島川です。
日本のマスコミで、モロカイ島のカラウパパ空港、ハワイ島のウポル空港での
オスプレイ訓練計画が住民の反対で中止されたことが報じられています。
「オスプレイ:ハワイ2空港で訓練中止」沖縄タイムス 0813
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-08-13_37681
「米軍がオスプレイ訓練計画を中止 ハワイ2空港、環境に影響」琉球新報 0814
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-195663-storytopic-3.html
「オスプレイ訓練 ハワイでは中止 環境への悪影響 米軍が考慮 2空港 日本国民の
反対は無視か」しんぶん赤旗 0817
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-17/2012081701_01_1.html
「<オスプレイ>ハワイの訓練を中止 環境への影響を考慮」毎日新聞 0823
http://mainichi.jp/select/news/20120823k0000m010106000c.html
「ハワイ2空港の使用断念 オスプレイ訓練で」共同 0823
http://news.myjcom.jp/international/story/2012082301001165.html
「ハワイのオスプレイ訓練一部中止 米海兵隊、環境に配慮」朝日新聞 0824
http://www.asahi.com/international/update/0824/TKY201208230677.html
"Local opposition scuttles Hawaiian Osprey training flights," The Mainichi,
August 23, 2012.
http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20120823p2a00m0na011000c.html
"U.S. gives up Osprey landing drills in Hawaii amid local opposition," Kyodo,
Aug.23, 2012.
http://english.kyodonews.jp/news/2012/08/178117.html
"Marines ditch Osprey landing drills in Hawaii over noise, risk to ruins,"
Kyodo, Aug.24, 2012.
http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120824b2.html
これをまとめると、次のようになります。
* 2014年から始まり18年までに、オスプレイ24機がカネオヘ基地に配備予
定。カラウパパ空港で年間684回、ウポル空港で228回の訓練を計画。
* 10年8月から環境アセスメントを実施。「環境影響評価」に対する他省庁・ハ
ワイ行政当局、住民の反応を基にして、米軍の「決定文書」が出された。
* 騒音、安全性、周辺遺跡、野生生物、観光や農業への影響などを検討。
* 決定文書では、MV22は現存するどの航空機よりも回転翼からの下降気流が大
きく、土埃を巻き上げて地面を削るなど影響は半径107メートルに及ぶなどと
して、カラウパパ空港での運用を中止。
* ウポル空港についても、州の遺跡保存委員会と協議し、アセス最終報告書で、近
傍1.4~2キロに所在する神殿遺跡観光などへの影響を考慮して、離着陸訓練を
取りやめ、緊急事態や天候不良の場合の代替空港に変更。
上の「環境影響評価」などは海兵隊の特設サイトにあり、
"Environmental Impact Statement for the Basing of MV-22 and H-1 Aircraft
in Support of III Marine Expeditionary Force Elements in Hawaii"
http://www.mcbh.usmc.mil/mv22h1eis/
「決定文書」は以下です。
"Record of Decision for the U.S. Marine Corps Basing of MV-22 and H-1
Aircraft in Support of III Marine Expeditionary Force Elements in Hawaii,"
Department of the Navy.
