貝原前知事も反論 震災対応への石原発言/神戸新聞

2007-04-27 21:59:03 | 社会
石原慎太郎東京都知事が、阪神・淡路大震災時の首長の判断が遅かったため自衛隊の派遣要請が遅れ、犠牲者が二千人増えた-などと発言したことに対し、当時、兵庫県知事だった貝原俊民氏が二十六日、「首長の判断が遅かったからではない」と反論する手記を公表した。

 手記はA5判十二ページ。貝原氏は石原発言を「とんでもない見当違いに唖然(あぜん)とした」と書き出した。

 自衛隊は災害に備えて常時待機しているわけではなく、出動には一定の時間が必要と指摘。発生直後、午前八時十分に初めて自衛隊と交信できたが、その後途絶えたため午前十時の要請になった。警察や消防からは「全容不明」という断片的な情報しか入らなかったと振り返った。

 また、消防など公的機関が救助したのは全体の5%足らずとのデータを紹介。救助活動の多くは家族や隣人によるもので、自衛隊など公的機関の救助力を誇張し過ぎれば住民の自助共助が軽視されるとくぎを刺した。

 一方、貝原氏は「多くの犠牲を出してしまった心の痛みはいまも消えることはない。備えが十分でなかったことを深く反省している」と悔い、震災の教訓を生かした対策を東京で展開するよう求めた。

 石原都知事は、今月八日の知事選当選後の会見で発言。井戸敏三兵庫県知事も「犠牲者の大半は圧死。(犠牲者の数と)自衛隊の派遣要請は直接関係ない」と批判した。

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000315565.shtml


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1 コメント

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ぶっちゃけ、自衛隊が何ぼの事をしたのか (言っちゃっていい?)
2007-05-01 18:02:12
ロクに道具も持たずに来て、素手で近所住民と大して変わらない事をしてた。
何より、被害が甚大な程、情報さえも一切出て来ようが無いという事が、あの震災の教訓だった。
ま、日本会議のレイシス都知事に言っても意味が理解出来ないだろうけど。
ついでに、公安型イソギンチャクの佐々さんも。

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