ソウル西大門独立公園で「戦争と女性人権博物館」建設めぐり激突/福留ニュース

2008-11-04 20:04:31 | 世界
ソウルの日本大使館前で毎週水曜日に行われるハルモニたちのデモが
必ずメディアで取り上げられるほど、慰安婦問題に理解と同情があると
信じられていた韓国で、戦争と女性人権博物館の建設地をめぐって
激しい反対が光復会から出されています。
それも被害女性に対する蔑視と根深い差別意識をあらわにした理由の数々を
上げています。
日本政府がきちんと名誉回復をしていない結果、日本の修正主義者の言説を
放置した結果がまざまざと浮き出されているように見えます。(Keiko Yasuhara)
福留ニュースの部分転載です。

-----Original
Message-------------------------------------------------------------

1) 独立公園内の「慰安婦博物館」の建設 衝突 (国民日報)
2) <挺対協> 光復会に要求します (メディア タウム)
3) <社説> 日本、いまや慰安婦[被害]ハルモニに謝罪せよ (京郷新聞)


1) ------------------------------
「国民日報 2008-11-03 21:17]

独立公園内の「慰安婦博物館」の建設 衝突

写真
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=102&oid=005&aid=0000336328


慰安婦ハルモニおよび女性団体と独立活動家の団体の間に初めての衝突事態が生じて
いる。韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)などが、日帝に踏みにじられた慰安婦[被
害]ハルモニたちの名誉回復のために、ソウル[山+見]底洞の西大門(ソデムン)独
立公園に、「戦争と女性人権博物館」の建設を推進するや、独立有功諸団体はこれを
「聖地毀損」として、強く反対している。

光復会と殉国烈士遺族会など32の独立有功団体は、3日午前ソウル汝矣島(ヨイド)
の光復会館観で記者会見を行って、「(独立公園内の博物館建設は)独立運動を貶める
もので、殉国烈士に対する名誉毀損」と規定した。

彼らは、「青少年に『私たちの民族は、積極的な抗日闘争より日帝によって受難のみ
被った民族』という歪曲された歴史認識を持たせ、歴史的真実に対する混同を与えう
る」として、「独立公園内の博物館建設計画を直ちに撤回せよ」と要求した。

戦争と女性人権博物館建設は、日帝の人権蹂躙犯罪を告発し、未来世代の平和・歴史
教育のために、挺対協が1994年から推進してきた事業だ。先月16日ソウル市から事業
認可が出て、来年3月に着工される予定だ。

挺対協と女性諸団体は、事業の成立を目前にして、独立有功団体の強い阻止に遇っ
て、怒りを隠せずにいる。挺対協は、この日午後緊急記者会見を行って、「博物館建
設の妨害活動を直ちに中止せよ」、「光復会の論理は、日本と国際社会にお笑い草を
提供する結果をもらすだろう」と反論した。

記者会見には、韓国女性団体連合などの10余りの女性団体の関係者らも同席して、連
帯の意を表わした。

姜珠慧(カン・ジュヘ)挺対協事務局長は、「ほかでもない独立有功者あるいはその子
孫たちが、博物館建設に反対して、慰安婦ハルモニたちはとても胸を痛めている」と
伝えた。

ネチズンらも、独立油公団体側に批判的な気流だ。タウムのアゴラでは、今月1日か
ら、「光復会、日本軍慰安婦博物館建設阻止活動を中止すべき」という題名の請願運
動が始まり、二日で2000名を越えるネチズンたちが参加した。 (朴ジフン記
者)


2) ----------------------------
[メディア タウム 2008-11-1]

<挺対協>

光復会に要求します。

光復会、日本軍「慰安婦」博物館建設の阻止活動中断すべき!

