ガザ市民の声 地上戦が始まり、大勢の犠牲が出ている/パレスチナ子供のキャンペーン

2009-01-05 00:56:11 | 世界
京都の岡です。
1.ガザのアブデルワーヘド教授のメッセージ、
新年を迎えてから地上戦開始までの4通(その18~21)、
TUP-Bulltin 速報800に掲載されました。

誤記・誤訳など訂正してあります。
以後、転載・転送はこちらからどうぞ。
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/834

2.パレスチナ子どものキャンペーンより、以下、転送します。

***************

パレスチナ子どものキャンペーンです。

今朝未明,イスラエル軍はガザ地区への地上軍の侵攻を開始しました。

すでに経済封鎖と爆撃で傷つけられてきたガザ地区の市民が,
今度は戦闘に巻き込まれています。

人口稠密なガザ地区で,市民と戦闘員を区別して戦うことなど不可能です。
狭いガザ地区で,空爆が続く中で,人々が安全に避難することも絶望的です。

戦闘が続けば,女性や子どもたちを含む多くの民間人が犠牲になることは
間違いありません。私たちが非常に危惧をしていたことが現実となっています。

パレスチナ子どものキャンペーンでは、12月27日の空爆開始以来、
ガザの市民の声を直接、日本の市民に届けることを続けています。

一人でも多くの方に、ガザの市民の声を伝えてください。

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★「ガザ市民の声 地上戦が始まり、大勢の犠牲が出ている」
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ガザ市に住むNGO職員のアムジャッドさんに電話で様子を聞きました。
(1月4日・現地時間午前11時、日本時間午後6時)

「私は今,家族と自宅に居ます。昨夜は爆撃の音で子どもたちも眠る
ことができず,いつでも移動できるように家族皆でリビングルームで
過ごしました。ここからも,爆撃と音とともに,地上戦の銃声が聞こえ
ています。

イスラエル軍はガザ地区の数箇所で侵攻を始めています。ガザ市は
南と東から攻撃を受けています。イスラエル軍の部隊は昔ユダヤ人
入植地があったネッツァリーム(ガザ市の南)に向けて進軍して,
ガザ地区を南北に分断しようとしています。そうなると,南からの物資
は入ってこなくなり,避難することもできなくなるのでとても心配してい
ます。海からの砲撃も続いていて,ガザ市は完全に包囲された状態
です。

ガザ北部のベイト・ラヒヤにもイスラエル軍は侵攻しています。学校
2箇所が避難場所に指定されていますが,イスラエル軍に包囲されて
動けないという電話が朝から何本も入っています。昨夜からイスラエル
軍は家を出て避難しろというビラを撒いていますが,この人口密集した
ガザで逃げるところなんてないし,外を歩いても空爆に巻き込まれる
かもしれないので,家にいる以外に選択の余地がないのです。他に
ラファも攻撃を受けていて,やはり学校が避難場所になっています。

地上軍の侵攻とともに爆撃も続いており,つい一時間ほど前にもガザ
市中心の商業地区が爆撃されて数十名が死亡しました。ガザ北部の
ベイト・ラヒヤではモスクが爆撃されて30名が亡くなったようです。
またイスラム系のNGOの施設なども爆撃されています。

F16戦闘機が落とす爆弾は新型のものらしく,とても多くの負傷者を出
しています。破片を広範囲に撒き散らすタイプで,私は大勢の負傷者
を見ましたが,皆深い裂傷を負っていました。

現在,電気が来ておらず,発電機を回す燃料も不足しているため,ICU
も患者を受け入れられない状態です。どこの病院も満杯ですが機能し
ていません。また,ベイト・ラヒヤでは救急車が攻撃されて中の2人が
死亡しました。他でも救急車など医療機関が目標になっているようです。

もともと封鎖で物資の不足は深刻でしたが,現在は運び込むことも輸送
することもできない状態です。エジプトとの国境も封鎖されているので,
ガザにはまったく物資が入っていません。本当に人道的な危機状況です。

このような事実を日本の皆さんに伝えて欲しいと思います。また,連帯
してくださる皆さんに感謝します。私たちが孤立しているわけではない
ことを知るのはとても心強いことです。」

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★ ただちに停戦を!! 子どもたちを殺さないで!!
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既に多くの人が傷ついています。これまでも医療関係者や援助関係者
も多く犠牲になりました。市民を守るために,緊急援助物資の搬入を
認めること,医療機関と人員を保護すること,避難する住民に避難路を
確保することが必要です。

