きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

2020年05月24日 | アメリカ・イギリス



むかしむかし、、あるところ、、いやハリウッドで、、、
というお伽話と受け取ったらよろしいすか?(笑)
懐かしくてお洒落な映画ね、この時代のファッションや車はカッコよろしいです。
サイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」なんかが流れたらそりゃぁもー、懐かしくて涙ちょちょぎれる(古っ!)

自分は旬を過ぎたと感じている落ち目の俳優と、彼の付き人兼専用スタントマン兼親友の二人の話。
前半は悠長な雰囲気で、のんびりと楽しいのよね、先のストーリーは読めない、でも華やかで憧れる映画、ドラマ制作の世界。
入れ子方式に撮影風景があって、セリフを忘れて自己嫌悪に陥るディカプリオが笑えたりね、
何よりブラピが超かっこよくて、ともかく楽しんで観ておりました。

スパーン映画牧場という突然異空間に迷い込んで、ヒッピーが登場して不穏な雰囲気。
後半はいよいよどうなっちゃうのかわからない展開でさらに想像もつかない出来事が、、、
ラストはびっくりでしたよね、かなり謎!!でどうしてこうなるの??と、
でもそれなりに面白かったという不思議な映画という印象でした。

お隣さんの女優さんがキュートで、自分の映画を見に行く場面が可愛らしいんだけど、
そもそも彼女と映画監督はどうして隣に引っ越してきて、あの惨劇の後に初めて挨拶を交わして、その場面がなぜエンディングなのか、意味ありそうだよね、絶対に調べるよね、そりゃ。
ブラピが助演男優賞を受賞した、という程度の知識のみで観たのですけど、調べてみて、そうなのかと激しく納得!!!

シャロンテート事件をはじめとした史実や時代背景、チャールズ・マンソンとヒッピー等々、タランティーノ監督のインタビューを読んでなるほどなぁと、
その予備知識を持ってもう一度鑑賞すると、さらに面白さが倍増でした。
映画人による映画人のための映画、って評にすごく納得しました。
ディカプリオとブラピが斜陽のスターと消えゆくスタントマンを演じ、シャロンステートのお隣さんとして映画の世界で彼女のかたき討ちをしたんですね。優しい。

事前知識がなくても面白かったけど、知ったうえで観返すと、さらに面白さが増す、観れば観るほど好きになる映画でございました。




ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
   (原題:ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD)  2019年  ☆☆☆☆☆
監督: クエンティン・タランティーノ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー

人気が落ちてきたドラマ俳優、リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は、映画俳優への転身に苦心している。彼に雇われた付き人兼スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は、そんなリックをサポートしてきた。ある時、映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)がリックの家の隣に引っ越してくる。

ホテル・ムンバイ

2020年05月23日 | オーストラリア



2008年に起きたイスラム過激派によるインドのムンバイ同時多発テロ。
占拠された五つ星ホテルの宿泊者とホテル従業員と、そしてテロリストの少年たちの群像劇。

こんな時期なので明るくて気楽なものを観たい気分でもありますしね、
実話を基にしている話なのでね、観始めるのに数日ちょっとためらった。

由緒ある豪華なホテルに鳴り響く発砲音と無慈悲に打たれて人がバタバタと倒れていく。
異教徒は人間ではないと教え込まれた幼いテロリストは容赦ないんだよね。
あぁ教育ってホントに恐ろしい。
あの場にもし私がいたら、逃げ延びる知恵があるだろうか、瞬時にして諦めるかもしれない。
もう全身ぎゅーーーーーっとしながら息を詰めながら観てました。
緊張感がものすごかった。

でも実話ベースとはいえ、エンターテイメント性もちゃんとあって面白いんですよね。
それぞれのキャラクタや背景がちゃんと垣間見える、本当に素晴らしかった。
ぎりぎりの状況の中でぶつかっても理解しあおうとしていて、ラストに希望と喜びがあることが救いです。
ホテルマンのアルジュンが仕事に出かけ、そして生き抜いて家に帰るという時間軸の物語。

