報告 大飯原発運転差し止め裁判 第3回審尋(7月9日)
原発敷地内を走る断層(F-6破砕帯)について
関 電:「反論に8月末までかかる。整理がつかない」
裁判長:「破砕帯の問題は設置のときの問題ですから」と関電の態度を批判
7月9日、午後1時半から、約20分、大阪地方裁判所508号室で第3回審尋が行われました。原告の傍聴は30名、関電側は9名でした。
原告は、大飯原発敷地内を走る断層(F-6破砕帯)が活断層の可能性が高いことを主張として追加し、運転停止を早急に求めました。関電の制御棒挿入時間に関する批判とあわせ、主張書面(3)、証拠説明書、主張要旨を提出しました。
裁判長は、制御棒挿入時間の問題についても、また新たに追加した断層問題についても、非常に的確に、関電側に質問をしていました。関電側は、まったく行き詰まってしまっています。関電が積極的に発言するのは、時間稼ぎだけでした。
関電が断層についての反論に「8月末までかかる」と発言したときには、傍聴席からはブーイングの声が湧きました。裁判長は、傍聴席をなだめて、次回期日の調整を続けました。原告の思いはよく伝わっているようでした。正午から裁判所前で行ったアピールも届いていたのかもしれません。
次回が結審となります。8月13日(月)午後1:30~ 大阪地裁508号室です。
第3回審尋のポイントを紹介します。
◆断層問題の反論に「8月末までかかる」(関電)
断層(破砕帯)問題について、関電弁護士は「F-6について、反論は8月末までかかる。整理がつかない」と発言。これに対して裁判長は、「破砕帯の問題は設置のときの問題ですから」と、なぜそんなに時間がかかるのか、すぐに出せるはずだというニュアンスで、関電の発言に首をかしげながら語りました。「掘って調査をしてその結果をと言っているわけではないので」と。関電側は、「渡辺氏の主張もあり・・・」と、まったく逃げ腰です。断層問題について関電は、7月3日の国の「地震・津波に関する意見聴取会」に資料も出さず、他方では運転再開は強行するという、まったく許し難い態度です。
◆制御棒挿入問題でも関電の主張の問題点を指摘する裁判官
地震のときに制御棒が基準値以内に挿入されるのかという問題について、関電は6月27日にやっと書面を出してきた。そこでは、これまでの制御棒挿入の評価値は2.16秒としていたものを「1.88秒」とし、守らなければならない基準値2.2秒についても、「11秒までに挿入すれば大事故は防げる」との暴論を展開していました。
これに対して裁判官は、「『1.88秒』はどこからきているのか?」「基準値(2.2秒)を超えてもいいということか?超えて幅があるということか?」と、関電の主張の問題点を質問しました。
また、原告が福島原発事故によって原発の安全基準(安全設計指針類)は崩れていると主張していることに関して、裁判官は関電に対して「安全基準はあるのか、ないのか?」「4閣僚の判断基準はどう位置づけるのか?」とも問いました。
関電は、これらに対しても書面で主張すると述べるだけでした。
◆再稼働は強行しながら、裁判の引き延ばしだけに力を注ぐ関電
次回が結審となります。次回期日について、関電側は、「8月13日は差し支える」として、8月末を主張。これに対して裁判官が「8月6日に期日を入れましょう」と言うと、関電側は困った様子で、前言を翻して「8月13日で」と。結局。次回は8月13日となり、関電の書面は8月10日(金)までに提出することになりました。
とにかく引き延ばしだけに終始する関電ですが、いよいよ結審を迎えることになります。
F-6断層の掘削調査を求める緊急署名や国会議員署名を広め、法廷内外の活動を結びつけて、運転停止を勝ち取りましょう。
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★審尋前の12:00~13:00 まで大阪地裁前でアピール行動をしました
11 時45 分には4 人しかいなかったので、かなり焦りましたが、最終的には正門前のアピールに50 名もの方が参加されました。
拡声器がなかったのが良かったのか、とにかく皆で大きな声を出しました。
判決も出ていない状況ですので、地震や断層が危ないことと、司法への応援をコールしました。「原発危ない」「地震が危ない」「調査が必要」「福井を守ろう」「子供を守ろう」「大人が守ろう」「がんばれ司法」
コールを繰り返すうちに、疲れというよりも、ランナーズハイのようなコーラーズハイ?のような状態になり、とにかく意思を大きな声で伝えられる事に充実感がありました。 みんなもコールの合間の休憩時間は笑顔でした。すごくいいアピール行動でした!!
