<陸前高田 戸羽太市長のFacebookでの投稿>
おはようございます!
昨日、野田総理が全国の都道府県に対して、法に基づき被災地の瓦礫の受け入れを要請する云々の報道があり、私のところにも報道関係の方が何社か取材に来ました。
1年も経ってから・・・との思いはありますが、それでも政府が実際に動き出そうとしてくれていることには素直に感謝したいと思います。
...
さて、私は、FBはやっていますがツイッターは利用しません。
ツイッターは匿名性が高く、誹謗中傷というか、いずれ建設的な意見が少ないように思うからです。
本題に入りますが、ツイッターの中で私の書いた本の内容を引用?し、それを違った解釈をされた方々がいて、私が『瓦礫の広域処理を望まない』と言っている旨の書き込みが氾濫しているようです。
陸前高田市の瓦礫については、大船渡市のセメント工場で瓦礫の処理をしていただいているので、今のところ他の自治体にお願いする予定はありません。
しかしながら、瓦礫の問題は陸前高田市の問題ではなく、被災地全体の問題だと思っています。
被災地瓦礫の全体量が減少していくことで、復興のスピードは速まりますし、何よりも被災者の方々に元気を与えることになると思います。
したがって、私個人としても瓦礫の引き受けをしていただけるところがあるのであれば、どこの被災地の瓦礫でも構いませんの処理をお願いをしたいと考えています。
私の二人の息子の親として、子育てをされている方々や、妊婦さんたちの心配もわかります。
ですから、基準をさらに厳しくして、本当に安全が確認された瓦礫だけを限定で被災地以外で処理をしていただきたいと思っています。
『絆』という言葉が、昨年の日本を象徴する言葉だったことを全国の皆さんにもう一度思い出していただけたらと思います。
http://www.facebook.com/?sk=ff#!/profile.php?id=100002998015128
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前高田市長の戸羽太です。
Yさんはじめ、北九州市議会の皆様に感謝いたします。
瓦礫の広域処理については、以前にFBに書いた通り、安全基準をを厳しくし、その基準をクリアしたものだけを県外、市外で受け入れていただければと考えています。
心配をなさる住民の方々いることも承知していますし、そのお気持ちもわかります。
とにかく、徹底的に情報公開をして頂きすべての市民の方々と情報共有できるシステム作りが必要だと思います。
宜しくお願いいたします。
**************
がれき試験溶融 市民複雑 本格受け入れは心配/中日新聞WEB
静岡県島田市が27日に発表した被災がれきの試験溶融。「本格受け入れとなると心配」「助け合いが大事」と市内でも意見が分かれた。一方、被災地の町長からは「復興の第一歩」と歓迎の声が上がっている。
【関連記事】震災がれき 島田市が試験溶融 2月中旬にも公開で
市の最終処分場がある初倉地区の自治会長は「試験溶融では放射線量が少なく何も問題ないかもしれないが、これが本格受け入れとなると、量が多くなる」と懸念を表明。「最終処分場を持つ地域の住民としては、その積み重なりが健康にどう影響するのか心配だ。現時点では納得できない」と話した。
一方、市内の別の地区の自治会長は「がれきの放射線量は高くないと聞いている」とした上で「被災地の役に立てるのなら手を差し伸べてあげたい。助け合っていくことが東海地震が予想される地域の役割ではないか」と、受け入れに前向きな考えを示した。
