NYのウォール街を占拠している左翼活動家へ、先住民族からツッコミが入っています/Esamanのブログから 他

2011-10-17 18:58:39 | 世界
NYでは700人が逮捕される事態になっており、
この事態に対して、往年の活動家のみなさまは、
なんだか「ウキウキ」している人もいると思います。

私もいい歳になって、青春時代に起こったことが再び起これば、
同様の反応をするでしょうから、
「ウキウキ」な感じを持つことに対しては、そういうものなのかなと思っております。

ただひとつ期待したいのは、経験や資源のある活動家のみなさまには、
まだ何もわからず、また興味や関心をもったばかりの若い世代に対して、
武勇伝を語ったり、思想の押し付けをするのではなく、
「現場での教訓と経験」を、ぜひとも伝えていただきたいと思います。
年寄りが若者に伝えられるのは、民族活動でも市民活動でも、つまりはそれだけです。

また可能であれば、資源を若者に提供してあげていただきたく思います。
みなさまの若い頃よりも、日本は景気が悪く、労働組合も脆弱で、雇用形態も悪化しています。


そういえば、NYで盛り上がっている活動家な人たちにたいして、
NY地域に昔からすんでいたイロコイの人から、ツッコミが入っています。

また本文中で紹介されているJohn Paul Montano氏の
http://mzzainal-straten.blogspot.com/2011/09/open-letter-to-occupy-wall-street.html
は、英語が多少できる方は、原文でぜひお読みください。
このメールが受け取れる方は、googleり自動翻訳と辞書を併用すれば、英語が苦手な方でも読めると思います。
そうすれば、アメリカの高揚する運動における、先住民族の放置され具合を、読み取ることができると思います。

G8の時にEsamanは似たようなことをしてみましたが、非常に間抜けな結果となったことが思い出されます。

・「G8ダヨ! 連続学習会・近代国家をめぐる排除と貧困」に参加して
http://janjan.voicejapan.org/living/0812/0812213939/1.php

こういうことがおきるたびに
「自分の好きなことだけをして、遊んでばかりいるから、そうなるんだ」と、
夏休みの最後に、宿題をやっていなかったことを怒られる子供を連想しますが、
もう大人の活動家諸氏には、子供と違って「休み明け」は、ずっと来ないんですよね。


***以下転載***

■「ウォールストリートを占拠せよ――植民地主義のゲームと左翼」
Occupy Wall Street: The game of colonialism and the
left
BY JESSICA YEE
OCTOBER 1, 2011
http://rabble.ca/columnists/2011/10/occupy-wall-street-game-colonialism-and-left

「ウォールストリートを占拠せよ」(*1)というスローガンは、ウ
イルスのように広まり、国際的なものになっている。「資本主義を終
わらせる」との掛け声のもとウォールストリートで行われている抗
議行動によって、他のオーガナイザーや活動家も、強欲と権力を象
徴する場所を新たに「占拠」するよう勇気づけられている。しかし、
そこにはひとつ問題がある。アメリカ合衆国が、すでに占領地なの
だ。ここは先住民の土地なのだ。そして、その占領は、かなり長い
時間にわたるものである。もうひとつ言わなければならないのは、
ニューヨークは、Haudenosaunee (イロコイ)族領であり、ほかの
たくさんの先住民族の故郷なのだ。私は、そのことがどこかで言及
されるのを待っているのである。

ウォールストリートに対する抗議運動であれ、あるいはほかのどの
ような運動であれ、「左翼」が「アメリカを民衆の手に取り戻せ」(ど
の民衆?!)と決意したときに犯す誤りについて、私に驚きはない。
これは、より大きな問題の一部なのである。実際、この種の運動に
は愛国的な帝国主義的言辞が大量に含まれており、すべての人々が
親アメリカ的な方針に高揚し勢いを増しているときに、人々が、この
土地において先住民の存在が抹消されていることに気付くことが
できずに、いまある現状への自分たち自身の共犯性と責任――大企
業と国家だけではないのだ――を忘れてしまうことに不思議はない。

