生のユーザー声を届けるハーモニーblog

Webアクセシビリティに関連するユーザーの声を届ける

音声でblogライティング

2005年12月22日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

昨日、購入した雑誌に、Webライティングのプロの松下健次郎さんという方が、「視覚障害者が使ってる音声スクリーンリーダーで自分が書いた文章を、1度音声で確認すると、文章の問題点がよくわかり、誤字脱字のチェックに有効である」と書いていました。
そこで、今、この文章を早速音声で確認しながら書いてみています。確かに間違いに気がつきやすくなりますね。私は、視覚障害者に教える時の確認と、Webサイトが読めるように出来ているのか?の確認の時には良く使っていましたが、自分の書いた文章は、そこまでしていない時が多かったので、これからは、少し試してみようと思います。

確かに、Webサイトのユーザーテストを視覚障害者ユーザーに依頼して実施してみると、もちろん、アクセシビリティの確認の意味もありますが、「言葉の使い方」という点で発見が非常に多いと感じています。視覚がある方は、パッと目に入ってくる画像や文字のイメージで感覚的に操作しますが、視覚障害者は当然それができないわけですから、言葉のみに注目するので、ちょっとでも曖昧な表現や指示は見逃さない。こういった意味で、ある意味師匠でもあります。

さあ、今日のこの記事は誤字脱字はないかな?良くかけてるかな?

「わ」のアクセシビリティ

2005年12月18日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

今日は、Viewーnet神奈川主催で行われた、携帯電話による視覚障害支援の可能性第4弾-日本工業規格「高齢者・障害者等配慮設計指針」と各キャリアにおけるミッション-という、シンポジウムへ参加してきました。つい最近10月に、JIS X8341-4が制定されたのを受けてのものかと思います。昨年6月には、JIS X8341-3によりWebコンテンツのアクセシビリティに関してのJISが制定され、ここのところ、加速してアクセシビリティの確保についてのJISが制定されています。

駅からも遠い会場のうえ、日曜日だというのに、非常にこのシンポジウムの参加者には、視覚障害者当事者が多かったこと。また当事者から、われもわれもとばかりに、自社製品についての発表をした、NTTドコモさん、ボーダフォンさん、ウェルコムさんへ質問や要望を伝えていました。これは、同じ視覚障害者の方々が多く集まってるという集団意識も関係しているのでしょう?

ある視覚障害者の女性が話しているには「メーカーさから直接情報を得るのには、このような機会しかなかなかないから、遠くてもくるんです」・・と。確かにそういう場は、ないかもしれません。

そして、メーカーの方でも、なかなか普段は聞けない視覚障害者の方の意見や、要望が聞ける貴重な機会だと喜んでいました。この場においては、お互いのニーズが一致してるわけです。

もちろん、すべての要望をかなえることは出来ないに決まっていますが、ニーズを知ってるか?現状の問題点を知ってるか?など常に頭に入れているのといないのでは、次期の商品化には大きな違いが出るでしょう。せっかく、アクセシビリティ関係のJISが続いて制定もされたことですし、ユーザーの声を上手くコーディネートして、制定されたJISが生きてくるよう、ユーザーと開発者の良い関係を気づいていけると、切れ切れでない、本物の『使えるアクセシビリティ』に近づくことかと思います。

参加していた視覚障害者の方からでた意見
Aさん
「携帯が使えるようになって嬉しい~。でも、その会社のWebサイトで料金を調べるサービスもあるので、使おうとしても、そのサイトはキー操作での操作が不能・・その辺の改善もして欲しい」

Bさん
「マニュアルは、省略せずに私たちにもすべて見れるよう、提供して欲しい。その際に、できればPDFはよして、HTMLでお願いします」

いつものことですが、やはりユーザーの声は宝の山です。








ダウンロード状況音声で読み上げます?!