しかし、市内に限らず、がれき受け入れに反対する声はある。昨年12月にがれき受け入れ撤回を求める要望書を島田市に提出した「子どもの給食を守る会浜松」の近藤正宏会長(40)は「反対する人の意見を聞かずに物事を進めるのはおかしい」と桜井勝郎市長の姿勢を批判。「島田市が受け入れることで『がれきは安全』という意識が広がらないか心配。今後、他の自治体が受け入れる場合は地元に順序立てて説明すべきだ」と話した。
被災地からは「これを機に広域処理が広がってほしい」と期待する声が上がった。
岩手県大槌町の碇川(いかりがわ)豊町長は「試験焼却(溶融)で問題がないことが証明され、がれきの受け入れが進むことを期待したい」とコメント。同県山田町の沼崎喜一町長も「復興のためには1日も早いがれき処理が必要。島田市の決定は町の復興の第一歩になる」と歓迎した。
静岡県廃棄物リサイクル課の担当者は「放射線量は問題ないレベルという試験溶融の結果を早く出し、さらに広域処理が進んでいくように願っている」と島田市の試験溶融決定を評価した。
県は島田市や岩手県と結ぶ委託契約書などの書類を作成する作業に取り掛かっている。今後、岩手県から静岡市まで、がれきを運ぶことになるJR貨物などと調整を進めていく。
低線量で問題ない
安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)の話 放射性物質の処理は拡散させずに閉じ込めるのが原則だが、島田市が受け入れる1キロ当たり13ベクレルや40ベクレルというのは、自然界の放射線よりも低い。埋める基準の500ベクレルというのも相当低く、全くと言っていいほど問題はない。困っている被災地を助けようとの善意の支援で、良いことではないか。
説明プロセス大切
日詰一幸・静岡大教授(行政学)の話 島田市がごみ処理施設や最終処分場の住民対象に公開の説明会を繰り返してきた点は手続きとして間違いはない。反対者がいても、試験処理を決めたのは市として強い姿勢の表れだろう。試験処理の際は、市民も同時に数値を確認できるよう公開してみてはどうか。試験処理で安全性が確認されても、すぐ受け入れるのではなく、説明会に参加できなかった市民にも意見を聞くプロセスも必要。反対者は理由を明確にし、どういう条件が整えば納得できるのか示すべきで、市も合意できるよう今後も努力すべきだ。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120130150931998
***************
3月15日青山学院大学総合研究所主催のシンポジウムに参加しました。
http://www.ri.aoyama.ac.jp/index.html
私は安斎育郎さん意見に注目していましたが、
1)「瓦礫分散処理」には反対である。「現地処理」が原則
2)被曝の影響範囲を広げないということは、放射線防護の「大原則」だからである
3)放射能は出来るだけ少なく、であって、「少ないから」「ここまでは大丈夫」という許容値は
人間の体にはない
4)自然放射線も、立派な「生命を害するものである」。
5)除染が大切である。福島の汚染地の現状は、そこに踏みとどまる人がいるかぎり、100年除染を続けなければならない。
とのことでした。
私は4)には少し首をひねりましたが、「分散処理」についてのハッキリとした言葉を、
安斎さんから伺うことができました。
また、行政や政府と棲み分け協力している北九州市の絆プロジェクトの奥田 知志氏も
6)「絆」という言葉の311以前からの提唱者である私だが、いまの「絆」流行には疑問がある
7)「瓦礫受け入れ」や「福島産食品購入」だけが「絆」だろうか?
少しも汚染されていない九州をキープして、
少しも汚染されない食品を福島に送ることこそ「絆」ではないか?
8)本来の「絆」は双方向である。いまの「絆」は「福島に何かしてあげる」で、
じつは「拘わりあう責任」を回避して一方的に免罪符を得るための
キーワードとして使われているのではないか?