http://www.mcbh.usmc.mil/mv22h1eis/documents/ROD/Final%20signed%20ROD_1Aug12.pdf
「決定文書」では、カラウパパ空港について、国立公園局や先住民団体と協議した
結果、MV-22の「吹き降ろし」が「考古学的資産」に影響を与える可能性を認めて、
アセス最終報告にあるMV-22の訓練をとりやめ、H-1ヘリの年間112回の訓練のみ
とする、これは現行のCH-53Eヘリの訓練回数と騒音を下回る、と書いています。
同時に計画されていた、同じ部隊のH-1コブラ攻撃ヘリ15機については予定通り
訓練を実施するということですが、H-1はCH-53Eより騒音レベルが下回るので現状
より静かになると説明しています。MV-22については、遺跡と回転翼による吹き降
ろし風を理由に中止とすることで、騒音問題には触れないで済ませています。
国立公園局は騒音が野生動物に与える影響を強調した様子で、住民の最大の関心も
騒音、特に夜間飛行訓練の騒音問題にあるようですが、MV-22を中止することで大
問題となるのを避けているわけです。
「決定文書」は、この他、大学やNGOなどからコメントがあったと記していますが、
「Hawaii Peace and Justice」からのものは、騒音・安全性・軍拡・子供の教育と
健康・自然的文化的影響についての抗議があった、と述べるだけで内容に踏み込ん
ではいません。ちなみに、「Hawaii Peace and Justice」はホームページで MV-22
を「空飛ぶ棺桶」と呼ぶ記事を紹介しています。
アセス当局(海軍省)は、住民の公聴会を今年6月にカリフォルニアで1回、ハワ
イ各島で4回行なっています。
下記破線以下のローカルニュースによれば、モロカイ島の場合、海兵隊も2010
年8月から、海軍は12年初頭に説明会を行なっています(海兵隊の軍政的所管は
海軍省)。最初は中継給油地ということであったが、後に離着陸訓練中心と説明が
変わったようです。『Molokai Dispatch』紙は、住民、州の史跡保護委員会や連邦
機関の反対を受けて、海兵隊はカラウパパ空港の利用増加を諦めた、と書いていま
す。
住民の反対については、ハワイ先住民の場合は、まず「聖地保護」という点があり
ます。遺跡に限らずモロカイ島全体が聖的な場所と考えられており、古くから軍の
所有地についての係争があるようです。「Ahu」という聖なる石造物を建てて軍事訓
練に抗議したという記事や、聖地を護れという檄文のような論説もあります。次が
騒音問題で、現状でも夜間訓練に悩まされており、退役軍人のPTSDが悪化するとい
う訴えもありました。
---------------------------------------------------------------------------
"Military May Escalate Presence on Molokai," Molokai Dispatch, Sept 1,
2010.
http://themolokaidispatch.com/military-may-escalate-presence-molokai/
"Protecting Our Sacred Places," Molokai Dispatch, March 4, 2012.
http://themolokaidispatch.com/protecting-our-sacred-places/
"Marine Corps Consultations to Be Held on Molokai Airport Use," Molokai
Dispatch, March 23, 2012.
http://themolokaidispatch.com/marine-corps-consultations-to-be-held-on-molokai-airport-use/
"Proposed Marine Corps Training on Molokai," Molokai Dispatch, April 4,
2012.
http://themolokaidispatch.com/proposed-marine-corps-training-on-molokai/
"Ahu to Protest Navy Training," Molokai Dispatch, July 25, 2012.
http://themolokaidispatch.com/back_issues/download.php?download_file=120725.pdf
"Marine Corps Will Not Increase Flights to Kalaupapa," Molokai Dispatch,
July 29, 2012.
http://themolokaidispatch.com/marine-corps-will-not-increase-flights-to-kalaupapa/
"Marine Corps to base 2 MV-22 squadrons at Kaneohe Bay; aircraft won't train
at Kalaupapa," AP, Aug. 15, 2012.
http://www.therepublic.com/view/story/092fd788278b4bbe80a68788e9709bc1/HI--Marines-Aircraft
-----------------------------------------------------------------------------
ウポル空港では、年間250回以上、現状の23%増加という計画が伝えられ
ていました。
公聴会では、住民の反対意見が相次いだとのことです。全州的に、騒音、特に
夜間演習が問題になりました。意見陳述者たちは、居住地上空ではなく海上の
飛行を求め、演習場での劣化ウラン弾の使用や有害物質の廃棄も問題になりま
した。
-----------------------------------------------------------------------------
"Military to limit use of Upolu," West Hawaii Today, June 13, 2012.
http://westhawaiitoday.com/sections/news/local-news/military-limit-use-upolu.html
"Upolu spared Marine helicopter training, says final EIS," Big Island Video
News.com, June 13, 2012.
http://www.bigislandvideonews.com/2012/06/13/upolu-spared-marine-helicopter-training-says-final-eis/
"Osprey to join tactical training at PTA Tiltrotor craft complement attack
helicopters after 2014," West Hawaii Today, Aug. 16, 2012.
