きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

レイトオータム

2012年02月29日 | 韓国
レイトオータム

去年の正月に韓国で映画を観た時にこの映画の予告編が流れたらキャーって悲鳴があがってみんながため息ついてた。当時ヒョンビンはドラマがヒットして話題の人気者で、そして兵役間近の映画公開だったんですよね。確かに予告編で見るヒョンビンはムッチャ男前、タンウェイは韓国の映画祭で女優賞をたくさん受賞してたよね。そりゃもー観る前から期待が膨らみます。

「レイトオータム」は日本映画(岸恵子と萩原健一共演の「約束」)のリメイクかと思ってたけど、もとは韓国映画。1966年の映画「晩秋」は韓国で「オールタイム・ベストテン」にランクインされる名作だそうです。やっぱり期待するっちゅーの(笑)引越まで10日切った忙しい中、観に行っちゃいました。

あんまり期待して観ちゃだめってことでしょうかね~、期待以上ではなかった。
出会いから二人が近づくところがちょっと間延びして退屈しちゃった。
シアトルっていつもあんなに霧が立ち込める街なんですね、雰囲気のある街なんだからもっとシアトルの街を見たかったかな。もっと異国の街に立つ二人の心細さがでればいいのに。

レイトオータム

フンがアンナの元カレに「こいつはおれのフォークをつかったんだ!」とウソをついて責めた時、アンナは元カレの言葉を信じずフンの嘘を信じて「なんでヒトのフォークを使うのよ!」って食ってかかるシーンが面白かった。元カレがあの時アンナのところに来なかったこと怒りが爆発したのね。

遊園地のカップルの会話をフンとアンナのアテレコする場面もそうだけど、異国で出会う異国のカップルの現実的でない夢のような出会い。なんかねぇ、現実感なかったのよね。だから二人の切ない恋を感じなかった。

私が思うに、この場合、ヒョンビンがかっこよすぎたんだと思うんですよね。
だってフンはいわば出張ホステスの男版で全然まともな男じゃなくて、髪のセットを気にしたりして軽い男なわけでしょ。なのに、なにあのカッコよさ(笑)フンの軽さやふざけた感じがアンナの頑なな心をとかすと思うのよね。ちょっとダサくて軽い感じの男が影のあるアンナと出会うことで刹那な恋が生まれるっての、想像するだけで私的にはゾクゾクするんだけど、ヒョンビンは最初から絵に描いたようにカッコよくて、シャワーシーンなんてストリーに関係なく見惚れちゃったもんね(笑)

こんな結論、ヒョンビンに申し訳ないかしらん。いや、彼はすごく素敵に演じてたと思う。外国の風景に自然に馴染む俳優ってそんなにいないと思うのよね。
以前に映画「インタビュー」でパリの風景に似合ってるイ・ジョンジェが超かっこいいって書いたことあったけど、ヒョンビンもそんな素敵さがある俳優でした。



晩秋(만추)  2011年
監督:キム・テヨン
俳優:ヒョンビン、タン・ウェイ

DVの夫を誤って死なせてしまったアンナ(タン・ウェイ)。収監されてから7年。模範囚であった彼女は母親の訃報を受け初めて72時間だけ外出が許可される。葬儀に向かうバスに乗ると、誰かに追われている様子の男フン(ヒョンビン)が慌てて乗り込んでくる。持ち合わせのないフンは、同じアジア系のアンにお金を貸してほしいと頼む。そんなフンは寂しい女性たちを喜ばせる「エスコート・サービス」をしている、ひたすらよく喋る韓国人男性だった。


はやぶさ 遥かなる帰還

2012年02月26日 | 日本
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「山本五十六」を観たときも思ったけど、エンタメ度高くないし地味だけどしっかりした映画。面白かった。
はやぶさが日本に帰還してカプセルを切り離して燃え尽きてしまう場面は、実際にそのニュースは目にしてたけど改めて感動モンです。
20年の歳月をかけたプロジェクトはたくさんの人たちの地道な努力で成功したんだと、途中からなんだか感動がじわじわと来ました。渡辺謙と山崎努が飛神社のベンチでかりんとう食べたてたシーンは良かったなぁ。

はやぶさに関わった人々に焦点をあてたヒューマンストーリ。
2014年にはやぶさ2がまた飛ぶことが決まっていいて現在進行形の話なんだけど、困難に諦めない日本の技術者の話とか、モノづくりを支えた中小企業のおやじさんの話とか、高度成長を支えてきた男たちの話っていう印象なんですよね。
支えてきたのはやっぱり男性ってことなのか、出てくる二人の女性に引き付ける魅力がなかった。「こっちはメーカーなんです!」っていうイオンエンジントラブルをめぐるやりとりは面白かった。