テロリストたちも、貧困のなかで育ったゆえの無知で、洗脳でこの状況下にいることがわかる。
実家に電話してお金は振り込まれたかと聞くんだよね。お父ちゃんの声を聞いて泣くの。
彼らこそ家族を愛していて、自分を犠牲にしてでもこれが良いことだと信じてる、たぶん本質は素直でいい子たちなんだ。何より幼い。それが余計に辛くて悲しい。
たくさんの人が残虐に死んでいく物語だけど、描き方が優しいんだよね。

でもこんなことが現実に起きている。
それはなぜだろうと、深く考えてしまいました。
宗教の話は簡単ではない。




ホテル・ムンバイ (原題:HOTEL MUMBAI)  2018年  ☆☆☆☆☆
監督:アンソニー・マラス
出演:デヴ・パテル、アーミー・ハマー、ナザニン・ボニアディ

身重の妻と小さい娘がいるアルジュン(デヴ・パテル)は、インド・ムンバイの五つ星ホテル、タージマハルで、厳しいオベロイ料理長(アヌパム・カー)のもと給仕として働いていた。2008年11月26日、ホテルには生後間もない娘とシッターを同伴したアメリカ人建築家デヴィッド(アーミー・ハマー)や、ロシア人実業家のワシリー(ジェイソン・アイザックス)らが宿泊していた。

宮本から君へ

2020年05月19日 | 日本



み や も と ~~~~!!
いけまつそうすけ~!


観終わった後叫びたくなるよね、凄かった。

溢れだすエネルギーが半端なくてすさまじかった。
なんなの? 世界に向かって身一つで闘いを挑む感じ!
暑い暑い、むさくるしいほど暑い、お隣さんになりたくない、うるさいよ。

いやいやいや、もうちょっと冷静になってみようよ落ち着こうよ、、
理性的な解決方法絶対あるよ、、などなど
正直、そーとー引きながら観てました。
引きまくりで口あんぐりで。

漫画原作らしいので、忠実に踏襲したってことなんですかね、
なにがあってもひかないひるまない、
非常階段の闘いはすさまじくて、
ここまできたら引いてる場合じゃない、肯定するしかないじゃん、、という気分で見守ってました。

いや、ほんと凄かった、、、ひとことで言うと、凄かった、、それしか言ってない(笑)

自分の彼女を傷つけた相手に立ち向かっても、結局は自分を肯定したいだけだと否定されるって凄いよね。言っちゃう彼女も凄い。
それでもなんでもいい、俺は彼女と子供を守るんだと叫び続ける宮本。
ぼこぼこにされて目は腫れて変形して、血まみれで、歯もなくて、指も折られて(ぎゃ~~)
それでも愛する女に泥臭く食らいついていく宮本。
現実はもちろん、映画でも久々こんな人観たことなかった。

「生きてるヤツはみんな強えんだ」 宮本が言うなら説得力あります。
凄かったね(また言ってる) 誰にでもおすすめはできないけど、覚悟がある人にはぜひ☆

追記、、池松くん前歯どうなってんだろ、、




宮本から君へ  2019年  ☆☆☆☆☆
監督:真利子哲也
出演:池松壮亮、蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル

文具メーカーの営業マン宮本浩(池松壮亮)は、営業スマイル一つできない不器用な人間だが、正義感は人一倍強かった。会社の先輩だった神保(松山ケンイチ)の仕事仲間・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本が彼女の自宅に招かれた日、靖子の元彼・裕二(井浦新)が姿を現す。宮本と寝たと話す靖子に激怒した裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と宣言する。

EXIT

2020年05月19日 | 韓国





☆超高層サバイバルパニックコメディ☆
面白かった!