http://westhawaiitoday.com/sections/news/local-news/osprey-join-tactical-training-pta-tiltrotor-craft-complement-attack
------------------------------------------------------------------------------
爆音については本拠地のカネオヘ基地周辺でも深刻で、オアフ島の官製地域住民
団体である「隣人会議」カネオヘ支部は、国防のために特定の地域社会に負担が
かかるのは理解していると言いつつも、海兵隊機の増加と騒音に抗議する決議を
出しています。その中で、オスプレイの安全問題を取り上げ、住民にとって上空
通過時の「心理的影響」が問題だと言っています。国防の必要は理解しているが、
住民としてはそうも言っていられない、今回の環境調査の数値を基にして何とか
してほしい、という決議です。
"KANEOHE NEIGHBORHOOD BOARD NO.30 RESOLUTION"
http://www.scribd.com/doc/102609825/30-2012-07-MCBH-Noise-Reso-Final-Gg
"Welcome to the new home pages of your Neighborhood Board"
http://www1.honolulu.gov/nco/nb30/index.htm
海兵隊は、オバマ大統領のアジア重視戦略に乗って、意気込んでオスプレイなど
軍備と訓練の拡大計画を出したが、州政府や連邦政府の史跡部門や環境部門など
から批判され、さらに体制派も含めてハワイ州住民の総反発をくらって撤退を余
儀なくされた、という格好です。オスプレイは訓練の分散ができなくなったので、
14年からカネオヘ隣人会議の血圧はさらに上がることになるのでしょう。
カラウパパ空港の写真を見ると、2方向が海で、他も岡や緑地です。
http://hawaii.gov/hawaiiaviation/aviation-photos/1990-1999/molokai-airports/kalaupapa-airport/1992-11%20Kalaupapa003.jpg/ha_image_view_fullscreen
ウポル空港も同様。
http://hawaii.gov/hawaiiaviation/aviation-photos/1990-1999/big-island-airports/upolu-airport/1994%20Upolu.jpg/ha_image_view_fullscreen
これで騒音問題なのだから、ふたつの島の人たちが普天間を見たら驚くでしょう。
「Hawaiian Monk Seal」というアザラシの一種が、海兵隊を押さえ込むのに一役
かったようです。海兵隊向けには、ジュゴンがんばれ、ですね。
"Hawaiian monk seal"
http://www.google.co.jp/search?q=hawaiian+monk+seals&hl=ja&biw=650&bih=372&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=l2I5UL35CPC8iAe07oGICg&ved=0CCEQsAQ#hl=ja&tbm=isch&sa=X&ei=oWI5UIyXBOHvmAWyn4HgAw&ved=0CEMQBSgA&q=hawaiian+monk+seal&spell=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.r_qf.&fp=92078d2b7c7ae74d&biw=650&bih=372
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島川雅史 mshmkw@tama.or.jp
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日本のマスコミで、モロカイ島のカラウパパ空港、ハワイ島のウポル空港での
オスプレイ訓練計画が住民の反対で中止されたことが報じられています。
「オスプレイ:ハワイ2空港で訓練中止」沖縄タイムス 0813
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-08-13_37681
「米軍がオスプレイ訓練計画を中止 ハワイ2空港、環境に影響」琉球新報 0814
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-195663-storytopic-3.html
「オスプレイ訓練 ハワイでは中止 環境への悪影響 米軍が考慮 2空港 日本国民の
反対は無視か」しんぶん赤旗 0817
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-08-17/2012081701_01_1.html
「<オスプレイ>ハワイの訓練を中止 環境への影響を考慮」毎日新聞 0823
http://mainichi.jp/select/news/20120823k0000m010106000c.html
「ハワイ2空港の使用断念 オスプレイ訓練で」共同 0823
http://news.myjcom.jp/international/story/2012082301001165.html
「ハワイのオスプレイ訓練一部中止 米海兵隊、環境に配慮」朝日新聞 0824
http://www.asahi.com/international/update/0824/TKY201208230677.html
"Local opposition scuttles Hawaiian Osprey training flights," The Mainichi,
August 23, 2012.
http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20120823p2a00m0na011000c.html
"U.S. gives up Osprey landing drills in Hawaii amid local opposition," Kyodo,
Aug.23, 2012.
http://english.kyodonews.jp/news/2012/08/178117.html
"Marines ditch Osprey landing drills in Hawaii over noise, risk to ruins,"
Kyodo, Aug.24, 2012.
