ピットブルのハヤコ

ハヤコとかあさん

かあさん

2014-10-31 | ハヤコ

あのね、とうさんとね、さんぽにいったの。

とうさんね、はやくかえってきてくれるひだったの、まだね、かあさんがかえってくる「ゆうがた」じゃあね、なかったの。

きょうはね、アタシのキライなあめがちょっとだけふってきてさ。

でも、とうさんがいっしょだから。

 

とうさんとね、いつものうんどうじょうにいたらさ、かあさんのこえがするの!

きゃははははははははははは!

 

かあさんね、いなかったのにいたんだよ、きてくれたんだよ、「はぁちゃーん」ってよんでくれるからね、アタシ、かあさんにむかっていくよ。

ねえ、かあさん!

 

かあさんね、わらってるの、とうさんね、こまってるの、「ハヤコ、アブナイ」っていってるけど、かあさんがいるんだよ。

 

かあさんがむかえにきてくれたんだよね、とうさん。


リサーチ

2014-10-29 | かあさん

私は、「リサーチ」する能力が低い。

 

とうさんは、それを知っている。

 

本日、ちょっと、私はハヤコと出かけた。

車を走らせながら、目から流れ過ぎたショットにいつか画面越しに見た記憶が重なった。

”ドッグカフェではないけどテラスでワンコ同伴OKのカフェでない!??”頭に回った景色を言葉にすると、そんな感じ。

その時間、昼の12時を過ぎた頃だった。

川に沿って走る道路から、何の変哲もない山間にありそうなコンクリートの橋を渡った袂、「カフェテラス北山」でした。

画面越しの不確かな記憶で私は引き返し、カランコロンとドアを開け、「犬連れですけど、テラスでいいですか?」と訪ね、「どうぞ」と。

私がハヤコと行く目的は、そこから少し先にある「羅漢スパ」だった。

”たしか、渓谷っぽかったよなー”と。ハヤコと歩ける遊歩道でもありそうだと。

 

その目指した羅漢スパまでは簡単にたどり着いたのだが、私が夢見た遊歩道がない。

どうやら、渓谷沿いに通した道路脇に現実的に限られた範囲でスパを造ったようなので、あららら、私が期待した人工的な自然道がなかった。

 

さて、遊歩道はないけど。ハヤコは歩こうとウズウズしている。 

 

ハヤコと歩くにはと、人工的スパエリアから少し離れると、先は明るくない道があった、どこか川へ下りそうな道、そう遠くないだろうと進んだ。

とにかく、川沿いを舗装されている道で、尚且つ、とにかく両サイド草と木が適当に伸び放題。

そして、どこか一向に川へ下りれそうな気配がしない。

進みはしたけれども、とても気持ちのいいものではなかった、この舗装された道はどこへ??道の中途半端感をひしひしと感じる。

「まさか死体を見つけないだろうね・・・」とか、「イノシシが出てこないだろうね・・・」とか、で、どういう障害にしろ、一番の問題は、「ハヤコと私だけ」ということ。

「誰かに知らせる」という手段が、ない、ということ。助けを求める手段が分からなくなること。

 

ハヤコは現実的に力は私より強い。

そしてたぶん、ハヤコが持っている力はとうさんよりも強い。

それでも、ハヤコは私に弱くて、でも、その私が心弱らせてしまったら?

私は、こんな胡散臭い道、とうさんがいないと、いざ、心細い。

それにしても、途中、道の正体を知って、吐き捨てたわ、「なんっスか、これ。」、わざとおどけたくなる。

旧国道。

 

それで、道の中途半端さに納得したが、怖かったわ。

 

あ、怖けりゃ進むなよ、それも、思うよ。

 


国籍

2014-10-27 | かあさん

「すごいよね、才能もあって、世界にも出て」

たしか、ハヤコの少ない人間のお友達、ばあちゃんの友達でもある近所の魚屋のおじさんおばちゃんの孫たちのウワサ話をしていた。

 

それから、なんで、結局ハヤコの話になったのか、イマイチ思い出せないが、私は、最後笑った。

 

私がちょっと悔しいので、人間に負けじと言った、「ハヤちゃんは外人ど、アメリカから来とる、もっと前はヨーヨッパや。」

とうさんが楽しそうに言う、「ハヤはっ」、笑いに詰まる。

ばあちゃんが陽気に言った、「なあに、はあちゃんは日本国籍よね。」

とうさんが吹き出して言う、「名前も”ハヤコ”だしね」。

 