写真 http://agora.media.daum.net:80/petition/view?id=62208

ハナガチョーア(一つが良い)発議: 2008年11月01日
締め切り: 2008年11月22日
署名目標 10000名
現在署名人員954名


光復会が、日本軍「慰安婦」ハルモニたちに関連する博物館[戦争と女性人権博物館]
の許可撤回を要求する活動を始めました。

日本軍「慰安婦」ハルモニたちの痛みとその痛みを克服するために活動してきた歴史
を、[戦争と女性人権博物館] で再現して、後の世代に平和と人権の教育をするため
の博物館建設活
動を阻止して、ソウル市に博物館建築許可を撤回しろと圧力をかけています。

この博物館を建設するために活動している韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)は、被
害の歴史が決して私たちの民族の誇りではないと考えます。それにもかかわらず、恥
ずかしく思って隠して、隠せることでもないと思います。

被害は、克服すべき歴史です。それで、被害の歴史を博物館の中に誇りとして羅列し
ようとしているのではありません。その被害を克服するためになされた18年の活動、
それがむしろ私たちの未来の世代に引き渡す誇りであり、自負心だと考えます。

日本軍「慰安婦」被害者のハルモニたちの望むように、再び私たちの民族の歴史にこ
のような痛みが起きないようにするために、さらに世界のどこでも、このような犯罪
を行う人も、犠牲を被る人も生じないようにするために、ハルモニらの辛い歴史だけ
でなく、ハルモニたちと女性たちがその辛い歴史を解決するために積極的に活動した
記録、ハルモニたちの活動に世界が共に連帯した歴史、アフリカの女性暴行被害者
も、パキスタン女性暴行被害者も日本軍「慰安婦」ハルモニたちに連帯と感謝を送っ
て希望を持つようになった歴史、日本軍「慰安婦」問題を解決するための運動が、ア
ジアを越えて、米国とヨーロッパ、オセアニア、アフリカまで広まりながら、私たち
の社会を変化させてきた歴史、そのような過程を通して、私たち皆が共に見た夢、未
来に対する希望と確信を未来の世代たちに伝授しようと思います。

これは過去の戦争の時代から、反人権的だった社会から、ようやく独立し、解放する
ことだと考えました。その歴史を、[戦争と女性人権博物館]を通して再現しようと
思ったのです。

しかし、容易ではありませんでした。「韓国企業のイメージと『慰安婦』のイメージ
とが合わずに、建築費を後援できないという企業の胸をえぐる言葉も克服しながら、
独立運動をされたハラボジたちの反対に対し、無条件的に非難せずに、私たちの歴史
がその方たちの功をおざなりにしたことに対して慰労しながら、この問題も強調しな
がら、一歩一歩進んでここまできました。

ソウル市の政策的決断と日本軍「慰安婦」問題に対する関心で、やっと建築許可がお
りました。この建築許可は、自然に生じたものではなく、国民の関心と海外同胞たち
および良心ある海外市民の参加で成立しました。建築費の50%である15億という寄付
を国民が集めてくれ、これはソウル市が建築許可を出す条件を作ったものでした。国
民の意思をソウル市は受け入れたのです。

しかし、光復会が慰安婦ハルモニたちの博物館[戦争と女性人権博物館]建築許可を撤
回しろとの記者会見を、11月3日午前11時に光復会館の光復ホールでするそうです。
そして、ソウル市を圧迫しています。

記者会見文で、この方たちは、「独立公園内に日本軍『慰安婦』博物館の建築を許可
したのは、没歴史的な行為だとし、数多くの独立活動家と独立運動を貶める『殉国先
烈に対する名誉毀損』だと明確にしるべきだ。何よりも、日本人たちに、先祖の悪行
に対する反省どころか、かえってお笑い草を提供する結果を招く可能性があることを
明確に知るべきだ」と言っています。

また、「日本軍『慰安婦』博物館の建築許可はまた、未来の主役の私たち青少年に正
しい歴史認識よりは、『我が民族は、積極的な抗日闘争より、日帝によって受難だけ
を被った民族』という歪曲された歴史認識を植え付けて、未来世代に歴史的真実に対
する混同を与える可能性があることを明確に知るべきだろう。」...

「日本軍『慰安婦『博物館の建築許可によって、今後発生するすべての事態に対し、
ソウル市長は責任を負わなければならないだろう。」..「光復会および独立運動関連
諸団体は、西大門独立公園私の日本軍『慰安婦』博物館建築決死阻止を宣言し
て、...すべての独立運動烈士の遺志を尊び、私たち独立有功者子孫は、『最後の一
人』まで決死阻止することを決議する」と言っています。

ソウル市が勇気ある決断をして建築許可を出したのに、ソウル市に圧力をかけなが
ら、建築許可を撤回しろと要求しています。ソウル市の担当者たちが、今甚だしい圧
力を受けています。

--------------
これをどう理解すべきなのでしょうか。本当に....

