光市母子殺害の報道 BPO小委、検証へ/朝日新聞

2008-01-12 19:43:50 | ジャーナリズム
今日の朝日朝刊の一段組14行の記事。テレ朝を含むほとんどのマスコミが、この事件の裁判を、被害者の家族(夫・父)の一方的な発言を中心として報道し続け、そればかりか、被疑者の弁護団を非難し続けた。橋下弁護士のトンデモ発言・扇動もこのような中で行われたものだった。ようやく放送倫理・番組向上機構が動きだしたわけだが、この扱いはいったい何だ?

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NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会は11日、山口県光市の母子殺害事件の裁判をめぐるテレビ局の報道について、「刑事裁判の弁護人の役割に対する無理解や誤解、一方的な見解の表明が見られる」として、小委員会を作って意見をまとめることを決めた。
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これだけ・・・・・

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関連

被告弁護士を懲戒せず…東京弁護士会が決定 (07.11.29)/読売新聞

 山口県光市の母子殺害事件で、殺人罪などに問われた被告の元少年の弁護団に対し懲戒請求が相次いでいる問題で、東京弁護士会は28日、同会所属の河井匡秀弁護士について懲戒しないことを明らかにした。

 河井弁護士に対しては「意図的に裁判の遅延を試みている」などとして231件の懲戒請求があった。同会の綱紀委員会は「社会から指弾されている被告でも、その弁明を受け止めて法的主張を行うのは正当な弁護活動。遅延を試みた事実は認められない」と議決、同弁護士会は22日付で懲戒しないことを決定した。

 日本弁護士連合会によると、同弁護団あての懲戒請求は6月以降、7558件に上っている。


弁論欠席の安田弁護士懲戒せず…弁護士会 (07.12.22)/読売新聞

 山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた元少年の弁護士2人が昨年3月、最高裁の弁論を欠席し、遺族から懲戒請求されていた問題で、第2東京弁護士会が主任弁護人の安田好弘弁護士(60)について「懲戒しない」とする決定をしていたことが分かった。決定は20日付。

 安田弁護士らは元少年の上告審の弁護人に就任したが、昨年3月14日、裁判員制度の模擬裁判のリハーサルに参加することや、事件記録の検討に時間が必要なことなどを理由に、最高裁の弁論を欠席した。遺族の本村洋さん(31)は、弁論欠席は訴訟遅延行為だとして、所属する弁護士会に懲戒請求していた。

 関係者によると、第2東京弁護士会の綱紀委員会は「模擬裁判のリハーサルと重なることを欠席の理由の一つにしたのは妥当ではなかった」としながらも、「被告の権利を守るため、やむを得ず欠席したもので、引き延ばしなどの不当な目的はなかった」と議決。これを受け、同弁護士会は懲戒せずの決定を下した。

 本村さんは、「弁護士会に襟を正してもらいたいと思って懲戒請求したが、免罪符を与えたような決定で残念。内容をよくみて納得できなければ、日本弁護士連合会に異議を申し立てたい」と話している。


訴訟遅延の主任弁護人「懲戒せず」、光母子殺害事件遺族が異議/読売新聞

 山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた元少年(26)の弁護士2人が訴訟遅延行為を行ったとして懲戒請求されていた問題で、第2東京弁護士会が主任弁護人の安田好弘弁護士を「懲戒しない」とした決定に対し、懲戒請求した遺族の本村洋さん(31)が日本弁護士連合会(日弁連)に異議を申し出たことが分かった。申し出は8日付。

 安田弁護士らは2006年3月、「日弁連の研修リハーサルがある」などとして、最高裁の弁論を欠席。最高裁は「何ら正当な理由に基づかずに出頭しなかった」として、翌月に延期した弁論に出席を命じる「出頭在廷命令」を出した。

 本村さんの懲戒請求を受けた第2東京弁護士会は先月20日、「意図的な引き延ばしなど不当な目的はなかった」とする同会綱紀委員会の議決を受け、「懲戒せず」と決定。これに対し、本村さんは「被告の利益擁護のためなら規則違反も許される、という判断はおかしい」と主張している。

 もう一人の足立修一弁護士については、広島弁護士会が昨年3月に同様の決定を出し、本村さんが日弁連に異議を申し出ているが、結論は出ていない。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_08011002.htm




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