ほんま、笑かすわ。ハヤコは、日本国籍”ハヤコ”ならしい。

 


渡船

2014-10-26 | ハヤコと山登り

広島の県北ちかく、安芸太田町にある「三段峡」。

随分と前、20年までは言わないが17,18年前になるのかな、とうさんと行ったことがある。

随分ぶりにとうさんと、そしてハヤコと、足を運んだ。

 

本日開かれた「三段峡もみじまつり」、それに参加しようと思って。

私もとうさんも、いい歳してるのだが、まつりイベントであるスタンプラリーをしたくて。スタンプラリーに参加すると、最後にお楽しみ抽選会があるって広報誌に書いてある、山だし、ハヤコと歩けるし、楽しめるよ!と。

まつりの本部案内所で、スタンプラリーの用紙を2枚もらった。

でも、なんかなんか。少し引き返して、もう1枚もらった、ハヤコの分。用紙3枚持って、ラリースタート。

ラリー、ただ歩くだけ。要所でスタンプ押しちゃって。

まつりの効果なのか、ずっと狭い遊歩道、やたらと人と行き交う。

ハヤコ、人が過ぎるのを待ってくれる。

スタンプコンプリートするには、片道3キロちょっとあった。

今日歩いた三段峡の遊歩道は、多くに川の流れに沿ってゆるい登りがほとんどだったのだが、最後のスタンプ場所であった「黒淵」と呼ばれている静かな水の流れな場所、そこに着く直前には、えらい急な坂道を上り下りした。

その急な道、全部コンクリートで舗装されているのはよいが、山間特有のぬめりが生じて、めちゃくちゃ危険。実際、滑った人がいたよ。危険を感じながら進む。

そして、スタンプの置いてあった茶屋付近で一休みして折り返す、また、危険なコンクリート坂をハヤコともう一回・・・。

その折り返しから、少しして。

なんと!行きにはハヤコ連れでは無理だと思っていた渡船に、犬が乗っているではないか!!あの渡船に乗れば、危険なコンクリート坂をもう一回通らなくてよいではないか!!!

 

私たちは、さっさと茶屋に引き返した。「乗せてもらおうっ」。

船頭のおじいさんは、「犬も家族だから」と、快くハヤコを乗せてくれた。

とても、とても、うれしかった。

さてま、初めて渡船に乗せてもらい、楽しませてもらって、まつりメインステージに戻る。

ラリー参加の抽選会は、残念ながら3人分外れてしまったけど、そのあとで餅まきまであって、かあさん、参加しちゃったよ。

まかれた餅をとれたのは、2つだけだったけど、楽しめた。

 

派手さはないけど、大盤振る舞いの、いい、まつりだと、思った。

一日中、楽しませてもらって、ありがとう。


楽園

2014-10-22 | ハヤコとかあさん

冬が来る。

我が家、先週末に秋を越して一気に冬支度した。

 

夏物の残りを片づけ、冬に先駆けてホットカーペットだけ出しておこうと思って行動したら、「ついでに」と、一応すぐに冬が来てもいいくらい、部屋は、冬仕様になった。

雑雑と、敷物が一面敷かれている、ハヤコが4年ほど前に我が家に来てからの、我が家の冬だ。

人間の慣れというのは、恐ろしい、この雑雑感に違和感を感じていない。

私は、違和感どころか、心躍りはじめているのだ。「冬が来るっ、ふゆがっくるっ」。

私が好きになった、ハヤコとの冬が、もうすぐに、来る。

それはそれで、ハヤコはハヤコで、早めの冬支度を、さっさと自分のものとしている。

ホットカーペットとコタツの組み合わせ、「楽園」と呼ぶには、あまりにも小さく狭い、だが、ハヤコには、充分満足、「楽園」なのかもしれない。


地域ニュース

2014-10-21 | かあさん

私は、殺処分とか、動物保護のニュースが、好きでない。

私は、少し、冷酷なところがある、同じ殺処分でもただの子犬、ほとんどのことを我で通していられる子犬、そのうちの殺処分は、なぜか、大きくなって捨てらてた犬よりも、怒りが少ない。

「わからないうちに」という、私の冷酷な感情が、怒りをせめてもの諦めにかえさせている。

私は、そういう感情からは、あえて遠ざかっている。腹が立ってしょうがなくなるからだ。

そして、腹が立ってしょうがないくせに、自分でなにもできない、何もしてないこともわかっているから、腹が立つことから、遠ざかっている。

要は、嫌なものを見ないようにしているだけだ。

そんなつまらん感情はどうでもいい、役に立たん。

 

