。」
私の場合、休日の夕方から出かけて夜になって帰るということは滅多にないのだが、ハヤコは、自分がついて行かれないと理解する、いつも私はハヤコの判断能力には感心する。
夜になって帰宅すると、ハヤコが、気が狂ったように喜んだ。
ただ嬉しいことと、我慢の解放によるものか、心が爆発して、体も暴発してしまう、私を避けながらビュンビュン右左、ドコドコ後ろ前と駆ける。
私は、「ごめんねーごめんねー」と、ハヤコに笑顔で言いながら、感情を発散してスピードが落ち着いたところで体を撫でまわす。
そして今日、私はまた休日。
特別な用事はない、昼前になってハヤコに声をかける、「はちゃん、お出かけするか、かあさん出かけよう思うんだけどさ、はちゃんも行こう、今日ははちゃんも行けるよ、…車で待つけど」
ハヤコは、自分も行けることをすぐに理解する。
いつもの休日と同じ会話だというのに、今日のハヤコは、理解した途端、いつも以上に飛び跳ねて喜んだ。
心が喜びで興奮している、それが思いきり体から溢れたようだ。
私は思った、「昨日置いて行かれたの、よっぽど我慢してたのかなー」と。
昨日の夜の我慢を、今朝もまだ引きずっている感じがしてならなかった。
ハヤコは、いろいろな場面で、自分が行かれないことがあることを理解しているが、決して、平気な訳でないんだろうな。
あまりに喜ぶ姿は、少し、不憫に感じてしまうくらい、ハヤコは私を必要としてくれている。