これこそ、いかに没歴史的で、彼らの独立運動精神とどれほど矛盾する記者会見文で
しょうか。一方では、ハルモニたちの人生が、挺対協の運動が、このように手に余
り、もどかしさ禁じ得ません。

光復会、殉国烈士遺族会、民族代表33人の遺族会、独立有功者維持継承維持会、光復
軍同志会、独立有功者協会、韓国独立同志会、3・1女性同志会、大韓烈士婦人会およ
び安重根義士崇慕回といった団体が参加するといいます。

果たして、何のために独立運動をしたのか、彼らのアボジたちがどんな気持ちで独立
運動をしたのか、その歴史的背景の中で、その真正性をかみしめてみたのか訊ねたい
思いです。そうでなければ、本当にこの方たちが独立運動を別にしたのでしょうか。

半世紀の間、この方たちがただ「慰安婦」と片付けて、その「慰安婦」たちの傷と痛
みは何でもなく考え、自分たちの独立運動の貢献を国民が認めることを要求し、聖域
化として区分して、その中に被害者は顔も差し出さないようにした過ぎた歴史を反省
して、むしろハルモニたちの痛みに思いを寄せるきではないでしょうか。

自ら進んでハルモニたちが、そんなに痛ましい過去の経験にもかかわらず、老躯にも
かかわらず、被害を解決するために日本政府に対して闘って、世界を回って訴えてい
る活動に対し、積極的に支援し、拍手を送るべきではないでしょうか。

「私たちが命をかけて求めたことは、分断された祖国や親日派天国ではないでしょ
う。親日派は清算された祖国を求めようとしたのだが、それは独立運動をして国を求
めて、親日派に進上した格好になったのです。さらに、国も分断され・・・、そのた
め南北統一と親日派清算がなされてこそ、真の解放であり、独立と言えます。

・・・それで、私は今年も光復節の日の記念式場に行かないのです」と言われた昨年
に亡くなられた独立活動家故チョ・ムンギ先生の言葉を聞きながら、私たちのハルモ
ニたちの今の活動は、まさに「独立を果たしたが、真の独立を完成していく過程だと
自負しながら、活動してきました。

共に運動をして下さい。光復会に向かっては、このような没歴史的で、反人権的な活
動を止めるように!

ソウル市に向かっては、建築許可を出したことに対する称賛と、これから博物館建設
のために積極的な支援を継続できるように激励を!

私たちの国民には、博物館建設が私たちの国民の力でできるように後援を!

(博物館建設費後援口座: 新韓銀行140-003-119353挺対協)

「日本軍『慰安婦』問題を解決するための運動がたやすければ、それは日本軍『慰安
婦』問題ではない」と考えながら、困難なこの運動の歴史を恨んだり拒否したりせ
ず、耐えながら、むしろさらに積極的に活動をしてきました。

今後も、韓国挺身隊問題対策協議会は、変わりなくそのように進んで行こうと思いま
す。



3) --------------------------
[京郷新聞 2008-11-03 00:57]

<社説> 日本、いまや慰安婦[被害]ハルモニに謝罪せよ


ジュネーブ人権規約の履行の可否を審議する国連人権委員会は、先週末発表した審査
報告書で、慰安婦問題に初めて言及して、「(日本政府は)法的責任を認め、被害者の
多数が受け入れられる形態で謝罪しなければならない」と強調した。

国連が日本の慰安婦謝罪を公式勧告したのは、女性差別撤廃委員会(2003年)と拷問禁
止委員会(2007年)に続いて、今回が3回目だ。反省しない日本に対する国際的非難の
水位が、ますます高まっているのだ。

1992年「挺身隊ハルモニたち」が、国連に問題を提起した時には、卵で岩たたき[勝
算のないこと]と見られたが、最近になって国際社会の雰囲気は明確に変わってい
る。昨年、日本の盟邦といわれる米国の下院が、日本の謝罪を求める慰安婦決議案を
全員一致で採択したのが代表的だ。