地域ニュースで流れた、殺処分に預けられた犬の姿。

チャンネル選択に、しまったと一瞬感じるが、横目で見てしまう。

画面に見える犬は、体を震わせて、尾を股間にしまい、目は、「こわい」といっている。

 

たぶんだけれど、犬を飼いはしたけれど、捨ててしまう人間には、犬に、意思とか考えとかがないと思っているのか、見えないのか、感じられないのか。人間の言葉では通じない異種に考えをも認めていなかったのか。それなら飼うなよと、罵声を浴びせたくなる。

地域ニュースで流れた、殺処分への扉の前にいた犬は、「飼われていた犬」としか思えない、ハヤコよりもよっぽどか毛並の良い犬だった。

 

「よく捨てれたな」。

 


2014-10-18 | かあさん

 

 

脱、iphone。

本日、ガラケーへ回帰。

ガラケーでの写真。

これだけ見れば、まあ、そこそこ。

ただ、iphoneで撮った写真に比べると、これまでiphoneの写真に限界を感じていた贅沢を、実感した。

そもそも、縦横比が違うの??端末の違いで???

そこらへんさえも、未だに分っていない私。

ただ、それでも、「こりゃ、散歩しながらハヤコの写真なんて撮れんな。」、そう思った。

 

再びガラケーを手にして、「古いものを手にしている感」を、まず感じたなー。

でも、まあ、それはそれで、またそれなりに、慣れるだろう、きっと。


ハヤコがもたらしたもの。

2014-10-16 | かあさん

ハヤコがもたらしたもの。

「もたらした」、パソコンで変換すると「齎した」という漢字になった、漢字をあまり知らない私からすると、すごく難しい漢字だった。

だからか、ハヤコが私にもたらしたものは、簡単に説明できないと思う。

それでも。少し。

私は、冬が嫌いだった。寒いから。

でも、ハヤコが一面の雪にはしゃいだ。その姿を見た3年ほど前、それから、私は、私ととうさんは、ハヤコが一面の雪に喜ぶ姿を見たくて、雪遊びをし始めた。

 

そういうのは、ほかにもある、ハヤコが喜ぶ姿を、どうしてか、喜ばしたくて、見たくて、嫌いだったものまで、好きになる。「楽しい」から。

ハヤコは、難しい漢字に似て、とても言い表すのに、難しいんだ。


4キロ

2014-10-14 | かあさん

とうさんが、ハヤコと一緒に私を迎えに行くと、電話をくれる。

とうさんは、早めにシゴトから帰られた日は、我が家から、およそ4キロのところにある私の職場まで、ハヤコと歩いて迎えに来てくれる。

で、私が職場近くに置いている車で一緒に乗って帰る。

台風が、いっぺんに夏の残りを持って行った。

空気が変って、時に肌寒さが先立つ。

それは、ハヤコにとって、一年の間でとても少ない、「力の暴発」の季節だ。

 

台風が夏を持って行くまでは、その4キロで「充分」だった。

だが、今日は、「不充分」だった。

 

この季節、短いとはいえ、ハヤコのエネルギーが漏れ溢れる。

とうさんが言う、「かあさんとこ行って、また帰ろうか。」

笑かすではないか、私のところに歩いて来て、また歩いて帰るなんて、往復8キロ、そりゃいいけど、いったい何を思って私のところに迎え歩いたのだ?そんな疑問で終わることになるよな。

 

4キロって、私は1時間かかる、とうさんは35分、ハヤコは?

今の季節は、ハヤコ、8キロは平気だな。きっと。


姿

2014-10-13 | かあさん

台風が過ぎるのを、家の中で待つ。

ハヤコは、外が雨なのを、知っている。

ハヤコは、私の傍で、寝ている。

雨の日のハヤコとかあさん。

私とハヤコは、近い距離で、それぞれにゴロゴロしており、結構私の好きな、静かな雨の日を過ごす。

振り向けば、ハヤコはクラゲを傍に寝ていた。

そういう姿は、よく見るのだが、いつ見ても、何回見ても、私が優しい気持ちになる。

ハヤコは、ただ寝てるだけなのにね。

かわいいなぁと、思いながら写真を撮り、撮り終えたら、頭を撫で、顔を間近で見る。

そしたら、ハヤコは、目を開ける、目に幕張って。

で、何もない、起こしておいて、もう一回寝ろと、また頭を撫でる。

ハヤコには迷惑なかまわれだよなぁ。