http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120824b2.html
これをまとめると、次のようになります。
* 2014年から始まり18年までに、オスプレイ24機がカネオヘ基地に配備予
定。カラウパパ空港で年間684回、ウポル空港で228回の訓練を計画。
* 10年8月から環境アセスメントを実施。「環境影響評価」に対する他省庁・ハ
ワイ行政当局、住民の反応を基にして、米軍の「決定文書」が出された。
* 騒音、安全性、周辺遺跡、野生生物、観光や農業への影響などを検討。
* 決定文書では、MV22は現存するどの航空機よりも回転翼からの下降気流が大
きく、土埃を巻き上げて地面を削るなど影響は半径107メートルに及ぶなどと
して、カラウパパ空港での運用を中止。
* ウポル空港についても、州の遺跡保存委員会と協議し、アセス最終報告書で、近
傍1.4~2キロに所在する神殿遺跡観光などへの影響を考慮して、離着陸訓練を
取りやめ、緊急事態や天候不良の場合の代替空港に変更。
上の「環境影響評価」などは海兵隊の特設サイトにあり、
"Environmental Impact Statement for the Basing of MV-22 and H-1 Aircraft
in Support of III Marine Expeditionary Force Elements in Hawaii"
http://www.mcbh.usmc.mil/mv22h1eis/
「決定文書」は以下です。
"Record of Decision for the U.S. Marine Corps Basing of MV-22 and H-1
Aircraft in Support of III Marine Expeditionary Force Elements in Hawaii,"
Department of the Navy.
http://www.mcbh.usmc.mil/mv22h1eis/documents/ROD/Final%20signed%20ROD_1Aug12.pdf
「決定文書」では、カラウパパ空港について、国立公園局や先住民団体と協議した
結果、MV-22の「吹き降ろし」が「考古学的資産」に影響を与える可能性を認めて、
アセス最終報告にあるMV-22の訓練をとりやめ、H-1ヘリの年間112回の訓練のみ
とする、これは現行のCH-53Eヘリの訓練回数と騒音を下回る、と書いています。
同時に計画されていた、同じ部隊のH-1コブラ攻撃ヘリ15機については予定通り
訓練を実施するということですが、H-1はCH-53Eより騒音レベルが下回るので現状
より静かになると説明しています。MV-22については、遺跡と回転翼による吹き降
ろし風を理由に中止とすることで、騒音問題には触れないで済ませています。
国立公園局は騒音が野生動物に与える影響を強調した様子で、住民の最大の関心も
騒音、特に夜間飛行訓練の騒音問題にあるようですが、MV-22を中止することで大
問題となるのを避けているわけです。
「決定文書」は、この他、大学やNGOなどからコメントがあったと記していますが、
「Hawaii Peace and Justice」からのものは、騒音・安全性・軍拡・子供の教育と
健康・自然的文化的影響についての抗議があった、と述べるだけで内容に踏み込ん
ではいません。ちなみに、「Hawaii Peace and Justice」はホームページで MV-22
を「空飛ぶ棺桶」と呼ぶ記事を紹介しています。
アセス当局(海軍省)は、住民の公聴会を今年6月にカリフォルニアで1回、ハワ
イ各島で4回行なっています。
下記破線以下のローカルニュースによれば、モロカイ島の場合、海兵隊も2010
年8月から、海軍は12年初頭に説明会を行なっています(海兵隊の軍政的所管は
海軍省)。最初は中継給油地ということであったが、後に離着陸訓練中心と説明が
変わったようです。『Molokai Dispatch』紙は、住民、州の史跡保護委員会や連邦
機関の反対を受けて、海兵隊はカラウパパ空港の利用増加を諦めた、と書いていま
す。
住民の反対については、ハワイ先住民の場合は、まず「聖地保護」という点があり
ます。遺跡に限らずモロカイ島全体が聖的な場所と考えられており、古くから軍の
所有地についての係争があるようです。「Ahu」という聖なる石造物を建てて軍事訓
練に抗議したという記事や、聖地を護れという檄文のような論説もあります。次が
騒音問題で、現状でも夜間訓練に悩まされており、退役軍人のPTSDが悪化するとい
う訴えもありました。
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"Military May Escalate Presence on Molokai," Molokai Dispatch, Sept 1,
2010.
http://themolokaidispatch.com/military-may-escalate-presence-molokai/
"Protecting Our Sacred Places," Molokai Dispatch, March 4, 2012.
http://themolokaidispatch.com/protecting-our-sacred-places/
"Marine Corps Consultations to Be Held on Molokai Airport Use," Molokai
Dispatch, March 23, 2012.
http://themolokaidispatch.com/marine-corps-consultations-to-be-held-on-molokai-airport-use/
"Proposed Marine Corps Training on Molokai," Molokai Dispatch, April 4,
2012.
http://themolokaidispatch.com/proposed-marine-corps-training-on-molokai/
"Ahu to Protest Navy Training," Molokai Dispatch, July 25, 2012.