と指摘していました。
以上ご報告します。
私の聞き取り要約ですから、正確なことは、主催者による記録やご本人の文章などを
お確かめ下さるよう、お願い致します。
ni0615田島直樹拝
安禅不必須山水
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/list/
********************
市民社会フォーラムMLから Oさん
---------------
戸羽市長は2月22日にも、以下のように発言されています。
【岩手・陸前高田市】戸羽市長「我々はそばに太平洋セメントがあるが、瓦礫受入に手を挙げる自治体があることは有難い。痛みを共有するのは有難い。無理にとは言えないが、災害はいつどこで起こるか分らないのでぜひ皆さんにご協力いただきたい」2.22 http://t.co/Md0p2K6Q
> 今回の災害廃棄物も同様に処理されますから、広域処理の対象になるものは全体の2割になります。単位自治体ごとに処理場の処理能力に違いがあります。
はい、主に焼却炉で処分できる可燃瓦礫の処分の協力がお願いされているわけです。
また、ガレキの全体量には、様々な種類が含まれ、現地で復興資材として再利用される堆積物やコンクリートがら、業者に引き渡す金属くずなども含まれます。
つまり、全てが処分場で処分されるわけでもないのに、『全体の2割だから』といった議論には何の意味もありません。
例えば岩手の場合では、柱材、角材の瓦礫予想量52万tに対して、広域処理を希望しているのが47万tで、実に9割です。
そして、それ以外の可燃系混合物113万tは、主に県内で処分する計画となっている。
以下の資料から、岩手県内の処理施設には「柱材、角材」の処理能力が1日60tしかないこと、分別が比較的容易なことなどが理由と思われます。
岩手県災害廃棄物処理詳細計画
それ以外の可燃物については、県内の既存施設で1日811t、そこに仮設の焼却炉建設で200tを加えてほとんどを県内で処理しようとしています。
ですから、岩手県が「柱材、角材」の9割を広域処理にお願いし、それ以外の可燃物の大半は県内の焼却炉で処分する計画となっているのも、そうした岩手県の現状に合わせての事と思われます。
これだけを見ても、「全体の2割」という議論が、現地の実体を何も語っていないことが分かります。
そして、宮城県にはまた別の現状があります。
> 仙台市は元々人口が多いため,処理場の能力が大きく外部処理の必要はありません。
> 自治体の規模と被害の大きさによって処理出来る廃棄物の量に違いが存在するのです。
> この点を考慮しない議論は無意味です。
はい、おっしゃる通りと思います。
受け入れ反対派に都合のいいお話だけを取り上げるのではなく、個別の被災地の声を聞くべきでしょう。
例えば、こちらでは、釜石市の担当者の声が紹介されています。
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20120212_01.htm
こちらにも被災地各地の首長の発言が纏められています。
http://togetter.com/li/269402
【宮城・石巻市】亀山市長「がれきの記憶がなくなることが復興への意欲につながる」1.28 >共同 環境相、宮城のがれき置き場視察 広域処理の必要性強調 http://t.co/wV4ZRUhI
【宮城県・気仙沼市】菅原市長「2次処分場の準備が遅れていることもあり、廃棄物をいくらかでも減量しておく必要がある。他の自治体で処分を引き受けていただくことはありがたい」2.18 >河北新報 気仙沼のがれき青森東北町・六ヶ所村で受け入れ
http://t.co/TtPsIf7T
【宮城・女川町】須田町長 町内の道路や私有地が膨大な量のがれき置き場となっていることを挙げ「復興への大きな足かせになっている」と強調、広域処理に協力を求めた。3.1 >日経 宮城・女川の震災がれき、東京へ本格搬出 http://t.co/Q4TzSWa1
【宮城県・名取市】佐々木市長「名取の瓦礫は市内で処理できるが、宮城県内にがれきを移す場所がなく、焼却場を建設する土地を確保できない自治体がある。被災地だけで負の遺産は背負いきれない」2.21 >毎日 名取市長来県/石川http://t.co/Pdk7dboU
【岩手県】達増知事「支援の動きが出てきているが現状のままでは(震災から)3年以内の処理は厳しい状況で、広域処理の一層の拡大に取り組む必要がある」3.6 >岩手日報 http://t.co/g1CqMPuT
【岩手・山田町】沼崎町長「地元でも最大限の努力をしているが、間に合わない。この窮状を知って欲しい」2.27 >朝日 島田市長らがれき視察 大槌町・山田町 http://t.co/UEYEpOvj