はっきりさせよう。私は資本主義を終わらせることに反対している
わけではないし、大企業に対して、それらがもたらした莫大な被害
の責任を取らせるよう抗議行動を行っている人々に反対しているわ
けではない。たしかに、私たちはグローバリゼーションを終わらせ
る必要がある。私が言っているのは、「資本主義を終わらせる」ため
に、他人の権利を踏みにじるにすること――今回の場合は先住民の
権利を腐食させること――にすべての問題があるということなのだ。
私は、人々が故意にそのようなことを行なっていると言っているわ
けではないし、そんなことが問題なのではない。良い意図とはそれ
だけでは十分なものではないし、はっきりいってそれは反動的な役
割を果たすこともあるのだ。

今回もそのような時代遅れが繰り返されている。他人の背中を踏み
つけて神秘の、平等の大地へ進んでいるのであるが、しかし、そこ
へたどり着くために、特定の人々が抑圧され続けるのが、本当に正
義であり公正だといえるのだろうか。そんなことはなされる必要は
ない! 私たちにもう占領は必要ない。私たちに必要なのは脱植民
地化であり、すべての人々はそれに取り組む責任がある。なぜなら
植民地主義はすべての人々に影響を及ぼすからである。すべての
人々にである! 植民地主義もまた、資本主義をもたらし、グロー
バリゼーションと産業化をもたらす。植民地主義を終わらせずに、
どうやって本当に資本主義を終わらせることができるというのか? 
階級、人種、能力、ジェンダー、セクシャリティのヒエラルキーの
押し付けによってつくられた「アメリカ」の名において行動するこ
とが、何の役に立つというのか?

私は、「アメリカ」(あるいは、最近では「カナダ」!)革命という
ナショナリズムには参加することはできない。できるわけがない。
アメリカ合衆国とカナダが建国され、国家として存在し続けるため
に、考えられないくらいの大量虐殺と暴力が存在し続けてきた。

私は、Anishnaabe 族の作家である John Paul Montano の「ウォー
ルストリート占拠活動家への公開状」(*2)が、そのことを明瞭に
捉えていると思う。

「私は、あなたたちがいる土地が、あなたたちの土地ではなく、
盗まれた先住民の土地であるという点について、あなたたちから言っ
てもらえるよう望んでいます。あなたたちによって、その土地の所
有者であるところの先住民について言ってもらえることを望みます。
この大陸の先住民は、何世紀にも及んで、「より公正な社会」「より
よき世界」「自由の国」を建設すると言う理想に燃えた社会活動家の
数えきれない「・・・主義」に服従させられることを耐え忍んでき
ました。それは、先住民の社会、先住民の土地において、私たちの
生活を破壊しながら、同時に/あるいは、無視しながら行われたの
です。私は、先住民の土地への植民者であるあなたたちが、
私たちの土地に何を建てるのであれ、私たち先住民の同意が必要であ
ることを認識してほしいのです――社会全体のことは問題ではない
のです。」

最後に、The Native Youth Sexual Health Network (*3)
の素晴らしいインターン(研修生)である Erin Konsmo(*4)

の芸術作品を紹介することで終わりにしたい。「占領――植民地
主義のゲーム」。願わくばその絵をすぐ理解できればいいのだが。

*1 http://occupywallst.org/
*2 http://mzzainal-straten.blogspot.com/2011/09/open-letter-to-occupy-wall-street.html
*3 http://nativeyouthsexualhealth.com/
*4 http://erinkonsmo.blogspot.com/2011/09/occupy-game-of-colonialism.html

(訳:嶋田頼一)

***以下・英語原文(rabble.caより)***略

Chisitomare_Esamanihi

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***

ウォール街からの呼び掛けに応え、東京で公園と路上を占拠(オキュパイ)
http://www.janjanblog.com/archives/53326

10月15日、
アメリカのウォール街を占拠している活動が、
世界に呼びかけられて、東京でもアクションがありました。
2つのアクションに参加してきました。

●ウォール街を占拠せよ! 世界同時アクションin 東京
12時~
三河台公園というところが会場でした。
会場の公園は大変狭い所でしたが、開始時刻の前から大量の公安警察が小さな公園を取り囲み異様な雰囲気になっていました。
まだ主催者が5~6名しかいない状態なのに100人以上の公安警察が周囲を取り囲んでいました。
また多数のメディアが押し掛け、参加者よりも公園内に多いのでは、という状態になっていました。
メディアと警察、どちらの過熱も異常です。
公安警察が公園の高い方から整列して監視する中、過密なメディアを押し広げて集会を行い、みなでべジカレーを食べました。
途中、警察の介入によりマイクが使えなくなり、参加者は地声で話すことになりました。
アメリカで活動している人たちとスカイブで中継をしたりして、会場は非常に和やかな感じになっていました。
最後には「韓国式」にみなでブラカードをもって集まり、威勢のよい掛け声をあげて記念撮影をしていました。
デモなどはありませんでした。