最高レベルの高所恐怖症を自負してるわたくしとしては、高層ビルで綱渡りなんて絶対無理!って二の足を踏んでたけど、
怖くて途中目をふさいでキャーキャーした場面はあったけど、概ね楽しんで観られました。
いや、でもドキドキはらはらしましたよ、はい。
サバイバルもの、パニックもの、であることは間違いないんだけど、コミック要素とか、家族愛とか、そっちの要素も高めなんですよね。

地上ではとてつもない大災害が起きてるはずだけど、そこの部分にはあまり触れない。
テロリストが誰であるかの説明はサラッとあるから次の段階に進めるし、姉さんが被災することで怖さもちゃんと伝わる。
そのあたりの絶妙な匙加減が素晴らしい。
山岳部出身の、心優しい二人が、チョークとかダンベルとか、ビニール袋ガムテープの身近なものを使って生き抜いていくさまが親近感とほっこり感を醸し出します。

防護マスクも投げ捨てて、毒ガスからただただ走って逃げだしてからがクライマックス
最後に登場する無数のアレの光にはちょっと感動しちゃいました。宇宙から助けに来てくれたみたい、、あれこれSFだっけ?(笑)

突っ込みどころ満載なんだけど、でも手に汗握って、最後は涙して、家族愛溢れてて、あぁぁ韓国映画だなぁぁああと、
エンターテイメント映画としてとーーーーっても楽しめました。


制作でリュ・スンワン氏が関わってるんですよね。
なんか納得。
こちらも最高級のエンターテイメント作品でした、おすすめです。 →→→ 「ベテラン」





EXIT(原題:EXIT)  2018年  ☆☆☆☆☆
監督:イ・サングン
制作:リュ・スンワン
出演:チョ・ジョンソク、ユナ、コ・ドゥシム、パク・イナン、キム・ジヨン

母親の古希を祝う会場で、大学時代に好きだった山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)と再会した無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)は、すっかり浮かれていた。一方街では有毒ガスが発生し、道行く人々が次々と倒れ大混乱に陥る。やがてガスは上昇し、ヨンナムたちがいる会場も危険な状態になる。ヨンナムとウィジュは、命綱なしで地上数百メートルにおよぶ高層ビル群を飛び移り、ガスがまんえんした街から脱出しようとする。

オリ・マキの人生で最も幸せな日

2020年05月18日 | フィンランド



自国(フィンランド)で初めて世界タイトルをかけて戦うプロボクサー、恋するオリマキさん。
実在する方だそうです。
↑ポスターの構図も面白いよね、主人公が背中向けてる。

ボクシングと恋愛の話と言えば、エイドリア~~ン!! ロッキーをを思い出すけど、
あちらが「イタリアの種馬」ならば、こちらは「パンやの息子」、、漂うほのぼの感。
劇中、盛り上がる音楽など一切登場しません、静かな映画でした。

いや、でもオリマキさんは人生の一大事を乗り切った。
世界タイトル戦の場に立つまでは激しい練習を積んだはずだし、勝ち抜いたんだし、
試合前の辛い辛い減量をクリアし、
全国民の注目の中試合をし、
何より最愛の彼女にプロポーズをして将来を誓ったんですから!
(そのプロポーズも、いいの?って言いたくなるくらい淡々としてましたけど)
だけど、きっと感情が外に出ないタイプなのね、うん。

ド緊張の世界タイトル戦なのに、会場で歩きながらハンバーガーを食べる彼女に思わずおいおいっ!って突っ込みましたわ。
あんたたち、似たもの夫婦できっと幸せになるよって思ったもんね。
並ぶと彼女のほうがちょっとだけ背が高くてボリュームもあって、それもまたお似合いです。

アマチュアスポーツの祭典だったはずのオリンピックでさえ興行化商業化している昨今、
プロボクシングとはいえ、ただボクシングがしたい彼の姿勢は間違いではないはずだし、
自分にとって何が一番の幸せかをちゃんと知ってるオリマキさんは素敵ね。
飄々とした、とても愛らしい作品でした。


第69回カンヌ映画祭「ある視点」部門グランプリ作品、同年に「淵に立つ」も受賞したけど、
ある視点という受賞基準が面白くていいなぁ、「淵に立つ」も独特な作品で面白かったですよ →→→ 淵に立つ





オリ・マキの人生で最も幸せな日(原題:Hymyileva mies)   2016年  ☆☆☆☆
監督:ユホ・クオスマネン
出演:ヤルッコ・ラフティ、オーナ・アイロラ、エーロ・ミロノフ

