きょうは、ちょっと疲れたんだよね。
汚い言葉を聞いたり、言ったり、感情的になりそうになったり、「ヤバイやばい」。
陰は連鎖するから、恐ろしい。
遅く帰ったら、ハヤコまでおかしかった。調子の悪いような表情で出迎えてくれて、乾いた鼻から鼻水だして、聞けば吐いたとか。
かあさん、心配だよ。
明日は、気を取り直して、がんばるよ。だから、ハヤコも元気になってね。
は:かあさん、アタシがとうさんと散歩にいってるあいだ、どこにいってたの?
アタシおうちにかえったらかあさんいないんだもん。
か:あのね、車のタイヤをね”スタッドレスタイヤ”ってのに変えてもらいに行ってたんだよ。
は:す たどれ す?
か:次のお休みにさ、はちゃんの好きな雪があるかも知れないところに泊まりにいくよ。
はちゃん、去年さ初めての冬で雪すっごく喜んでたじゃない?
だからさ、とうさんとかあさんとはぁちゃんで、山のログハウスに遊びにいくからね。
は:ゆきって、どんなの?
か:ここらじゃ、あんまり降らないし積もらないからねぇ、はちゃん雪忘れた?
山のログハウス、雪降ったらいいね、かあさん楽しみなんだ。
私はハヤコがとても可愛いと感じている。飼主の贔屓目であるがハヤコは私を好きでいてくれる。
しかしそれはハヤコと私の間でのことだ。
ピットブルは、一般にして危険と謳われている。
血が動物を襲うと。
それは、これまでに現実に起こったことのある事象の結果なのであろう。
詭弁を使えば「危険」でない犬はいない。牙を持っている、それだけで十分危険だ。噛まれれば痛い、もしかしたら噛んだ犬は人間には抵抗できない菌をもっているかもわからない。
それでも、ピットブルは危険視される犬種だ。
私自身、ハヤコを連れて、ピットブルならではと思われる場面に会うことがある。
ハヤコと会う前の私と同様にピットを知らない人は大勢いる、「この犬めずらしい、なんていう犬?」と。
その後巡ってピットの肩書を知ると「なぜこの犬種を飼っているのか」と少し遠慮がちに問う。
ピットを犬種として知る人は「もしかしてピットブル?」と。おそらく初めて実物を見るのであろう、これがピットブルかと秘密裏に自身の辞書に書き加えている。
はたまた、ピットをどこかで接したことのある人は少数で、私の知るその少数は、何かをされた訳ではないようだが、恐れを抱いたことがあるようだ。
私は、ハヤコを不憫な犬だと思うときが、よくある。
か: んんんんんっ??!!!
はちゃん、その口何?どうしたの?ちょっと見せてみなさいっ(慌っ)
は: むにゃにゃ、 かあさんなぁにぃ、 アタシまだねてるんだよぉ
か:どうして唇の裏が白いの?なんで?脂肪?なにこれ?昨日はなかったはずなんだけど???・・・たぶん
は:んもう、くちびるひっぱらないでよぉ
か:はちゃん、今日はかあさんの病院のあと、はちゃんのせんせのところいくよっ!
は: んん!!せんせ?せんせ?いくいく!!
かあさん、口内炎でよかったよ、はちゃんは次から次へとどっかおかしくなるからかあさん心配したよ。
それにしてもさ、はちゃんにも口内炎の薬ってあるんだね、ちょっと笑っちゃたよ。
せんせ、ありがとう。