●怒れる者たちの国際連帯
14時~
筆者は六本木の参加者とともに移動して15時に現地着。
現場は柏木公園という、墓地の隣にある小さな公園です。
こちらの公園でも、多数の公安警察と制服警察が小さな公園を囲んで監視していましたが、六本木ほど異様な光景ではありませんでした。
公園での集会の後、新宿の街にデモ隊が繰り出し「世界を変えるぞ」とシュプレヒコールをしてぐるっと回りました。

次回の「オキュパイ(占拠)・世界同時アクション」は、10月29日に呼びかけられているとのことでした。

EsaTube動画:
東京占拠(オキュパイ)in六本木A 公安満載の開始前の会場
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/13/K1yGr2TmGlM
東京占拠(オキュパイ)in六本木B 雨宮処凛と公安オールスターズ
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/12/Q-EOk2S_CGA
東京占拠(オキュパイ)in六本木C 集会前の会場
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/13/PSSO5onUgM8
東京占拠(オキュパイ)in六本木D 集会開始 雨宮処凛 河添誠 内田聖子
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/12/UGPegj9cD38
東京占拠(オキュパイ)in六本木E アメリカとスカイプ中継
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/12/aocW7OgbbDU
東京占拠(オキュパイ)in六本木F 盛り上がる会場
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/14/XCpMHaM3iu0
東京占拠(オキュパイ)in六本木G 最後に集合写真
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/13/hTTlyF3EGWY

東京占拠(オキュパイ)in新宿A 柏木公園で出発前集会
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/15/681vD7X_ybo
東京占拠(オキュパイ)in新宿B 柏木公園をデモ隊出発
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/12/TtyPRt-RX5g
東京占拠(オキュパイ)in新宿C デモ隊・新宿駅周辺を通過中
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/13/kjJCoa7PsWw
東京占拠(オキュパイ)in新宿D デモ隊・新宿西口・小田急前
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/14/_HJqzjSb0hQ
東京占拠(オキュパイ)in新宿E デモ隊・新宿大ガード通過
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/12/QktH4UIxWvg
東京占拠(オキュパイ)in新宿F デモ隊・職安通り高架通過
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/12/xEINrJdYN6o
東京占拠(オキュパイ)in新宿G デモ隊・柏木公園に無事帰還
http://www.youtube.com/user/esamanihi#p/u/12/ZMeTM4DNH7o

関連リンク:
ウォール街を占拠せよ 世界同時アクションin 東京
http://occupytokyo.web.fc2.com/index.html
怒れる者たちの国際連帯
http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20111009/1318172611

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レイバーネットMLから

Hです。

15日に行われたオキュパイ・トウキョウについて、参加された方や主催された方も
いらっしゃるようなので、ちょっとお聞きしたいと思います。
僕は新宿の行動のみ参加しており、日比谷や六本木のほうは実際に参加をしたわけではないのですが、
ツイッターや各メーリングリストなどにおいてもその様子が報告されています。
それを参照したかぎりでは、六本木のほうは公園でカレー交流会をやった、というように理解しました。
格差社会に対して抗議の声を上げる行動の一環として、こういうイベントに意義があることを
否定するつもりはまったくありませんが、しかし本家アメリカのほうは座り込み、占拠、そして権力による
弾圧、というような展開が見られることと比べてあまりにも落差が大きいように見えます。
というか、僕自身は告知を見て、これはどこかを実際に、たとえば日本だと兜町でしょうか、占拠して
座り込みアピールでもするのか、と創造していたので、あれ?というのが第一印象でした。
そこでお聞きしたいのはオキュパイ・トウキョウとネーミングした意図と実際に行われたイベントとの間の
関係です。これを、東京を占拠せよ、と表現されてもどうもすっきりしないのですが、ぜひそのあたりの解説を。