最低限これらのことがなされなければ,まさに人道に対する犯罪が
犯されることになります。特に,子どもたちを守るための最大限の努力
するよう関係当事者、特にイスラエルに求めます。

また,国際社会,特に我が国を含めて影響力のある世界の大国が,
紛争当事者に和平のテーブルにつくよう,圧力をかけ続けることを
求めます。

今ガザへの物資の搬入は閉ざされていますが、さまざまな試みがなされて
います。パレスチナ子どものキャンペーンでは、現地や海外のNGOと協力して、
可能な限りの支援活動を模索中です。そのためには資金が必要です。

ぜひ、緊急募金にもご協力ください。

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 ★ガザ緊急募金のお願い★
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募金はパレスチナ子どものキャンペーンのホームページからも可能です。
「ガザ」と書いてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*郵便払込*
-----
加入者名: パレスチナ子供のキャンペーン
口座番号: 00160-7-177367

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*銀行振込*
-----
みずほ銀行 高田馬場支店 普通8030448
口座:パレスチナ子どものキャンペーン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジャパンネット銀行による決済
---------------
オンライン寄付サイトGive One(http://www.giveone.net/)
またはNGOサポート募金(http://www.janic.org/bokin/index.php

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)
〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5 アビタメジロ603
Tel:03-3953-1393 Fax:03-3953-1394
Email: ccp@bd.mbn.or.jp
URL: http://ccp-ngo.jp/
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私の闇の奥・藤永茂さんのブログ
ガザに盲いて(Eyeless in Gaza)

 イスラエルの人々はガザで何が起こっているかをもう見ることが出来なくなってしまったのでしょうか?そうだとすれば、ナチ・ホロコースト以来、アウシュヴィッツ以来、彼らは本当には何を考え、何を自らと他に問い続けて来たのでしょうか。世界には百数十のホロコースト記念館があります。私もその幾つかを訪れました。それは、数百万人のユダヤ人の受難の無残さを胸に刻み、その霊を弔い、こういうことを二度と許してはならないと、おのがじし、心に誓うための場所であると、これまで考えて来ました。しかし、私は間違っていたのかもしれません。『ホロコーストを尊重して。(RESPECTING THE HOLOCAUST)』と題する論考の中でハワード・ジンも次のように書いています。:
■ To remember what happened to 6 million Jews, I said, served no important purpose unless it aroused indignation, anger, and action against all atrocities, anywhere in the world. ・・・・
If the Holocaust is to have any meaning, we must transfer our anger to today’s brutalities. We must respect the memory of the Jewish Holocaust by refusing to allow atrocities to take place now.■
 12月27日イスラエルはパレスチナのガザ地区の空爆を開始しました。今日(31日)までのパレスチナ人死者は約4百人(うち百人は女子供)、負傷者は2千人にのぼると見積もられています。イスラエルは、はじめ、ガザ地区のハマスがこの頃ロケット弾をイスラエル領地に打ち込んでくるから、ハマスを懲らしめるための攻撃だ、と発表しました。しかし、その時点でイスラエル側の死者はゼロだったのです。
 一般の日本人の殆どは、これまで、特にこの1年間に、イスラエルがガザ地区のパレスチナ住民に対してどんなにむごたらしいことをやり続けて来たかを知りません。マスコミが伝えないからです。この3日間のテレビや新聞の報道を見ても、イスラエル寄りの偏向のひどさが目につきます。どうしてこんな事になるのだろう、どんな具体的圧力がかかるのだろうか、と訝しく思わざるを得ません。
 しかし、私たちが想いをいたすべき問題はもっともっと大きいのだと考えます。ユダヤ人ホロコーストの問題は、戦後に生きた人間にとって、実に巨大な問題であったのです。人間性の奥底に達する問題なのです。ナチ・ホロコーストはナチズムの特異な犯罪ではなく、ドイツ人という人間集団の本来の邪悪さ、悪魔性の発現だと断定したハーヴァードの気鋭の学者の著書がベストセラーになり、その著者はドイツにも講演旅行に招かれたことがありました。トーマス・マンですら、ドイツ人の魂の中の本源的な悪がナチズムを生んだという想いと抱いたようでした。そうした良心の呵責に苦しんだ真摯なドイツ人たちは、イスラエルが ガザ地区のパレスチナ住民に加えている正視に耐えない残虐行為を、いったい、どんな気持で見守っているのでしょうか。

http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/
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