年末年始の休暇よりも少し早くに、我が家、お休みを使って和歌山へと出かけた。
和歌山県白浜にあるアドベンチャーワールドのイルカショーが見たくて。
アドベンチャーワールドは我が家からそこそこに距離があるから、数回数えられるくらいにしか行ったことはないけれど、私にはとても楽しいところで、今回もすごく楽しかった。
ただ、ハヤコ連れての旅で、もちろんアドベンチャーワールドにはハヤコは入園できない、車でお留守番だ、だから、遊んでいられる時間に限りがあるけれど、それはそれで楽しんで、あとはハヤコと白浜観光して旅の一日を使った。
もう一日は、白浜から足を延ばして那智勝浦へ。
那智の滝で有名なところ、行ったことがなかったから行ってみたかったのと、熊野古道を歩いてみたいとの思い、それが同時に叶う、それに、ハヤコも一緒に歩けそうだということで、レッツゴー。
そうはいえ、熊野三山のひとつ、神域ということで、犬連れはご遠慮くださいってのかもしれないと・・・ちょっと自信のないところもあったのだけれど、古道歩くにあたって地図とかもらおうと那智駅の観光案内センターに寄って聞いてみた、「犬連れですけど、いいんですかね?」、返事はあっさり「かまいませんよ」と。
うれしい返事をもらって、あちこちある熊野古道の一部、大門坂へレッツゴー。
古道の先は、昔の人も目指したのだろう、悠久のロマンといったところだ。
那智山、社や仏寺をめぐり、ご神体である滝を眺め、景色と空気に満足したあとは。
ちょうどいいくらいにお腹がすいていた。
さて、ここからは、宣伝をする。
とてもうれしくおいしかったから、宣伝をする。
私なりの感謝の気持ちで、できることとして、紹介する。
古道と那智山を2時間近く歩いたあと、ちょうどお昼時、どこかハヤコを連れて食べれるところってあるかしら?、大きな期待はできないけれど、とりあえず食事ができるところがあるか歩いていた。
そこに、見えてきたのが那智勝浦を代表する「まぐろ」丼の旗、店構えは古くからある観光地によくありがちなお土産屋さんのスタイル、どうやらお食事もできるといったところのよう。
せっかくの那智勝浦だ、まぐろ丼は食べたい!しかし、ハヤコがいる、しかし、しかし、もしかしたら、聞くだけ聞いてみよう。
「すみません、食事したいのですけど、犬連れなので・・・、外でいいんですけど、ダメですかね??」
そもそもに、外といっても、二人座れるくらいの待合椅子のようなのがひとつあっただけなので、断られてもしょうがないし、もしOKでもその椅子にとうさんと私が丼ぶり持って座るというくらいの発想であった。
ところが、お店の方は、私の要望が一瞬どういうことかと考えはしたものの、察した直後からは椅子にと思っていたものをテーブルにと、椅子は店から出してきて、はたまた寒いでしょうと重たいのにストーブまで持って出してくれて、あれよあれよと外の一角がお食事コーナーとなった。
私たちのお願いの範疇を超えている。
そして、頼んだお食事、まぐろ丼定食、これまた観光地によくありがちなお土産屋さんの域を超えていた、おいしかったぁ。
とうさんも私も大満足。
「お食事処かいはみ」、犬連れを受け入れるのが当たり前というわけではないが、声をかけてみるといい、できることは惜しまずしてくれる、とてもやさしいお店だ。
店主の心意気にも、まぐろ丼の味にも、心打たれたんだ。
そして、景色にも空気にも食事にも人柄にも、満足のまま、また熊野古道を通って、「大門坂駐車場」まで歩いたんだ。
和歌山県、また、行きたいと、思ったよ。
それに、ハヤコも一緒に歩いて、楽しそうだったよ。