日本の科学者、技術者の姿を描くことに特化した、日本人の“人間力”を再認識させる骨太作に仕上がった。ボレロのような映画です。同じリズムを刻みながらメインの旋律が訪れ、たまには不協和音になるけれどオーケストレーションになって単体の楽器に戻る。それが続いた後、最後に感動が残る。
、、、渡辺謙がインタビューで話してました。
さすが、上手いこと言うな~(笑)その通りの映画でした。

前も感じたことがあったけど、渡辺謙がねぇ、ちょっと貫禄つきすぎちゃってカッコよすぎる気がするのよね。偏屈さや漂う侘しさとかよりもカッコよすぎちゃう。NASAで通信優先の交渉してる場面が堂々としてて一番しっくりしてた。




はやぶさ 遥かなる帰還  2012年
監督:瀧本智行
出演:渡辺謙、 江口洋介、 夏川結衣

2003年5月9日、鹿児島内之浦宇宙空間観測所。小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したM-Vロケットが発射された。緊張の面持ちで見守っていたプロジェクトマネージャーの山口教授(渡辺謙)は、さまざまな思いを巡らせながら、これからスタートする壮大なプロジェクトに対し決意を新たにしていた。そして2005年、小惑星「イトカワ」の姿をとらえたはやぶさはタッチ・ダウンに成功するも、化学エンジンの不良、姿勢制御が不能に陥るなどのトラブルに見舞われてしまう。


痛み

2012年02月11日 | 韓国
痛み(原題:통증)  2011年  
監督:クァク・キョンテク
出演:クォン・サンウ、チョン・リョウォン

痛み


<2月11日公開日> 3度目の鑑賞後に再レビュー☆

同じ映画を見てるのにこれほど印象が変わるかと驚きました。昨年にプレミア公開時に見たときの第一印象は「ストーリがわかりにくい」
それが今回は3回目だったからなのか、わかりにくいという印象は全くなし。字幕がかわったりした?(謎)
そうするとナムスンとドンヒョンの感情にしっかり入り込めるのね。
一緒に行った友達の中でもかなり早い段階で泣き始めたわ~。集中しちゃうと本当に私ダメなのよね、感受性強すぎ。そこから泣く?っていつもみんなに笑われるくらいに早い泣きだしスタートするんですけど、久々にそれやっちゃいました(笑)

私とクァク・キョンテク監督との相性の悪さはここでいったん解消されたもよう。演歌ちっくなテイストの映画を作る監督さんという印象だったけど、今回はその粘っこい演歌な世界に気持ちよく浸らせていただきました。

チョン・リョウォンさんがはまり役でしたね。若くして、天涯孤独で、家もなく、父親の借金を返済しながら働き、そして血友病で、泣きたいのをじっと我慢しながら健気に生きてる様が似合ってた。そんな彼女だから、彼女を守ることで生きる意味を見出すナムスンの感情にもしっかり添えるのね。
「痛み」というタイトルから、痛みを感じないナムスンにこだわり過ぎてた部分もあるのかもしれない、孤独に生きる男女のラブストーリとして素直に見た方が単純に楽しめそうです。




以前に何回か書いた気がするんですけど
クァク・キョンテク監督は何故か私とあんまり相性が良くないみたいで
申し訳ない~、巨匠監督さんですから
もうこれは単なる私の好みの問題なんですけどね

無痛症の男と血友病の女
それだけで物語が成立するよね
十分にドラマチックです
極端な話、目があっただけで恋に落ちちゃってもいいと思う(私は、笑)
この二人なら雰囲気あると思うもん
そこが説明的だったりする気がするんですよね(そこが相性の悪さ?)

病院の苺のシーンが良かったわ
痛みを感じないってことは味覚もないのね
ゆっくりと苺を味わうナムスン
辛さがわからないナムスンに辛いビビンバを食べさせるシーンも良かった

ナムスンはゆで玉子ばかり食べてたから
想像するにたぶんかなり臭いと思うのよね
離れられない状態でトイレに行くシーンはきっと臭いだろうとリアルに実感(笑)

そんな二人の微笑ましさとか、体や心の痛みとか、孤立感とか
もっと感じられたらもっと感動したと思うんですよね
いかにも泣けそうな映画なのに、想像以上に泣かなかった

立ち退き問題の絡みがちょっとわかりにくくて
さらに借金の取り立ての仕事してるヒョンニムの奥さんが借金してるって
妙に複雑だし、、、

痛みを感じない悲しさを殴られることで表現したかったのね
だからナムスンが殴られる場面ばかりがクローズアップされるし
最後も結局そのことで物語が終わるんだもんね
男くさい映画を作る監督だから、そういうことなのかな