【岩手・大槌町】碇川町長「大槌町には66万9千トンのがれきがあるが迅速な対応ができていない」2.25 >共同 静岡の自治会長ら、がれき視察 受け入れ準備の島田市 http://t.co/m77IRvag
【岩手・宮古市】山本市長「自分達でも処理するので、広域処理の受け入れをお願いしたい」2.18 >岩手・宮古に仮設焼却炉「がれき広域受け入れを」 - MSN産経ニュースhttp://t.co/RhC1fcxN
【岩手県・大船渡市】 >中日新聞 進むがれき処理 『被災者気遣い奮闘 大船渡でがれき担当・浜松市職員』3.5 http://t.co/ZsSUDheq
【岩手・陸前高田市】戸羽市長「我々はそばに太平洋セメントがあるが、瓦礫受入に手を挙げる自治体があることは有難い。痛みを共有するのは有難い。無理にとは言えないが、災害はいつどこで起こるか分らないのでぜひ皆さんにご協力いただきたい」2.22 http://t.co/Md0p2K6Q
こちらは3月4日付の河北新聞
宮城県震災廃棄物対策課「がれき置き場の多くは市町の復興計画で区画整理事業の対象になる。処理が遅れれば復興そのものが進まない。早期の県外搬出が必要だ」
村井宮城県知事「ただただ、お願いするしかない」「誤解に基づく反対運動が活発で、どの自治体も難しい判断を迫られている。これも風評(被害)と言えるかと思う」
最近は、以下のようにも述べられているようです。
【宮城県】村井知事「県外への受け入れ要請は引き続きやっていくが予想以上に県内の処理が進んできたため、沿岸部同士でも分散して受け入れる。県外に運ぶよりも経費を抑制でき、放射能汚染を懸念する声も少ないと思う。」3.7 >時事 知事インタビュー http://t.co/MsKQ1KzJ
宮城県は、もともと県外処理とは言わず、「域外」処理と言っていました。
この域外処理のうち、県内での処分が予定以上に進んできたので県外へお願いする分は減少できそうという良いニュースです。
しかし、それでもなるだけ早期に処理したいので「県外への受け入れ要請は引き続きやっていく」とのこと。
このように、多くの被災地が震災がれき処理協力を望んでいる事には疑いの余地はありません。
ここを一部の方の発言だけで都合よくすり替えるのは、本当に止めたほうが良いと思います。
よろしければ、下のマークをクリックして!
よろしければ、もう一回!
おはようございます!
昨日、野田総理が全国の都道府県に対して、法に基づき被災地の瓦礫の受け入れを要請する云々の報道があり、私のところにも報道関係の方が何社か取材に来ました。
1年も経ってから・・・との思いはありますが、それでも政府が実際に動き出そうとしてくれていることには素直に感謝したいと思います。
...
さて、私は、FBはやっていますがツイッターは利用しません。
ツイッターは匿名性が高く、誹謗中傷というか、いずれ建設的な意見が少ないように思うからです。
本題に入りますが、ツイッターの中で私の書いた本の内容を引用?し、それを違った解釈をされた方々がいて、私が『瓦礫の広域処理を望まない』と言っている旨の書き込みが氾濫しているようです。
陸前高田市の瓦礫については、大船渡市のセメント工場で瓦礫の処理をしていただいているので、今のところ他の自治体にお願いする予定はありません。
しかしながら、瓦礫の問題は陸前高田市の問題ではなく、被災地全体の問題だと思っています。
被災地瓦礫の全体量が減少していくことで、復興のスピードは速まりますし、何よりも被災者の方々に元気を与えることになると思います。
したがって、私個人としても瓦礫の引き受けをしていただけるところがあるのであれば、どこの被災地の瓦礫でも構いませんの処理をお願いをしたいと考えています。
私の二人の息子の親として、子育てをされている方々や、妊婦さんたちの心配もわかります。
ですから、基準をさらに厳しくして、本当に安全が確認された瓦礫だけを限定で被災地以外で処理をしていただきたいと思っています。
『絆』という言葉が、昨年の日本を象徴する言葉だったことを全国の皆さんにもう一度思い出していただけたらと思います。
http://www.facebook.com/?sk=ff#!/profile.php?id=100002998015128
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前高田市長の戸羽太です。
Yさんはじめ、北九州市議会の皆様に感謝いたします。
瓦礫の広域処理については、以前にFBに書いた通り、安全基準をを厳しくし、その基準をクリアしたものだけを県外、市外で受け入れていただければと考えています。
心配をなさる住民の方々いることも承知していますし、そのお気持ちもわかります。
とにかく、徹底的に情報公開をして頂きすべての市民の方々と情報共有できるシステム作りが必要だと思います。
宜しくお願いいたします。