---------------

Hさま。

はじめまして。

首都圏青年ユニオンのKです。

六本木の行動を主催した一人として個人的にお答えします。

おっしゃるとおり、ニューヨークやマドリードの行動に比べて、同じように東京の行動を「占拠」と名乗ることが適当なのかどうかはわかりません。

日本でも、兜町を数万人の人たちが占拠したりデモをおこなったりというような状況がつくりだせていれば、それはすばらしいことだと思います。

ただ、残念ながら、その力関係はありません。

大規模な行動を起こせる主体的力量の不足しているもとで、世界的な行動が呼びかけられているときに「何ができるのか」を考えて行動を組みました。

占拠と名乗るには、あまりにも・・・というご指摘は当然だと思っています。

無理な行動をとって逮捕者を出すわけにはいかないというのが私たちの判断でした。

でも、何もやらないわけにもいかないだろうというのが私たちの判断でした。

評価はさまざまだと思いますが。

なぜ、日本では大規模な集会・デモが少ないのかということについての検討・評価は必要だと思っています。

十分なお答えにはなっていないかもしれません。

とりいそぎ。

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KさんたちとOccupy Tokyo六本木行動を企画した一人のMです。

Kさんからも説明がありましたが、個人的な意見をお伝えしたくメールしました。
実際に、今回の六本木行動は一週間ほどで企画したことでアメリカ・ニューヨークと連動した集会としては不十分なところがあったと思います。
それでも、「占拠」するまでできなくとも、とにかく国際連帯の意味をこめて行動しようということで意見が一致しました。同じような境遇にある日本で、何も反応しない、ということだけは避けたかったです。

私は、個人的には「占拠」することよりも、参加した一人ひとりの意見がちゃんと言える場所、意見を聞いてもらえる場所を作ることが大切だと思っています。
今回の運動では「99%の意見を聞け」ということが原動力だと思っています。声を聞き入れてもらえないなら、聞き入れてくれるまで占拠する・・・そんな動きではないでしょうか。

他にも報告がありましたが、少なくとも六本木の集会では、ひとりで参加された方が多かったです。友だちと連れ立ってくるというよりも、それぞれひとりで手作りのプラカードを持って、自分の意見を掲げていました。それぞれが自分の言葉で、自分が伝えたいことを聞いてくれる人たちに伝えた、という集会でした。若い人たちも多かったです。

食べ物を提供したり、音楽を演奏したり・・・というのは、集まりやすい雰囲気を作り出す材料だとも思っています。初めて会った人たちが、お互いに話しかけやすいように、そのきっかけ作りのつもりです。

当初、兜町や大手町、霞ヶ関などを占拠するか、という選択肢も出ていました。しかし、人気のないこれらの場所でやってもなんのインパクトもなく、自然発生的要素もありえません。それならば、通りがかった人たちも参加しやすい、のぞきやすい場所で、しかも資本の象徴である六本木はどうか、ということで落ち着きました。実際は、ヒルズやミッドタウンなどから多少離れたところではありましたが。

集会やデモ慣れしていない方々が多い中、企画段階ですでに「逮捕されるのか」「捕まるのはいやだ」などの声があがっていました。六本木だけでなく、日比谷公園や原宿で行動した仲間には、企画段階からかなり慎重になっていた人もいたことは事実です。

警察や公安からの弾圧があるなか、それでも行動できる場所と集会にすることが大切だったようにも思います。まずは一度やってみて、そこから続けていこう、とも話し合っていました。

ニューヨークでもそうですが、今回の運動は長期戦です。これから日本でもいろいろな形で継続されていくのではないかと思っていますし、そう願っています。

ニューヨークでの動きを見て連絡を取りながら、連動した動きを作ることができればと思い、そう努力しているので、今回限りでなく、次回もし参加していただけるようであればぜひ。また、ご意見、提案などあれば、それもぜひお寄せください。

長くなりました。

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Yさん

最初、デモ行進をやるとか、どっかで集まって抗議のシュプレヒコールを上げる
とか、そういういかにも「抗議行動」的なプランもあったと思います。
今回の六本木の占拠は、むしろリバティ公園の雰囲気を日本でもちょっとだけ体
験できるようなものにできれば、と、個人的には思っていました。

ぼくもいろんなデモに参加しましたが、印象に残っているデモというのは、数万
人規模で道いっぱいに広がってやる行進か、さもなくば抗議者たちが、食事をし
たり、歌を歌ったり、議論をしたり、演説したり、というお祭りの空間のような
集会です。

