「反原発へのいやがらせの歴史展」2日目(8月11日)のお知らせ/海渡雄一さんから

2013-08-10 23:48:39 | 社会
「反原発へのいやがらせの歴史展」東京・新宿の新宿区立区民ギャラリー
実行委員会の海渡雄一弁護士からの2日目のご案内

「新宿区立区民ギャラリー」(エコギャラリー新宿1階)
http://www.shinjuku-ecocenter.jp/facilities/access.html


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海渡です。

今日8月10日から、新宿区内で、反原発へのいやがらせの歴史展を開催しています。
ネットやツイッター、さらには新聞などでも取り上げていただいたせいか、今日は約500人もの方々が足をお運びいただきました。
心から感謝いたします。

明日は、午前10時から午後4時までの開催となります。

大変展示場が混雑し、説明の時も座れない方も多く出てしまい、申し訳ありませんでした。

事前のお知らせでは、
「両日とも午後2時から主催者メンバー(海渡雄一・弁護士、西尾漠・原子力資料情報室共同代表、西村トシ子・元動燃職員の妻)による展示についての説明、懇談を行う」こととしていましたが、混雑を緩和するため、明日は午前11時と午後2時の2回、説明、懇談をすることとしました。

今日の展覧会には日本中から、わざわざ足を運んでいただき、会場でも、またアンケートへの回答でも、貴重なご意見や示唆を頂きました。
全国各地で開催してはどうかとか、展覧会を見た出版社の方から、単行本化してはどうかといったご意見も頂いています。
どこまで可能かわかりませんが、できるだけのことをしてみたいと思います。

また、私たちが知らなかった全国でのいやがらせの実態についての報告も聞きました。
最近の脱原発の活動に対するいやがらせの情報も、少しずつですが、集まってきました。

この催しは、この夏以降に本格化するであろう原発再稼働をめぐる攻防の中で、過去にも見られたような反対運動への攪乱工作が行われる可能性を感じ、これに備えるため、また過去の隠された歴史の真実を明らかにしたいという願いから企画したものですが、大きな手応えを感じています。
ぜひとも、古いものでも、新しいものでも、関連する情報をいただけると幸いです。

今後予測される活動への妨害やいやがらせ対策のため、弁護士の集団を作ることも重要な課題です。
脱原発弁護団全国連絡会や官邸前抗議の見守り弁護団などと連携していく必要があると感じています。

主催者メンバーは、明日も一日会場に詰めておりますので、展示を見ながら、一緒に考えましょう。
ぜひ、夏の暑い週末、新宿中央公園の木陰のギャラリーまで、足をお運び下さい。

日時 ○2013年8月10日(土曜)
   午後1時から5時まで

   ○2013年8月11日(日曜)
   午前10時から午後4時まで

両日とも午後2時から主催者メンバー(海渡雄一・弁護士、西尾漠・原子力資料情報室共同代表、西村トシ子・元動燃職員の妻)による展示についての説明、懇談があります。
11日は午前11時と午後2時の2回、説明、懇談をすることとしました

場所 新宿区立区民ギャラリー
(新宿区西新宿2-11-4 新宿中央公園内 エコギャラリー新宿1階)
新宿駅から徒歩15分
丸ノ内線西新宿駅2番出口から10分
大江戸線都庁前駅A5出口から5分
新宿西口バスターミナル17番からバスに乗り、バス停「十二社池の下」下車1分

展覧会の開催に寄せて

原発反対運動への異常ないやがらせ
1986年4月にチェルノブイリ原発事故が起きました。
その数年後日本でも、原発反対運動が大きく盛り上がったことがありました。
1988年2月に伊方原発の出力調整試験の反対運動が空前の盛り上がりを見せ、1988年4月には日比谷公園で2万人の集会が成功しました。
1992-3年にはあかつき丸によってフランスからのプルトニウム輸送が行われましたが、これに対しても、世界的な反対運動のネットワークが作られました。
この展覧会で明らかにしようとしている原発反対運動へのいやがらせは1980年代の終わり頃から見え隠れし、1993年ころがピークで、2000年頃まで続きました。
あまりにも卑劣なやり方に全国の活動家たちが集まり、1994年から準備して1995年7月には日弁連に人権侵害救済の申し立てをしました。
私はその申立人らの代理人でした。
この人権侵害の特徴は、原発反対運動に係わる個人に対して、大きな組織が結託して、執拗に継続されている権侵害であるということです。
また、個人の自宅や自宅周辺の写真を送りつけるなど、身辺への危害をほのめかす卑劣きわまりないものでした。
郵送されて来る文書の中には、明らかに違法に収集されたと思われるまったくの第三者宛の信書や税金関係などの請求書、使用済みの大量のJR切符や運動内部で配布された文書や原子力推進機関の内部資料などが含まれていました。
これらの意味するところは、この人権侵害の実行者たちは、目的のためには違法行為も辞さない、あるいは、自分たちは違法な行為をしても責任をとわれない集団であるという印象を与え、言いしれぬ恐怖感をもたらすものでした。

この展覧会の意味
 今日に至っても、このような嫌がらせを行った犯人はわかりません。
日弁連は、行為者が不明という理由で結論を出すことができませんでした。
しかし、現時点で見れば、このような嫌がらせは、電力会社と公安機関、そしてキャンペーン活動のプロ集団が複雑に絡み合った組織による組織的な運動破壊であったと思われます。
今年の秋から、原発の再稼働、新増設への動きに拍車がかかるでしょう。
これに対応して反対の活動も活発となることでしょう。
そのとき、手紙や写真という伝統的な形とは変わるかもしれませんが、1990年頃と同じような目的で、ネットなどを使ったより巧妙な反対運動への攪乱工作が行われるのではないかと強い危惧を感じます。
この展覧会の目的は、このような活動を未然に防止するために、過去の嫌がらせの歴史を正確に多くの市民に知っていただきたいということです。
さらにこの反倫理的な犯罪的行為に荷担したおそらくは数百人に上る者の中から、過去の行為を認め、詳細を明らかにする者が名乗り出てくれることを願うところにあります。
私たちは、このような行為に手を染めた個人の責任を追及したいわけではありません。
すでに法的には時効にかかっているでしょう。
しかし、どのような機関が責任を問われるべきかを明確にしておくことが、今後おなじような嫌がらせが起きないようにするため、何よりも重要であると考えるからです
(展覧会実行委員会代表 海渡 雄一)。

主催●反原発へのいやがらせの歴史展実行委員会
問い合わせ 東京共同法律事務所(03-3341-3133)
弁護士 海渡雄一・同 中川亮


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