八重山島旅その１３：モーいっぱいいっぱい

さて、今回の八重山島旅で最後に訪れた離島のおはなし。
こちらの「あんえい４８号」に乗って出かけた先は、「黒島」という島。

ところで今回、石垣港から離島へ行くのに高速船を使ったんですが、
ご紹介している今回のプランに、「八重山フェリーフリーパス」
というオプショナルプランがあったので、そちらを利用しました。
指定した利用開始日から７日間有効で、大人１人４０００円というもの。
１日に１航路（１往復）しか使えないんですが、
石垣－西表（上原）間の高速船料金が片道２０００円なので、
これだけで元は取れちゃいます。
滞在期間中、１日１離島、と思ってる方には、かなりお得なプランです。


石垣港からわずか３０分弱で、黒島に到着。
ここへは１日５便と、ちょっと便数が少ないんですが、この近さがいいです。
しかし、ここに着くまでの間、船の中からずっと海を眺めてたんですけど、
なんでこんなに大量の水があるんだ？？なんて、変なことを考えちゃった。
水があんまりきれいすぎて、ずっと見てたらだんだんおかしくなってきましたよ（笑）。


この黒島、西表に比べると小さな島だし、高低差もそれほどないということで、
自転車を借りて島を周ることにしました。
こちら、港からすぐのところにあるレンタサイクル屋さん。
好きなの選んで乗ってってー、とおばーから言われ、島巡りスタートです！


ちょっと走ると、出会ったのは人じゃなくて、え？？やぎ？？（笑）
道ばたにやぎさんがいましたよ。このやぎさん、やたら人懐っこいの！
でも、この黒島で有名な動物といったら、やぎじゃなくて、


牛。モー。
思わず、「北海道か！」とツッコミを入れちゃったくらい、いるわいるわ牛だらけ。
なんとこの島、牛が人の１０倍くらいいるんだそうですよ。うはー！

そんな黒島の牧場銀座をチャリンコでユルユル進んでいくと、
なんかちょっと、気になる光景が見えてきたのです。
近くまで寄ってみると、なんとびっくり！！！！


う、生まれてる…。
たぶん、産み落として間もなかったんだと思います。
写真が小さいのでちょっと見えないかもしれないけど、
母牛の尻尾のあたりに、へその緒が垂れ下がってたので間違いない。
一生懸命、仔牛の体にまとわりついている胎盤を、母牛が舐めていました。
それにしても、すごいタイミングで新しい生命の誕生に遭遇してしまいました。
しばらく見入っちゃって、動けなくなっちゃったもんなぁ。

しかし、いろんな意味でスゴイと思ったのが、周りで狙ってるカラスたち。
さすがに仔牛を食べようとしているわけではないんだろうけど（苦笑）、
ちゃんと臭いを嗅ぎつけてやってくるのは、自然なことなのかも。


しかしこの日は風が強かった。向かい風だったのもキツかった。
宮里海岸まで出て、ヤドカリの足跡を見れたのはよかったけど、
自転車のペダルが重くなってきて、
だんだんと古傷、足の痛みが出てきてしまったのです。
島の中心にある、黒島小中学校脇の展望台まではたどり着いたんだけど、
そこから街のほうへ出る自信がなくなってしまいました。
仕方なくわたしひとり、先に港へ戻ることに。
なんか切なかったですよ。みんなといっしょに行きたかったなぁ。
でも、ここで無理して、もっとみんなに迷惑かけることになるのはイヤだし、
途中リタイヤも仕方ないかぁ、とのんびりのんびりペダルを漕ぎました。
まあ、旅を続けてれば、楽しいばっかりじゃなくてこんなこともあるよね。


ショボくれながら港へ戻ると、迎えてくれたのは青い海と空！！
こんな色、そうそう見れる色じゃないよね！！
来てよかった～！落ち込んでる場合じゃないぜ！！と思える瞬間でした（単純）。
次に行くときは、絶対チャリンコで島一周してやるー！！

「その１４」へつづく～♪