米最高裁 グアンタナモ法廷違法 テロ容疑者の裁判認めず

2006-06-30 08:21:37 | アメリカ
【ワシントン29日共同】米連邦最高裁は29日、ブッシュ政権が米中枢同時テロ後にキューバのグアンタナモ米軍基地に設置した特別軍事法廷でテロ容疑者を裁くことの正当性を認めず、米国内法とジュネーブ条約に違反するとの判決を言い渡した。

 国際テロ組織アルカイダのメンバーの主張を認め、下級審判決を覆す内容で、
政権には逆転敗訴となった。米主要メディアが報じた。

 「対テロ戦」を優先課題と位置付け、テロ容疑者に対して超法規的な措置を取
り続けたブッシュ政権には大きな打撃となる判決。欧州連合(EU)諸国から閉
鎖要求が高まるグアンタナモ基地の収容施設についても、ブッシュ大統領は閉鎖
を含め大きな政治判断を迫られることになりそうだ。

 裁判は、アルカイダの指導者ビンラディン容疑者の運転手を務めたハムダン被
告の申し立てによって開かれていた。通常の司法手続きを経ない容疑者の長期的
拘束や同法廷設置をめぐる法的根拠が争点となっていた。


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