スクープ/部族長、地元民が信じられない〝現ナマ工作″を爆弾証言/自衛隊がイラク現地部族を極秘買収
「今回、私たちはイラクの隣国ヨルダンのアンマンでイラクの人々が自衛隊
をどのように見ているかを調査しました。すると、物証はないのですが、自
衛隊がサマワの部族長に賄賂を贈ることで、安全を確保しているといった証
言までありました。
こう語るのは池住義憲氏。「自衛隊イラク派兵差止訴訟の会」代表で、現在、
国を相手取り訴訟を起こしている原告5千400人の一人だ。
4月1日までの8日間、7名の弁護団とともに池住氏が聞き取り調査した
のはサマワ出身のイラク人ら10数名。
「部族長など一部の住民には自衛隊が利益をもたらしていますが、
多くの人は『自衛隊は役に立っていない』『軍隊はいなくなってほしい』
と証言しました」とは池住氏だ。
以下は貴重なイラク人証言の一部だ。
証言1=フセイン政権下のサマワで教員をしていた女性Nさん。
「自衛隊はサマワにある16の部族の部族長に現金を贈っています。武装グル
ープにもお金は渡っています。自衛隊は攻撃を受けないように賄賂として巨
額の現金を贈っているのです。サマワも危険なのです。身の危険があるため、
現金を渡したところを見たとか、誰に渡したかということは具体的に答える
ことはできません」
証言2=NG0活動をする男性Aさん。
「自衛隊は通常の価格で売れば10万㌦の土地を1年間で1千万㌦払うから貸
してほしいと言ってきた。私ははっきり断わったが、サマワの建設業者のな
かには28万㌦でできるプロジェクトでも、10倍以上の金が必要だといって自
衛隊から金をせしめている者もいる。金をもらうだけもらって何もしない人
も私は何人も見ている。また、自衛隊は物資を運搬する費用よりはるかに高
額な費用を安全確保のための警備に投じている。部族長などに自衛隊を襲わ
ないでくださいということで払っているんだ。これは私自身が目撃している
し、誰でも知っていることだ。自衛隊宿営地で働いているイラク人の友人は
自衛隊幹部ガ『サマワで自衛隊員が一人も命を落とさないことが至上命題で、
そのためにはどんなことにもお金を使う。もし、一人でも死んだら日本は大
変な状態になるので、日本政府は何百万円、何千万円という金を惜しみなく
使う」と言うのを聞いたと言っている。
自衛啄宿営地にロケット弾が撃ち込まれたが信管が外れていた。これは、さ
らに自衛隊が安全確保のために金を出すように意図的に外したのではないか」
証書3=ファルージャの大部族長で、現在、アンマン在住の男性Zさん。
「自衛隊はできるだけ会を配るために子供にゴミを集めさせる。黒いゴミ袋
に集めたゴミをl袋10㌦で買い取っているのだ。ゴミ袋は回収後、別のとこ
ろに捨てられ、また子供が拾って同じようにお金に換えることもある」
驚くべき爆弾証言だが、むろん、自衛隊側はまったく違った見解を示す。
現在、防衛庁陸上幕僚監部広報室長でイラク派遣部隊の指揮を執った番匠幸
一郎氏(47)は「自衛隊は現地の人々に支持されています。活動は国民のみなさ
まの税金を使っておこなっているわけですから、どこからも非難がでないないよ
うに公平性に気をつけて使っています」としたうえで、次のように話す。「イラ
クのムサンナ県で医療と給水、公共施設の復旧整備などの人道復興支援をお
こなっていますが、復旧整備のエ事などは入札で業者選定をし、施工は現地
の業者、自衛隊は現場の監督。適正価格で入札されていると思いますし、支
払いは行政を通じておこない、個人に直接支払うことはありません。、宿営地
の土地を借りるときだけは、それぞれの地権者と交渉しましたが、現地の賃
貸料金とまったく同じレベルでした」。
資金の使途は適正だとするが、池住氏はこう反論する。「自衛隊は行政を通
じて業者を契約すると言うが、その長や業者の幹部の多くは部族長などで占
められている。一部の人に金が集中する仕組みになっているのでは。今後も
証言内容を検証していく」。
