生のユーザー声を届けるハーモニーblog

Webアクセシビリティに関連するユーザーの声を届ける

ほっかほっか亭に行く前には?

2006年01月29日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

帰宅が遅くなって、ご飯の支度が無理そう~とか、外食ランチの代わりにということで、本当にお弁当屋さんを利用してる方は、多いかと思います。
この私も、月に何度かは利用しています。

でも、Webサイトでメニュー確認をしてから、買いにいくという方はあまり普通はいませんよね。お店に行ってから個人の場合は、メニューやディスプレーを眺め買いますよね。

ところが、結構Webサイトを頻繁に確認してから買いに行く人が、私の知り合いの学生でいます。

それはなぜか?・・・彼からのメールです。
「私はよく近くにあるホカホカ亭で昼間に弁当を買って食べていますが、そのメニューはインターネットで調べた上で、何があるのか分かって買っています。カロリーとかは,ぱっと観て分かりませんが、メニューとその値段は分かります。何時新発売になったのかも分かります。店で店員さんとかに、いちいち何があるのか聞いて買うのではやはり気まずいものです。しかし店に行く前に自分が見つけた方法で下調べのようなことができれば、選択の幅が拡がり、充実した買い物ができるのではないかと感じています。」

というのは、彼は実は全盲の視覚障害者なので、このようにホカホカ亭のWebサイトを、上手く活用しているのです。その際に、問題なく読める(見る)ことが出来ると、やはりWebサイトはすごく、顧客にとっては便利な情報ツールとして満足度を引き上げてくれますよね。
この彼は、以前も缶コーヒーが好きでよく買うので、コンビニに行く前には、コーヒーのサイトを見てみるんだ~と、やはり話していたことを思い出しました。

いろんな人が、いろんなふうに、Webサイトの情報は利用していることが、実感されます。だれにでもアクセスでき使いやすいWebサイトの重要性は、こんなところにもあるのでしょうね。


事務機器もアクセシビリティ商品が・・

2006年01月27日 | Weblog
ハーモニーの馬場です。

先日、色のユニバーサルを勉強できるセミナーへ参加してきました。結構、色覚障害者の方は多く、日本では人口の5パーセントもの方が、色覚異常を抱えているらしいのです。それと、白内障などで、一次的に色の判別がしづらい方も含めるとかなりの方が、適切な対応がされていない場合、不便を感じてるということですね。

最近、高齢者・障害者にも使いやすいものであるように配慮してくださいと言うことで、Webコンテンツ・情報通信機器・ソフトウェア及びサービス・そして1月20日には、事務機器に関してのJISが、たて続けに制定されました。

そんな影響もあり、リコーさんでも、カラーコピー機に早速アクセシビリティ・ユーザビリティ配慮をした製品を発売。その説明もセミナーで伺うことができ、とても面白い参考になるお話が聞けました。

色のユニバーサルに、かなりこだわっている製品で、ランプの色などが、だれにでもわかりやすい色になっているようです。また紙が印刷され出てくるトレー部分も、従来のものより濃い色にし、紙がわかりやすい配慮、操作ボタンの字の表示のフォントも太く大きく、また説明書はHTMLで音声でも聞けるように配慮。いたるところに機器が、だれもが使いやすくする配慮がなされて商品のようです。

確かに、昨日も50代前半の方と名刺交換をした際に、「遠くに名刺を離しても、なかなか見えないんだよな~」と、かなり大変そうに名刺をみていました。
こんな光景良く見ますよね。

名刺も、今やフォントを上げる時代に入ってきているようです。アクセシビリティにしなくては・・・。
私も、ちょっとフォント上げてみました。


使いたい人が思うように使える

2006年01月22日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

先日、もと企業でSEとして働いていて、現在はフリーでITコンサルティングをしてる方と、アクセシビリティのお話をしていました。

「どうも、上手く企業の方などへ、アクセシビリティということが重要だと理解してもらえないことが多いようなんですよね~。例えば視覚障害者がこれでは使えないので、こうしていただければ・・と提案めいたことをお話しすると、人によっては、視覚障害者でそれを利用してる人はわずかでしょう。それに対応しても、まったくナンセンス的なことと言われ、特別視されるケースがまだ多いんです」
もとSEの方
「でも、考えてみたらそれに対応することは、場合によっては、新しいニーズを引き出せるかも知れないし、結局は幅広くだれにでも使えることになりよね。なにか納得してもらう、いい手はないんですかね~」としばし考えていました。

その後、その方からメールをいただ中に、障害者で特別な環境で使う特別な枠と考える前に、「使いたい人が思うように使える」と言う視点が、技術やシステムを提供する側に、とても大切なことで必然ではないか?というようなメールをいただき、思わず頷いてしまいました。
もちろん、単純に片付けられない、開発コストの問題など色々絡んではくるかと思いますが、頭の片隅に、様々な環境からアクセスしてる方がいるということ、そしてアクセスできるようにする可能性について外さないで欲しいと思うのです。

