JR筑豊本線、愛称「若松線」に乗って、終着若松駅までやってきました。
駅のすぐそばが海という若松、ここにあった港から昔々石炭が運ばれていったんですね。
そんな海を見てみようと、駅から少し歩くと、うわーっ!すごく立派な赤い吊り橋が見えてきました!
対岸の戸畑地区に架かる、その名も「若戸大橋」。若松と戸畑を結ぶ橋です。
橋好きのわたしとしては、その立派さに思わず見惚れてしまった(^^;;
引き寄せられるように橋の方向へ歩いていくと、ちょっといい雰囲気の建物群が見えてきました。
旅の始まりで訪れた「門司港レトロ」は全国的にも有名だけど、
ここ若松にも、レトロな建物が見られる地区があるんですねー。
この海へ続く石段は、石炭が海上輸送されていた頃に使われていたという「弁財天上陸場」。
まさにここで、若松まで鉄道でたどり着いた石炭の積み込みが行われていたんですね。
この石段の両脇に、大正時代に造られたという「常夜灯」がありました。
昼も夜も関係なく荷役作業が行われていた、賑いの証かもしれませんね~。
上陸場の石段の隣には、「旧ごんぞう小屋」と呼ばれる観光用の休憩所がありました。
これは、かつてこの場所にあった詰所を模して造られたものだそうで、
なるほど、周りの歴史を感じる建物とピッタリ合ってる、いい雰囲気の建物でした。
「ごんぞう」というのは、石炭の積み込みをする荷役人のことだそう。
最盛期には、ごんぞうが若松に4000人もいたんだとか!ものすごい場所だったんだなぁ、若松って。
「安全第一」ってのがいいですね。荷役作業には危険も付き物だったんだろうし。
そのまま進んでいくと、これまたいい雰囲気の建物を発見。
近付いてみると「石炭会館」という表札が掲げられてます。おおっ!さすが石炭の積出港だ!
入口の白い柱や、雨避けの2階部分が小さなバルコニーっぽくなってるところなど、
細かいところの装飾が、シンプルだけど素敵でした。こういう建物大好き♪
と、そんな石炭会館の前で、ヒラヒラたなびいているものを発見。
クロワッサン???
なんで石炭会館でクロワッサンなんだ??と思ったら、
なんと、こちらの建物の1階にクロワッサン屋さんが入っていたのです!
しかも、平日だというのにお客さんがひっきりなし!けっこう有名なお店??
ここ、「三日月屋」というクロワッサンの専門店だったんです!
古い建物とクロワッサンが、これまた妙に合うんですよ!(え?)
建物の中に入れる~♪と、甘いモノが食べれる~の一石二鳥で(笑)、もちろんゲット!
とりあえず、やっぱり初めて食べるんだから「プレーン」と定番の「チョコ」を買ってみました。
パリッとしてて、モチッともしてて、あっさりとした甘さでウマかった~♪
オーブントースターで温めても美味しいそうです。やってみたかったなぁ。
と思ってたら、帰ってきて近所のデパートの九州物産展にて再会!やったー!!(笑)
もちろん、トースターでチンして食べました。ウマかった!!
石炭会館から少し進んだところに、思わず「かっこいい!!」と叫びたくなる建物発見!
旧古河鉱業若松支店の建物だそうで、なんと大正7年に造られたもの!!!
この赤いレンガと石造りのストライプがかっこいいじゃないのー♪
入口脇や柱に使われている石に施された飾りが、とにかく美しくて素敵なのです。
この建物、中を見学することができるので、見せていただきましたが、
階段の手すりの装飾も見事だったし、いろいろ細かく見てても飽きないくらいに素晴らしかった。
こういう建物が残ってるってうれしいですね。その土地の歴史を見ることができるから。
この左隣にマンションがチラッと写っていますが、ここにも以前は大正時代の建物があったんだとか。
こちらは数年前になくなってしまったそう。できれば並びで見たかったなー。残念。
1本裏の通りへ入ってみると、細い路地の向こうにそびえ立つ赤い橋が見えました。
その迫力ある姿を見ていたら、せっかくここまで来たし、戸畑へ渡ってみたくなりました。
「その12」へつづく。
旅先で見つけたものが後日どっかで再会できた時って、うれしくなりますよね^^
> 旧古河鉱業若松支店の建物
なんだか東京駅っぽいですね。
九州で洋館というと、
旧日本生命保険株式会社九州支店を
思い浮かべましたが・・
こちらもなかなか。
思わず「おおおーっ!」とか言っちゃいましたもん(笑)。
日常にこういう景色が見れるっていうのもすごいなぁと。
クロワッサン、まさかご近所で出会えるとは思わなかったので、
橋同様、ここでもテンション上がりました(笑)。
赤レンガってところが、確かに東京駅を連想させますね。
>旧日本生命保険株式会社九州支店
気になったので調べてみたら、なるほど!
辰野金吾設計なんですね~。
こちらは少し後輩になるけど、こういう建物が残ってるのはうれしいですね♪
車道の横には歩道があって、そこへはエレベータで上がってたんです。
今じゃ、渋滞緩和を目的に、その歩道はなくなってしまったのですが。
「できた当初は東洋一の大つり橋!」ってくらい、市民にとっての自慢です。
若松バンドとあの橋の光景は、ただひたすらに美しいと思います。
夏の花火大会では、若戸大橋を使ったナイアガラがあるんですよ(笑)
いろいろ調べてたら、そんな記述があったので、
あれだけの高い橋を歩いて渡ったらすごく気持ちいいだろうなぁ、
と思う反面、高いとこが苦手なわたしには恐怖感もありそうかな??って思ってみたり。
若松には初めて訪れたけど、行ってよかった!と思える素敵な光景でした。
地元の方が自慢できるのって、ほんとに素敵なことですよね~。
若戸大橋を使ったナイアガラ、いつか見てみたいです!!