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がれき試験溶融 市民複雑 本格受け入れは心配/中日新聞WEB
静岡県島田市が27日に発表した被災がれきの試験溶融。「本格受け入れとなると心配」「助け合いが大事」と市内でも意見が分かれた。一方、被災地の町長からは「復興の第一歩」と歓迎の声が上がっている。
【関連記事】震災がれき 島田市が試験溶融 2月中旬にも公開で
市の最終処分場がある初倉地区の自治会長は「試験溶融では放射線量が少なく何も問題ないかもしれないが、これが本格受け入れとなると、量が多くなる」と懸念を表明。「最終処分場を持つ地域の住民としては、その積み重なりが健康にどう影響するのか心配だ。現時点では納得できない」と話した。
一方、市内の別の地区の自治会長は「がれきの放射線量は高くないと聞いている」とした上で「被災地の役に立てるのなら手を差し伸べてあげたい。助け合っていくことが東海地震が予想される地域の役割ではないか」と、受け入れに前向きな考えを示した。
しかし、市内に限らず、がれき受け入れに反対する声はある。昨年12月にがれき受け入れ撤回を求める要望書を島田市に提出した「子どもの給食を守る会浜松」の近藤正宏会長(40)は「反対する人の意見を聞かずに物事を進めるのはおかしい」と桜井勝郎市長の姿勢を批判。「島田市が受け入れることで『がれきは安全』という意識が広がらないか心配。今後、他の自治体が受け入れる場合は地元に順序立てて説明すべきだ」と話した。
被災地からは「これを機に広域処理が広がってほしい」と期待する声が上がった。
岩手県大槌町の碇川(いかりがわ)豊町長は「試験焼却(溶融)で問題がないことが証明され、がれきの受け入れが進むことを期待したい」とコメント。同県山田町の沼崎喜一町長も「復興のためには1日も早いがれき処理が必要。島田市の決定は町の復興の第一歩になる」と歓迎した。
静岡県廃棄物リサイクル課の担当者は「放射線量は問題ないレベルという試験溶融の結果を早く出し、さらに広域処理が進んでいくように願っている」と島田市の試験溶融決定を評価した。
県は島田市や岩手県と結ぶ委託契約書などの書類を作成する作業に取り掛かっている。今後、岩手県から静岡市まで、がれきを運ぶことになるJR貨物などと調整を進めていく。
低線量で問題ない
安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)の話 放射性物質の処理は拡散させずに閉じ込めるのが原則だが、島田市が受け入れる1キロ当たり13ベクレルや40ベクレルというのは、自然界の放射線よりも低い。埋める基準の500ベクレルというのも相当低く、全くと言っていいほど問題はない。困っている被災地を助けようとの善意の支援で、良いことではないか。
説明プロセス大切
日詰一幸・静岡大教授(行政学)の話 島田市がごみ処理施設や最終処分場の住民対象に公開の説明会を繰り返してきた点は手続きとして間違いはない。反対者がいても、試験処理を決めたのは市として強い姿勢の表れだろう。試験処理の際は、市民も同時に数値を確認できるよう公開してみてはどうか。試験処理で安全性が確認されても、すぐ受け入れるのではなく、説明会に参加できなかった市民にも意見を聞くプロセスも必要。反対者は理由を明確にし、どういう条件が整えば納得できるのか示すべきで、市も合意できるよう今後も努力すべきだ。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120130150931998
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3月15日青山学院大学総合研究所主催のシンポジウムに参加しました。
http://www.ri.aoyama.ac.jp/index.html
私は安斎育郎さん意見に注目していましたが、
1)「瓦礫分散処理」には反対である。「現地処理」が原則
2)被曝の影響範囲を広げないということは、放射線防護の「大原則」だからである
3)放射能は出来るだけ少なく、であって、「少ないから」「ここまでは大丈夫」という許容値は
人間の体にはない
4)自然放射線も、立派な「生命を害するものである」。
5)除染が大切である。福島の汚染地の現状は、そこに踏みとどまる人がいるかぎり、100年除染を続けなければならない。
とのことでした。
私は4)には少し首をひねりましたが、「分散処理」についてのハッキリとした言葉を、
安斎さんから伺うことができました。
また、行政や政府と棲み分け協力している北九州市の絆プロジェクトの奥田 知志氏も
6)「絆」という言葉の311以前からの提唱者である私だが、いまの「絆」流行には疑問がある
7)「瓦礫受け入れ」や「福島産食品購入」だけが「絆」だろうか?