今回は数万人の行進は、事実上できないので、それなら警官に小突き回されてテ
レテレ歩くような退屈で窮屈な行進より、超ピースフルで自由な空間での集会
で、みんなが思い切り自分が言いたいことを叫び、伝えることができるほうが
ずっといいのではないか、と。

Kさんが「なぜ日本で大規模な集会・デモが少ないのか」と問いかけています
が、むしろぼくは「なぜ日本で集会というと演壇で偉い人が退屈な演説をするだ
けなのか、なぜ日本でデモ行進というと念仏のような文句をつぶやきながら歩く
葬列みたいな行進ばかりなのか」と思います。
今では海外に行かなくても、ネットを通じて海外で行われている多様なデモの様
子を見ることができます。映像だけでは伝わりにくい部分もありますが。

日本でも、サウンドデモやドラムデモみたいに、いわゆる「デモ行進」の先入観
をぶち壊すようなデモ行進も試みられています。
それなら集会の分野でも、今回の六本木の占拠のような形態の「あー、何だか今
日は楽しかった」と思うような集会があってもいい。

その意味で、ぼくは六本木占拠は、かなり成功的だったと思ってたりします。
改善すべき点は、もちろんいろいろありますが、今後、いろいろ工夫して、見た
人が「あ、こんなデモをやってみたい」と思うようなものにできれば、と。

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和美さんから

アメリカでは、デモとか集会に、よく、Food Not Bombs (爆弾よ
りたべものを)というグループの人達がスープやらパンなどの食べ物を
持って来て皆に振る舞います。日本でカレーを振る舞われたとはよい気
付かいをされましたとおもっていました。色々な人やグループはそれぞ
れの出来る範囲で参加しています。特に今度のオキュパイ ウォールス
トリートの運動は国民の99%が支配階級の1%に対して一緒になって
立ち上がろうというものですから、99%の人達は千差万別の意見を
持っています。色々な点で皆、意見が違うでしょうが、ただ一致してい
るのは、この世の中は不公平でデモクラシーは無い、我々は金持ちと同
じように人間として生きる権利、食べる権利、健康とまともな家に住め
る権利、などが有るのだと、声を出して言い出したと言う事だと思いま
す。
ですから別にオキュパイとか、占拠と言う言葉にあまりこだわらない
で、皆でこの非民主的で不公平な世の中を、1%に支配されない世の中
を、なんとか正そうとそれぞれの立場と状況の中で出来る事をして行こ
う、だと思います。
たとえ集会が小さくても気にしない。まず、声を大にして意思を表示す
る事が大切だと思います。スティーブなどは時々2人か3人でも、これ
は反対すべきだと思うと、サインを作ってピケットをします。
日本で何年も前ですが、チラシを見て、ある公園の集会に行ったことが
有りますが、その時、参加者の倍近い数の私服の警察が手に小さい手帳
を持ってメモを取りながら集会の周りを囲んでいました。
このような状況の中では、なかなか勇気のいる事ですが、でも不公平は
不公平と少しずつ声を大にして一人一人がそれを行動に移して行くと、
そのうちに世の中は変わって行くと思います。

和美
---------------------------

園良太です。

他国と日本の落差から考える、とっても必要な議論だと思います。
15日は六本木に参加した後、僕は新宿デモのコーラーとして関わっていました。
http://www.youtube.com/watch?v=grzA63PPw-4

日本の「自治空間作り」「スクウォット」で近年一番成功したのは年越し派遣村だと思います。
(「占拠」という言い方を日米ですると、植民地支配の無反省を帯びてくるので、僕は変えた方が
いいかなと思います)
あれはすごかった。「自治空間作り」としての派遣村に僕も大興奮してましたー。(当時の思い)
http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20090103/1236067729

その後、大規模空間はできなくなりました。貧困運動の盛り上がりは後退しました。
政権交代や弾圧の影響も大きいし、普段から個々人がバラバラににされている。
弾圧の問題:http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20111017/1318800610
だから河添さん、ちえさんの葛藤や試行錯誤はよくわかります。

でも今は経産省横に反原発のテントが立てられ、自治空間が広がってます。
http://tentohiroba.tumblr.com/
そこに10月27日~29日に福島から女性100人が座り込みに来る! http://onna100nin.seesaa.net/
30日からは全国の女性たちの座り込み:http://d.hatena.ne.jp/onna_suwarikomi/
11月11日には経産省前の人間の鎖(詳細決定!):http://2011shinsai.info/node/947

これはすごい自治空間作り、スクウォツトだと思います。盛り上げましょう!
そして金融恐慌は再び日本も直撃していく訳で、派遣村的なものの必要性も高まります。
年末に向けて、僕は原発や貧困・経済の課題を「自治空間作り」「解放」を通して結び付けたいと
思っています。

そのへんの問題意識をまとめました。http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20111018/1318836864
レイバーネットTVもありますよね、皆さんとどんどんオープンに議論や実践をしていきたいです!!

