ここ、2か月ほど前から、自分で気が付いていることがある。
私を根本的に作っている「横着」が、私を形成する頃合いを過ぎて、病として発病している。
理由は全く分からない、とにかく、できるだけハヤコと散歩にいかず、ハヤコと家にいる。
なんなんだろうか、これは。
とうさんが家にいる時は、当たり前のようにとうさんに散歩をお願いし、とうさんがいない時、私は、ハヤコと家にいる。
なんなんだろうか、いったい、この私の不可思議な病は、いつ終息するのだろうか。
今日も、シゴトから帰ってハヤコに言う、「今日どうする?お家にいようよ、かあさんおうちにいたい、今日さ、雨こんこんだったねぇ、雨こんこんだったからおうちにいようよ、ね。」
天気予報になかった雨が、今日は朝急に降り出した、昼過ぎまで空気はしっとり。でも、夕方には雨はすっかりあがっている、それなのに、雨を理由に散歩にいくのはよそうと、ハヤコに言う。
そんな横着病に侵されている私に、ハヤコは、どうしてか、散歩に行きたいと駄々をこねない。
だけど、ひとつだけ、どうしても、私に駄々をこねることがある、これは、ハヤコ、毎日毎日ちっとも飽きない、「おいかけっこ」という遊び。
私は、家の中で、ハヤコと追いかけっこして遊ぶ。
ハヤコとの追いかけっこは、本当に疲れる、真剣勝負しないと、ハヤコは満足にならない、いんやいんやー、真剣勝負しないと私の勝率がかなりゼロに近くなる。
とてもとても、ワンパターンな追いかけっこなのだが、これがそうそうハヤコに勝てぬ。
ハヤコ、私の横着病をも寄せ付けない、追いかけっこ病を、私に押し付ける。
私は、ハヤコに、やっぱり勝てぬ。