少しも汚染されていない九州をキープして、
少しも汚染されない食品を福島に送ることこそ「絆」ではないか?
8)本来の「絆」は双方向である。いまの「絆」は「福島に何かしてあげる」で、
じつは「拘わりあう責任」を回避して一方的に免罪符を得るための
キーワードとして使われているのではないか?
と指摘していました。
以上ご報告します。
私の聞き取り要約ですから、正確なことは、主催者による記録やご本人の文章などを
お確かめ下さるよう、お願い致します。
ni0615田島直樹拝
安禅不必須山水
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/list/
********************
市民社会フォーラムMLから Oさん
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戸羽市長は2月22日にも、以下のように発言されています。
【岩手・陸前高田市】戸羽市長「我々はそばに太平洋セメントがあるが、瓦礫受入に手を挙げる自治体があることは有難い。痛みを共有するのは有難い。無理にとは言えないが、災害はいつどこで起こるか分らないのでぜひ皆さんにご協力いただきたい」2.22 http://t.co/Md0p2K6Q
> 今回の災害廃棄物も同様に処理されますから、広域処理の対象になるものは全体の2割になります。単位自治体ごとに処理場の処理能力に違いがあります。
はい、主に焼却炉で処分できる可燃瓦礫の処分の協力がお願いされているわけです。
また、ガレキの全体量には、様々な種類が含まれ、現地で復興資材として再利用される堆積物やコンクリートがら、業者に引き渡す金属くずなども含まれます。
つまり、全てが処分場で処分されるわけでもないのに、『全体の2割だから』といった議論には何の意味もありません。
例えば岩手の場合では、柱材、角材の瓦礫予想量52万tに対して、広域処理を希望しているのが47万tで、実に9割です。
そして、それ以外の可燃系混合物113万tは、主に県内で処分する計画となっている。
以下の資料から、岩手県内の処理施設には「柱材、角材」の処理能力が1日60tしかないこと、分別が比較的容易なことなどが理由と思われます。
岩手県災害廃棄物処理詳細計画
それ以外の可燃物については、県内の既存施設で1日811t、そこに仮設の焼却炉建設で200tを加えてほとんどを県内で処理しようとしています。
ですから、岩手県が「柱材、角材」の9割を広域処理にお願いし、それ以外の可燃物の大半は県内の焼却炉で処分する計画となっているのも、そうした岩手県の現状に合わせての事と思われます。
これだけを見ても、「全体の2割」という議論が、現地の実体を何も語っていないことが分かります。
そして、宮城県にはまた別の現状があります。
> 仙台市は元々人口が多いため,処理場の能力が大きく外部処理の必要はありません。
> 自治体の規模と被害の大きさによって処理出来る廃棄物の量に違いが存在するのです。
> この点を考慮しない議論は無意味です。
はい、おっしゃる通りと思います。
受け入れ反対派に都合のいいお話だけを取り上げるのではなく、個別の被災地の声を聞くべきでしょう。
例えば、こちらでは、釜石市の担当者の声が紹介されています。
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20120212_01.htm
こちらにも被災地各地の首長の発言が纏められています。
http://togetter.com/li/269402
【宮城・石巻市】亀山市長「がれきの記憶がなくなることが復興への意欲につながる」1.28 >共同 環境相、宮城のがれき置き場視察 広域処理の必要性強調 http://t.co/wV4ZRUhI