幼い頃に交通事故で家族を失い、後遺症で痛みを感じなくなった男、ナムスンは借金の取立てをしながら、毎日を無気力に生きていた。そんなある日、ナムスンは取立て先でドンヒョンという女と出会う。やがて、いがみあいながらも距離を縮めていく2人。ドンヒョンは事故のいきさつから、ナムスンはドンヒョンが血友病患者であることを知る。互いの“痛み”を知って、2人は相手への愛を深めていく。


CUT

2012年02月10日 | 日本
CUT  2012年
監督:アミール・ナデリ
出演:西島秀俊、常盤貴子

CUT

観念的な映画だよね~。
あ、そういう映画なのね、って気がつくのが遅いと楽しみ損ねる。

「映画は真に娯楽であり、芸術である!」と街頭で叫ぶよりも、君が映画監督なら作品を提示すべきじゃないかとか、殴られるだけでそんなに高額なお金は誰も払わないよとか、そういう現実的なことをちらちらと考えてるとダメなんだろうね。正直、最初はチラチラとそれがよぎりそうになった私(笑)

殴られて殴られて、自らの体が滅びることも厭わぬ覚悟で映画を愛する秀二の存在が映画そのものなんだね。西島秀俊がボコボコに殴られて顔も変形していく壮絶な映像なのに、なぜかメルヘンチックでさえもある。ひたすら映画へのあふれる愛を叫び続けるもん。映画を愛する自分への愛を叫んでる映画じゃんと思う人もいるんじゃないかと思ったりもする。実験的で面白い映画だけど、評価も別れるんじゃないかなぁ。
殴られながら100作品のタイトルを叫んでたけど、それを読み取ろうと努力しなかったからひとつもわからず。全部の映画がわかる人はそこで感動するのかな?

音楽はなし、エンドロールも音なしで静かに流れる。いつもならそこで立ちあがる人はいるんだけど、逆にそういう状況でみんな座ってるもんなのね。

ストイックに映画を愛するあまりに狂気を帯びる西島秀俊が超カッコよくて色っぽい。無駄なものをそぎ落とした引き締まった上半身を見せながら映画とともに横たわる姿は官能的で、彼のその姿、存在がこの映画のすべて。ひたすらカッコよかったですわ。



映画監督の秀二(西島秀俊)はいつも兄から金を借りて映画を撮っていたが、どの作品も商業映画として映画館でかけることさえできずにいた。そんなある日、秀二は兄が借金トラブルで死んだという知らせを受ける。兄はヤクザの世界で働いていて、そこから秀二のために借金をしていたのだった。秀二は何も知らずにいた自分を責め、兄のボスである正木(菅田俊)から残った借金額を聞かされる。しかし俊二には金を返す当てもない。彼は、殴られ屋をすることで返済することを決め、ヤクザの事務所内で働く陽子(常盤貴子)と組員のヒロシ(笹野高史)を巻き込みながら殴られ屋を始める。


きみはペット

2012年02月10日 | 韓国
きみはペット  2012年
韓国:キム・ビョンゴン
出演:キム・ハヌル、チャン・グンソク

きみはペット

小雪と松潤のドラマが面白かったから比較しちゃうとハードルが高くなるよね。グンちゃんとグンちゃんファンのための作品だからハードルを高くしないようにと、グンちゃんファンの友達に軽く諭されての(笑)一緒の映画鑑賞となりました

こういうありえない甘々な設定の物語を2時間で納めるってのは難しいと思うんですよね、でもラブコメは韓国映画の得意技だもんね。可愛くて楽しく仕上がってる気がしました。
普通によくできたアイドル映画。途中でミュージカル風に歌のシーンが入るのはラブコメの定番、久々だったので懐かしかった。

日本のドラマの場合は才色兼備で肩肘はって仕事してる小雪が良かったのよね。潤君がどーんなに可愛くべたべたと甘えても、小雪がそこを上品に受け止めてたところが良いなぁって思ったんだけど、キムハヌルがちょっとぶりっ子過ぎ、それとミニスカートが短すぎじゃ。(笑)
ストーリーはドラマを踏襲してて、同じシーンもたくさんあったから見てて楽しかったけど、ダイジェスト版のようになってるからか心情的なものが伝わりにくい。それと、、率直な私の印象だけどグンちゃんはペットにするには、ちょっとガタイが大きすぎかも~。



エリート街道を歩んできた出版社勤務のキャリアーウーマン、チ・ウニは、恋人にフラれたうえに職場では左遷され、初めて味わう挫折に失意のどん底にいた。そんなある日、一文なしだがイケメンのダンサー、カン・イノと出会い、イノは友達でも恋人でもない「ペット」としてウニの家に暮らすことになる。