小田実さんが亡くなられました

2007-07-30 21:03:47 | 社会
小田実さんが亡くなられました。

葬儀の日程です。

告別式 2007年8月4日(土) 午後1時~3時
会場  東京・青山葬儀場 
主催  小田実氏葬儀委員会(葬儀委員長=鶴見俊輔)

葬儀終了後、斎場から地下鉄「青山1丁目」駅付近まで、追悼行進も予定されているようです。

**********************
筆洗
2007年5月11日東京新聞

 大型連休中、本紙の文化面に月一回連載されている瀬戸内寂聴さんのエッセー『あしたの夢』を読んで驚いた▼「小田実さんとの仲」というタイトルで、この時代の思想的ヒーローとの半世紀に及ぶ付き合いを軽妙につづる。若い知的な女性にモテモテだったという小田さんにさもありなん、女優の岸恵子さんとのエピソードには笑ってしまった▼文学好きで読書家だった岸さんが、小田さんの本を読んで感激、わざわざ徳島まで、病院に入院中だった小田さんを訪ね、いかに感激したかを熱っぽく伝えた。一時間ほどいて暇(いとま)を告げる岸さんに、ベッドの小田さんが言ったとか。「ところで、あなたはどなたですか」▼瀬戸内さんのエッセーは最後に「小田実から長いファクスが届いた…」という一文で結ばれる。小田さんは胃がんの宣告を受けたという。あわてて電話をいれると、小田さんは「もう手遅れと医者はいうんや、もっと生きたいよう、死にとうないわ。寂聴さん、元気になるお経あげてや」。声は明るく冗談めいていたが、瀬戸内さんは絶句して泣いた▼小田さんが七日、都内の病院に入院した。手術はせず化学療法を受けるという。鶴見俊輔さんは小田さんとの出会いを「浜辺を歩いていたら、ビンが転がっていた。好奇心でふたを開けたら、もくもくと煙が上がって巨人が出てきた」と例える▼十年前の本紙文化面連載『西方ニ異説アリ』を担当した。判じ物のような悪筆を解読、活字に起こすのを毎月楽しんでいた。この稀代(きだい)の運動家の再起を願ってやまない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007051102015161.html


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。