それにかかわらず、日本政府は謝罪どころか強制動員と人権蹂躙んの真実さえ受け入
れようとしない歴史歪曲を繰り返している。今回の報告書に対しても、日本政府側は
遺憾を表明した。

更に、日本航空自衛隊最高指揮官が、「(日本が)侵略国家だったというのは、本当に
くやしいぬれぎぬだ」と主張する論文を発表するなど、極右指導層の形態がより一層
露骨化している。

戦争が終わって二世代が流れた。日本が過去事から脱却できないなら、国際社会で孤
立するほかはない。慰安婦謝罪を求める国際社会の相次ぐ告で、「人権蹂躙国」との
緋文字が一層鮮やかになっている。

謝罪にためらうのは、日本と国際社会にも不幸なことだが、高齢者の慰安婦[被害]ハ
ルモニたちには、本当に良くないことだ。日本が自ら汚辱の歴史を洗える時間は、非
常に速く消えようとしている。
**********************************


韓国挺身隊問題対策協議会が「慰安婦」被害者の被害と闘いの歴史を伝え、世界中で
今も続く女性に対する暴力を根絶するための展示と活動をする拠点として、建設を推
進してきた「戦争と女性人権博物館」に対し、11月3日、光復会をはじめとする独立
運動関連団体が建設反対の声明を出し、会見を開きました。この博物館が西大門独立
公園内に建築許可を取ったことに対する抗議で、「独立運動家と独立運動を汚す『殉
国先烈に対する名誉毀損』」だと述べています。
日本政府が、「慰安婦」問題に対し、なすべき責任を取っていないために、このよう
な主張が被害女性の生きる国で噴出していることに胸を痛めつつ、責任を負うべき国
に生きる者として、独立運動関連団体が主張を撤回し、ソウル市はひるむことなく博
物館建設を推進するよう求める署名を募っています。

ご協力いただける方は

お名前
公表の可否
メールアドレス
メッセージ(あれば)

をお書き添えの上、下記までメールをお送りください。

whrmuseum@gmail.com

「戦争と女性人権博物館」海外建設推進委員長
梁澄子(東京)、方清子(大阪)
「戦争と女性人権博物館」日本建設委員会(仮称)

-------------------------------------------
募金にもご協力をお願いします。
【博物館支援募金受け付け郵便振替】
口座番号 00130-1-296709
口座名  韓国挺身隊問題対策協議会日本後援会
-------------------------------------

以下は、署名に添える文書です。原案は11月3日に「第9回日本軍『慰安婦』問題アジ
ア連帯会議日本実行委員会一同」が発表した文書です。

私たちは「戦争と女性の人権博物館」建設を
待ち望んでいます!!

私たちは、韓国で光複会などの独立運動関連団体により、ソウル市の西大門独立公園
内に建設予定の「戦争と女性の人権博物館」建設許可撤回を求める声明が出されたこ
とを知り、大変衝撃を受けています。加害を与えた日本に生きる者として、「慰安
婦」問題の正当な解決がなされないがために、このような主張が被害女性の生きる地
で吹き出したと思うと、いたたまれない気持ちです。

声明によれば、撤回を求める理由は、①博物館の建設は没歴史的な行為で、独立運動
家と独立運動を汚す「殉国先烈に対する名誉毀損」であり、②日本人に対し、先祖の
悪行に対する反省を促すどころか、むしろ嘲笑を提供する結果を招き、③青少年に正
しい歴史認識よりも、「我が民族は積極的な反日闘争より日帝によって受難のみ受け
た民族」だという歪曲された歴史認識を植え付け、未来の世代に歴史的真実に対する
混同を与えるからだといいます。
私たちはこの主張に驚愕しました。なぜ、「慰安婦」被害女性たちの尊厳回復のた
め、女性の人権を守り育てるための博物館が「殉国先烈に対する名誉毀損」「嘲笑を
提供する結果を招く」「歪曲された歴史認識を植え付ける」ことになるのでしょう
か。そこには、性暴力を受けた女性たちの苦痛も、真の謝罪・補償を怠ってきた日本
政府への怒りも感じられず、むしろ、被害女性に対する抜きがたい蔑視と根深い差別
意識が感じられます。このような排除の眼差しが、同郷に生きる被害女性に苦痛の沈
黙を強い、「汚れた女」という烙印を押してきたのではないでしょうか。これでは、
植民地支配を正当化し「先烈たちによる独立運動」「抗日抵抗」を「暴動」「暴徒」
と決めつける日本の右翼・歴史修正主義者たちが、「慰安婦」に対して「慰安婦は商
行為」と決めつけた主張と変わりません。光復会が闘う相手は、「慰安婦」問題を解
決しようという韓国挺身隊問題対策協議会や被害女性たちではなく、日本の右翼や歴
史修正主義者たちではないでしょうか。