http://themolokaidispatch.com/back_issues/download.php?download_file=120725.pdf
"Marine Corps Will Not Increase Flights to Kalaupapa," Molokai Dispatch,
July 29, 2012.
http://themolokaidispatch.com/marine-corps-will-not-increase-flights-to-kalaupapa/
"Marine Corps to base 2 MV-22 squadrons at Kaneohe Bay; aircraft won't train
at Kalaupapa," AP, Aug. 15, 2012.
http://www.therepublic.com/view/story/092fd788278b4bbe80a68788e9709bc1/HI--Marines-Aircraft
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ウポル空港では、年間250回以上、現状の23%増加という計画が伝えられ
ていました。
公聴会では、住民の反対意見が相次いだとのことです。全州的に、騒音、特に
夜間演習が問題になりました。意見陳述者たちは、居住地上空ではなく海上の
飛行を求め、演習場での劣化ウラン弾の使用や有害物質の廃棄も問題になりま
した。
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"Military to limit use of Upolu," West Hawaii Today, June 13, 2012.
http://westhawaiitoday.com/sections/news/local-news/military-limit-use-upolu.html
"Upolu spared Marine helicopter training, says final EIS," Big Island Video
News.com, June 13, 2012.
http://www.bigislandvideonews.com/2012/06/13/upolu-spared-marine-helicopter-training-says-final-eis/
"Osprey to join tactical training at PTA Tiltrotor craft complement attack
helicopters after 2014," West Hawaii Today, Aug. 16, 2012.
http://westhawaiitoday.com/sections/news/local-news/osprey-join-tactical-training-pta-tiltrotor-craft-complement-attack
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爆音については本拠地のカネオヘ基地周辺でも深刻で、オアフ島の官製地域住民
団体である「隣人会議」カネオヘ支部は、国防のために特定の地域社会に負担が
かかるのは理解していると言いつつも、海兵隊機の増加と騒音に抗議する決議を
出しています。その中で、オスプレイの安全問題を取り上げ、住民にとって上空
通過時の「心理的影響」が問題だと言っています。国防の必要は理解しているが、
住民としてはそうも言っていられない、今回の環境調査の数値を基にして何とか
してほしい、という決議です。
"KANEOHE NEIGHBORHOOD BOARD NO.30 RESOLUTION"
http://www.scribd.com/doc/102609825/30-2012-07-MCBH-Noise-Reso-Final-Gg
"Welcome to the new home pages of your Neighborhood Board"
http://www1.honolulu.gov/nco/nb30/index.htm
海兵隊は、オバマ大統領のアジア重視戦略に乗って、意気込んでオスプレイなど
軍備と訓練の拡大計画を出したが、州政府や連邦政府の史跡部門や環境部門など
から批判され、さらに体制派も含めてハワイ州住民の総反発をくらって撤退を余
儀なくされた、という格好です。オスプレイは訓練の分散ができなくなったので、
14年からカネオヘ隣人会議の血圧はさらに上がることになるのでしょう。
カラウパパ空港の写真を見ると、2方向が海で、他も岡や緑地です。
http://hawaii.gov/hawaiiaviation/aviation-photos/1990-1999/molokai-airports/kalaupapa-airport/1992-11%20Kalaupapa003.jpg/ha_image_view_fullscreen
ウポル空港も同様。
http://hawaii.gov/hawaiiaviation/aviation-photos/1990-1999/big-island-airports/upolu-airport/1994%20Upolu.jpg/ha_image_view_fullscreen
これで騒音問題なのだから、ふたつの島の人たちが普天間を見たら驚くでしょう。
「Hawaiian Monk Seal」というアザラシの一種が、海兵隊を押さえ込むのに一役
かったようです。海兵隊向けには、ジュゴンがんばれ、ですね。
"Hawaiian monk seal"
http://www.google.co.jp/search?q=hawaiian+monk+seals&hl=ja&biw=650&bih=372&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=l2I5UL35CPC8iAe07oGICg&ved=0CCEQsAQ#hl=ja&tbm=isch&sa=X&ei=oWI5UIyXBOHvmAWyn4HgAw&ved=0CEMQBSgA&q=hawaiian+monk+seal&spell=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.r_qf.&fp=92078d2b7c7ae74d&biw=650&bih=372
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島川雅史 mshmkw@tama.or.jp
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よろしければ、もう一回!
沖縄とは全く違います。沖縄に配置させてはいけません。