「津波で電源喪失」認識 海外の実例知りつつ放置 06年に保安院と東電 福島第1原発/共同通信
経済産業省原子力安全・保安院と東京電力が2006年、想定外の津波が原発を襲った場合のトラブルに関する勉強会で、東電福島第1原発が津波に襲われれば、電源喪失する恐れがあるとの認識を共有していたことが15日、分かった。
東電は08年、第1原発に高さ10メートルを超える津波が来る可能性があると試算していたが、昨年3月の東日本大震災の直前まで保安院に報告していなかった。
保安院によると、勉強会は04年のスマトラ沖地震で海外の原発に津波被害が出たことを受け、保安院の呼び掛けで電力数社が参加して設置。06年8月に「福島第1原発に14メートルの津波が襲った場合、タービン建屋に海水が入り、電源設備が機能喪失する可能性がある」との文書をまとめていた。
保安院は、こうした情報が電力会社の社内で共有されているかは確認していなかったという。
この問題をめぐり、東電の勝俣恒久会長は14日、国会が設置した福島第1原発事故調査委員会で、保安院がまとめた文書が社内の伝達ミスで経営陣に伝わっていなかったと証言。「(文書が上層部に)届いていれば、対応が図れたかもしれない」と述べた。
枝野幸男経産相は15日の閣議後の記者会見で「上層部に伝わっている、伝わっていないは問題ではない。電力会社の代表が参加し、そこで共有された認識は、それぞれの事業者内部で共有されるのが前提だ」と批判した。
東電の08年の試算では、第1原発の1~6号機で海抜8・4~10・2メートルの津波を想定。敷地の一部では最高で15・7メートルまで津波が駆け上がるとの結果も出ていた。震災の津波では実際に14~15メートルまで海水が到達した。(宮崎雄一郎)
◎海外の実例知りつつ放置
インド原発で津波被害
2004年のスマトラ沖地震でインド南部にあるマドラス原発では、津波でポンプ室が浸水するトラブルが起きていた。冷却用の取水ポンプが津波で使用不能となった東京電力福島第1原発事故の約6年半前。国や東電は海外の実例を知りながら、有効な対策を取らず放置した。
津波に襲われたマドラス原発は22万キロワットの原発2基のうち1基が稼働中だった。警報で海面の異常に気付いた担当者が手動で原子炉を緊急停止した。冷却水用の取水トンネルから海水が押し寄せ、ポンプ室が冠水。敷地は海面から約6メートルの高さ、主要施設はさらに20メートル以上高い位置にあった。
東日本大震災で大津波に襲われた第1原発は、海沿いに置かれたポンプ類や地下の重要機器が浸水。原子炉冷却機能を喪失し、事故を招いた。東電関係者は「社内では津波に弱いとの共通認識だったが、まさか大津波が襲うとは思っていなかった」と話している。(鎮目宰司)
(共同通信)
http://www.47news.jp/47topics/e/229297.php
保安院:全電源喪失の恐れ スマトラ受け東電に指摘
毎日新聞 - 2 時間前
経済産業省原子力安全・保安院が06年、04年のスマトラ沖大地震を受け、原発が津波で全電源喪失する恐れを東京電力に指摘していたことが分かった。その後、保安院は津波対策を電力会社に徹底させておらず、東電もこの指摘を生かしていなかった。保安院の担当者は「この ...
平成18年に電源喪失リスク指摘文書 東電会長「私には届かず」
SankeiBiz - 12 時間前
東京電力福島第1原発事故を検証する国会の事故調査委員会が14日、国会内で開かれ、弁護士の野村修也委員が、平成18年に経済産業省原子力安全・保安院から、電源喪失のリスクを伝える文書が東電側に届けられていたことを明らかにした。参考人として出席した東電の勝俣 ...
東電会長、社内伝達ミス認める/電源喪失指摘で
四国新聞 - 17 時間前
東京電力の勝俣恒久会長は14日、国会が設置した東電福島第1原発事故調査委員会に参考人として出席し、電源喪失のリスクを伝える2006年の経済産業省原子力安全・保安院からの文書が、東電の社内伝達ミスで経営陣に伝わっていなかったことを認めた。
原発全電源喪失の可能性、経営陣に伝わらず(東京都)
日テレNEWS24 - 5 時間前
福島第一原発事故の調査を行う国会の事故調査委員会で14日、想定外の津波による全電源喪失の可能性を指摘した経産省の原子力安全・保安院の文書が「東京電力」の経営陣には伝わっていなかったことが明らかになった。 事故調査委員会は、06年に保安院が、想定外の津波 ...
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「原発を動かしたい」政治家・官僚・財界・大新聞へ告ぐ
飯田哲也×金子勝(週刊現代 2012月5月26日号)
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-10171
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経済産業省原子力安全・保安院と東京電力が2006年、想定外の津波が原発を襲った場合のトラブルに関する勉強会で、東電福島第1原発が津波に襲われれば、電源喪失する恐れがあるとの認識を共有していたことが15日、分かった。
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保安院は、こうした情報が電力会社の社内で共有されているかは確認していなかったという。
この問題をめぐり、東電の勝俣恒久会長は14日、国会が設置した福島第1原発事故調査委員会で、保安院がまとめた文書が社内の伝達ミスで経営陣に伝わっていなかったと証言。「(文書が上層部に)届いていれば、対応が図れたかもしれない」と述べた。
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東電の08年の試算では、第1原発の1~6号機で海抜8・4~10・2メートルの津波を想定。敷地の一部では最高で15・7メートルまで津波が駆け上がるとの結果も出ていた。震災の津波では実際に14~15メートルまで海水が到達した。(宮崎雄一郎)
◎海外の実例知りつつ放置
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津波に襲われたマドラス原発は22万キロワットの原発2基のうち1基が稼働中だった。警報で海面の異常に気付いた担当者が手動で原子炉を緊急停止した。冷却水用の取水トンネルから海水が押し寄せ、ポンプ室が冠水。敷地は海面から約6メートルの高さ、主要施設はさらに20メートル以上高い位置にあった。
東日本大震災で大津波に襲われた第1原発は、海沿いに置かれたポンプ類や地下の重要機器が浸水。原子炉冷却機能を喪失し、事故を招いた。東電関係者は「社内では津波に弱いとの共通認識だったが、まさか大津波が襲うとは思っていなかった」と話している。(鎮目宰司)
(共同通信)
http://www.47news.jp/47topics/e/229297.php
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「原発を動かしたい」政治家・官僚・財界・大新聞へ告ぐ
飯田哲也×金子勝(週刊現代 2012月5月26日号)
http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze/post-10171
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![](http://politics.blogmura.com/politicalissue/img/politicalissue88_31.gif)
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