*IWJがネット配信をしてくれました。35 分位から10 分だけでも観てください。
http://www.ustream.tv/recorded/23870805
(原告:M)
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2012.7.10
大飯原発3・4号運転差し止め裁判原告団 事務局
転載元:美浜の会HP
http://www.jca.apc.org/mihama
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原発敷地内を走る断層(F-6破砕帯)について
関 電:「反論に8月末までかかる。整理がつかない」
裁判長:「破砕帯の問題は設置のときの問題ですから」と関電の態度を批判
7月9日、午後1時半から、約20分、大阪地方裁判所508号室で第3回審尋が行われました。原告の傍聴は30名、関電側は9名でした。
原告は、大飯原発敷地内を走る断層(F-6破砕帯)が活断層の可能性が高いことを主張として追加し、運転停止を早急に求めました。関電の制御棒挿入時間に関する批判とあわせ、主張書面(3)、証拠説明書、主張要旨を提出しました。
裁判長は、制御棒挿入時間の問題についても、また新たに追加した断層問題についても、非常に的確に、関電側に質問をしていました。関電側は、まったく行き詰まってしまっています。関電が積極的に発言するのは、時間稼ぎだけでした。
関電が断層についての反論に「8月末までかかる」と発言したときには、傍聴席からはブーイングの声が湧きました。裁判長は、傍聴席をなだめて、次回期日の調整を続けました。原告の思いはよく伝わっているようでした。正午から裁判所前で行ったアピールも届いていたのかもしれません。
次回が結審となります。8月13日(月)午後1:30~ 大阪地裁508号室です。
第3回審尋のポイントを紹介します。
◆断層問題の反論に「8月末までかかる」(関電)
断層(破砕帯)問題について、関電弁護士は「F-6について、反論は8月末までかかる。整理がつかない」と発言。これに対して裁判長は、「破砕帯の問題は設置のときの問題ですから」と、なぜそんなに時間がかかるのか、すぐに出せるはずだというニュアンスで、関電の発言に首をかしげながら語りました。「掘って調査をしてその結果をと言っているわけではないので」と。関電側は、「渡辺氏の主張もあり・・・」と、まったく逃げ腰です。断層問題について関電は、7月3日の国の「地震・津波に関する意見聴取会」に資料も出さず、他方では運転再開は強行するという、まったく許し難い態度です。
◆制御棒挿入問題でも関電の主張の問題点を指摘する裁判官
地震のときに制御棒が基準値以内に挿入されるのかという問題について、関電は6月27日にやっと書面を出してきた。そこでは、これまでの制御棒挿入の評価値は2.16秒としていたものを「1.88秒」とし、守らなければならない基準値2.2秒についても、「11秒までに挿入すれば大事故は防げる」との暴論を展開していました。
これに対して裁判官は、「『1.88秒』はどこからきているのか?」「基準値(2.2秒)を超えてもいいということか?超えて幅があるということか?」と、関電の主張の問題点を質問しました。
また、原告が福島原発事故によって原発の安全基準(安全設計指針類)は崩れていると主張していることに関して、裁判官は関電に対して「安全基準はあるのか、ないのか?」「4閣僚の判断基準はどう位置づけるのか?」とも問いました。
関電は、これらに対しても書面で主張すると述べるだけでした。
◆再稼働は強行しながら、裁判の引き延ばしだけに力を注ぐ関電
次回が結審となります。次回期日について、関電側は、「8月13日は差し支える」として、8月末を主張。これに対して裁判官が「8月6日に期日を入れましょう」と言うと、関電側は困った様子で、前言を翻して「8月13日で」と。結局。次回は8月13日となり、関電の書面は8月10日(金)までに提出することになりました。
とにかく引き延ばしだけに終始する関電ですが、いよいよ結審を迎えることになります。
F-6断層の掘削調査を求める緊急署名や国会議員署名を広め、法廷内外の活動を結びつけて、運転停止を勝ち取りましょう。
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★審尋前の12:00~13:00 まで大阪地裁前でアピール行動をしました
11 時45 分には4 人しかいなかったので、かなり焦りましたが、最終的には正門前のアピールに50 名もの方が参加されました。
拡声器がなかったのが良かったのか、とにかく皆で大きな声を出しました。
判決も出ていない状況ですので、地震や断層が危ないことと、司法への応援をコールしました。「原発危ない」「地震が危ない」「調査が必要」「福井を守ろう」「子供を守ろう」「大人が守ろう」「がんばれ司法」
コールを繰り返すうちに、疲れというよりも、ランナーズハイのようなコーラーズハイ?のような状態になり、とにかく意思を大きな声で伝えられる事に充実感がありました。 みんなもコールの合間の休憩時間は笑顔でした。すごくいいアピール行動でした!!
*IWJがネット配信をしてくれました。35 分位から10 分だけでも観てください。
http://www.ustream.tv/recorded/23870805
(原告:M)
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2012.7.10
大飯原発3・4号運転差し止め裁判原告団 事務局
転載元:美浜の会HP
http://www.jca.apc.org/mihama
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