石原都知事 自衛隊員は「軍神」になれ と叫ぶ/練馬平和委員会 坂本茂

2008-05-03 00:11:34 | 社会
第一師団・練馬駐屯地 (東京都練馬区北町) 創立記念行事が4月13日行なわれた。
  かつて石原都知事の 「三国人」 発言で一躍有名になった場所である。

  第一師団長は 「自衛隊海外派遣恒久法」 制定に不安な隊員たちを前にして、「家族のため、組織のため…一旦緩急アレバ」 と 「教育勅語」 並みの訓示をした。

  石原都知事は中国尖閣諸島問題、不測の事態・国家の存亡を多言し、「自衛隊のみなさん、これから到来するかもしれない危機を前にして 『軍神』 に」 と力を込めた。
  日露戦争で 『軍神』 となった広瀬中佐について 「当時の兵士は一人ひとり全身で日本を背負って戦った 『武人』」 と持ち上げ、侵略戦争への反省などは一言もない。「日清・日露戦争、太平洋戦争で勝ったり負けたりして我が国の今日の世界的な地位があり、繁栄がある。過去を振り返りながらひとりの武人としてあれ」 と延々と話し続けた。

  隊員たちは 「石原さん又、勇ましいこと言ってる…」 とつぶやく。

  石原銀行の危機、隊員に偉そうなことを言う前に、あなたも財産なげ売って武人の精神で東京都を背負ったら如何なものか。

  石原都知事は祝辞が終わると早々に引き上げて行った。式典の終了後約20分間、訓練展示と称し大砲や機関銃の弾が発射され爆発音が住宅密集地に響きあがった。
  そんな大砲射撃の自粛を願う地域住民や練馬区の対応を追いかけてみた。

  地域住民怒る 自衛隊に理解も信頼も深まらず
  4月1日、自衛隊練馬駐屯地周辺有志 (木城昭十郎代表) は練馬駐屯地に対して空包音 (大砲) の除去・抑制を要望した。

  要望書の中身は、4月7日 (月) から1週間通して練馬駐屯地で実施される、記念行事の大砲射撃を伴う予行演習について 「住民生活区域での訓練は、老齢者、幼児、病弱者への影響を最小限に抑制し、住宅地にふさわしい静寂と平穏に配慮されることが、『国民を守る』 という自衛隊の本義に沿うものではないでしょうか」 というもの。

  練馬区 周辺住民の騒音苦情を駐屯地に届ける
  創立記念行事予行訓練日が例年2日から5日間の2・5倍になったことについて、練馬区では 「制服組は暴走していますね」 といい、教育委員会では 「はれの日 (小中学校の入学式が大砲射撃を伴う予行訓練にあたる) にいやな思いはさせたくないですからね」 と言う。

  練馬区総務課では創立記念行事翌日、創立記念行事等に係わる住民からの騒音苦情等の内容一覧表を作成し、練馬駐屯地に送付した。

  一覧表によれば苦情は10件に及んだ。4月10日午後3時前から住民からの電話が集中した、一部紹介しよう。
  「時間:14:59頃/内容:自衛隊の空包音がすさまじい。住宅地なので、やめてほしい。健常者である自分もおかしくなりそうだ。工夫して音を小さくできないのか。ずっと続くならば、他所へ引っ越して頂きたい。/質問・苦情の別:苦情 (非常にご立腹)/性別:男性/年齢:50~70代くらい/お住まい:自衛隊のご近所/練馬区総務課対応者名」 とある。

  総務課では苦情を文書にして、毎日夕方、一括して練馬駐屯地に送付した。

  長い間自衛隊に対して沈黙を保ってきた周辺住民の意識が少しずつ変化してきた、やがて街のど真ん中での常識を超えた大砲射撃がなくなるのも夢ではない。

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http://www.news-pj.net/npj/nerimajieitai/index.html


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1 コメント

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彼は次第に、現実と (幼年期の記憶が)
2008-05-03 17:41:22
入り混じって来ているのではなかろうか?
その他多くの国家神道カルト靖国原理主義者と、特に靖国原理主義与党の面々と同じく、現実が朧になって来ているとしか、合理的説明がつかないよ。
ガソリン暫定税が復活した夜、料亭で祝杯を上げた彼等は、黄金週中には油価は上がらないだろうと思ってたらしい。
段々、バスティーユ襲撃前夜に似て来た…。
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