日本軍「慰安婦」被害者は、植民地支配と侵略戦争の被害者であるのみならず、日本
政府の責任否定に対して立ち上がり、証言をはじめた人権回復闘争の当事者です。
1990年日本政府が国会で「民間業者が連れ歩いた」と答弁したことに対して、1991年
8月「日本軍に捕らえられ、動物以下の扱いをされた。生きた証人がここにいる」と
声を上げた金学順さんの勇気は、韓国をはじめ同じ被害を受けたアジアや世界の女性
たちに人間の尊厳を取り戻す勇気を与えました。そして、多くの「慰安婦」被害女性
たちが沈黙を破り、その被害を明らかにし、正当な解決を求めて立ち上がりました。
そうした被害者たちをこれ以上悲しませないでください。金学順さんら被害女性たち
の闘いは、3・1運動をはじめとする抗日独立運動に共通する歴史に残る女性解放運
動です。それだけに「殉国先烈に対する名誉毀損」などという主張には心が痛みま
す。

「慰安婦」への性暴力は、独立運動関連団体の方たちが考えているような「被害者の
恥」「民族の恥」の問題ではなく、人間の尊厳と女性の人権を踏みにじる戦争犯罪で
す。その記憶を封印し被害者を社会の周辺に追いやるのではなく、何があったのかを
明らかにし、犯罪の責任を明確にし、二度と同じ過ちが繰り返されないように真の謝
罪・補償と歴史認識を育てていくよう努力することこそが、「次世代の青少年に正し
い歴史認識」を継承することではないでしょうか。

私たちは、被害国でこのような動きが起こっていることは、日本政府が明確な解決を
してこなかったことに起因していると考えます。「慰安婦」
被害女性たちが勇気をもって自らの人権回復を求めて立ち上がったことは、世界中の
同じような性暴力被害を受けた女性にどんなに勇気を与えてきたことでしょう。世界
の「女性の人権の実現」のための闘いの先頭に立って闘ってきた女性たちの勇気が、
アメリカ・カナダ・オランダ・EU議会の、そしてこの10月の自由権規約委員会の日本
政府に対する決議・勧告を生み出したのです。
しかし、日本政府はそうした声に耳を傾けることなく謝罪、補償から逃げ続けている
日本政府の曖昧な姿勢が、日本や韓国での「慰安婦」問題の認識を育てず、むしろ、
誤った認識を温存させているのではないかと、日本政府の責任の重さを痛感します。

私たちは、光複会の皆さんが「戦争と女性の人権博物館」建築許可撤回を求める声明
を撤回し、「慰安婦」被害女性の苦痛を理解し、真の解決に共に立ち上がり、「戦争
と女性の人権博物館」の建設を共に推進していくことを、心から願います。

そして、この博物館の土地を提供し建築許可を出したソウル市に感謝し、今後も圧力
に屈することなく、ソウル市が果敢に博物館建設を推進していくことを願います。

最後に、私たちは、韓国挺身隊問題対策協議会の皆さんが、長年、被害女性に寄り添
い、被害女性と共に水曜集会を続け、正当な解決を訴え続けてきたこと、そして今、
「戦争と女性の人権博物館」を建設して次世代のためにも過去を記録し、女性の人権
とは何かを広く考えさせる場所を生み出そうとする努力に強く共感し、連帯の意を表
明します。

--------------------------
より具体的な内容を知りたい方は
http://www.jca.apc.org/ianfu_ketsugi/(関西フォーラムHP)をご参照ください。




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