★視覚障害者の方のお薦め「音声で使えるパソコン快適化ソフト」
「エーアイソフト」という会社が出している「 DiskX Tools」
 これはパソコン快適化ソフトであり、ほとんどの操作が音声でできます。不要なファイルを削除してハードディスクの空き容量を増やすことができます。また不要な、レジストリーを検出して削除をしてあげることで、パソコンの動きが安定します。それからシステムにかかっている付加を軽減させてパソコンの動くスピードやWindowsの軌道を早くすることも可能です。音声で使えるという点でも、パソコンが快適に動くようになるという点でも、このソフトはもってこいの一本です。



音の読書ニーズ

2006年01月16日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

視覚障害者の方から、以下のメールをいただいた。

「私は、よくアマゾンで実際に商品を買ったことはないのですが、どのような商品があり、また商品の概要がどんなものなのかを音声(PCーTalkerという読み上げソフト)で確かめることができ、とても役に立っています。また実際に、それを買ったひとの感想などもアマゾンではアップされているので、とても便利なサイトです」

ということです。そういえば、以前別の視覚障害者の方からも「新潮ケータイ文庫」を、利用してると言うことを伺ったことがあります。最近、「音の読書」が新しいビジネスとして、ずいぶん広がりを見せてるようです。携帯の電話の発達、また中高年や高齢者の増加で、字を追うのに困難を感じてる方々への新サービスという位置づけがあるのでしょう。

ただ、そのシステムも色々なタイプがあり、ユニバーサルではないものも多く、もったいない感じがするときがあります。視覚障害者の方々にも新刊で、まだ点字図書館などにないものや、すぐに読みたいときなどは、このようなサービスを使ってる人が増えてきているので・・・。

新潮さんのケータイ文庫は、今はEZだけらしいですが、メール配信もあるので、便利らしいんです。サイトにそのアクセスの仕方が書いてあったので、以下へアップしておきます。

EZインターネット
TV・メディア→マガジン→新潮ケータイ文庫
もしくは、
ezplus→待ちうけツール→新潮ケータイ文庫

Jフォンメニュー
Jスカイメイン→天気ニュース・メディア→出版・雑誌→新潮ケータイ文庫
もしくは
Java[TM]アプリ→趣味・実用→新潮ケータイ文庫

低額で、読めるので私も今度試してみようかと思います。

より早く便利なPC操作とアクセシビリティ

2006年01月12日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

今日、知り合いの視覚障害者の方から、以下のメルマガ発行のお知らせをいただきました。面白い視点のメルマガなので紹介いたします。
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ウィンドウズパソコンにおいて、視覚障害者でない方は
ほとんどの操作をマウスで行われていることと思いますが、
非常に非効率な操作方法です。
今回のマガジンでは、操作の効率アップ方法についての説明をしていきます。
視覚障害者でも色々と参考になることも多くあると思いますよ。

是非ご登録をお願いいたしますね。
当然、無料です。
週刊で発行していきます。

●マガジンの案内
マガジンタイトル: マウスを使わないパソコン操作!作業5倍効率アップ!
マガジンID:    0000180245
・メールマガジン登録ページ: http://www.mag2.com/m/0000180245.html

●マガジンの説明:
 パソコン操作はマウスで行うのが当たり前だと、多くの利用者が思い違いをしています。
ビジュアル操作で、取っつきやすいのですが、多くの時間の無駄をしています。
効率的なキーボードによる操作方法を、視覚障害者のjunが説明します。
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私が、初めて視覚障害者の方へのPC指導を勉強した際に、逆にキー操作だけでする操作を覚えることができたのは、非常にメリットで、今でもテキストボックスに入力したあとなど、必ず横についているお決まりの「確定ボタン」の確定は「Tabキー」移動で「Enter」を使ったり、コピー・切り取り・貼り付けなどはすべてショートカットキーで操作しています。かなりマウスを使うより効率がよく楽だからです。また、肩こりも軽減してくれるように思います。

高齢者へ以前「らくらくパソコン講座」ということで、そのことを指導した際には、とても好評でした。ただ、高齢者の場合、指導を受けてる際には、感激し「いいね~」と喜んで下さるのですが、すぐに忘れてしまうらしく、その後、継続して使っていないようですが・・。アクセシビリティの視点からも、キー操作ができる作り方を・・と訴えておりますが、確かに障害者ニーズ以外にも、結構ショートカットキー併用で使用してるユーザーは多いと思います。やはり、大切なことですね。

2006年アクセシビリティ・スタートしました。

2006年01月10日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

お正月に続き、3連休とお休み続きで、世の中やっと今日から2006年が始動という感じですね。今年は雪も多く、その被害に苦しんでる地方の方もいるようで大変ですね。同じ日本といえども、本当に長い国ですから、色々な環境があります。まだまだ春には遠いですが、春が待ち遠しいです。

さて、今年もハーモニーでは「情報のアクセシビリティ」ということに力をいれ活動をしていきたいと思っております。
3月前半には、昨年11月に実施した「アクセシビリティシンポジウム」のDVD、またアクセしビリティを理解していただく為の小冊子を出す予定です。

全国の、まだまだアクセシビリティの重要性をよくご存知ではない方々へ、少しでも具体的に実感していただけるものになれば良いと思っております。

今年も、どうぞよろしくお願いいたします。