2005年12月13日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。
めっきり真冬モードになり寒いですね。

でも風邪なんて引いてられません。
明日14日は、起業家のネットワークGANKKAのセミナーで、アクセシビリティについてレクチャーをさせていただきますし、15日はインフォアクシアさん、カレンさん、ハーモニー共同詳細でミニセミナーでユーザーテストを実演し、皆さんへユーザーテストの大切さをお話することになってますので、ちょっとがんばらなくては。

先ほど、このblogへ青森の視覚障害者の方からのコメントで、
ボイスサーフィンで前回私が、ダウンロード中にあと何パーセントというのも読み上げてくれると良いのに~というようなコメントを書いておりましたら、なんとTABキーを何回かダウンロード中に押すと読み上げるということを、教えていただきました。これはすごい!新発見です。やはり、常にこのソフトを使ってる実ユーザーにはかないません。ボイスサーフィンがんばってますね。

ところで、支援者側から一言・・
操作中にどこを読み上げてるのか?どんな状態で、このような状況なのか?即座に判断し教えることが結構あります。そこで、これもできればなんですが、ポップモードみたいなものがあり、 グラフィック画面が、指導の際には常に覗けるようになってると、健常者の支援側は助かります。

でも、このソフトはとても視覚障害者の方が、どんなふうにネットを利用してるのかの感覚がとてつかめます。ラジオを私たちが聞いてるような感覚ですね。でもネットは好きな情報へいつでも、リンクからリンクをたどって自分で選択しいけるので、やはり視覚障害者にとってもこれは画期的なことかと・・益々アクセシビリティの重要性を思います。

音声ソフトのPDF合戦?

2005年12月09日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

株式会社アメディアさんの
「ボイスサーフィン」という音声ソフトも、先日のIBMホームページリーダーVer3.04に引き続いて、ついにPDFデータを読むことが可能になりました。そこで、早速ハーモニー事務所5階にある体験ルームで、バージョンアップをし試してみましたので、そのレポートを少し書きます。

ボイスサーフィンの、優れてるところとして、バージョンアップが楽なところです。コントロールキーを押しながらRキーを2回押すと、オンライン・アップデートが勝手に始まります。これは、高齢者などにもきっと喜ばれるシステムですね。当然、視覚障害者の初心者ユーザーにとっては、とてもよいシステムだと思います。こういったことが出来なくて、わざわざボランティアを頼んだりするケースが多いようですが、これだったら自分でできます。

画面がまったく見えない視覚障害者にとっては、できれば、ダウンロード時間が長いと不安になる方も多いかとおもいますので、「ただいまダウンロード何パーセント」と読み上げてくれるような音声も聞こえてくるようなシステムがあれば、もっとベスト!かな・・と、思いました。

さあ~いよいよ、本当にPDFが読めるのか?わくわくしながら試してみました。厚生労働省のデータを試してみました。やりました!!読めました。
現在ホームぺージリーダーは、adobeリーダーVer6.0のみ対応ですが、ボイスサーフィンは、バージョンに関係なく読むということです。
どういうシステムでそうなってるのかは?私は技術者ではないので、詳しいことは
残念ながらわかりません。
アメディアさん、素人にもわかるように、その辺後ほど教えていただけると嬉しいです。

*誤解がないように書いておきますが、どんなPDFでも読めるというわけではなく、作り手がアクセシビリティに配慮して作ったものでなければ、当然読めません。例えば、画像そのまま貼り付けのようなものは無理です。



ユーザーテストが生で体験できるセミナーの開催!

2005年12月05日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

第2弾ウェブアクセシビリティシンポジュウムも終り、少しほっとしておりますが、
それもつかの間、もっと具体的にアクセシビリティへの取り組み方を知りたい~という方傾けへ、12月15日に具体的にユーザーテストの実演をしながらの、限定30名のミニセミナーを開催いたします。ぜひ、ご興味のある方はお申し込みください。

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30名限定ユーザーテストが試せる!ミニセミナーのお知らせ(12月15日開催)
株式会社インフォアクシア・株式会社カレン・視覚障害者と共に歩む会ハーモニー共同主催


「無料でお試しのユーザーテストができるチャンス!」実際に視覚障害者1名がモニターいたします。ユーザー参加がたのWebサイト構築は、本当に「アクセス」しやすく、「使いやすい」、アクセシビリティ・ユーザービリティに優れたサイト構築に直結します。「それには、どうしたら良いの?」、ユニバーサルデザインの視点で構築・改善するための『ノウハウ』を具体的にお届けする、見逃せないセミナーです。