1962年夏、フィンランドのヘルシンキ。パン屋の息子でボクサーのオリ・マキ(ヤルッコ・ラフティ)は、世界タイトル戦でアメリカ人のチャンピオンと戦うことになる。試合に向けて準備を進め、減量に取り組む彼に国中の期待が集まる中、オリはライヤ(オーナ・アイロラ)という女性に恋をする。

ドライブ

2020年05月06日 | アメリカ・イギリス



ライアン・ゴズリング寡黙でクールでカッコよかったわー。
「シェ~~ン、カンバーーック!」 を思い出した。無料の金曜レイトショーで先日観たばかりだったので。

冒頭、強盗を逃すための運転は息をのむ迫力で、つかみはオッケーな始まりだったけど、
え??まじ!
って途中からいきなりのバイオレンスぶりで、ちょっちょっと待って、、
それならそーと言ってくれれば心構えして観ますよって感じで、体制を整え直しましたわ。

静かなのに暴力的。
恋をした男の孤高の戦いは最高に渋くて素敵だけど、
あまりに女性が受け身で、ただ守られるだけっていうのも正直どうなんだろって感じ、否めない。
なんて考えながら観る人はこの作品は楽しめないんだろなー、とも思ったりもして。

ちょっと私には手に負えない感じがあって、おしゃれで美しい作品。
観てよかったゴズリングさんでした。




ドライブ(原題:DRIVE)  2011年 
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
出演:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン

天才的なドライブテクを武器に、昼は映画のカースタント、夜は強盗逃し専門の運転手をしているドライバー(ライアン・ゴズリング)。ドライバーはアイリーン(キャリー・マリガン)にひそかに思いを寄せていたが、彼女には服役中の夫スタンダード(オスカー・アイザック)がいた。

ブルーバレンタイン

2020年05月05日 | アメリカ・イギリス



年齢や経験、環境、観る人によって感じることや言いたいことが違いそうだなぁ。

男女が添い遂げるっていろいろあるからね、浮いて沈んで、近づいて離れて、
ぜんぜん他人事じゃない、理解できる心情がたくさんあった
出会った頃のキラキラした二人と、どこにも向かえない行き止まりの今が、交互に描かれる手法は容赦なくて切ない。
それにしてもミシェル・ウィリアムズの初々しい女の子ぶりと、疲れ切った妻の対比が素晴らしくて見惚れちゃいました。

車の中での気まずい雰囲気、、どうしても修正できないのよ。あるよねーそういう時ある。
そしてラブホでの喧嘩、生々しくて迫力あって、どっちの味方でもないけど、もっと理性的に話し合えないの?なんでだろうって辛かった。
同じ二人なのに何が違うんだろと思うけど
たぶん違わないんだろな、二人の本質は出会った頃とそんなに変わってない。
良い旦那さんだと思うのよ、子供を可愛がってるし、ちゃんと働いて彼なりに家族を守ろうとしてる。
でも奥さんにしてみると、そーじゃないんだよねぇ、もっと違う生き方をしてほしい。向上心とかさ。意欲とかさ。

まぁ、よくある価値観の違いってことですかね。
でも価値観なんてなんかかんかずれてますよ、一致しなくてあたりまえ。
ちょっとした何かで乗り越えられそうな気もするけど、
ラブホで拒否るって、、、強烈よね、そーなったら無理なもんは無理なんだろなー。理屈じゃなく。

結婚を考えてるカップルが観にいっちゃダメかもね、
怖くなっちゃいそう。

眩しくてキュンキュンする出会いと同時に、
別れもまた切なくて美しいですよ、私はそう思う。
しんどくても、これもまた人生って思える美しい映画でした。




ブルーバレンタイン(原題:BLUE VALENTINE)  2010年  ☆☆☆☆
監督: デレク・シアンフランス
出演:ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ、フェイス・ワディッカ

結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫妻。努力の末に資格を取って忙しく働く妻シンディに対し、夫ディーンの仕事は順調ではない。お互い相手に不満を募らせながらも、平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人だったが、かつては夢中で愛し合った時期があった。