フジテレビ系列「にじいろジーン=イスラエル観光番組」に抗議の声を/岡 真理

2010-06-07 00:00:00 | 社会
京都の岡真理です。
フジテレビ系列「にじいろジーン」に関し、テレビ局、スポンサー等に対し、
市民のみなさんの抗議の声を届けてくださいますようお願い申し上げます。

以下詳細です。
イスラエルによるガザ救援船団に対する襲撃、乗船者の殺害という犯罪行為から、
一週間もたたない昨日、5日(土)、フジテレビ系列の朝のバラエティ番組「にじいろ
ジーン」(生放送)で、イスラエルの文化・観光が22分間にわたって放映されました。

ご覧になった方によると、
当然のことながら、イスラエルが62年前、パレスチナ人に対する民族浄化の上に建国され、
国連決議に反して43年にわたり西岸・ガザの占領を続けていることは言及されず、
イスラエルの食文化や観光スポットが紹介さされ、スタジオにいるアグネス・チャンらゲストが、
歓声をあげたり、笑顔で応答するという内容だったそうです。

イスラエルの食文化として紹介された料理は、もともとパレスチナ人の食文化です。
イスラエルはパレスチナ人から土地を奪っただけでなく、パレスチナ人が歴史的にパレスチナに暮らし、
そこで自分たちの文化を紡いできたという記憶、歴史さえ消し去ろうとしています。

国連決議に反してガザに対する占領を続け、第4ジュネーヴ条約が定める、
占領下の住民に対する保護の義務に違反し、150万の住民たちを人道的危機に陥れ、

その住民たちに救援物資を運ぼうとした船団を公海上で襲撃し
(占領下の住民に対する救援物資の自由な通行を妨げてはならないと国際法は定めています)
そして、非武装の民間人を殺害するという前代未聞の蛮行が起きたばかりのこの時期に、

あたかもそのような出来事などなかったかのごとくに、能天気な番組を放映することは、

これら何重もの犯罪行為を是認することにほかなりません。

まだ南アフリカがアパルトヘイト体制下にあった頃、南アフリカにはあたかもそんな
人種
隔離政策・人権侵害など存在しないかのように、南アフリカ共和国の自然や文化や観光を紹介し、

「魅力的な南アフリカ」をアピールする番組が、アパルトヘイトの是認を意味し、
それを強化するものであるのと同じことです。

パリのコリン小林さんからの情報によれば、フランスでは、今回の事態を受けて、
近日公開予定だったイスラエル映画の公開延期を決めた映画館もあるそうです。

事前に放映を知った市民有志がテレビ局、スポンサーに抗議の連絡をしましたが、
イスラエル特集は予定どおり放映されてました。
テレビ局、制作者、ゲストたちにとって、平和活動家(現在確認されているだけで9人)の殺害も、
封鎖によりガザの住民たちが人道危機にあることも、関心の埒外であることは確かです。


テレビ局もそのバックで情報を提供しているイスラエル大使館にしても、
視聴者(つまり私たち市民)は、国際社会でどのような違法なことが起ころうと関心はない、
イスラエルがどんな人道に対する罪を犯そうと、自分たちには与り知らないことで、
イスラエル礼賛番組を流しても、何の問題もないと考えている、ということです。

いま、いつにも増して、世界中の市民が、イスラエルの蛮行に対して抗議の声を上げています。
イスラエルに対し、(人権理事会での投票に棄権した)日本政府に対し、
今回の出来事を「衝突」と表現した日本外務省に対し、抗議の声を上げるだけでなく、

ぜひ、同番組を放映したフジテレビ系列のテレビ局、
スポンサー(ダスキン、ジャパネットたかだ、再春館、明治安田生命)、
アグネス・チャンに対しても、みなさんの抗議の意志を届けてください。

[問い合わせ先]
関西テレビ   http://www.ktv.co.jp/goiken/
明治安田生命 http://www.meijiyasuda.co.jp/personal/inquiry/
再春館      https://www.saishunkan.co.jp/profile/menu.html
アグネス・チャン http://www.agneschan.gr.jp/letter/index.html

番組を見ていなくてもかまいません。
このような番組が放映されたという事実があるのですから。

ゲストのアグネス・チャンの公式HPにあるアグネスのブログ日記には、
にじいろジーンについて次のように書かれています。
http://www.agneschan.gr.jp/diary/index.php
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5/6/2010

今日は早朝「にじいろジーン」に生出演しました。
楽しかったですね。
メンバーもスタッフも最高で、いい番組ですね

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同じきのうの読売新聞には「私の新聞活用法」としてアグネスが一般紙3紙の読み比べを欠かさない、という記事が出ていたそうです。 以下一部抜粋 「『同じ事件でも書き方は全く違う。1紙だけでは物事の一面しか見えず、真実は見つ からない。それが父の教えでした』と振り返る」「環境・国際情勢など用意は幅広いが ・・・」)環境問題から国際情勢まで3紙を読み比べるというアグネスですから、きっと、この間、仕事で忙しくて、一紙も読めなかったのでしょう。たとえ一紙でも読んでいたなら、人道救援船団に対するイスラエルの法外な襲撃について知っていたでしょうから。それとも、それを知っていても、この出来事の問題性が分からなかったのでしょうか?日本ユニセフ協会大使として「難民」キャンプを訪問したりする彼女ですが、残念ですが、パレスチナ難民について、何も知らなかったのでしょう・・・。難民となって62年、難民登録している難民だけで460万・・・パレスチナ難民問題は世界の難民問題のなかでも、最大・最長規模の問題であるのですが・・・。

要するに、アグネス・チャンにとって難民キャンプや被災地への訪問は、自身のタレントとしての付加価値を高めるためのポーズ以上の意味はないのだ・・・ということです。

アグネス・チャンに何かを期待していたわけではぜんぜん、ありませんが、
でも、それにしても、あまりにひどすぎると思いました。

おか まり

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イスラエルでは、とてもたくさんの人々がイスラエル政府の不法に対して
立ち上がっている!(イスラエル・ソウシャル・テレビ)
Israeli TV media blackout of
demonstrations (6月2日)
http://www.youtube.com/watch?v=blOScAQfPxk&translated=1
Israeli TV media blackout of demonstrations against zionist governments MURDER


ホワイトハウスでガザについて抗議する人々(5月31日の投稿)
Gaza Flotilla Israel Attack - DC
Protest May 31
http://www.youtube.com/watch?v=rSI4nX8998M
Gaza Flotilla Israel Attack - DC Protest May 31 2010




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