【宮城県・気仙沼市】菅原市長「2次処分場の準備が遅れていることもあり、廃棄物をいくらかでも減量しておく必要がある。他の自治体で処分を引き受けていただくことはありがたい」2.18 >河北新報 気仙沼のがれき青森東北町・六ヶ所村で受け入れ
http://t.co/TtPsIf7T
【宮城・女川町】須田町長 町内の道路や私有地が膨大な量のがれき置き場となっていることを挙げ「復興への大きな足かせになっている」と強調、広域処理に協力を求めた。3.1 >日経 宮城・女川の震災がれき、東京へ本格搬出 http://t.co/Q4TzSWa1
【宮城県・名取市】佐々木市長「名取の瓦礫は市内で処理できるが、宮城県内にがれきを移す場所がなく、焼却場を建設する土地を確保できない自治体がある。被災地だけで負の遺産は背負いきれない」2.21 >毎日 名取市長来県/石川http://t.co/Pdk7dboU
【岩手県】達増知事「支援の動きが出てきているが現状のままでは(震災から)3年以内の処理は厳しい状況で、広域処理の一層の拡大に取り組む必要がある」3.6 >岩手日報 http://t.co/g1CqMPuT
【岩手・山田町】沼崎町長「地元でも最大限の努力をしているが、間に合わない。この窮状を知って欲しい」2.27 >朝日 島田市長らがれき視察 大槌町・山田町 http://t.co/UEYEpOvj
【岩手・大槌町】碇川町長「大槌町には66万9千トンのがれきがあるが迅速な対応ができていない」2.25 >共同 静岡の自治会長ら、がれき視察 受け入れ準備の島田市 http://t.co/m77IRvag
【岩手・宮古市】山本市長「自分達でも処理するので、広域処理の受け入れをお願いしたい」2.18 >岩手・宮古に仮設焼却炉「がれき広域受け入れを」 - MSN産経ニュースhttp://t.co/RhC1fcxN
【岩手県・大船渡市】 >中日新聞 進むがれき処理 『被災者気遣い奮闘 大船渡でがれき担当・浜松市職員』3.5 http://t.co/ZsSUDheq
【岩手・陸前高田市】戸羽市長「我々はそばに太平洋セメントがあるが、瓦礫受入に手を挙げる自治体があることは有難い。痛みを共有するのは有難い。無理にとは言えないが、災害はいつどこで起こるか分らないのでぜひ皆さんにご協力いただきたい」2.22 http://t.co/Md0p2K6Q
こちらは3月4日付の河北新聞
宮城県震災廃棄物対策課「がれき置き場の多くは市町の復興計画で区画整理事業の対象になる。処理が遅れれば復興そのものが進まない。早期の県外搬出が必要だ」
村井宮城県知事「ただただ、お願いするしかない」「誤解に基づく反対運動が活発で、どの自治体も難しい判断を迫られている。これも風評(被害)と言えるかと思う」
最近は、以下のようにも述べられているようです。
【宮城県】村井知事「県外への受け入れ要請は引き続きやっていくが予想以上に県内の処理が進んできたため、沿岸部同士でも分散して受け入れる。県外に運ぶよりも経費を抑制でき、放射能汚染を懸念する声も少ないと思う。」3.7 >時事 知事インタビュー http://t.co/MsKQ1KzJ
宮城県は、もともと県外処理とは言わず、「域外」処理と言っていました。
この域外処理のうち、県内での処分が予定以上に進んできたので県外へお願いする分は減少できそうという良いニュースです。
しかし、それでもなるだけ早期に処理したいので「県外への受け入れ要請は引き続きやっていく」とのこと。
このように、多くの被災地が震災がれき処理協力を望んでいる事には疑いの余地はありません。
ここを一部の方の発言だけで都合よくすり替えるのは、本当に止めたほうが良いと思います。
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