追伸です、自分からのお知らせばかりですみません。

自治空間作りは、昨年までの宮下公園の盛り上がりがありましたよね。
http://minnanokouenn.blogspot.com/

そして「場所づくり」「街頭行動」「貧困・経済」「原発」といったテーマは、
今年の11月3日「持たざる者の国際連帯行動」デモ&集会でまさに話し合います。
ぜひ、お越しください。10月30日から18時から実行委員会がありますので、ぜひ一緒に
作ってください。

11・3「持たざる者」の国際連帯行動へ!
10・15「怒れる者たち」の世界同時アクション
国境を越えて連帯―新宿で300人のデモ勝ち取る!

東日本大震災、福島第1原発事故から7カ月以上を経て、いまなお多くの被災者の権利が踏みにじられ、
怒りの声が封殺されています。しかし、原発こそが最大の生存の脅威だと、反原発、脱原発のうねりは
津々浦々に拡がっています。

私たちは、2003年、フランスNO-VOX(持たざる者、声なき者)の呼びかけにこたえ、東京で
「持たざる者」の国際連帯行動を立ち上げ、以来、戦争と新自由主義グローバリズムの暴力にNO!
社会的排除に抗して公正・平等な社会へ!世界中の持たざる者と国境を越えて連帯しよう! と
新たな社会運動を目指して摸索してきました。2010年3月には、東京を中心にNO-VOX国際連帯
フォーラムを開催、今年2月には、セネガルで行われた世界社会フォーラムへ、NO-VOXとして参加しました。

年頭のチュニジア、エジプトから、昨今のアメリカ「ウォール街占拠」まで全世界に拡がる「持たざる者」
の怒り、抵抗、反乱は着実に新たな時代の夜明けを告げています。
10月15日は、世界91カ国、1800カ所以上で、反格差、反金融資本などを掲げた「怒れる者たち」
の世界同時アクションー街頭・広場占拠が呼びかけられ、東京でも、「怒れる者たち」の国際連帯行動
実行委を立ち上げ、新宿で300人のデモを勝ち取りました。

私たちは、毎年11・3に集会・デモを行ってきましたが、今年は、この社会を根本から変革する世界的な
民衆の闘いと結ぶ、大きなステップにしようと考えています。恵比寿公園から渋谷へのデモを前半に、
夕方からの屋内集会では、「原発震災下の<生存権>を問う」をメインテーマに、パレスチナ、フランス、
福島報告、国際連帯、反原発、貧困、占拠、など、「街路から世界を変える」展望をつかむディスカッション
を準備しています。
この課題、運動を通じて出会い、行動し、論議し、志を共有してきた方々、またこれから出会うであろう
方々とともに11・3を実りあるものにしたいと考えています。多くのご参加を!

○11月3日(木曜)
屋外集会・デモ 13時半~ 渋谷区恵比寿公園 (15時~渋谷へデモ)屋内集会
17時半~スペースたんぽぽ(千代田区三崎町2の6の2ダイナミックビル)
「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会
TEL090-1429-9485(荒木) e-mail:nasubi@jca.apc.org


************************

・バイバイ原発・京都HP
http://bye-bye-nuclear-kyoto.jimdo.com/

・バイバイ原発・京都ブログ
http://d.hatena.ne.jp/byebyegenpatsukyoto/

・反戦
ブログ内・ウォール街を占拠せよ!関連記事

*************************

米globalpostの下記のビデオもすごい。

http://t.co/BjJCH8ng
(はじめに少し広告がでます)

東京、メキシコ、ロンドン、カイロの同時行動を
リミックスしています。
でもこれは、ある程度の資金力がないとできないなあ

木村ジョウ 拝
(レイバーネット報道部ライター)




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