復興支援と安全確保の狭間で混迷する自衛隊。今月7日には第6次派遣部隊が出発した。
「今回、私たちはイラクの隣国ヨルダンのアンマンでイラクの人々が自衛隊
をどのように見ているかを調査しました。すると、物証はないのですが、自
衛隊がサマワの部族長に賄賂を贈ることで、安全を確保しているといった証
言までありました。
こう語るのは池住義憲氏。「自衛隊イラク派兵差止訴訟の会」代表で、現在、
国を相手取り訴訟を起こしている原告5千400人の一人だ。
4月1日までの8日間、7名の弁護団とともに池住氏が聞き取り調査した
のはサマワ出身のイラク人ら10数名。
「部族長など一部の住民には自衛隊が利益をもたらしていますが、
多くの人は『自衛隊は役に立っていない』『軍隊はいなくなってほしい』
と証言しました」とは池住氏だ。
以下は貴重なイラク人証言の一部だ。
証言1=フセイン政権下のサマワで教員をしていた女性Nさん。
「自衛隊はサマワにある16の部族の部族長に現金を贈っています。武装グル
ープにもお金は渡っています。自衛隊は攻撃を受けないように賄賂として巨
額の現金を贈っているのです。サマワも危険なのです。身の危険があるため、
現金を渡したところを見たとか、誰に渡したかということは具体的に答える
ことはできません」
証言2=NG0活動をする男性Aさん。
「自衛隊は通常の価格で売れば10万㌦の土地を1年間で1千万㌦払うから貸
してほしいと言ってきた。私ははっきり断わったが、サマワの建設業者のな
かには28万㌦でできるプロジェクトでも、10倍以上の金が必要だといって自
衛隊から金をせしめている者もいる。金をもらうだけもらって何もしない人
も私は何人も見ている。また、自衛隊は物資を運搬する費用よりはるかに高
額な費用を安全確保のための警備に投じている。部族長などに自衛隊を襲わ
ないでくださいということで払っているんだ。これは私自身が目撃している
し、誰でも知っていることだ。自衛隊宿営地で働いているイラク人の友人は
自衛隊幹部ガ『サマワで自衛隊員が一人も命を落とさないことが至上命題で、
そのためにはどんなことにもお金を使う。もし、一人でも死んだら日本は大
変な状態になるので、日本政府は何百万円、何千万円という金を惜しみなく
使う」と言うのを聞いたと言っている。
自衛啄宿営地にロケット弾が撃ち込まれたが信管が外れていた。これは、さ
らに自衛隊が安全確保のために金を出すように意図的に外したのではないか」
証書3=ファルージャの大部族長で、現在、アンマン在住の男性Zさん。
「自衛隊はできるだけ会を配るために子供にゴミを集めさせる。黒いゴミ袋
に集めたゴミをl袋10㌦で買い取っているのだ。ゴミ袋は回収後、別のとこ
ろに捨てられ、また子供が拾って同じようにお金に換えることもある」
驚くべき爆弾証言だが、むろん、自衛隊側はまったく違った見解を示す。
現在、防衛庁陸上幕僚監部広報室長でイラク派遣部隊の指揮を執った番匠幸
一郎氏(47)は「自衛隊は現地の人々に支持されています。活動は国民のみなさ
まの税金を使っておこなっているわけですから、どこからも非難がでないないよ
うに公平性に気をつけて使っています」としたうえで、次のように話す。「イラ
クのムサンナ県で医療と給水、公共施設の復旧整備などの人道復興支援をお
こなっていますが、復旧整備のエ事などは入札で業者選定をし、施工は現地
の業者、自衛隊は現場の監督。適正価格で入札されていると思いますし、支
払いは行政を通じておこない、個人に直接支払うことはありません。、宿営地
の土地を借りるときだけは、それぞれの地権者と交渉しましたが、現地の賃
貸料金とまったく同じレベルでした」。
資金の使途は適正だとするが、池住氏はこう反論する。「自衛隊は行政を通
じて業者を契約すると言うが、その長や業者の幹部の多くは部族長などで占
められている。一部の人に金が集中する仕組みになっているのでは。今後も
証言内容を検証していく」。
復興支援と安全確保の狭間で混迷する自衛隊。今月7日には第6次派遣部隊が出発した。